6.英語の教え方

2009年3月19日 (木)

イベントで英語力UP!

普段の授業研究だけではちょっとつまらないと思うことってありますよね? もちろん、授業は基本であり、要となるものですが、それを発展させた 「英語のイベント」 といったものをちょっと自分なりにまとめたいと思います。 

まず考えられるものをずらずらと出してみると・・・

① 試験・資格 (英検やTOEIC、GTEC等)
② コンテスト (レシテーション、スピーチ、プレゼン、ディベート等)
③ 英語に触れる機会を増やすもの

こんな感じで分けられます。 

まず、①からですが、なんといっても英検が最もオーソドックスだと思います。 また、最近では GTECやTOEICを受けさせる学校も増えてきています。 試験は最も目標が定まりやすく、生徒の学力向上にはとても適している、言わばマストなイベントだと思います。 合格に向けての指導は本当に気合いが入りますよね。 英語教諭としての腕の見せ所だと思います。 

注意点としましては、このブログで何度も述べているように、4技能をまんべんなく図る試験が少ないことです。 どうしても英検やTOEICだと Reading や Listening のINPUT 中心です。 生徒の最終目標には、4技能の習得ではなくて、高校や大学受験がありますので、時間が限られている生徒には、なかなかうまくOUTPUTを鍛えることが難しいかと思います。 英検はCEFRに関連していますが、まだまだでしょう。

そこで、これからますますイベントとして盛り上げていかなければならないのが、②のコンテスト系のものです。 レベルに応じて、レシテーションから行ってもいいですし、パワーポイントを利用したプレゼンをコンテストにしてもいいと思います。 単純な、ボキャブラリーコンテストというのもいいかもしれません。 ですが、なんと言っても、OUTPUTの力を上げるようなイベントがこれからますます英語の教員は力を入れなければならないと思います。

注意点は、なかなか指導の時間や日程が難しいこと。 軌道に乗せるまで大変だと思いますが、やらないことには始まりません。 ぜひどんどん起案すべきだと思います。 イベントを行う中で、気づく点がとても多いからです。 また、何か目標を設定すること。 例えば、校内スピーチコンテストは、県内のスピーチコンテストにつながるような、「次」 が見えるようなイベントだと、面白いと思います。 

③は例えば、「英語合宿」 だったり、「海外の姉妹校からの来校」 というものも考えられます。 もっと小さい規模では、「教室を英単語でいっぱいにする」 「英語本ウィーク」 なんてのもいいですよね? もちろん、「モーニングスピーチ」 なんてのもいいかもしれません。 色々考えられます。 アイディアは尽きないですよね。 

英語合宿だったら、もちろんALTも来てもらって、ディスカッションしたり、ゲームをしたり、また、みんなで、英語劇を作成したりと・・・ DVDを観賞してその内容のテーマについてディベートなんていうハイレベルな指導も考えられます。 

注意点は、同じく目標を設定することでしょう。 ただ英語に触れて終わりとならないことが重要です。 

さて、色々ずらずら書きましたが、授業以外の 「イベント」 を有効に用いて、生徒の英語運用力をUPできるように日々がんばりたいと思います。

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2009年3月13日 (金)

パブリックコメント

文部科学省のサイトを見ていると、次のようなものを見つけました。

 「パブリックコメントの結果について

先日の新学習指導要領に対するパブリックコメントの概要がまとまったわけです。
大方の意見をまとめると次のように集約されます。

 ① 授業は英語で行うことに対して賛否両論(否定的意見多い)

 ② 英語教育の4技能を総括した意見として
    スピーキングについての評価基準が必要
    読解軽視に反対、英語よりも日本語がまず大切

 ③ 語彙数の増加には賛成

こんなところでしょう。 いかがでしょうか? 皆さんはどう感じられましたか?

①についてですが、やはり物議を醸したのは、「英語で授業することを原則とする」 という点です。 全体的には否定的意見が多いようです。 その理由としては、やはりレベルの低い学校での英語の授業で、果たして 「英語で授業が意味があるのか?」 といった点が挙げられます。 もちろん賛成意見もあります。 

②は日本人が英語を話せないことから、スピーキングを重視するという傾向が見られるからでしょう。 また、その反対に従来の読解軽視という方向性についても反対意見が出ています。  

③は納得いきます。 なんといっても学力低下の問題が発端であり、世界においての日本の英語力の低さが原因となっています。

全てをまとめると、大方、英語力向上のための意見には賛成だが、その方法に意見が分かれるといったところでしょうか?

これに対して文部科学省の解答としましては、必ずしも英語で授業を行う必要はなく、また、4技能を総合的に伸ばすという目標を掲げ、学力を伸ばすと述べています。

英語教師としては、とりあえずレベルをUPするため、良い方向にいっていることは間違いないので、安心といったとこなのですが、次の目標としては、

① 4技能の評価基準(それもグローバル化に見合った例えばCEFRのような)の確立
② 教師・生徒ともに、英語力UPのための環境作り

こういった点が見えてくると思います。 私のブログの中の、「教育再生懇談会」 で述べたように、投野教授が現在行っている研究に集約されていくと思うのですが、国家的政策として、日本人の英語力がUPする未来を願いたいものですね。 1教師としては、そのための日々の努力が欠かせないと感じました。

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2009年3月 9日 (月)

心の操縦術

このブログの中で何度か紹介してきた、苫米地英人氏の良書なので紹介したいと思います。

 「心の操縦術」 (PHP文庫) by 苫米地 英人

このブログの中での、上達のコツのカテゴリーでは、岡本氏の 「上達の法則」 をとりあげて、人間が物事を上達するしくみについてくわしく論理的に紹介しました。 その中で述べている言葉で、知識を階層的にまとめていくという方法が挙げられています。 (岡本氏の本ではチャンクと呼んでいます)

心の操縦術でも同じことが言われています。 この本では、1歩上から俯瞰して見る。 より大きなカテゴリーを作り、視野の幅を広げる。 そして、情報を大きな視点でとらえる。 そういったことです。 まぁ簡単に言えば、知識や情報をまとめていくといったことでしょう。 抽象的に考えるというとです。

苫米地氏は岡本氏のように上達の法則を体系的にまとめ、そのための訓練法、そういったものを紹介するだけでなく、

 ① 視点を高め、未来から最良の選択を考えるための、自由意志を持つ

 ② 視点を高める、共感覚を持つためのトレーニング

 ③ 他人の情報空間を支配する方法(Rゆらぎ)

こういったことをくわしく述べています。 私が英語ができるようになったのも、最初は英文法を5文型という視点から俯瞰することができたからですし、世界の歴史の流れが会得できたのも、堺屋氏の 「東大講義録」 を読んで、文明の流れに影響を及ぼす犯人を理解したからです。 

そしてこういった視点を高める(抽象的に考える)ことができたら、次の段階、すなわち、未来から最良の選択を考え、そのための自由意志を持つことへと発展していきます。 

そのためには、未来の英語教育(の予想)から現在の英語教育の中での最良の選択を考え、個人の自由な意志によって、生徒をひっぱっていく。 究極の英語の教え方としてこの考え方以上にベストな方法はないのではないでしょうか? 

今日は、次世代の英語教育を担う教師として道を間違えないためにも・・・ というちょっとまじめなお話でした。 (と言っても、いつも真剣です)

ちなみに、未来の英語教育を予想する力がとても重要でして、これについてはまた後ほど考えてみたいと思います。 つまり、「先見の明」についてです。

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2009年2月22日 (日)

小学校からの英語教育2

以前、小学校からの英語教育の記事を書かせて頂きましたが、自分なりに再び考察してみたいと思います。 これからの国家の礎となるわけですから、小学校からの英語教育はとても重要です。 では、私なりの提言ですが・・・

 ① ワクワクする、楽しませる、興味を持たせることを第1目標とする
 ② 英語の語順(文法)に気をつける訓練をする
 ③ 音(リスニング)を重視する

こんなところでしょう。 

①は英語の教科書を見れば文部科学省はよく練りに練って作っていると思います。 ゲーム形式だったり、パズルだったりと、英語に対する抵抗感を少なくするように少なくするようにすることが大切です。 

①の理由は、人間の心理的側面からのものです。 何かに出会った時、それが 「面白い!」 と思えるかどうかがとても重要なのです。 小学校で最初に英語を教えた先生が英語を面白く楽しく教えることができれば、きっとその生徒は一生、「英語が好き」 となるはずです。 

②は一番重要な、物議を醸すポイントとなるところです。 以前中村かず子さんについて紹介しましたが、英語の本質となる語順(文法)の習得を、カードを使って教えるという方法を提唱しています。 つまりただ楽しだけではだめです。 力がつかなければ意味がありません。 また、前回お伝えしたように、人間は言語習得初期段階では、脳の文法部位が働くことが証明されています。 英語と日本語の語順の違いに早期に気付かせることがとても重要だということです。 ②の理由は、学問的な理由・脳科学的な理由からのものです。

③は、音の習得は幼児期の方が理解しやすい、いわゆる臨界期の点からの理由です。 特に、歌やビデオ(アニメ)は子供にとても受けるでしょう。 ③の理由は、人間の成長の段階からの理由です。  

キーワードは・・・

     

ゲーム・パズル・カード・歌・ビデオ 

他には、ALTをどんどん利用すること。 ただ、予算の関係もあるのでALTについては物議を醸すと思いますが・・・ 

そして、4技能を統合的に教えること、それもOUTPUTを意識させること。 OUTPUTを意識させるのは、英語脳を作るためでもあります。 (英語脳が分からない方はこのブログの中でくわしく説明しています) 具体的に言えばPicture Dictionary や絵を用いて、頭の中に英単語を見たり聞いたりした時のイメージを育てることです。 もちろんこれに関してはまだまだ研究が必要でしょうが・・・

また、英語だけでなく道徳心、愛国心、国際理解の精神、多様な知識に触れさせることが重要になってきます。 

ぜひ、中村先生のS&Sエデュケーションのように、5歳で英検2級に受かる生徒が日本全国に溢れてほしいことを切に祈るばかりです。 

また、英検は日本の試験であり、INPUT中心でOUTPUT力が弱い試験形式ですよね。 つまり、その上のレベル。 CEFRを用いて、ケンブリッジ英検をベースにしたり、イマージョン教育に発展してディベートやプレゼンテーションが・・・

国家レベルの政策として日本の英語教育全体が盛り上がれたら最高ですね。


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2009年2月21日 (土)

CEFR

このブログで何度も述べてきた、CEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)についての日本語サイトを紹介します。

 「CEFR 日本語版」 

CEFRのレベル基準は6段階で構成されています。 A1 A2 B1 B2 C1 C2 となっていて、例えばケンブリッジ英検のCPE合格者ならばC2の最高レベルの段階と言えます。

日本人の英語能力に対する評価は、英検やTOEIC,大学受験がその主なものですので、試験内容から考察すると、当然 「話すことができない、書くことが弱い」 といったように、OUTPUT能力が著しく低いといった結果になります。 日本人が英語が話せないのは必然的なものなのです。 英検にしてもTOEICや大学受験にしてもどうしてもReading がその中心だからです。 また、英語を話す機会がほとんどありません。 

また、教科書の語彙数の少なさや学習指導要領のあいまいさ、なんといっても国家政策となっていない(予算が少ない)といった色々な面を考慮しても日本人が英語が弱いのは必然的といっても良いでしょう。

教育再生懇談会においての小池教授の提言の中にも、しっかりとしたレベル(例えばCEFR等)の設定、そこから逆算した到達目標の設定、教諭の研修や教材の開発(つまり授業の改革)が第一に述べられています。

さて、これからますます脚光を浴びてくるこのCEFRですが、日本に輸入され果たして全国に波及し、日本の英語教育がグローバル化の波に乗れるのでしょうか? そして次の段階である、英語を第二言語とするといった状態になり、日本人のほとんどが日本語と英語を話すバイリンガルとなっていくかどうか? 

我々教師としては、絶えずこういった状況を踏まえ、常日頃から自己研修を絶やさずに教材研究をし続けることですよね。

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2009年2月15日 (日)

TKT (Teaching knowledge test)

このブログの中で何度かケンブリッジ英検のすばらしさについて語ってきましたが、ESOL(ケンブリッジ英検の主催)が行っている試験の中にTKT(Teaching knowledge test)といったものがあります。 新学習指導要領についての話はついこの間このカテゴリーの中で話させていただきました。 それに関して英語の教師が英語で授業することを原則とするといった案が盛り込まれています。 

TKTはこれに関するTestとして、基本中の基本のテストと言えます。 以下の本を購入してみてください。

 「TKT」 (University of Cambridge)

ちなみにこの本にはワークブックも関連して出版されています。 中身を見ると英語に関しての教授法としての知識を試すといった具合です。 もちろん日本人英語教師の関門とも言うべき、グラマーの品詞から始まるといった感じです。 Role-play だったり、Problem solving だったりと、基本的な授業技術はどういったものなのか? そういったことを試す試験となっているのです。

私は受けたことがないのでまだ何とも分かりませんが、80問からなるこの試験は、英語の教師として勉強しがいのあるテストであり、また、教員採用試験においてもこれから出題に取り入れてくる県も出てくるでしょう。 そういったことが予想されます。 

もちろん私は高校教諭なので、高校の英語からの視点になってしまいますが、見方を変えて、日本の英語教育という視点からでも、こういった知識は英語を教える方なら誰でも身につけなければならない必須事項になってくるでしょう。 また、自己研修として勉強すべきだと思います。 

もちろんこれを勉強したからといって、授業力が向上するかどうかは別問題かもしれません。 なぜなら、授業にはその教師の教科力以外の要素が関わってくるからです。 しかし、英語教師として、まずこれぐらいの最低知識といったものはクリアしたいと私は考えています。 

最大の勉強は人に教えること。 私もこの試験に関してくわしく勉強したらまたこのブログで語っていきたいと思っています。 

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2009年1月26日 (月)

新学習指導要領

平成25年(2013年)から、英語においても高等学校で新学習指導要領が適用となる予定です。 英語は次の科目となる予定です。 ( )内は標準単位数です。

 コミュニケーション英語基礎(2)
 コミュニケーション英語Ⅰ(3) → 必履修科目(2単位まで減可)
 コミュニケーション英語Ⅱ(4)
 コミュニケーション英語Ⅲ(4)
 英語表現Ⅰ(2)
 英語表現Ⅱ(4)
 英会話(2)

この他に専門教育としての外国語を設定することができますが、主に上の7つです。

名称が統一されて、分かりやすくなったのと、運用語彙数が高校までに3000語を学ぶということになりました。 必修としてはコミュニケーション英語Ⅰです。

なんといっても大きく変わったのは、「授業は英語で行うことを基本とする」 という点でしょう。 つまり、これから英語の教師は英語を話して授業をするのが原則なのです。 

現場の声からは、特に学力の低い学校においては、英語で授業する意味があるのかどうか? きちんとまず日本語を教えるべき・・・ 文法訳読をもう一度見直そう・・・ 2極分化するだろう・・・ いろんな意見が聞こえてきそうですね。 

私は文部科学省の方向性に従うだけなのですが、とにかく英語を心の底から理解してほしい。 そしてグローバル化が進む世の中において、国際社会に旅立つ生徒にとっての礎となる力をつけてあげたい。 たとえ、一生英語を使わない生徒を教えたとしても、何かを学ぶ力を身につけさせたい。 そんな気持ちで教壇に立つことに変わりはありません。

今回の改訂では、なんといっても語彙数が増えたり、私がこのブログで申し上げている、「英語を英語のままで考える、いわゆる英語脳」 を身につけさせる、言わば、ハードルを高くするための改訂です。 英語教師としては、ワクワクします。 あと4年しか猶予はありませんので、がんがん英語で指導ができるようにがんばりたいと思います。

いや~それにしても、英語を話す指導が当たり前となるなんて、時代は大きく変化していますよね!

 

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2008年12月 7日 (日)

英単語の教え方のまとめ2

前回の 「英単語の教え方のまとめ1」 では、脳のしくみや分かりやすくするための効果的な方法から、色々な手段を考えてみました。 おさらいしますね。

 ① 英英辞典やゴロ合わせを使う
 ② 語根を用いる
 ③ イメージや絵や音を用いる
 ④ 連想させる
 ⑤ 例文やスキット使う、コーパスを考慮する
 ⑥ クィックレスポンスを教える

そして、これらの方法は、それぞれ次の観点に基づいたものです。

 1.簡略的
 2.論理的
 3.多面的
 4.階層的
 5.実践的
 6.脳に負荷をかける

ちなみに、私が知っている中で世の中の単語集は全てこれらの属性を利用したものです。 

「英単語ターゲット1900」 は、試験に出てくる頻度を利用してまとめたものですので、コーパスに近い観点なので5の実践的に当たります。 また、「速読英単語」 は英文の中で単語を覚えるのでこれも5の実践的に当たります。 もちろん 「コーパス」 で有名な投野先生も5の実践的要素を用いています。

「英単語連想記憶術」 という単語集も一昔流行りましたが、ゴロ合わせを用いているので、これは1の簡略的な要素が強いでしょう。 もちろん英語の学習での、基本的な辞書を生徒に引かせるという作業も1の要素です。 

英和や和英ならば、一度日本語に解してから、頭にとりこんでいるので、できるならば英語を分かりやすい英語のまま脳に取り込むために、英英辞典を用いることをお勧めします。 「木」 のイメージ→ 「tree」 という英単語がすんなり出てくることが理想だからです。 「木」 のイメージ→ 日本語の 「木」 → 英語の 「tree」 だと、まだまだバイリンガルの考え方ではありません。 もちろん最初は英和辞典でもかまいませんが、英語を英語のまま理解する考え方に早く移行させるべきです。

また、語根で英単語を増やす方法は2の論理的な要素や4の階層的な要素が強いと思います。 「奇跡の英単語」 で有名な長崎先生は、この連想術を用いています。 また、1単語1秒で覚えるという点からも、6の脳に負荷をかけるという要素も含まれています。 通訳の学校で教わるクィックレスポンスというやり方もこの脳に負荷をかけるものです。 

最近流行りの、「Picture Dictionary」 は、3の多面的な要素です。 文字だけでなく絵や音を使うことで、脳に記憶が残りやすくするものです。 イメージや感情に訴える方法を提唱する、大西泰斗教授もこのような多面的要素を利用しています。 代表的な著作は、「英単語イメージハンドブック」 でしょう。 

単語とは少し話題がそれますが、フィンランドメソッドによるカルタは4の階層的な要素の効果を狙ったものです。 生徒にあるテーマから発想させ、無数に想像力を作らせる方法です。 もちろんマインドマップも同じです。

いかがでしょうか? 皆さんが使っている単語集や、英単語の勉強の仕方が記憶を脳に残すためにどのような効果を狙っているものなのか? それをよく考えてみてください。 

よくありがちなオーソドックスなTOEICやTOEFLの英単語集は、5の実践的な要素ですし、それにCDが付随していれば、3の多面的な要素も加味したものです。 

そして大切なことなのですが、これらの要素をふんだんに用いて記憶することが、ボキャブラリーを増やす王道なのです。 分かりやすく脳にINPUTされるからです。 

では、ふんだんに使った教え方を私なりにまとめてみましょう。 次の方法はどうでしょうか? recognize を教えることにします。

 1.人間が何かを知った絵やイメージを描く 
   「レコグナイズ」 という発音は当然教える、その時ネィティブの発音が望ましい

 2.英英辞典での recognize の意味を使って簡単に説明する
   この時、ただ辞書の文を言うのではなく、レベルに応じて簡単にする

   例えば、to know something or someone だけでもかまわない

 3.コミュニケーションスキットを作り、実践的な英文を提示する
      2と同様、レベルに応じて簡単な例文にする

   A: I didn't recognize her yesterday.
       B: What's the meaning of "recognize"?
       A: To know something or someone.
       B: I see.  You didn't recognize her, because you haven't seen each other for a long time.

(ネィティブチェックを受けていないので、このスキットが実践的かどうかはまた更新します。)

そして、re の語根やゴロ合わせ、類語で identify を教えてもいいと思います。 また、OUTPUTにつなげて、「知る」 という意味の英語の単語を連想させるといったやり方も考えられます。 もちろん、recognize を用いた英作文を作り、自由に使えるという基本目標あってのことです。 

このコミュニケーションスキットはAもBもどちらも recognize の意味が使えて説明できるというペアワークを想定しています。 まだまだ稚拙なものですが、スキットの作り方にもひと工夫がもっともっと必要だと私は考えています。 例えばインタビュー形式にしたり、Q&A形式にしたりと色々ややり方が考えられるでしょう。

以上が単語の教え方のまとめです。 もう1度簡単に要約しましょう。

   1. 絵やイメージ、音による導入
   2. 英英辞典での説明
   3. コミュニケーションスキットでの実践

    *語根や類語の提示、ゴロ合わせやクィックレスポンスでの覚え方の指導、マインドマップで連想させ、OUTPUTさせる等

いかがでしょうか? もちろん、テキストに出てくる全ての英単語の説明でこれをやっていては、時間がいくらあっても足りません。 また、その学校や生徒のレベルに応じて、少しずつ変化させることが必要です。 

私が数多くの英単語集を吟味して出した結論ですが、書いてきて気づいたことは、英単語の教え方にとどまらず、英語学習全てにおいて当てはまるのではないか? ということです。 ですから、当然流れもINPUTからOUTPUTの流れとなりましたし、実際に英語を使ってみるという観点や英語を英語のまま理解するという目標に向かって教えることになっています。 

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2008年11月24日 (月)

英単語の教え方のまとめ1

私なりに単語の教え方のまとめをしたいと思います。

 ① 英英辞典やゴロ合わせを使う
 ② 語根を用いる
 ③ イメージや絵や音を用いる
 ④ 連想させる
 ⑤ 例文やスキット使う、コーパスを考慮する
 ⑥ クィックレスポンスを教える

以上なのですが、1つずつ説明していきたいと思います。 まず、人間の知識が増えるためには、分かりやすい説明が必要不可欠です。 ところが、この分かりやすいという言葉はやっかいなもので、どうしたら分かりやすくなるのか?という点については深く語られていません。 そこで、私は分かりやすくするためには、以下の要素が必要だと思っています。 

 1.簡略的  2.論理的  3.多面的  4.階層的 

脳の記憶の仕方にならったものですが、知識はこれらの要素を考慮すると、脳に記憶されやすくなるのです。 

1の簡略的とは文字通り単純にすることです。 admit を例にとってみましょう。 admit の意味が分からない生徒に対して、まず効果的なのはゴロ合わせを使ったり、辞書の意味を教えることです。 「アドミット、みっともないと認める」 なんてゴロ合わせを使って無理やりですが、暗記させる。 また、辞書を引かせてもっと分かりやすい言葉にする。 このような方法が考えられます。 もちろん辞書は実践性を考慮して、英英辞典が望ましいでしょう。 

2の論理的とは、筋道が通っているということです。 これには語根を教えるという方法があります。 例えば、re で始まる英単語は全て、「再び」 という意味が含まれています。 漢字でも、木を覚えてから林を覚え、森を覚えていくように、同じことを英語で行うのです。 単語の成り立ちや意味を教えることで、生徒に 「なるほど!」 と思わせる教え方です。 

3の多面的とは、視覚や聴覚などをふんだんに使うことです。 5感を総動員する方が知識が頭に残りやすいからです。 その点、絵や音、単語の持つイメージを描くことは効果的です。 ただ、ペーパーでの単語テストをするのではなく、リスニングでの単語テストにしてみる。 ただ黒板に板書で教えるのではなく、パワーポイントで説明したり、今流行りのPicture Dictionary で絵を描きながら教えると、手を変え品を変える教え方です。

4の階層的とは、脳はコンピュータと同じで、ファイルからフォルダにまとまっていく作業を行うことができます。 ツリーのように、知識は階層的になるのです。 当たり前ですが、階層的に知識が整理されていくと、脳はうまく機能しやすくなります。 よく、医学用語だけの英単語をまとめてみたり、「話す」 だけの英単語をまとめてみると、とても効果的なように、連想力やフィンランドメソッドのカルタ等を使うのです。 最近流行りの、マインドマップもこれに属します。 知識と知識のつながりは、より記憶を強くするのです。

以上が教え方の要点なのですが、これだけではなく、以下の要素も重要です。

 5.実践的  6.脳に負荷をかける

実際に英単語を使ってみることで記憶に残りやすくなりますし、また、時間を制限して、脳に負荷をかけることも重要です。 その点、例文やコミュニケーションスキットを用いたり、よく使われている表現を知るコーパスの力もためになります。 また、脳に負荷をかけるためには、単語の暗記法としてはクィックレスポンスが有名でしょう。 

以上が覚えやすさを考慮した、単語の教え方なのですが、実際に授業ではどのようにしたら最も効果的でしょうか? 次回に、世の中にあふれている 「英単語集」 なるものを例に出しながら、くわしく解説していきたいと思います。 究極の単語の教え方を導き出したいと考えています。 

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2008年11月21日 (金)

読売教育賞

読売教育賞という賞があります。 これは読売新聞が主催となって、小中高の先生方の研究論文を集め毎年1回、表彰するものです。 各分門がそろっていて、もちろん英語部門もあります。 私は、これに最近応募し始めたのですが、とりあえず今年はダメでした。 英語の構造や、説明の仕方などを体系的に論じたのですが、審査委員のコメントによると、「これからの英語教育を予想しているのはいいのだが、それを実際に学校現場で行ってみての論文にしてください」 とのことでした。

つまり、単なる批評や、講釈みたいなものになっているということです。 私はくやしくて、過去の受賞論文を取り寄せてみました。 その中で、気になった論文について紹介したいと思います。 取り寄せた論文は3つなのですが・・・

なんといっても目に留まったのは、SelHigh(スーパーイングリッシュラングエッジハイスクール)の研究論文です。 これは全国の大会で発表したものでして、滋賀県の米原高校(当時)の英語教諭の先生の論文でした。 まとめると次のようになります。

 ① 英語に対する意識改革(積極性や基礎訓練の大切さを教える)
 ② 発音記号を教え、徹底した発音指導
 ③ 単語の教え方は英英辞典+コミュニケーションスキットで教える
 ④ 文法は精選してコミュニケーションに通じる文法を教える
 ⑤ Reading はスラッシュリーディングとサイトラを徹底する
 ⑥ Writing はエッセーライティングを課す
 ⑦ 教師はAll English で授業、他の教師に公開を原則とする
 ⑧ Debate を授業の目標に位置づける、生徒が自由に英語を話すことを目標
 ⑨ イベントの構築(英語合宿、レシテーションコンテスト、スピーチコンテスト、大学講師の招聘等々)

他にもたくさんあるのですが、とてもこれらを無から育て上げたということが私には信じられませんでした。 それもたった4年間でです。 英語教師全員が、生徒と一緒にTOEICを受けるというやる気も 「すさまじい」 ものでした。 

私の授業研究や努力なんて、本当になんて悲しいものなのだろうと、全国一に輝く先生方の努力にひれ伏したような気がしました。 全国発表の授業がこれまたすごいのなんのって! 本当にこれが高校生? という首をかしげたくなるようなすばらしい授業風景なのです。 米原高校の先生方が歩いた道は、本当に全国の高校の先生の模範になるすばらしい努力の成果なのですが、自分が思ったのは、「これならできる!」 というやる気と、ますます自分の教師としての心構えがUPしたのは間違いありません。 

読売新聞にTELをすれば、論文集を送ってくれますので、ぜひ見てみてはどうでしょうか? 私は他の賞を取った先生方の論文も参考に、ますます自分の授業に磨きをかけようと思っています。 ちなみに参考までに、読売教育賞のリンクを貼っておきますね。

 「読売教育賞」 












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2008年11月17日 (月)

研究調査②

以前、研究調査を行っているとの記事を書きましたが、いろいろとダメ出しをされまして、修正したものを発表したいと思います。 

 ① ブログによる携帯を使った英単語力をつける授業の実践
 ② English Drama (英語劇) 作成
 ③ フィンランドメソッドによるコミュニケーション能力の育成

この3点について今年は研究してきたのですが、まず①は、色々と規制的なものが多いとのことでした。 ただ実践してみて分かったことですが、生徒との関係は非常に良好になります。 コメントは受け付けない形にしたのですが、読んでくれている人は読んでくれるので、とてもためになった生徒もいるとのことでした。

②は少し改善点が必要とのことでした。 この英語劇は2人1組となって演じるものですが、クラス全員で演じられる形で行うとのアドバイスをいただきました。 とは言っても、6人しかいない選択のクラスなのですが・・・ ネットで簡単に今ではスクリプトが手に入るので、「桃太郎」 あたりがいいかな? と思っています。

③は物議を醸しました。 「日本では無理なのでは?」 とか、「まだまだ実践できるレベルではない」 等の手厳しい意見をいただきました。 授業をしてみてわかることですが、最初のカルタで、発想力を養うことがとてもとても日本の生徒は欧米に比べると厳しい感じがしました。 その点、フィンランドは本を読む文化が国全体に根付いています。 これは豊富なINPUT能力が既に小さい頃から強制されていることを意味します。 

これらの点を考慮して、修正したのが次の研究調査です。

 ① 単語力をUPするためのワークシート作り
 ② English Drama (英語劇) 作成
 ③ インタヴュー活動 

①は、ごく普通にワークシートを用いて、コミュニケーション活動として、単語力を養うものです。 ②は、前述のようにクラス全体での英語劇作成。 ③は学校内を探検して、先生方にインタヴューをしていくという形です。 

色々と勉強になりましたが、最後の追い込みです。 がんばっていい研究(授業)をしたいと思います。 

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2008年10月28日 (火)

フィンランドメソッド(コミュニケーション能力)

以前にフィンランドメソッドについて紹介しましたが、その最後の核となるコミュニケーション能力の育成のために、ディベートを推奨しています。 そのルールは以下の通りです。

話す時のルール
話す時は、だらだらしない。 怒ったり泣いたりしない。議論が台無しになることは言わない。

聞く時のルール
聞く時は、人の目を見て、他のことをしない。 最後まで聞く。
わからないことがあったら、すぐに質問する。 

その他
議論が終わったら議論の内容の話はしない。 

本当は10項目にこれが分かれているのですが、まとめるとこのようになります。 本当に基本的なことなのですが、これを見てハッとしたのは、いったい日本の学生でこれが守れる生徒はどれくらい存在するのでしょうか? 

特に、聞く時のルールですが、成績が振るわない生徒ほど話を聞けない生徒が多いと思うのです。 話し上手は聞き上手とも言われますが、するどい人は必ず話をよく聞いています。 そういう根本的なことですが、私は英語の授業に限らず、生徒に教えていかなければならないことだと思います。 

おそらくこのルールをしっかりと小学生の内から叩き込めば、学力低下と言った問題も生じないのでは、あるいはむしろ学力が向上する気がするのです。 

英語の基礎・基本は単語の暗記と文法の理解と私は考えていますが、どうやらそれ以前に、コミュニケーションの基礎・基本といったものを今一度、生徒に問い直し、考えさせ、実行させる必要性があるのではないかと、深く考えさせられました。

それにしても基本にして極意ですよね! さすが学力世界一のフィンランドです。 きっとこういったことを小さい頃から(小学生)しっかりと教え込んでいくからこそ、力のある生徒が育つのではないかと思います。

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2008年10月14日 (火)

研究調査

英語の授業の研究調査員に今年は選ばれました。 県で3名が選ばれ、英語の授業について研究するというものです。

実はその授業のまとめというのが近づいてきていまして、今までの授業のビデオをまとめたり、文章にしたりと何かと大変です。 

この 「究極の英語」 のサイトでも述べてきたように、私は英語の授業である前に、「授業」 を行なうべきだと思いますし、教師である前に 「人間」 としての教育を行ないたいという気持ちに変わりはありません。 そこのところを踏まえて、また、日本における英語教育の世界的レベルから見た悲しさ、PISA(世界学力調査)における低水準のレベル(特に読解力)。 いろんなことを考えて研究テーマを設定してみました。 次の3つです。

① ブログによる携帯を使った英単語力をつける授業の実践
② English Drama (英語劇) 作成
③ フィンランドメソッドによるコミュニケーション能力の育成

どれも画期的且つ、色々な意味が込められています。 まず、①ですが、このサイト以外で、自分の高校だけのサイトを実はオリジナルで作っています。 私の勤めている高校は、家庭での勉強時間がゼロに等しく、また一番嫌いな科目が 「英語」 という非常に指導するのに厳しい学校です。 

なんとか、家庭での勉強時間を確保してほしい。 少しでも家で勉強して欲しいという研究をしてみたいと思っていました。 ブログを作って、更新通知を設定させることで、宿題とまではいきませんが、勉強を家で思い出させることが大切だと考えて、①の研究をしています。 まだまだ成果は出ていませんが、授業態度が段々良くなり、見てくれている生徒は前よりも真剣に授業を聞くようになっています。 また、生徒とのコミュニケーションも前より取れるようになりました。 これからアンケートを取ってさらに研究したいと思います。

②は以前紹介した、エブリディジーニアスを読んでです。 「英語をなるたけ早く話せるように、使えるようにするための授業」 を真剣に考えました。 英語劇を作成して、演じることが最も望ましいという結論に今至っています。 ただ、10人以内のクラスでないとこれは無理でしょう。 色々な制限が必要です。 また、自分たちの考えたスクリプトを英作文にするのは、非常に難しいです。 これもレベルに応じて教授方法を変えていかなければなりません。

③は、PISAやTOEFLの点数の読解力や英語力の低さを考慮して研究してみました。 国語の先生の研究発表は、今やフィンランドメソッドが花ですよね。 それを英語の授業で取り入れられないか? そう思って実践してみました。 基本的な自己紹介を扱ったのですが、正直これは効果的だと感じています。 ただ、マインドマップ的に発想力を(フィンランドではカルタと呼んでいます)重視するのですが、これで躓いた生徒のアシストがなかなか難しいと思います。 ここでは、INPUTを大量にした方が効果的なのではないかという疑問点も浮かんできました。 

どれもまだまだ稚拙な研究ですが、1つ良かったことは、「教師は研究し続けなければならない」 と感じたことです。 (まぁ当たり前だろ! と突っ込まれてしまいますが・・・) 自分自身のマンネリをなんとかして止めなければなりません。 いつも同じでなく、いろんな変化をつけて様々な角度から攻めることがとても重要です。 それで失敗したとしてもそれは失敗ではなくて、むしろ失敗は成功に等しいと、私は思います。

ちなみに、英語の4技能の「統合」 という点が大きなテーマとなっています。 コミュニケーション能力の育成が基本ですが、それを4技能の統合という形にしようということです。 これは普通の単純な教材研究より一段レベルUPし、非常に勉強になったと思います。

そういった意味でこのブログを書き続けていきたいと私は考えています。

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2008年8月18日 (月)

タスクについて

英語の教え方として、授業中(英語Ⅰを中心に)に用いるタスクをまとめていきたいと思います。 英語で教師が発問することを前提として、まずどんなタスクがあるか考えてみましょう。 また、英語の力を上げる効果的なタスクを扱っていくことにします。 当然、4技能や理解度を考慮してみましょう。

 (1) Reading   

    ①精読  ②サイトラ  ③サマライズ  *スキャニング・スキミング

 (2) Listening   

    ①シャドウイング  ②リプロダクション・ディクテーション

    ③インタープリテーション(メモテーキング) *速聴

Input の確認には、和訳・要約を中心に、内容一致や指示語を答えさせる、空所補充があります。 

 (3) Writing

         ①コンポジション・サイトラ

    ②エッセイライティング

 (4) Speaking

         ①スピーチ  ②プレゼンテーション  ③ディベート

(1)から(4)へと、INPUTからOUTPUTへの流れが、理解を深めるのに最も適していると思います。 ですが、ここで問題点がいくつか考えられます。 

  1) 生徒のレベルと目標
  2) 環境的なシステム (単位数、授業時間、生徒数→進度)
  3) 教師間の連携 (訳をどうするか? テスト問題をどうするか?)

1)はまず第一に考慮しなければならない点でしょう。 特にレベルが低ければ低いほど基礎・基本を重視しなければなりません。 ①の精読を例にあげると、レベルが低ければ単語の確認や基礎文法に重きを置かなければならなくなってきます。 レベルが高ければ同じ単語のチェックでも、英英辞典を使用したりと様々なやり方が考えられます。 ②のサイトラでは、レベルが低ければスラッシュの入れ方から教えたりしなければなりません。 高くなるにつれて、ペアワークの中でシャドウイングと組み合わせたサイトラということも可能になるという具合です。 

2)は進度をどうするかです。 テストまでにここまで終わさなくてはならないという場合、効果的にタスクの中で選択して行なっていかなければなりません。 

3)は複数の教師が同じ授業をしている場合、とても大切な要因になってきます。 訳については、和訳先渡し授業を行なう場合は、(3)のOUTPUTに力をかけ、活動を重視するべきか? それも1)の生徒のレベルと目標にも関わってくる問題です。 

以上のようなことを考慮しながら、タスクの中から効果的なものを選び、手を変え品を変え実行していく。 そして分かりやすく説明できるかどうか? ここに教師の力量が問われる

さて、色々とタスクをまとめてきましたが、次回からこのカテゴリーでは、私自身が身につけた 「英語での授業」 というテーマでタスクに関する説明の仕方をまとめていきたいと思います。 

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2008年8月10日 (日)

携帯で授業はどんな感じ?

授業中に携帯電話を活用する教授や大学が増えていると聞きます。 ネットで調べてみても、結構な数のPDFファイルが転がっているので、これからますます加速すると思います。 ひところ昔、携帯で宿題を出して成績が飛躍的にUPしたという学校の特集をTVでやっていました。 なるほどなぁ~ という感じでした。 生徒は何か新しい画期的なものや、普段使っているものに興味を示すのでしょう。 

携帯を授業で使うとしたらどんな使い方が一番効果的でしょうか? 私は以下のような使い方が効果的で望ましいと思います。

  ① リスニングの指導
  ② 宿題や板書ノート

①からの説明ですが、教科書の本文の音の素材として、手軽にダウンロードさせることができると思います。 そして、何と言ってもリスニングの中でもシャドウイングの指導に使えると思うのです。 ただ、これは版権の問題もあるので、一概にお勧めすることはできないのですが・・・ LL教室があればいいのですが、そうでない場合なかなかリスニングの指導はどうしてもCDだけだとなかなか難しいものがあります。 そんな時、各自生徒がリスニングの素材として、シャドウイングに使えたり、家での復習に使えるようにすることはとても大切なことだと思います。

②の宿題や板書ノートは、その日のポイントになる所や、大事なところをブログとしてアップしておけば、後で生徒が勉強に使えるという点でとても効果的な使い方だと思います。 また、クイズ形式などにすれば、手軽なE-ラーニングもどきになります。 私もこのブログの英文法のところをポイントとして、使っていこうと思っています。 分からなかったところを生徒が家で復習→次の勉強へと良きスパイラルを描く。 こういった好循環を生ませることが携帯では可能でしょう。 

まだまだ考えられる使い方はありそうですが、それよりも注意する点があります。 ネットは危険な情報や犯罪であふれているからです。 新しい技術には必ず問題がつきものだから、仕方がありません。 大人としては、生徒がこういったことに巻き込まれないように注意を促すことが責務でしょう。 以上のようなことを考えてぜひ効果的に授業で携帯を使っていきたいと私は思っています。

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2008年8月 7日 (木)

幼児教育について

0歳の子供(まだ1ヵ月半)がいるからなのですが、子供にどうやって英語を教えていいものか迷うことがあります。 つい最近英検の最年少記録についてブログを書きましたが、英語教師としてはやっぱり子供にしっかりと英語を学んで欲しいなぁ~と思ってしまいます。 そんな中で最近読んで感動した本を紹介します。

  「知力も伸びる英語脳の育て方」 (朝日出版社) by 中村 かず子

中村さんはS&S Education を設立し、幼児を対象とした英語教育を実践している方です。 一言で言ってこの本 「買い」 です。 1500円では安すぎます。 中村さんが母親を対象にして、子供にどうやって英語を学ばせていったらいいのかがくわしく解説してあります。 ポイントは、

  ① 単語カードを駆使する
  ② 音や体験学習を重視する
  ③ 生活に密接な題材を用いる
     (算数なら買い物、社会なら地図、その他 料理や日記など)

臨海期以前の幼児に見合った理論的な教え方でして、中村さんのその気迫や情熱が文章からあふれてきます。 特に、最後のS&S Education を設立するまでの奮闘記には、読んでいて少し涙がでてくるぐらい感動しました(本当です)。 同じ英語を教える立場の人間として、久しぶりに 「本気(マジ)」 に英語教育を考えている人に出会ったなぁ~ という気持ちで胸がいっぱいになった気がします。 

また、ただ絵本を読み聞かせるだけでなく、カードを用いることで幼児に実践的に活動させる、OUTPUTさせることが大切であるという語学学習の一番重要な点を指摘していることが素晴らしいと思いました。 英検を目標として取り上げていて、ただ勉強させるだけでなく、しっかりとした到達点を示しています。 文章を読んでいて、十分伝わってくるのですが、おそらく相当な苦労や挫折を経験していないとここまでの力作は作れないでしょう。 頭が下がる思いでした。 

いやしかし、ここまで単語カードを作れるお母さんならば、子供はそりゃ英語ができるようになるはずですよね。 教育に必要なのは何と言っても 「熱意」 だと中村さんは訴えたいのかもしれません。 私自身も取り入れてみようと思った方法、参考になったものがたくさんあるので、もっと効果的にこの本に書かれていることを使っていきたいと思います。

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2008年7月16日 (水)

パワーポイントの功罪

対象をビジュアル化すると、耳で聞くだけよりもより鮮明に脳にインプットされるのは当たり前のことです。 我々教師としてもただ黒板で板書して説明するだけでなく、動きのあるものでビジュアル化した方が、より生徒も分かりやすく理解できるでしょう。 

パワーポイントは、今やプレゼンテーションには必ず使われているマイクロソフト社のソフトですが、これを何かうまく使って授業ができないか考えてみたいと思います。 会社にお勤めの方は、会議の席では日常茶飯事に使っているのではないでしょうか? あるいは、自分の会社の製品をプレゼンテーションするのには欠かせないソフトですね。 ですから、使い方ではなく、実際にどのように使えるのか? どう使ったら効果的なのかを考えてみたいと思います。 以下の様な使い方が考えられます。 (もちろんこれ以外にも用途は様々です)

① 単語の理解
② 英文の理解

①の単語の理解から説明しますと、よくあるフラッシュカードの形でパワーポイントを活用することができます。 パワーポイントにはアニメーションの効果がついているので、これを用いて、フラッシュ式に単語を画面に出します。 その画面を見て、生徒が発音したりする形が望ましいと思います。 英語から日本語だけでなく、日本語から英語、あるいは、1文字わざと抜かしておいて発音させるのも効果的でしょう。

②の英文の理解にはいろんな方法が考えられます。 オーソドックスな訳読では、ごく普通に英文をパワーポイントに表示して、タッチペンの機能を使ってSVを振っていくのが望ましいでしょう。 私の場合、生徒に授業をやらせて、その都度間違えたら修正してあげるというような使い方をしています。 現在完了形を教えるにしても、関係代名詞を教えるにしても、ビジュアル化することで、とても生徒は分かりやすくなると思います。

また、音声も入力することができます。 最近のソフトでは、英文の音が流れて、それに続いて発音している箇所が色違いになっていく様なビジュアル化がなされているものも登場してきています。 本当に技術の進歩はすごいですよね。 授業でも積極的にこれらを活用していきたいものです。

さて、色々と効果の高いパワーポイントですが、弱点についても触れておきましょう。

 

 思考力・想像力の欠如

これが一番の問題だと思います。 分かりやすいということは、物事を考えなくなる。 想像しなくなる。 これはとてもよくないことです。 学力が低下していると言われ、児童・生徒の 「本離れ」 が進んでいると聞きます。 本とは言わば筆者との対話です。 筆者の考えを自分の考えに照らし合わせて、常に比べる。 それが対話です。 対話するには、想像力や思考力が必要です。 「読書」 は最高の思考の訓練であって、それが漫画やTVに取って代わることは、言わば、「思考力の低下」 を意味していると言ってもいいでしょう。 TVで日本語字幕が出ないと理解できないとか、パワーポイントでなければ勉強できないというのは最悪です。 

以上のようなことを考えながら、一長一短を考えパワーポイントを用いていこうと思います。 

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2008年7月15日 (火)

英語での授業

我々教員は英語研修を受けるのですが、その成果というものはどうなのでしょうか? あるデータによると、授業中の英語の使用状況が高まったとの結果が得られています。

私は、これに関してはとても良いことだと思うのですが、データにはある重要な意味が抜けているといつも思っています。 確かに授業中に英語を英語教師が使用して、その頻度が高まったことは、我々の教師としての教える力のUPに他なりません。 研修の成果も出ています。 ただ、いつも気になることがあります。 それは・・・

  

  実際の生徒の成績や授業態度がどう変わったのか?

これが一番、重要なファクターであることは事実であり、この生徒中心の考え方から、我々は逃げてはだめだと思っています。 先生が授業中に英語を駆使して使うのはいいのですが、肝心の生徒が全く理解していないのでは意味がありません。 私も研究授業はたくさん見てきましたが、中には 「本当に先生の英語を理解できるの?」 「もし理解できるなら、何でもっといい大学に受からないの?」 というように思える授業が多々ありました。

もし、先生の授業中の英語力と、生徒の成績が密接に関係しているというならば、私は英語での授業に大賛成なのですが、そうでないならば、授業中に英語を使うことは全く意味がありません。 そこを議論せずに、ただやみくもに英語を駆使しても生徒がかわいそうです。

おそらくアンケートを取ってみても、「先生が英語を使わないで、日本語で分かりやすく教えて欲しい」 という生徒もいるはずです。 私もかつてはそうでした。 英語が苦手だったからです。 もちろん海外で英語を話したり、使ったりすることは楽しく感じましたが、その前の段階で、自分が英語が分かるようになったのは学校ではなくて、塾のおかげだと思っています。

「学校は塾とは違う」 と言う先生と大議論したこともあります。 私は、「何で学校で塾みたいな授業をしてはいけないのですか? いや、そもそも、学校と塾の教え方に私は違いはないと思っています。 英語はどこで教えたって英語です。 ただ、生徒のレベルによって変化させるだけです」 そう私は答えました。 

4技能を鍛えて、実践的コミュニケーション能力を育成するのに、学校も塾も違いはないと私は思っています。 英語は世界共通の言語であって、変わりはないからです。 誤解を招くために述べておきますが、私は英語で授業することを否定するわけではありませんし、塾の授業を肯定しているわけでもありません。 ただ、こういう風に英語の教え方を分けて考えているところが、「ナンセンス」 だと言っているのです。 

とにかく、その先生に教わって、英語が分かるようになり、好きになり、勉強するようになるならば、私はどんな授業でもいいと思っています。 どんな教師でも目標は1つです。 ただ、アプローチの仕方が色々あるだけで・・・ それが英語で授業をしようが、日本語で授業をしようが関係ないと私は思っています。

どんな生徒を教えたとしても、分かりやすく英語を好きにさせ、力を少しずつUPできるような、そんな授業を研究していきたいですよね!

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2008年7月14日 (月)

ENGLISH DRAMA

いきなり本の紹介から・・・

 「エブリディ・ジーニアス」 (フォレスト出版) by ピーター・クライン

天才教育で有名な、ピーター・クライン著のとても面白い本です。 この本の監修にはかの有名な、神田昌典氏が名を連ねています。 最後のあとがきの中で神田氏が、「英語を三日でしゃべれるようにする講座」 を経営者向けに開講するために、教育法に悩んでいたところ、クライン氏に教えを請うた話がとても印象的でした。

その問いに対して、クライン先生は何て答えたのでしょう。 もう題名で分かってしまうと思うのですが、それが 「感情を数で表現してみる方法」 だったのです。 これは、英語劇の一種ですが、少し異なります。 くわしくは本を読んでいただくとして、この英語劇というセッションは、英語の4技能の、特にスピーキング能力の向上に私は最も適していると思っています。 

クライン先生は、感情を巧みに利用して、争いごとを解決するコツを解いているのですが、それが、英語の学習にとてもマッチしています。 私も教えていて、会話表現や会話体の文章を、感情をこめてその場の状況が再現できるように教えると、とても効果的であることは実践済みです。 なんと言っても 「楽しい!」 からです。

インターネットでいろいろ調べてみると、この英語劇を利用して、とても効果的な英会話学習を取り入れているところがあります。 2つほど紹介しましょう。

 「MLS」 
 「フィニックス英語学院」

どちらも有名な英会話学校のような機関ですが、英語劇を創作したり、演じたりすることを通じて、生徒は会話力を高めていくように教えています。 英語劇は、特に私は幼児からの英語教育(つまりまだ臨海期に達していない児童)には最適なのではないかと思います。 また、感情をうまく会話に取り入れることで、EQ(感情をコントロールする力)の能力も高まります。

私も授業で取り入れてみたのですが、その効果はなかなかのものでした。 ただし、次のような条件が必要とも感じました。 

 ① 少人数制のクラスが望ましい
 ② 4技能を統合することが望ましい

①は、やはり20人ぐらいまでが限界でしょう。 2人でペアワークにしてもいいですし、グループで作って発表させるにしても、これくらいが限界です。 ②については、英語劇は4技能の内の読むと書くがなかなか取り入れることができません。 スクリプトを自分で英語にできればいいのですが、やはり劇の中で読み書きを取り入れるシナリオにした方がいいのではないかと思います。 

生徒にオリジナルのシナリオを作らせると、なかなかとても面白い作品ができますよ! できたら、最後に演じる時に、ビデオに撮影してみんなで鑑賞会なんかを開けばとても効果的な学習になります。 ちなみに、小学校の教科書には6年生でオリジナルの劇を作ろう!という Lesson が登場しますね。 ぜひ試してみてください!

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2008年7月13日 (日)

こうだったらいいのになぁ~

英語の教え方も、教師論に始まって、組織論に至り、徐々に英語的なものに移ってきました。 またより具体性のある、フィンランドメソッドについても紹介しました。 まだまだ概論部分ですが、このカテゴリーも具体的なタスクを研究して、述べていきたいと思います。

ところで、そういった授業中のタスクについて述べる前に考えておきたいことは、少しずつ述べてきた、英語を取り巻く環境的な部分です。 まず現在の英語教育(英語だけではありませんが・・・)は、30~40人学級で行われているのが普通だと思います。 もちろん学校によっては選択科目を設置したり、弾力的に少人数学級を編成しているところもあるでしょう。 

少人数制にするには当然教員の数を確保しなければならないのですから、予算の面からも当然圧力がかかります。 また、中央集権的な力が日本は特に強まっています。 これは、人材と教育制度が教育改革の核心部分であり、それをコントロールしなければならないと考えているからです。 しかし、これについては、よけいに組織が機能しなくなることは、フィンランドの例や、堀川高校の例で明らかです。 

そこで、私が考える日本の教育環境が 「こうだったらいいのになぁ~」 という願望について、述べてみたいと思っています。 と言っても一言で言うと次の通りです。

  完全民営化(笑)

ちなみに、私の尊敬する堺屋太一氏は、次の本でこの案についての詳細を述べています。 参考にしてみてください。 

  「救国12の提言」 (PHP研究所) by 堺屋 太一

堺屋氏は、学校を完全に民営化し、学校設立の自由や、通学区の廃止、教員免許制度の改正、バウチャー制の導入などを進めるべきだと説いています。 もちろん、今の日本ですぐには無理だと思いますが、せめて今できることで何かないかなぁ~というのを具体的に述べると、

  ① 教育課程・授業等の弾力化・通学区の廃止
  ② 評価制度の充実
  ③ 社会全体の気持ちを変えること

こんな感じになると思います。 ①は堀川高校のように、各学校が独自に教育課程を決めることができるのです。 そのため必修だけでなく、特色豊かな教育が行われることができるようになります。 又、授業時数や教員の確保は予算にもよりますが、ぜひ少人数制を敷いて、20人学級が実現できたらいいなぁ~と思います。 また、通学区を完全に廃止します。 学校の選択はあくまでも地域による制約を受けずに、自由に消費者である生徒が選べるのが望ましいでしょう。 

もちろんこれには組織における当然の論理も働いています。 例えば、予算や人手不足は組織では当たり前の問題です。 それは民営化されている会社でも同じです。 ですから、これは組織とは常に人手不足、金不足であると受け止めなければならない部分もあるでしょう。 

そこで大切なのは②の評価制度の充実です。 教員の不祥事問題が大きくクローズアップされていますが、大切なのは、そのような不祥事を招く組織の仕組みの点検です。 ただ、教員が悪い(もちろん悪いことは悪いのですが・・・)と決め付けるのではなく、問題の本質は、そのようなことを生みやすくする、組織の仕組みにあると私は考えています。 もちろんこれに関しては現場の教員からは 「教師にゆとりを」 をという意見が出てきますが、先ほど述べたように、人手不足や予算不足は組織における当然の問題であって、それだけでは、「愚痴」 に終わってしまいます。 

学校の仕組みの点検で今できることと言えば、評価制度を充実させることです。 そしてそれをオープンにし、開かれた学校を目指すことです。 管理職はもちろんのこと、全職員が自己評価だけでなく、教員同士からも、生徒や保護者からも、周囲の目からも常に点検してもらう。 そして、常に自己研修を行いレベルアップしていく。 これが一番大切だと思います。 不祥事問題も減ることでしょう。 生徒はそのオープンな情報を基に、学校を選んでいくことになります。

ただし、この案には弊害もあります。 学校の競争が激化し、格差が広がるという懸念です。 ちなみに、フィンランドのすごい所は、教育の質と平等を一度に成功させている点です。 これは社会保障のしくみが整っているという点も考慮しなければならないので、一概に日本がマネできるものでもありません。 ですが、徐々に徐々に良い方向を各学校が見つけていく、その努力だけは停滞させてはなりません。

③の、社会全体の気持ちを変えるとは、例えば具体的に述べると、「社会全体が教師に尊敬の念を抱かせる」 ことです。 学力世界一の国、フィンランドで私が一番すごいと思っているのは、「生徒のなりたい職業NO1が、教師である」 という点です。 社会全体が教師という仕事を信頼し、支えている証拠でしょう。 また、留年を恥だと思わず、勉強をしないで卒業することを恥だと思っている生徒たちが大勢いるという点です。 生徒が、本気に勉強を大切だと思っている証拠です。 

私が普段授業をしていて、一番難しいと思っているのは、生徒が英語を家で勉強したくなるような気持ちにさせることです。 授業中に 「分かった」 と思わせることはできても、家ではなかなか英語を勉強したいとは思ってくれません。 もちろん宿題のような強制的ではなく、自発的に英語を家で勉強するようになりましたと、保護者から感謝の言葉を言ってくれるような授業ができたら最高だと思います。 つまり、ただ志望校に合格しただけではなく、生徒が自立したという点で、その後の人生に大きく影響を与えた、という点がとても重要だと思うのです。 ただ、日本の教育環境が悪いと 「愚痴」 で終わりにするのではなくて、いい授業ができないかなぁ~と常に研究し続けなければならないと思います。

まとめると、これらはあくまでも理想ですが、理想だとあきらめるのではなくて、真剣にこれから考えていかなければならないテーマだと私は思っています。

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2008年7月12日 (土)

フィンランドメソッド

PISA(世界学力調査)で世界一に輝く国はどこだか皆さんご存知ですか? フィンランドです。 フィンランドは教育が大きく成功した国として世界中の注目を集めています。 その成功のすさまじさをまず探ってみましょう。

 ① 言語リテラシーの高い関心度
 ② 教育の平等と質を共に追求したこと
 ③ 教師教育の充実

主にこんなところでしょう。 まず、①の言語リテラシーの高さとは、フィンランドにはなんと、コンビによりも図書館が多いくらいで、国民が本を読む重要性を熟知しているということです。 また、高校卒業時点で母国語を含めて4つの言語を学ぶのです。 ちなみに英語は第3言語に位置づけられているのですが、それでもフィンランドでほど英語が通じる国はないと言われています。 

②は、非常に珍しいことなのですが、教育の質を追求すれば必然的に平等が保たれなくなるのですが、それを成し遂げたことです。 フィンランドは生徒間の学力格差が最も少ない国となっています。 地域間格差も最も少ないとのことです。 ちなみに、塾もありません。 学ぶ場所は 「学校」 だけなのです。

③は、教師になるためには、日本で言う大学院の修士課程を卒業しないとなれません。 又、日本の教師としては非常にうらやましい限りなのですが、高校生のなりたい職業NO1が、教師だそうです。 つまり教師に対する尊敬の念がものすごいのです。 生徒は、非常に勤勉で、留年を恥ずかしいとは思いません。 むしろ、勉強しないで卒業することが恥ずかしいと感じているのです。 

ある意味、理想社会に近いフィンランドなのですが、その教育改革を大成功させた1人の偉人がいます。 オッリペッカ・ヘイノネン 氏です。 下記の本でその教育改革を垣間見ることができるので、ぜひ読んでみてください。

  「学力世界一」 がもたらすもの (NHK出版) by オッリペッカ・ヘイノネン

若干29歳で教育相大臣に就任した氏は、大胆な教育改革を打ち立てました。 その頃は、フィンランドでは経済が不況で失業率が高く、財政支出を抑えなければならない時だったそうです。 そこで教育という資源に投資すべきだという考えで、国全体が動き出し成功したようです。 氏によると、教育改革の成功の原因のキーワードは、

  「信頼と自由」

ということです。 信頼とは保護者や地域社会からの信頼です。 フィンランドの学校には必ず自己評価を行うことが義務付けられています。 また教師は保護者会で学校のカリキュラムを説明し、厳しい評価を受けます。 また、教師は前述した通り、必ず修士を出ていなければなりません。 

自由とはカリキュラムを中央政府が統制するのではなく、学校の裁量に完全に委ねるということです。 そのため、指導要領を大幅に削減し、各学校の自由に任せたのです。

この2つ、言い換えると、教師の質を上げ、厳しく評価させる。 各学校に柔軟性を持たせ自由に教育させる。 という教育政策が見事にヒットしたのでした。 「堀川の奇跡に思う」 で述べた堀川高校とも似ている点がいくつかあります。 堀川高校も自由に探求科を設置したり、教員研修の充実を行ったことで成功しました。 どうやら、教育を成功させる何か法則みたいなものが見えてきたと言って良いでしょう。 

ちなみに、フィンランドで行われている教育方法は、フィンランドメソッドと呼ばれ、数社からその本が出ています。 私は以下の本を研究しました。 著者は、以前お伝えした、諸葛氏です。

  「フィンランドメソッド実践ドリル」 by 諸葛 正弥

簡単に、フィンランドメソッドを述べると以下の通りになります。 ちなみに順序は人間の思考する順序に合わせたものに変えています。 

     マインドマップの訓練

           ↓

    ロジカルシンキングの訓練

           ↓

   クリティカルシンキングの訓練

           ↓

    プレゼンテーションの訓練    

           ↓

   ディスカッション・ディベートの訓練

今の流行というか、究極の形で言葉を習う訓練が目白押しなのです。 マインドマップとはトニー・ブザンという方が考案した、発想力を高めたり、知識を階層的にして整理する訓練です。 ロジカルシンキングでは、教師は必ず生徒に 「なぜ? なぜ?」 と質問していきます。 また、物語のセリフを考えさせたり、創作を行わせたりします。 クリティカルシンキングは、ラテラルシンキング(水平思考)の一種ですが、要するに、「本当にそう? これでいいの? 他にないの?」 と批判的に考える訓練です。 出した解答が本当にそれでいいの?と生徒に考えさせるのです。 そして、プレゼンテーションをやらせ、言語習得の究極の形である、ディスカッション・ディベートへと発展していくのです。 

実際に授業で使ってみたのですが、確かに効果的だと感じました。 私の場合は 「自己紹介」 を取り上げました。 ただ、確かに効果的なのですが、日本の教育環境を考えますと、フィンランドのように20人ぐらいの少人数形体が望ましいと思います。 40人だと少し限界を感じました。 日本の学校も、場合によっては少人数制にできるところもあると思うので、ぜひ英語にフィンランドメソッドを取り入れてみてください。 生徒の力が高まると思います。 

フィンランドは、PISAでは読解力で連続2回も世界第1位を獲得しています。 ちなみに、日本は2003年では14位という悲しさです。 あくまでもこれは日本の 「国語」 の読解力ですが、国語の力が落ちているということは、英語の力もさらに落ちているはずです。 環境的な問題もありますが、もしこれを読まれている方が教師でしたら、ぜひ一度前述の本を読んでみて、フィンランドメソッドを取り入れてみることをお勧めします。

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2008年7月11日 (金)

レベル別(年齢を考慮)の教え方

レベル別に英語をどうやって教えていったらいいのか考えていきたいと思います。 まず、当たり前のことですが、人間が物事を好きになっていくのは、始めに英語に出会った時、それを得意(あ!できそうだ!)だと感じるか、自分に向いていると感じるかどうかで決まります。 ですから、最初が本当に肝心で、これから小学校で英語教育が必修になると、当然小学校の先生がとても重要になって来ます。 

これからの英語教育で予想されるのは、レベルの差がとても激しくなるということです。 保護者の方は最低、高校、できたらいい大学までは出したいと考えている人がほとんどでしょうから、厳しい目で英語教育を見ていかなければなりません。 世の中の目も当然英語教師に対して厳しくなってきます。

前置きが長くなってしまいましたが、私の考えるレベル別の教え方は年齢を考慮すると次のようになります。 ちなみに、日本で普通に英語を学習する場合です。

① 12歳まで(小学校まで)

この時期は臨海期であり、言語習得に適している時期です。 文法や単語をひたすら理論的に理解するのではなく、とにかく、「ワクワクする瞬間」 がとても大切です。 とにかく英語に触れさせて、浸らせる。 英語という新しいものの刺激がその生徒にワクワクする瞬間を与えるかどうかが決め手だと思います。 何か分からないけど心惹かれるものがあると感じることが大切だということです。 まとめると、

  

  (1) 英語に触れさせる
  (2) ワクワクする瞬間を味あわせる

② 15歳まで(中学校まで)

この時期はだんだんと臨海期を過ぎて、脳が理論的になっていく時期です。 小学校でワクワクした瞬間を味わったならば、しめたものです。 その中で自分の得意なもの、例えば英語の歌を歌うのが好きというように感じることが大切だと思います。 初心者は全ての刺激が得意で楽しいとは思いません。 得意なものを見つけて好きになる。 それは何でもいいのですが、ものすごく大事なことです。 

また、徐々に理論的に教えることです。 前述しましたが英語の基礎・基本は単語の理解と文法の習得です。 5文型とまではいきませんが、文法的に教えることが大切になって来ます。 ただ、それで英語離れを作らずに、分かりやすく、実践的にすることがポイントです。 まとめると、

  

  (1) 得意なものを見つけさせる 
  (2) 分かりやすく、理論的(英文法)に教える

      その理論(英文法)が実践で役立つことを教える

③ 18歳まで(高校生まで)

この時期は、精密な学習が重要です。 中学校まで得た知識を高校でもっと開花させるには、5文型をしっかりと教えることがとても重要になって来ます。 中学校まで習ってきた理論が統合され、より1つの理論として組み合わさる。 英語の全ての体系が見える。 そういう高レベルな理論を教える必要があります。 脳みそもかなり理論的になっていますから、精密学習に適しているでしょう。 

また、模倣練習も大切です。 例えば英語を暗誦してみたり、まねの学習(例えばシャドウイング)を取り入れたりすることです。

ALTと実践的コミュニケーションをやらせる、つまり本物にじかに触れることも必要になって来ます。 効果大です。 まとめると、

  

  (1) 精密に理論(英文法)を教える
  (2) 模倣をさせる
  (3) 実践的に教える

④ 大学生から~社会人まで

しっかりと高校まで学習してきたのならば、ある程度の中級者レベル(英検で言えば2級ぐらい)には達しているでしょう。 これからは、上級者へのステップです。

まずは、教える側は、生徒が基礎・基本がしっかり分かっているかを確認することです。 そのためには、基礎的であり、精密であり、反復する学習を継続させましょう。 勉強方法のまとめを良く読んで参考にし、自分のスタイルを確立することを教えるのです。 

また、自分の苦手としてる点を発見させ、補う学習をやらせることです。 そのためには、その人に合った独自の訓練方法を見つけ出し、学習させることです。 もうほとんど英語を教えなくてもいい状態に生徒は成長しているはずですが、指導者としてはそれに対し、第3者の目でアドバイスを加えていくのです。 例えば、4技能においては、リスニングやスピーキングが苦手の人が多いと思います。 この点にこだわった自分のオリジナルの学習方法を開拓させる。 そして、その学習の効率面を見直したり、再度方法を開拓する。 そういうスパイラルをその人が描けるかどうかがとても重要です。

また、この頃になると上級者への道ですから、なかなかアドバイスを聞かなくなります。 自立し始めるからです。 そんな時でもその人が思い込みで気づいていない点が必ずあるはずですので、いつも謙虚な気持ちを忘れないようにと指導することが重要です。 また、スランプになることも多いと思います。 それをうまく立ち直らせてあげるのも指導者としての責務だと思います。 まとめると、

  

  (1) 基礎・精密・反復練習を継続させる
  (2) 弱点補強・特殊独自練習を見つけさせる

  (3) 謙虚な気持ちを持たせる

もちろんこのように教えることが理想ですが、あくまでも理想であって、学習における環境的なことを考慮すると難しい点もあるかもしれません。 でも教師としてはできる限り英語嫌いや、やる気のない生徒を作らないために、自信を持って教壇に立ちたいですよね!

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2008年7月 9日 (水)

小学校からの英語教育

小学校からの英語教育が本格的に開始されます。 2011年度からは小学5・6年で必修となります。 その内容を皆さんはご存知でしょうか。 私は一応教科書をチェックしてみたのですが、なかなか面白い教科書でした。 絵が多く、ゲーム形式を用いていたり・・・ 文部科学省の意図は、英語の抵抗をなくすことにあるのがよく分かります。 

実際に韓国では熱が入っていまして、結果も出しています。 私は一応賛成派なのですが、いろいろこれに関しては物言いをしたくなります。 まずはディベート的に賛成派と反対派の意見の理由をまとめてみましょう。

賛成派

英語に対する抵抗感がなくなる
コミュニケーション能力を身につけるには、早期が適している

反対派

日本語がおろそかになる。 まず母国語をしっかり教えるべき。

こんなところでしょう。 どちらも言わんとしていることはよく分かります。 前に述べたように、人間の言語習得の臨海期は12歳ぐらいまでです。 それまでに英語を教えるとしたら、慣れる、親しむような感じで、楽しく授業展開することが望ましいと、私は思います。 

反対派の理由に対してですが、私見を述べますが、日本語は乱れに乱れた方がいいと思っています。 理由はその方が言葉遣いに対する日本人の 「意識」 がしっかりしてくるからです。 これを言うと驚く方が多いと思うのですが、どんな場面でも状況に応じた言葉遣いができる人はやはり 「賢い」 はずです。 乱れた方がその人の人間性や教養が良く分かります。 ちなみに、私は人と接していて、その言葉遣いでその人の全てが分かってしまいます。 

反面教師的な理由になってしまいましたが、英語という言葉を早期に勉強することによって、様々なものの見方、考え方を知るのはとても大切です。 ただし、臨海期の問題があるので、そのための環境設備を整える必要はあります。 例えば教員の数を増やしたり、研修を充実させたり、評価を工夫したり・・・ 

自分の子供にもなるたけ早期に英語に触れさせようと思いますが、その時、抵抗感を感じさせるのではなく、「ちょっと触れてみたいな」 と感じさせることがとても重要だと思っています。 それが感じられる英語教育こそこれからの研究には必要不可欠でしょう。

他国のように、日本が英語教育で成功を収めるには、教員をとりまく環境問題は抜きにして、以上のことを真剣に考える必要があると思います。 そこに、できたら文法的な思考力を養成するスパイスを加えられたら最高ですね!


  

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パターンプラクティス vs 思考力の育成

パターンプラクティスとは、計算ドリルや漢字ドリルをうわっというほど解かせて、パターン認識を脳みそに刻み込むという勉強方法で、昔ながらの勉強方法です。 皆さんも小学生のころ漢字や計算をこれでもかというぐらい解かされたことがあると思います。 また、最近では、任天堂DSのヒット作品として、「脳トレ」 なるブームがありました。 百マス計算を開発した教授もいます。 2つともパターンプラクティスの一種です。 瞬時に同じパターンを速く解くことで、脳を活性化させるという点では有効手段でしょう。

私が最近注目している勉強方法は、思考力に重きを置いた勉強方法です。 代表的なサイトをご紹介したいと思います。

  「どんぐり倶楽部の公式ホームページ」 

これは、糸山 泰造という方が提唱している、考える力=思考力を養うことに重きを置いた主に小学生までの子供を対象にしています。 糸山氏は、パターンプラクティスなる高速学習は後からでも十分であり、幼い頃に大切なのは思考力(=視考力)だと述べています。 視考力とは、人間は問題を解く時にまずその問題で述べていることをビジュアル化しているという点から発生した、造語です。 

私自身、この意見には賛成です。 確かに、今思い返してみても、英語の成績がなかなか上がらなかった時は、暗記、すなわち知識の量が人間の頭の良さだと勘違いしていた時期でした。 私の場合、単語の暗記ばかり勉強していた時がその時に当たります。 また、勉強方法が効果的でなかった時期もありました。 1文をしっかり極めていけばいいのに、多読や多聴に走ってしまった時です。 

  人間の頭の良さとは、思考力です。 

今、大学入試の問題が簡単に感じられるのは、自分の単語力や知識が増えたことではなく(もちろんそれも理由として挙げられますが・・・)最も重要なのは、思考力がレベルアップしたからでしょう。 司法試験でさえも、六法全書を丸暗記しなければならないと勘違いしている人もいるようですが、六法全書は試験時に見てもいいのです。 

以前 「ブルームの思考の6段階」 について述べましたが、思考を止めないで常に物事を考え続けることがいかに大事なのかがよく分かると思います。 私が生徒を教えていていつも思うのは、じっくり考えている生徒ほど最後の伸びが恐ろしいということです。 特に高校生になるとその差は歴然としていて、志望校に対して残念ながらもう手遅れだと感じる子もいます。 ただし、一浪して、時間があれば話は別ですが・・・

もちろん、パターンプラクティスにも良い点もあり、必要不可欠な勉強方法だと思うのですが、私はこれからの英語の教え方は、この思考力を重視しなければならないと感じています。 これは英語のみならず、全ての教科において言えることでしょう。 

とにかく、最近ブームとなっている知力的な本も、日本人の思考力の欠如を反映している証に他ならないと、私は思っているので、英語教師、一児の父親として、この点は研究し続けなければなりません。

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2008年7月 8日 (火)

文法 vs 実践的コミュニケーション能力の育成

さて、このカテゴリーも始めは、教師そのものに対する教師論からスタートしましたが、肝心な教科指導に関する話に話題を移していこうと思います。

まず取り上げたいのが、文法 vs 実践的コミュニケーション能力の育成 です。 

なぜかと言うと、私は英語を教えていて、よく教授法で聞くのが 「文法は必要ない」 とか、「和訳は意味がない」 とか、「和訳させないで英語を教える方法」 とかが非常に多いと思うのです。 ちなみにここ数年の英語のベストセラー本の変遷を見ていても、この点が顕著です。 例えば次のものが有名です。

  「英語は絶対勉強するな」 (サンマーク文庫) 

ご存知の方も多いと思うのですが、最近英語でベストセラーとして取り上げられるものは、必ずこの手の模倣に近いものです。 筆者の言いたいことは非常に簡単です。 文法を軽視しろとまでは言っていませんが、要するに 「英語を赤ん坊が覚えるように、丸暗記せよ」 ということです。 

誤解を避けるために言っておきますが、この本の方法を取れば確かに英語ができるようにはなります。 しかし、大切なのは、「暗記したからと言って、自由に駆使できるとは限らない」 という点です。 この点をごまかしては私は英語を教えるものとして失格だと思っています。

理由は以下の点に集約されます。

  

言語を習得するための臨海期を無視している

臨海期とは、ある能力を会得するのに適した時期のことです。 ちなみに言語の場合は、生後6ヵ月から12歳までと言われています。 要するに、赤ん坊が言葉を覚える様に英語を学んだ方がいい時期は、この期間が望ましいのです。

赤ん坊が言葉を覚えるように、丸暗記する方法は、その本を手に取った読者がこの時期に当たる子供に英語を教えるのならばいいのですが、大人が英語を勉強する方法としては、適していません。 ましてや中学生や高校生に英語を教えるのに、丸暗記は百害あって一利なしだと、私は思うのです。 

中学生や高校生には、基本的な文法を教え、単語を理解させるという基本的な方法が私は最も適していると考えています。 (もちろんそれが実際の場面でどのように使われるのかという実践性は、教えていいと思います) 

臨海期を過ぎた子供を教えるのに、文法を軽視して、「なんとなく意味がとれればいいんだ」 とか、「和訳は英語を学ぶのに必要ない」 という簡単な結論で終わることが、今の英語教育において大問題だと私は考えています。

和訳は絶対に必要です。 なぜその和訳になるのか? そのためには文法をどう使ったらよいのか? を教えない限り、生徒が自由に英語を駆使できるようになるとは考えられません

これからも、この点については論争の的になるでしょう。 しかし、私は以下の2点を注意して、これからの英語教育は向かっていくべきだと思います。

① 文法の分かりやすい教え方を研究する
② 学習した文法を実践でどのように使うのか? それを分かりやすく伝えるための研究 

①は文法の持つ難しさを軽減するための研究です。 そして②は、生徒に文法学習の重要性をどう伝えるのかの研究です。 どちらも生徒が英語を自由に駆使できることを目的としています。 ただ、英語の教師が英語の本質を理解していないと、これらの研究はできません。 また、教師の自信や熱意というものはありえません。 

もともと生徒からの信頼は、その先生が 「英語を心ゆくまで知っているので、私についてくれば、絶対にできるようになる」 という自信から生まれるものだと、私は考えています。 それがその先生の持つ教科力です。 ただの丸暗記主義では、生徒は 「こんな授業ならば別に聞かなくてもいいや」 と思ってしまいます。 なぜなら、暗記ならばわざわざ授業を聞く必要もないからです。 特にレベルの高い生徒ほどその傾向は強いでしょう。 

文法 vs 実践的コミュニケーション能力の育成という構図自体が間違っていて、単語の理解と文法の習得という土台があって始めて、実践的コミュニケーション能力が育成されることを、英語教師として理解しておく必要が、私はあると思います。

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教師のコミュニケーション能力(非言語的要素)

前回は、教師のコミュニケーション能力の内、言語的要素を取り上げたので、今回は非言語的要素について考えたいと思います。 非言語的要素とは、言語以外のコミュニケーション能力のことです。 以下のようなものだと私は考えています。

 

 (1) 視線、表情、ジェスチャー
 (2) 雰囲気(安心感・信頼感・熱意)

(1)の視線とは、生徒の目から目へ視線を移動させること教室の対角線上に発問すること等が挙げられます。 また、表情は、口をはっきり動かしたり、ジェスチャーは身振りや手振りをつけたりと、ありとあらゆるための 「伝える」 手段を使うことです。 どれも大切です。 とにかく生徒を引き付けるには、小手先の技術や理屈ではないということを意識することです。

(2)の雰囲気は最も教師に必要な要素でしょう。 まず、安心感は教師自身のゆとりから生まれます。 常に心に余裕を持つことです。 (簡単ではありませんが・・・) その日教えることは当然全て頭の中に入っていないとだめです。 よく教育実習生が教案を見ながら授業をしますが、全く生徒には伝わりません。 また、教科書に書き込みをしている先生もいますが、話になりません。 教科書には何も書き込まず、必ず 「白紙」 で授業をしましょう! 特に教師に成り立ての方には強くお勧めします。 「英語はこの人の右に出るものはいない」 という雰囲気を醸し出すことがとても大切です。 ちなみに、私自身、本当にそう思っています。 (それが嫌味にならないように謙虚にしようと思っていますが・・・ とにかく、それぐらいの自信を持っていないと生徒はなめてきます)

信頼感は、「この先生しか得られない情報がある」 と思わせることだと思います。 また、「将来どの様に役立つかが分かる授業」 を目指すことです。 この授業は受けないともったいないと思えるかどうかが勝負だと言って良いでしょう。 そのための具体的な方法としては、「発見する喜び」 や 「できるようになった達成感」 を提供することだと思います。

例えば、発問して 「分からない」 と答えられた時、ヒントを提供する。 単に次の人を指名するというのではなく、生徒の自立を促すようにすることが重要なポイントです。 指示待ちや答えを教えられないと勉強しない生徒にならないように、生徒が発見する喜びを与え、達成感を持たせるのです。 

また、答えをあっさり言われた時にも工夫が必要です。 考える力をさらに養わせるために、「なぜ?」 という様に発問するのです。 ちなみに、世界学力調査で世界一になったフィンランドでは、教師が必ず 「なぜ?」 という様に質問攻めにするそうです。 

とにかく、指名には、生徒に自信をつけさせること、双方向のコミュニケーションを行うことが重要な要素です。 生徒が 「答えられた」 ことに重きがあるわけではありません。

信頼感で補足ですが、授業以外に、生徒の名前・性格・特徴を覚え、普段から挨拶を交わしていることも大切です。 ただ、注意点ですが、生徒と友達にならないことです。 あくまでも、一線を越えないように、「ため口」 は厳しく叱り絶対に許さない、「優しさと厳しさの区別」 をしっかりつけることが大変重要です。 特に若い先生や女性の先生は気をつけるべきポイントだと思います。

熱意は、究極の要素だと私は思っています。 言わずもがなです。 最後まで授業を試行錯誤する精神を忘れてはいけません。 

いろいろ説明してきましたが、教師のコミュニケーション能力は一朝一夕で身につくものではありません。 私ももちろん、このようなことを考えて授業を少しでも良くしようと思っていますが、半分もできていません。 私見ですが、一番大切なのは、教師自身が魅力ある人間になることだと私は思っています。 文部科学省の述べる 「生きる力」 を教師自身が鍛えること。 それが全てです。 人間力として教師力を捉えることこそ、自分の授業が良いものになっていくと私は思っています。


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教師のコミュニケーション能力(言語的要素)

教師力として2つの力を挙げましたが、1つ目の授業中のルールは述べたので、2つ目の教師のコミュニケーション能力について考えたいと思います。

ルールを作るのは簡単です。 むしろ守る方が難しいでしょう。 常に一定のルールを守ることがとても難しいのです。 ですが、2つ目のコミュニケーション能力はルールよりももっと難しいと思います。

さて、私が考える教師のコミュニケーション能力とはどんな力なのかと言うと、具体的には次のようなものです。

   

  言語的要素と非言語的要素

言語的要素とは、授業中の先生の言葉によるコミュニケーション能力です。 これには、次のことが大切です。

  

  (1) 声が大きくはっきりしているか
  (2) 指示が正確でメリハリがあり、テンポがいいか
  (3) 叱り方・褒め方→生徒を信頼する

(1)は言わずもがなでしょう。 基本中の基本です。 私は昔、ボーカルをやったことがあるので、その時の発声練習が今の教師としての武器になっています。 (そんなに良く通る声ではありませんが、声は大きい方だと思います) 

(2)は、1回で1種類の指示を出すことがポイントです。 その時その瞬間に生徒が何をしていればいいのか、明確に指示を出すことです。 もちろん、授業の始めに今日の授業の目的や目標を述べることは当然です。 

また、指示を出すテンポがいいかどうかが、私は最も大切だと思っています。 テンポを良くするには、同じ作業を長時間行わない。 能動的に授業に参加させる。 無駄な時間は作らない等のポイントがあります。  

(3)は難しいのですが、良く言われる、共感→自覚→提案のステップをとることです。 また、禁止の行為(私語をするな)を述べた時は、次の行動を示し、自覚→提案というように指示を出していくことなどがポイントになっていきます。

例えば、うるさく騒いでいる生徒に対して頭ごなしに叱るのではなく、「今何をする時間かな?」 と問いただすのです。 そして、授業中であることを自覚させ、次の行動を指示するのです。 

また、教室全体がうるさくて全く話を聞かない時の指導の仕方には、静視してじっと生徒を見る→次第に生徒が静かになる→うまく小話を切り出す 等の典型的な昔ながらの方法がベストです。 後は、私がよく使ったのは、目を閉じさせるという方法ですが、これも効果的でした。 

良く、叱る時は 「理性的」 に、褒める時は 「感情的」 にと言われます。 この言葉も参考になります。 

褒め方叱り方は難しいのですが、基本は認めることだと思います。 授業が上手で、信頼されている先生は褒めも叱りもしません。 本当です。 良く観察してみてください。 その土台になっているのは、「生徒を信頼して、必ずできるようになる」 と信じていることだと思います。 例えば授業妨害する生徒には頭ごなしに叱るのではなく、「その様な行動をとったことが残念だ」 というように伝え、がっかりすると思います。 そして、「改善できると信頼している」 旨を伝えていきます。 そのような生徒を信頼する教師の態度こそ全てだと私は思うのです。 

次回は教師のコミュニケーション能力の内の非言語的要素について述べたいと思います。

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2008年7月 7日 (月)

授業中のルール

さて、授業について、組織について語ってきましたが、具体的な授業におけるルール作りについて述べたいと思います。 私は以下のことを授業中にルールとして設定すべきだと思います。

1 禁止事項  私語、居眠り、トイレ、同じ注意
2 起立・礼をしっかりする
3 授業では必ず何かを学んで終わること

そしてもう1つ、クラスはチームであるということを教えていくことがとても大切だと私は思います。 みんなで協力するからこそものすごい力が生まれていくことをしっかりと教えていくのです。 また、忘れ物(宿題忘れも含む)は、叱ったりせずに、教師としては 「自分でなんとかする」 という心を教えるべきです。 だから何も言わないのが得策です。 「自分で考えてください」 という声かけが大切です。 ですが、どうしても宿題を出さない生徒には仕方が無く叱っていくしかありません。 

以上のような点に注意して授業を組み立てていくことがとても大切です。 また、ルールは一定していなければなりません。 今日は違うルール、明日はまた違うルールでは、生徒はどんどん乱れていきます。 この辺に注意して教師としては、授業に臨むべきですね。

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2008年7月 6日 (日)

組織

具体的な教師力の説明に入る前に、組織というものを簡単に考察してみたいと思います。 組織そのものに対する考え方は、授業というより、担任経営や学校運営等にかかわる面の方が強いかもしれません。 また、教師に関わらず、普通の社会人でも組織の中で生きているのですから、組織というものを意識しないわけにはいかないでしょう。

さて、私が組織というものを本格的に考えたのは、次の本を読んだからでしょう。 良書です。

  「組織の盛衰」 (PHP文庫) by 堺屋 太一

堺屋 太一氏は、私が今現在、日本で最も尊敬する方でして、知らない人はおそらくいないと思います。 私がここで今更説明の余地はないでしょう。 堺屋氏の本は大きく分けて①歴史小説 と ②未来予測小説 になるのですが、この両者の中間点にあるような形の本がこの 「組織の盛衰」 です。 この中で堺屋氏は組織におけるトップの役割を次のように説明しています。

 1 組織全体のコンセプトの明示
 2 基本方針の策定
 3 総合調整

1組織全体のコンセプトの明示とは、その組織の目的・理想・性格をはっきりさせることです。 2 基本方針の策定とは、それに至るまでの目標でしょう。 3の総合調整とは、人事・予算・評価など様々な要素が含まれています。 これを授業中の教師として当てはめてみるとどうなるでしょうか?

簡単に言えば、次のようになると思います。

 1 授業の目的をはっきりさせる。
 2 生徒の目標をはっきりさせる。
 3 生徒とコミュニケーションをとり、クラスの和を調整する。

堺屋氏は、組織のトップがこのような役割を、次の方法で行うべきだと述べています。

 

ことば・行動・雰囲気による指導

まぁ当たり前と言えば当たり前なのですが、私はこの内最も大切なものは、雰囲気だと思っています。 堺屋氏も漢の劉邦を例にとって、長期定着的な社会においての雰囲気の指導による重要性を挙げています。 もちろん、教師も同じでしょう。

教師の言動・表現・服装・関心度など全てから醸し出される雰囲気こそ、教える立場の人間が最も気遣う面なのです。 

まとめると、①今日の授業の目的は何か? この勉強の目標は何か? そのために、授業中生徒が今何をして、なぜそれを行い、どのように勉強するか? これをはっきりと生徒にことば・行動・雰囲気で伝えること。 そして、②分かりやすい授業をし、生徒とのコミュニケーションの中で生徒を自立させようとすること。 組織論から授業を考察すると、どうやらこのような結論になりそうですね。 

ちなみに、最も大切だと述べた 「雰囲気」 は教師自身の 「人生全て」 から醸し出されると私は思っています。 ぜひ、普段から教師自身が 「生きる力」 を磨き続けたいと私は思っています。

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教師力

昨日は友人の結婚式と披露宴でした。 新郎側の友人として出席させていただきました。 ところが、珍しいことに私の場合、中学校の友達が一番仲がいいのです。 また、新郎側は普通、新婦に気を使って、女性の友達は呼ばないのですが、私たちの友達は違います。 普通に同級生だったクラスの友達を呼んだりするのです。 

もちろん、これには理由があります。 その理由を一言で言えばその時のクラスがよくまとまっていたからでしょう。 まとまると言っても団結力があったとかそんな簡単な言葉では終わりません。 では、クラスや授業がまとまるとは、具体的には生徒のどういう行動に現れるのでしょう? 私は次のように考えています。 

① 能力の高い子が力を発揮し、低い子がそれをうらやましいと思う。

② 能力の高い子は低い子を救ってあげようとする

③ 教師に対して尊敬の念を抱き勉強が大切なものと考えている。

つまり、みんなができる限りの平等を感じる中で、競争が行われている状態です。 ある意味、理想社会に近かったのです。 この理想的な社会に近い経験というものが、教育にはとても大切だと私は考えています。 できるだけ早期に、子供に理想的な教育=社会というものを授業や学校活動を通じて経験させることができるかどうか? そこにこそ、教育政策的議論が交わされるべきであり、我々大人が一番考えなければならない論題だと、私は考えています。

クラスでもどんな組織でもいっしょですが、だめなパターンは上記の①~③の逆の場合です。 よくある例が、できない子ができる子を妬んで、まじめに取り組んでいる子をばかにする。 その反対に、できる子ができない子をばかにする。 また、指導者やリーダーシップを取る者が尊敬されていない。 共通の目標(生徒の場合は勉強)に対して、協力し合う体制がなく、よって目標を実行することに対して、価値や意味を見出せない。 などなどです。 そういう組織は崩壊していきます。 

同窓会に行くと、みんながわいわい騒いでいるのを見ながら、いつもそんなことを考えるのですが、ここから良い授業とはどんなものか? そしてそのために教師としてやるべきことは何か?も見えてくるのです。 私が考えている良い授業のために重要なこととは、一言で言えば、

  生徒に学習する環境を作ること

これに尽きると思うのです。 これこそイコール教師力と呼んでいいでしょう。 ここで、私が読んだ書物の中でこの教師力に言及している秀逸の本をご紹介します。

  「プロ教師力 アップ術55」 (明治図書) by 諸葛 正弥 

諸葛氏は、T's skill 教育技術研究所 代表であり、早稲田アカデミーのチーフインストラクターでもあります。 この方が本の中で述べている教師力の要点は2つです。

① 学習する環境作りのためのルール

② 教師のコミュニケーション能力

そして、結びに教師の熱意を取り上げています。 具体的な説明は順に後述していこうと思っています。 

皆さんも、自分の今まで属していたことのある組織を思い出してみてください。 学生時代のクラスでもいいですし、バイト仲間でも構いません。 ただ仲が良かった、気が合った友人はいたはずですが、組織全体としてはどうでしょうか? やはり、ある組織が理想的な条件としては、共通の目標に向かっていることや、その環境がすばらしい状態であること、優れた人がリーダーシップをとっていたことが挙げられると思うのです。 

私の場合、それが若い内に経験できて本当に幸福だったと思います。 ただ、その後社会に出て、うまくいっていない組織の中で苦労はしましたが・・・ でも、理想的な組織を知っているのと、知らないのとでは大きな違いが生じると思います。 

しかし、クラスの雰囲気が理想社会に近いと、教師として楽しいものですよね? 自分の教える生徒や子供達に、そういうすばらしい世界をできるだけ若い内に(若ければ若いほどいいですよね!)伝えたいと、私は教師として思っています。

 

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2008年6月13日 (金)

教師とは・・・

教師に必要な資質って何でしょうか? 私は3つあると思っています。 

  

   ① 指導力 (=学習指導力と生徒指導力)
   ② 人間性 (=誠実であること・人格が豊かであること)
   ③ 熱意  (=教える意欲にあふれていること)

この3つの力です。 じゃあ教師の究極の目的って何でしょうか? 

              生徒を自立させる

これは、唯一無二のものだと考えています。 自立するとは、簡単に言えば先生がいなくても、辞書さえあれば、自分の力で英語が読める・聞ける・勉強していくことができるということです。 他の教科でも同様です。

私が理想の授業と考えているのは、教師が生徒に対し自立できるように働きかけ、生徒が先生を尊敬し両者の信頼関係の基に成立している授業です。 英語のレベルは関係ありません。 たとえABCを教えていたって、東大の問題を解説していたって同じだと考えています。

そうは言ってもなかなかうまく生徒を指導できないのが現実ですよね。 せっかく2時間もかけて教材研究したのに生徒が寝てしまったり、なかなか動いてくれなかったり・・・

私もひどい授業は何回もあります。 もちろんもう1度この授業をやれないかな~というようなすばらしい授業もあります。 そんな授業をいつもできるようになりたいと思っているのですが・・・ 

このカテゴリーは英語の教え方となっていますが、最初に私的な教師論を述べていきたいと思っています。 授業が失敗するのは、英語の教材研究が足りないことよりも、教師自身の授業の組み立て方や人間性に問題があることが多いというのが私の自論だからです。

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