3.上達のコツ

2009年4月 6日 (月)

ノートの罠

本屋でよく最近目につく書籍の中に、

 「東大合格生のノートはかならず美しい」 

という本があります。 手にとって読んでみると、東大生のノートの取り方参考例シリーズと言っていいのでしょうか。 すばらしいノートの取り方が例示されています。 率直に言って感想なのですが・・・

 

受験生が勘違いしなければいいなぁ~

と思いました。 理由を述べさせていただくと・・・

① 本当の意味で合格する力をつけるには、「問題演習」 という王道が必要であるということ。

② ノート作りは、勉強の効率面を無視しているということ。 つまり、時間がかかる割には、効果が少ない。

私も、受験生の時には必死になって、世界史のノート作りに励んでいました。 英語ももちろんこのブログで紹介しているように、自分なりの完璧ノート!!!と言ったものがあります。 ですが・・・ 受験生には時間がありません。 もし私が受験生に戻るならば、世界史のノートは作らないし、志望校の「過去問」を買ってきて、時間を計って解いて、どうしてできないのか? という時間に全てを費やすと思うのです。 (これを読んでいる社会人の方はいかがでしょうか?) つまり、とても非効率なのです。 

それでも、こういった類の本の良い面はもちろんあります。 きれいなノート作りはもちろん勉強になりますし、知識を整理するという意味ではとても重要な勉強です。 東大生がノート作りがうまいのは、言いかえれば、授業のポイントが分かる。 つまり、考える力が優れているので、聞いていて相手の言いたいことを、要約できるということです。 ここで言う、「美しい」 という意味は、「INPUTしたことを、論理的にまとめて、OUTPUTができる」 ということです。

また、まったくノートを作れないレベルの生徒もいるでしょう。 そういったレベルの人は、まず、きっちりと写す作業ができないと話になりません。 初めに基本ありきです。

以上のようなことを考えてしまいましたが、私がお勧めする授業の聞き方&ノート作りは次のようになります。

 「読み方や解き方で分からなかったポイントを整理する」 

例えば、英語の英文の中で、どうしても構文が掴めないところだけを書いておくとか。 数学の解き方でどうしてもひらめかなかった式の出し方や方法を書いておくとか。 つまり、全てを板書しようと思わずに、「間違い直しノート」 を作るつもりで授業を聞くのです。

これを踏まえて、やってはいけない勉強法の例を挙げておきます。

① 英語だったら、教科書の本文を写す
  (写すのは時間の無駄です。拡大コピーをしましょう。)

② 世界史や日本史等のまとめノート作りに懲る
  (ノートをまとめても点数には間接的にしか反映されません。)

③ 数学だったら、問題を写す。
  (問題番号だけで十分です。)

以上のようなことを考えて、「過去問」 や 「問題」 を解き、なぜできなかったのか、「考える」、「間違い直し」 をする。 そういった時間の使い方に勉強方法をシフトすることがとても重要になってきます。 脳に負荷をかけない限り、力は上がりませんよ~ 特に、受験生の皆さんは気を付けてください。

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2009年4月 2日 (木)

パターンプラクティスの罠

最近、春休みということもあって、英語以外の科目の本を手に取ることが多いのですが、久しぶりにセンター試験の 「数学」 を解いてみました。 合わせて、東大を始めとした難関国公立大学の問題にもざっと目を通してみました。 

もちろん、世の中で出回っている数学の良書と呼ばれている参考書にも目を通してみました。 そんな中での、感じたことを書きたいと思います。

センター試験の数学は、「数学Ⅰ・A」 と 「数学Ⅱ・B」 を解いたのですが、単元としてはまとめると次のようになります。

Ⅰ 関数(グラフ)と図形
Ⅱ 論理・集合と数列と確率

Ⅰ の関数とグラフにはもちろん、展開の公式や因数分解から始まって、2次関数、三角比、三角関数、指数・対数関数、微積分へと発展していきます。 図形には三角比や平面図形、ベクトルなどでしょう。

Ⅱ は、未知なるものの規則性を発見したり、関係を見極める分野です。 

このように私が大きく数学という分野をまとめることができる力は若いころには考えられなかった力です。 このブログでも書きましたが、全体を見渡して、統合していく思考力であり、「知識を階層化する力」 と言えます。 よく数学の先生が、「グラフを書けば解けるよ」という言葉を使いますが、Ⅰの分野は結局グラフを扱っているのです。 そのための準備として、因数分解があったり、解の公式だったりと・・・ 全体が見えてくると、本当に楽に感じますよね。

もう1つ気づいたことがあります。 私が現役の時、難関国公立の数学の問題が解けなかった理由でもあります。 それは、「パターンプラクティス」 に原因があります

パターンプラクティスは確かに計算力をつけたり、問題をパターン化する能力等が身に尽きます。 脳トレなどもこの類です。 しかし、本当の意味での考える思考力が上がったわけではありません。 ここに、罠がひそんでいるのです。 特に数学においては顕著に見られると思います。 英語もそうですが、「いっぱいたくさん問題を解けばできるようになる」 という考えのうちは、ある一定のレベルから飛躍しません。 よく生徒から、「この問題集を終えれば受かりますか?」 とか、「どれくらい勉強すれば受かりますか?」 という質問を受けますが、それは、問題のレベルをその人が越えたらとしか答えようがありません。 また相対評価ですので、他の受験生の出来もあるでしょう。 なんとも答えようがないのです。 

数学の難関国公立の問題を勉強する中で、数学の本質といったもの(それが何かは私は残念ながら分かりませんが・・・)をとらえることに全力を注ぐべきなのです。 

言わば、パターンプラクティスで能力が向上するレベルは、まだまだ本当の意味での頭が良くなったわけではないことを理解してほしいと思うのです。 

ですから、計算ドリルや漢字ドリルの類は、最初のうちはいいかもしれませんが、そこから一歩飛躍した、「思考力」 を上げるための、学問の本質をとらえる勉強へとシフトすることが、とても大切だということです。 それは学問に限らず、全てにおいて当てはまると思います。 こういうことを知ることも、上達のコツの1つでしょう。

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2009年3月 8日 (日)

読み上げソフト2

このブログの中で1、2位を争う人気記事?になっているのが実は、「読み上げソフト」です。 IT化が進み、パソコンで英語を読み上げてほしいという方が増えているからでしょう。 ALTがいなくても、自分で作成した英文をネィティブの発音で読み上げてくれたら、それは最高ですよね。 授業研究にぴったりです。

この読み上げソフトの中でも群を抜いていると私が考えているのが、次のソフトです。

 「expressivo -英語読み上げソフト」 (やなさソフトウェア)

定価は1万円以内で購入できて、使い勝手がとてもよいと思います。 ワードファイルに対応していますし、もちろんmp3ファイルに変換してくれます。 読み上げスピードも変化させることができます。 発音をいろいろといじくることも可能なようです。

私は試用版しか試したことがありませんが、なかなかどうして、時代はここまできているのか! とびっくりしました。 (試用版はBGMが入ってしまうので、正規購入を今考え中です)

もちろん、英語特有のイントネーションやチャンツなどを自動判別し流暢さをUPする。 アメリカ発音だけでなく、イギリス発音やなまり等も適宜変えることができる。 まだまだこのソフトの改善要素、発展要素はたくさんあります。 将来有望な分野でしょう。

人間の生の肉声だか、コンピュータが作った声なのか、判別できない時代がもうすぐそこに来ているのでしょう。 リスニングテストを作るのに、ネィティブのALTはもういらないという状態になりそうですね。 

ちなみに、日本語の読み上げソフトは、フリーでたくさん出ています。 色々ダウンロードしてみてください。

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2009年1月25日 (日)

スラッシュリーディング&サイトトランスレーション考察

Reading の勉強方法として、スラッシュリーディングとサイトトランスレーション(以下サイトラ)という技術があることはもう広く浸透し、逆に知らない人はいないといった感じがします。 ですが、この勉強方法をくわしく考察してみることにしましょう。

まず、スラッシュリーディングについてですが、これは英文の中に 「/」 (スラッシュ)をふって、区切って前から前から読んでいくという方法です。 例えば・・・

 I lived in Japan in 2009.   

こんな英文があったとします。 スラッシュを入れて区切ってみましょう!

   I lived  / in Japan  / in 2009.

このようになります。 サイトラは英文を見て、区切った位置で前から前から訳し下していき、日本語訳にするという方法です。 

   I lived        / in Japan   / in 2009.
  私は住んでいました。 日本にです。  2009年にです。

こんな感じです。 つまり、ネィティブの人と同じ理解の仕方をしましょうという読み方です。

注意点なのですが、まずどこでスラッシュを入れるかということですが・・・

 ① 前置詞の前
 ② 句・節を示す単語 
    つまり、準動詞(to do/doing/done)や接続詞(that,5W1H)の前
 ③ その他、自分の好きな位置

と覚えておけば間違いありません。 基本的にスラッシュを入れる位置に決まりはありません。 ここで区切って読みやすくしよう! と思ったらその位置でスラッシュを入れてどんどん前から前から読んでいきましょう。 読むスピードが速くなるはずです。 

次に、大事なことは、「英語は後ろから前の言葉を説明する言語である」 という点です。 この考え方は日本語とまったく逆なので、いつも意識していないといけません。 例えば日本語では、「私が昨日出会った女の子」 と言いますが、英語では 「女の子」 という名詞を先に述べて、後ろから 「私が昨日出会った」 という説明が加わります。 

英語にすると、The girl that I met yesterday といった感じでしょうか。 もちろんこれでは文は成り立ちませんが、後ろから前を説明するという語順の特徴は、絶対に覚えておかねばならないとても重要なポイントです。

以上のようなことを理解すると、サイトラする時も速く英語を理解することができます。 練習で、以下の文をサイトラしてみましょう。 うまくできるでしょうか?

 ① I went to school to study English.
  ② I met the girl who was 16 years old.

①はこんな感じになります。 「私は行った。 学校に。 それは英語を勉強するためだ」 ②は、「私は少女に出会った。 その少女は16歳だった」

いかがでしょうか? 下線部のところがとても重要な点です。 ①は to do が不定詞の副詞的用法で目的を表し、②は who が関係代名詞で主格になるという文法的理解がなければいけませんが、それでも前から訳し下すだけでも全然読むスピードが速くなることが実感できるでしょう。 まさに左から右へ読めるようになるのです。

サイトラは、通訳の技術から端を発していますが、これを発展させて、日本語から英語へのサイトラをしてみるといったことも非常に勉強になります。 また、リスニングしたものをトランスレーションすれば、それはまさに同時通訳といった勉強方法となります。 皆さんも速く英文が読めるようになりたいと思ったら、ぜひ以上のようなことを考えて、自らの勉強方法に取り入れてみてください。

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英語脳

昨年ですが、一時ベストセラーになった英語関係の書物に次の本があります。

 「英語は逆から学べ」 (フォレスト出版) by 苫米地 英人

ご存知の方も多いと思いますが、読んでみていかがでしたでしょうか? 
この本で言わんとしていることが分かる方はおそらくあまり多くないのではないかと思います。 筆者は 「英語脳」 といったものを頭の中に構築することが大切であるというただ1点を述べたいのですが、果たしてこの英語脳というものは一体いかがなものなのでしょうか?

今年のセンター試験の最後の6番の長文問題の内容はまさに、これについて述べています。 英英辞典を用いて英語を英語のまま考える、使えるようになる、そういったことが大切だといった内容です。 

つまり、英語脳とは、「ネィティブと同じように英語を母国語として考える、使えるようになる」 という脳みそのことです。 

しかし、この英語脳を構築することはとても難しいのです。 例えば、皆さんが本という物を見た時、「ほん」 という日本語を初めに覚えたとしたら、「ほん」 が母国語になります。 (当たり前ですよね) ですが、だいぶ時間が経ってから、英語で 「book」 という単語を教わります。 ここで初めて、英語では 「ほん」 のことを 「book」 と呼ぶんだと理解します。

しかし、まだこの段階では英語脳は頭の中に構築されていません。

次の段階、すなわち、本を見た時頭の中に、「ほん」 という日本語と、「book」 という英語がどちらも別々に引き出せる状態になっている段階。 また、その逆も可能な段階 (逆とは、「ほん」という日本語を見ても、「book」 という英語を見ても、頭の中に本のイメージが湧くという段階) になって初めて、英語脳が構築されたことになります。 まさにバイリンガルの状態のことです。

お分かりでしょうか? 本という1つの単語で説明しましたが、1つの単語が長くなっていって、文章を自由自在に操れるとか、人とコミュニケーションできるというレベルにUPしていくのです。 

なぜ英語脳を構築するのが難しいかと言うと、日本の場合良く言われるのが大学受験がやり玉に挙げられます。 でも大学受験は4技能の内、「読む、聞く、書く」 という3つの技能を試しています。 大学教授の試す試験は、「大学で英語で論文を読む力、そして世界に向けて自分の力で新しい道を切り開く力の土台」 を試しているのですから、すばらしい問題だと、私は思います。 (全体的にリーディングに傾きすぎていたり、大学によっては悪問もあるとは思いますが・・・)

英語脳が構築できない根本原因は、

 「一般的多くの日本人にとって、英語を使う機会が少ないこと・必要ないこと」 

ただ1点に尽きると思います。 必要は発明の母ということですね。 ですから、何年も勉強したのに英語を使えるようにならないと批判を受けたりするのは当然と言えば当然です。 

ちなみに、本の中では、基本的な英語学習法であるシャドウイングや、教材としてDVDを用いるといった方法を推奨しています。 どちらももちろん、効率的ですばらしい勉強方法です。 

蛇足ですが、私は英語教師として、多くの方に以上のようなことを理解してもらい、普段から英語脳を構築するような勉強を意識してもらいたいと思い今回はブログを書かせてもらいました。 英語脳は、上達のコツとして、知ってもらいたいことです。 目指すは、「英語が使える日本人」 ですよね!

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2009年1月13日 (火)

精神力2

上達のコツとして、精神力といった境地について語っています。 その中でも、Debateについてで述べた、苫米地氏の本で気になったものがあるので紹介しましょう。

 「残り97%の脳の使い方」 (フォレスト出版) by 苫米地 英人

この本は、NLPといった神経言語プログラミングの元祖を解説しているものでして、メンタルトレーニングとして、アファメーションをくわしく述べてくれています。 また、洗脳を解説し、他人を自分の思い通りに動かす方法といったことにまで言及されています。 さすが、苫米地氏といった本なのですが、ここまで解説しますと、少し驚異的な鋭さも感じます。

特に、Rゆらぎによる情報空間の支配→カタレプシーによる価値観を変えるといった方法は読んでいて 「なるほど!」 と思いました。 

また、アファメーションの1例を挙げますと、自分の成功体験や失敗体験を基に、イメトレを行っていくという非常にシンプルなやり方なのですが、とても説得力があり私は本当にためになりました。 

もう少し論理的に、医学的に精神力を鍛えたいという方にお勧めの本が次の2冊です。 

 「海馬」 (新潮社)    by 池谷 裕二
 「のうだま」 (幻冬舎) 

池谷氏は、脳の研究医として、有名な方ですが、やる気を出すための秘訣を脳の研究を通して、とても初心者に分かりやすく語ってくれます。 医学的な見地からの文章ですので、こちらもとても説得力があります。 

私が精神力について読んだ本として、お勧めでした。 英語を勉強している皆さん。 たまには脳のアクティブレストとして、以上のような本を読んで、やる気のない理由を解明することもいいんじゃないかなと思います。

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2008年10月22日 (水)

精神力

今日、NHKで録画しておいたビデオ「プロフェッショナル」を見たのですが、総集編でして、100回目ということで、茂木さんが脳について語っていました。 番組のキーワードとなったのは、次の3つの言葉です。

 ① アイディア
 ② プレッシャー
 ③ モチベーション

英語を勉強しているだけでなく、普通に生きていれば必ず高くそびえ立つ壁といったものにぶち当たります。 それがこの3つのキーワードに集約されているような気がしました。

私は、人間の力とは、体力(健康)と能力(理解力、思考力、行動力)、そしてそれを裏付ける精神力だと思っています。 その精神力とはこれら3つのキーワードをうまく操れる、あるいは何か自分の壁を越えていける力だと確信しています。 

ちなみに、多くの人が最も悩むのは③のモチベーションではないでしょうか? 特に勉強の場合は将来への投資的な要素が強いので、やる気を維持するのに本当に苦労します。 番組では解決法を2つ提示しています。

 ① あこがれの人を持つ
 ② 小さな「成功体験」を大切にする

この2つは実は何気に難しいものです。 言い換えれば、勉強を習慣にし、常に目標を持ち続けることを意味するからです。 勉強が勉強でなくなる日、英語が英語でなくなる日、つまりネィティブと同等の英語力になるまで、努力し続けなければなりませんが、それが努力でなくなり、習慣化された時が目標達成の時なのです。 

番組では、①アイディアに対しては、寝る、自分の居場所を見つける、②プレッシャーに対しては、笑う、自分のルーティーンを見つける等の良きアドバイスが語られています。 

そんなことを言っても、やっぱり習慣にすることはとても難しいことですよね? 並みの人ではなかなかできません。 でも、それを常にどこか頭の片隅においておくことで、いつの日か徐々に徐々に力が上がり、ものすごい力になっているのだと思います。

精神力とは、まさに英語云々よりも、「上達のコツ」 の基本且つ極意ですね!

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2008年10月11日 (土)

シャドウイング考察

以前、このカテゴリーではディクテーションを考察してみたので、次の段階としてシャドウイングを考察してみたいと思います。 

まず、シャドウイングについてですが、次のやり方をお勧めします。

① できるだけノイズキャンセルのヘッドホンを用いて、よく聞ける状態にする。 また、扱う素材は、必ずスクリプトがついているものを用いる。

② レベルDownの仕方は、1)スクリプトを見る 2)再生スピードを遅くする 3)ディクテーションをしてみる

③ レベルUPの仕方は、1)リテンションの間を空ける 2)再生スピードを早くする 3)同時通訳してみる

まず、①からですが、お勧めはカナル型のイヤホンです。 また、BOSE等数社からノイズを完全にカットできる、すばらしいヘッドホンが出ています。 これらのヘッドホンは使ってみるとまさに絶品でして、本当に文明の利器を感じます。 もちろん予算を考慮して、無理に買う必要もありません。 

②なのですが、ついていけない場合、すぐにスクリプトで確認しましょう。 もちろんシャドウイングする素材は、スクリプトがついているものがMUSTです。 そして、メディアプレイヤー等を使って再生スピードを遅くすることも必要です。 また、ディクテーションをしてみましょう。 ディクテーションできないものをシャドウイングすることはできません。 

③がポイントです。 同じシャドウイングでもすぐにシャドウイングするのではなくて、少し間をおいてからシャドウイングし始めるのです。 この間を空ければ空けるほど、当然レベルは高くなるし、学習効果も高くなります。 ②で述べたように、再生スピードを早くしたり、同時通訳をしてみることもレベルUPになります。 同時通訳できるということは、リスニングができている状態+アルファの力があることですから、究極の勉強と言えるでしょう。 

以上のことを考慮して、比較的すきま時間にシャドウイングするのが、一番効果的だと思います。 しかし、このシャドウイングという勉強法は、INPUT+OUTPUTという本当によく練られた、とてもすばらしい方法なので、リスニングの力を上げるにはもってこいですね! もし、自分の英語の勉強法に取り入れていない方は、必ず行なってみてください。 きっと飛躍的に、英語の力が上がるはずです。

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2008年9月28日 (日)

ディクテーション考察

私は時間の効率面を考えて、ディクテーションをあまりやらずにシャドウイング中心でリスニング力を上げてきました。 それはそれで力がついたし、ネィティブと会話するくらいならば十分でした。 しかし、映画の字幕なしでのリスニングとなると??? というお粗末な英語力です。 というか、本当に字幕なしで映画が見られる状態の日本人がいったいどのくらいいるのかも疑問ですが・・・

さて、ここで基本に戻って、「ディクテーション」 といったものをしっかりやらなければ、力は上がらないでしょう。 毎日15分でもいいので、ディクテーションをしっかりやりたいと思います。 そこで、私がいざディクテーションをして、いろいろと壁にぶち当たったことは、どのテキストを勉強するとかではなくて、HOW(どうやって)勉強するか?ということです。 なぜかというと、今ではCDの教材が中心になってしまったので、なかなか一文ごとに巻き戻すことが難しいのです。 そこで、私がこの対策として考えたことを述べたいと思います。 

 ① Windows の Media Player は比較的、巻き戻しが楽
   DVDを見ながら、キーボードを使ってディクテーションが可能

 ② フリーソフトで1文ごとにMP3ファイルを分割する

お勧めは①です。 試しにDVDを見ながら、1文ごとにポーズをかけてディクテーションしてみると、結構巻き戻しが楽なのです。 慣れてくると、感覚で1文だけ巻き戻しができるようになります。 

問題は②の方法です。 フリーソフトではいろいろとMP3ファイルを加工できるものがあります。 また、CDを自由に区切る機械も出ています。 こちらを用いてもいいでしょう。 弱点は、その労力がすさまじいということです。 区切るのに時間を労してしまって、実際の勉強時間がなくなってしまいます。 これではいただけませんが、ぜひこのDVDは完璧にしたいと思ったら、こちらの方法を用いてもいいでしょう。

皆さんはCDで勉強する方が多いと思うのですが、パソコンを習得してぜひ①の方法をお勧めしたいと思います。 習得と言ってもただメディアプレイヤーが使えればいいだけですので、とても簡単です。

それにしても、昔テープで、ガチャガチャ巻き戻していたころを思い出しますよね。 あの頃はアナログでしたが、テープは巻き戻しや早送りの反応速度がCDよりも良かったと思います。 また、機械が人間的でした。 何か感情を持っていたような・・・ そんな気がするのは自分だけでしょうか?

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2008年9月 3日 (水)

読み上げソフト

最近読み上げソフトの新しい使い方というか、上達のコツとなる使い方を考えています。 まず読み上げソフトなのですが、2種類あります。 もちろん、日本語読み上げと英語読み上げです。

① 日本語読み上げソフト
② 英語読み上げソフト

では、この①と②がどんな使い方で英語を学習できるのか、考えてみたいと思います。 まず、①なのですが、前に述べた 「仮面舞踏会」 などを使って、自分が英訳の練習にしたい日本文をMP3ファイルにします。 そして、それを聞いた瞬間に日本語から英語に同時通訳していくのです。 図示するとこうなります。

           日本語読み上げソフトで日本語を読み上げさせる
                       ↓
     MP3ファイルにする(私の場合は仮面舞踏会のフリーソフトを使用)
                       ↓
     Creative Media 等に入れて、いつも耳から聞くことで同時通訳

②の英語読み上げソフトはあまりよいものがフリーソフトでは出ていません。 購入するとなるととても高価になりますので、これから使い勝手がよくなったら、リスニングテストなどで使ってみたいと思います。 ALTがいなくてもネィティブの発音で問題が作れるようになりますよね。

ざっとこんな感じで、私は使っています。 ただ同時通訳の練習にする英文はCNNや映画等、自分の今勉強している音声のある教材で、スクリプトがあるものなら何でも構いません。 和訳もできるだけ最初は 「英語を日本語にしたんだなぁ~」 と感じられるものからでいいでしょう。 慣れてきたら、これぞまさに 「意訳」 という日本文を用いていくのがいいと思います。 また、スピードも調節できるので、慣れてきたら日本語を速く同時通訳できるかどうか試してみてください。

とにかく、携帯型プレイヤーに入れておくだけで色々な勉強が考えられるので、皆さん工夫してみましょう!



                        

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2008年8月31日 (日)

継続力と精神力

まずは、私の好きな羽生さんの著作の紹介から・・・

 「決断力」 (角川書店) by 羽生 善治

羽生さんは将棋界で一世風靡し、今もなお活躍し続けている方ですが、本の中でこんなことを述べています。 

 「才能とは継続できる情熱である」 

NHKプロフェッショナルにも出演し、その中での羽生さんの普段の素顔を垣間見ることができましたが、この中でも羽生さんは継続できるすばらしさに気づき、自分の将棋人生を改めて考え直す境地に至ることになります。 20代で頂点に立った人が気づいた才能のありかとは、「継続」 にあったのです。 羽生さんは年を召されたプロ棋士が、真剣に将棋を指している姿を見て気づいたと語っています。 くわしくは、本を読むか、DVDを見てみてください。

英語の勉強に限らず、全てにおいて、「継続は力なり」 ですよね。 そして、それを支える 「精神力」 が全てなのだと私は思います。 

① 英語の勉強ではなく、英語に触れる習慣を持っていますか?
② 目標を持っていますか? (具体的に?)

こんなところを自分に問いただしてみるといいかもしれません。 また、その習慣を作る枠組み作りに目を向けると、英語力は飛躍的にUPするのではないでしょうか? 例えば・・・

(1) 通勤の車の中で、リスニングのためのヘッドホンを耳に差し込む
(2) 夜寝る前に、単語を確認してから寝る
(3) トイレの中に単語帳を張っておいて、確認するようにする

こんなささいな習慣を作ることが、おそろしいレベルへと成長させるのだと私は思います。 ぜひ実行してみてください。

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2008年8月23日 (土)

ITの力

英語とIT 今や、この2つの力は必ず必要な能力だと言われていますが、今日はITの力について考えてみましょう。 なぜかと言うと、ITの活用能力は、英語力UPに関係することが多いからです。 まさに上達のコツに私は入ると考えています。

このブログでも少しずつ紹介してきましたが、英語力に貢献するIT力とは、まとめると以下のようになります。

 ① リスニングとスピーキング力
 ② リーディングとライティング力

①と②の違いはもうお分かりですね? いつものようなINPUTとOUTPUTの区分とは違って、人間の5感で言えば、①は耳と口が関係していて、②は目と手が関係する能力となります。 

日本の英語教育を考える上で、私は②の方に重点が行っていて、①の耳と口が関係する力がおろそかになっていたことが、重要な点だと思います。 ①の力を補うためのIT力は色々考えられますが、例を出してみると・・・

 (1) CDやDVD等の音源について
 (2) Webカメラやスカイプ等の通信技術について
 (3) ドラゴンスピーチや発音ソフト、その他のソフトについて

以上の様なIT力が考えられます。 (1)は以前紹介した、CDやDVDなどの音源を加工したりして、速聴能力を高めたり、インターネット上のラジオでニュースを聞いたりと、音源として色々と使いこなすことができます。 IT力がない人は、CDのスピードも変化できませんし、好きな音源だけ携帯するといったこともできません。 当然、音源の幅も広がりません。 

(2)の極めつけは、Eラーニングでしょう。 将来の大学は、学校に行かないで、家で授業を視聴して、レポートをメールで提出して単位が認定されるような形に進んでいくと思われます。 メールを英語で書く能力は、②の力に当たりますが・・・

(3)は最近注目されてきた、あるいはこれからますます発展するITだと思います。 例えばドラゴンスピーチなるソフトは、英語の音声認識ができるところまで進歩しています。 ICレコーダを用いて、ためておいた音声データをすぐにワープロで打ち出すこともできます。 手入力よりも格段に速いということですので、将来はキーボードがなくなる時代が来るかもしれません。 また、発音ソフトも人間の口の形を指示するところまでになっています。 次世代はカメラによって口や舌の形を認識し発音を矯正するところまでいくでしょう。 ワープロに打ち込んだ英文を読み上げてくれるソフトの充実もこれからますます望まれます。 その他、任天堂DSに代表されるように、色々なソフトが充実してきています。 これは、②のライティング力も補っていてその発展はとどまることをしりません。 

さて、色々と紹介してきましたが、IT力があるのとないのでは、格段に英語力に差が出てくると私は思います。 そういった意味で、英語とITは相互に力がUPするものだと思いますので、皆さんも英語の力を上げたかったら、ITの力も上げるんだという気持ちでがんばってください。

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2008年8月13日 (水)

クィックレスポンス

最近ですが、何の英語の勉強にはまっているかというと、、ズバリ 「英単語」。 
ある程度の単語力は持っていると思うのですが、久しぶりに持っている英単語集を開いてみると、忘れてる忘れてる。 ものすごい忘却曲線ですね。 こんな基本単語も忘れていたんだなぁ~ と痛感しまくりです。 そこで久しぶりに単語の暗記をしっかりやることにしました。 

ちなみに私が使っている単語集は自分のオリジナルのものでして、GREを受けてみようと思った時に勉強したものです。 英検1級から、少し上のレベルという感じがします。 といっても1級のパート1の単語もだいぶ忘れているので、基本に戻ってしっかり覚えることにしたいと思います。 

そこで私が考えている英単語の覚え方の一番効率的なやり方を述べたいと思います。 私見ですが参考にしてください。

  ① 単語集を用意して、エクセルに分からない単語と日本語訳を入力
  ② 覚えやすいように、グループ分けをする
  ③ プリントアウトして、持ち歩く。 また、部屋の見えるところに貼る。
  ④ クィックレスポンスを用いて、どんどん覚えていく。

①から述べたいと思います。 まず、覚えたい単語集を用意します。 レベルは自分に合ったものがいいと思います。 例えばTOEICを受ける方は、TOEIC用の単語集で自分が本屋で立ち読みして、気に入ったものという感じで・・・

ポイントなのですが、1日10個というように、ノルマを決めてはいけません。 買った単語集は最低1ヶ月で終えるようにしましょう。 どんなに索引が多い単語集でも5000がいいとこです。 どんどん分からない単語をエクセルに打ち込んでいきます。 間違ってはいけないのは、覚えるのではなくて、ただエクセルに打ち込むだけです。 

次に②なのですが、人間は階層的に脳に記憶するという技を使います。 つまり、似たような意味はグループごとに覚えた方が脳に記憶が保持されやすいのです。 連想記憶術のようなものです。 例えば動詞で、「なだめる」 という意味の動詞はめちゃめちゃあるのですが、これを一網打尽にするようにエクセルでグループ分けをするのです。 少し根気が要りますが、とても大切な作業なので、地道にやってください。

③では、できたエクセルのシートをプリントアウトして、持ち歩けるようにします。 ちなみに私の場合、A4版のシートに、150個近くの英単語と日本語訳が入るくらいの大きさにしています。 (やってみると分かると思いますが、かなり活字は小さくなります) また、部屋の中で常に見える場所に貼っておきます。 お勧めなのですが、洗面所やトイレが最も効果的です。 

実際に④の覚える段階なのですが、クィックレスポンスを使います。 これは通訳の学校では当たり前に教えている単語の覚え方なのですが、1個の英単語を1秒で日本語訳が出てくるようにするのです。 もちろん英語から日本語で構いません。 まずは、その単語を脳の長期記憶に入れることが大切だからです。 1秒という負荷をかけるとなぜか自然に頭の中に保持される率が高くなります。 最初はきつく感じるかもしれませんが、慣れてくると、単語を覚える時はこうやるのが当たり前という思考回路が形成され、その後、覚えやすくなるはずです。

エクセルは英単語を並び替えたり、自由に削除したりすることもできます。 こうして、自分オリジナルの単語集を作っていくのです。 その人だけの宝物になるはずです。

以上が効果的な覚え方なのですが、ポイントは単語だけを覚えようと、がむしゃらに勉強時間を割くということをしないという点です。 あぁ! この英単語どこかで見たなぁ~ ぐらいでいいのです。 単語集は覚えるというよりも、むしろ確認に使った方が私はいいと思います。 大切なのは、頭のどっかにひっかかっている英単語が、英文の中で実際に使われているのを見た時なのです。 その時、一番効率的に、しっかりと人間は英単語を記憶するはずです。 特に、OUTPUT(話す、書く)ができた時に完璧にその英単語を記憶し、なおかつ、使えている状態になったと言えます。  

とは言っても、英語の勉強からかなり離れている方は、基礎単語も忘れていると思いますので、私のように、久しぶりに単語集をひっぱり出してたまには、単語にこだわった方がいいかと思います。 とにかくこの方法ならば、基礎単語はもちろん、TOEICに出てくるぐらいの英単語ならば2~3ヶ月ぐらいで覚えられると思いますので、休みの日などを利用して、一気に勉強してしまいましょう。    

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2008年7月18日 (金)

レバレッジ

レバレッジという英単語があります。 「てこ」 という訳語を当てますが、この言葉は最近よく耳にするのではないでしょうか? 本田直之氏は次々とこのレバレッジという言葉を著作に使って本を出されています。 一応、リンクを貼っておきます。

 「レバレッジシンキング」 
 「レバレッジ勉強法」 
 「レバレッジ英語勉強法

まだまだレバレッジシリーズはたくさんありますが、代表的なものを紹介しておきました。 私は全てに一応目を通しましたが、本田氏はレバレッジという言葉を用いて、全ての行動に対する、「要領」 や 「コツ」 というものを説明しています。 これは英語の勉強に限らず、人間の全ての行動の 「上達」 に当てはまり、例えば、同じ時間でも効果的に仕事を行う人もいれば、だらだらと仕事をする人もいるので、このレバレッジ=コツを知っているのと知らないのでは大きな差になります。 

やる時は、「成功する仕組み」 を作り、「最大の効率化」 を計って行動を取りましょう。 それは、英語の勉強においても同じです。 例えば、勉強のコツを知っている人はこの効果には、すさまじいものがあります。 無駄な勉強は絶対しません。 常にアウトプットを意識してインプットしていたり、同じ英文を勉強したとしても、それを使えるようにまた、いつテストされてもいいように理解していくのです。 これはちょっとした考え方の違いなので、意識するのとしないのでは大きく違ってきてしまいます。

私が、「勉強方法のまとめ Ⅱ」 で述べた中でも、レバレッジを感じるポイントがいくつかあります。 1つ1つ分析すると・・・

リーディング・ライティング
サイトラ → 1つ1つの単語や文法の力はつきますが、レバレッジ的に述べるとまだまだでしょう。 しかし、瞬間的な能力が要求されるので、最初の内はとても重要な勉強です。

要約 → 文章の要点を見つけていくわけですから、サイトラよりはレバレッジがかかっています。 ただ、要約を書く場合は、勉強にはなりますが時間的な効率面はまだまだです。

リスニング・スピーキング
同時通訳 → サイトラと同じです。 ただ、音の理解が入るので、リーディングよりはレバレッジは効果的になります。 

逐次通訳 → 要約と同じです。 同じように、音の理解が入るので、要約よりはレバレッジは効果的になり、最もレバレッジがかかっていると思います。

このブログを読んでいる方が、ただテストを解くためだけならば、リスニングはメモを取り(できればメモを取らずできるだけ記憶する)、逐次通訳できるかどうか? リーディングはパラグラフごとでも、全体でもいいので要約できるかどうか? こんな所に気をつけながら、英語の基礎・基本である単語の理解と文法の習得を極めていけば、自ずと合格は見えてきます。 なかなか力が上がらない人は、無駄な勉強が多いので、ここのところを特に重点的に時間をかけるようにしてください。 ただし、英語のしくみが分かっていないレベルならば、基本的な英文法(=5文型)を理解する必要があることを付け加えておきます。 (高校生ぐらいまでならば、よっぽど英語を知っている人に教わらないと、英語のしくみは理解していないと私は思います)

では、更にレバレッジをかける方法はないものでしょうか? 今までは単に言いたいことを言えるようになるというレベルでの発想でしかないので、もっと高度なコミュニケーション能力を養うとしたならば、考えられるのは・・・ 「最終目標 教養あるBilingual への道」 で述べた勉強方法になっていきます。 ただ、レバレッジを意識すると・・・

INPUT(多読・多聴) → スキミング・スキャニングなどの技術を習得し、筆者の言いたいことをすばやく理解しようとするとより効果的。 また、目よりも耳の方が人間は理解しにくいことを意識する。 時間的効率を考えて、リスニングの多聴は、空いている時間(例えば、通勤途中等)を利用する。 そして、「知性について」 で述べたように、幅広く高度な教養・知性を身につけることが重要。

OUTPUT(ブログ執筆・ディベート) → アウトプットの機会をできるだけ、多くするように意識する。 また、「ブルームの思考の6段階」 を意識して、自分の思考を止めないことがとても重要。 常に自分の思考を評価し、改善していくこと。

こんな風になります。 私も今、このブログで 「究極の英語」 と題して自分の英語に対する様々な考え方を統合し、評価していく段階の途中なのです。 その中でこのレバレッジという考え方は必ず1つの要素として頭の片隅に考えておきたいと思っています。

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知性について

上達のコツを理解するために、人間の脳のしくみや英語の4技能の本質について話してきましたが、今日は知性そのものについて理解を深めてみましょう。 知性の理論としてはハーバード大学のハワード・ガードナー教授が唱えはじめた理論、マルチプル・インテリジェンス=MI理論が有名です。

① 言語的知性
② 論理・数学的知性
③ 音楽的知性
④ 空間的知性
⑤ 身体運動感覚的知性
⑥ 対人的知性
⑦ 内省的知性
⑧ 博物学的知性

以前、「パターンプラクティス vs 思考力の育成」 でどんぐり倶楽部のホームページを紹介し、幼児期には 「算数の良質な文章問題」 を解かせるのが教育に効果的であることを述べたと思います。 また、天才教育で著名な、ピーター・クライン氏も勉強している時に音楽を取り入れた方が効果的であると述べています。 これらの勉強方法がなぜ効果的なのか? と考えてみると、知性そのものが上記の8つの要素で作られていると考えることで、答えが見えてきます。 また、英語の学習方法にもより効果的なものが考えられそうです。

例えば、算数の良質な文章問題は、①と②、④が含まれています。 文章を読むことによって、①を鍛え、絵を描くことで④を鍛え、算数の答えを出すことで、②を鍛えています。 

また、ピーター・クライン氏の提唱する学習方法は、音楽を取り入れながらの実践的な教育が基本となっており、上記の様々な要素をふんだんに取り入れているといっていいでしょう。

この8つの知性を全て統合した英語教育方法はどんなものでしょうか? 難しいですね~ 思いもつきません。 少しずつやってみましょう。 例えば、コミュニケーションのスキットを使います。 これで、①と⑥が統合できます。 そのスキットには感情的なもの、自分が反省できるものを取り入れます。 これで⑦を加えます。 そしてBGMでもいいですし、題材が音楽的なものでもいいので、③を取り入れます。 プラスみんなで体を動かしながら、図や絵を描いて解けるものを含めることで、④や⑤を取りれます。 ⑧は題材的なもので取り入れるしか私は思いつきません。 

これらをまとめると、自然や動物愛護の精神を題材にし、且つ、人間的な感情や人をいたわる心を伸ばすコミュニケーションスキットを用意します。 そのスキットを音楽的に練習しながら、実際に体を動かし、論理的に絵や図を描きながら解ける問題を解くというようになります。 はっきり言ってそんな授業 「?????」 ですね。

でもちょっと、教案ができそうじゃないですか? 本当の生徒の 「生きる力」 を育てるために、ぜひ考えていきたいと思っています。 










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2008年7月 2日 (水)

速聴について

勉強方法のまとめ Ⅱ」 の補則的なものとして、シャドウイングするスピードを上げることを紹介しました。 いわゆる、「速聴」 というものです。 これは非常に効果的です。 これについてくわしく説明したいと思います。

まず速聴の効果ですが、速く聞けるということは脳のCPUがレベルアップしていることなので、勉強方法として適しています。 理由は、脳に負荷をかけるからです。 この効果について理解するには、実際のCD付き参考書として以下のものがお勧めでしょう。

 「ハイディ矢野の速聴・速効スピードリスニング」 
  (ダイヤモンド社) by ハイディ矢野

ハイディ氏は、速聴することによって脳に負荷をかけ、その効果をCDで実感させてくれます。 リスニング力だけでなく、発音力も上がりますので、一度お試しください。

また、実際の今皆さんが勉強しているCDのスピードを調節したい場合は以下の方法が考えられます。

① パソコンソフトでCDそのものの原音を調節する
② スピード調節機能付きのオーディオプレイヤーを使う

まず、①からですが、これは勉強しているCD等の原音そのものを調節してしまうというやり方です。 具体的には以下のものが必要です。

  (1) パソコン Windows media player
  (2) フリーソフト 「仮面舞踏会」 等

パソコンの知識が必要ですが、まずWindows に標準装備の media player を使います。 まず、使用する音源を wav ファイルか mp3 ファイルにします。 これは、media player の場合 「取り込み」 を使ってください。 次にそのファイルを再生させたら、メニューの中で 「表示」 から 「拡張設定」、「再生速度の設定」 をクリックします。 すると、再生速度が0.5倍から2倍に変化することができるメーターが出てきます。 これを使って速度調節したい速さにします。 

次ですが、この流れている音をフリーソフトの仮面舞踏会を用いて、録音するのです。 ただこのソフトは使い勝手は簡単なのですが、再生すると音が録音されていない症状がおきるので、注意してください。 私のパソコンは Windows XP ですが、しっかり録音できました。 ちなみにこのソフトはとても便利でパソコン上の音を録音して wav ファイルにしてくれます。 

もし、お使いのオーディオプレイヤーが mp3 対応ならば、「午後のこ~だ」 等のフリーソフトを使って、wav ファイルを mp3 にすることをお勧めします。 私の場合、以前紹介した、「Creative Media」 を使っているので、mp3 にしています。 1.2倍速でネィティブの普通の発音を聞いてみる、又はシャドウイングしてみるという使い方をしています。 また、私は教師ですので、自分の生徒のレベルに応じて、CDを遅くしたり、速くしたりして用いるという方法にも使っています。

②はもっと簡単に手軽に速聴訓練する方法です。 最近は多くの会社から語学学習用の速度可変式 MDプレイヤーが出ています。 こちらの方が速聴訓練には最適だと思います。 

以上が速聴についての説明です。 速聴したものを元の1倍の速さで聞きなおしてみてください。 自分のリスニング力のUPにびっくりすると思います。 訓練によっては、1倍の速度がものすごく遅く感じると思います。

余談ですが、私は2倍速でシャドウイングに挑戦したことがあります。 終わった後、正直、死にました。 英検1級のテストのCDを使ったのですが、ものすごい速さです。 ほとんど発音できません。 速すぎてシャドウイングすると勉強にならないのですが、リスニング力は格段にUPします。 元の1倍の速度をリスニングだけやってみると、止まって感じると言ったら言い過ぎですが、遅すぎてかったるく感じたのは確かです。 

私見ですが、速聴はあまり速いと挫折するので、1.2倍ぐらいから徐々に始めるのがいいと思います。 

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発音について

勉強方法のまとめ Ⅱ」 で、補則した技術的な問題として発音を向上させることを述べました。 また、「Speaking の勉強方法」 では、イントネーションをそっくりそのまままねることがとても大切であることにも触れました。 

以上を参照に、発音について、上達のコツを述べてみたいと思います。

まず、最初に私なりの私見を述べておきますが、もし皆さんが英語を赤ん坊の時から習ったりした経験がないならば、「完全にネィティブに発音を近づけるのは無理」 だということです。 正確には、その労力を、違う時間に向けた方がいいと私は思います。 

のっけから上達のコツを述べると言っておいて矛盾しているようですが、これには人間の内筋が大きく関係します。 内筋とは、外からは見えない筋肉のことです。 例えば書道の筆遣いや楽器の指遣いがこれに当たります。 もちろん英語の発音に関しても舌や口の形などの内筋が大きく関係しているのです。

この内筋は、一度くせがつくと、是正が簡単ではありません。 楽器の演奏フォームを例にとると、最初のフォームが我流だったり指導者が不注意だったりして最初のフォームが不適切だと、その後これを矯正するのは容易ではないのです。 内筋は意識的になかなか変えられるものではないからです。 ちなみに私はギターの指遣いでとても苦労しました。

皆さんは、日本語を母国語としている訳ですから、英語の発音のために内筋を修正するのはほぼ無理に近いものがあるのです。 ここのところをもっとくわしく知りたい方は、「上達の法則」 で前述した「スランプの法則」 by 岡本浩一著 をお読みください。 

さて、そのような前提の下に、それでもできるだけ発音を良くする方向を考えたいと思います。 これは 「Speaking の教材紹介」 で紹介した鵜田先生が紹介している方法でもあります。 以下のソフトを使います。

   

  「Sound it !」 株式会社 インターネット  

このソフトは、話し手の声を波形でビジュアル化してくれるソフトです。 つまり、声がどのようなイントネーションで発せられたものなのかが見てすぐに分かるようにできています。 
個々の発音よりも、イントネーションやリズムが大切であるので、自分の声を録音して、実際にビジュアル化してみて、ネィティブとどう違うのかを確かめることがとても勉強になると思います。 くわしくは鵜田先生のサイト 「30音でマスターする英会話」 をごらんください。 

また、最近では次のような発音の勉強のためのソフトも登場しました。

  

  「発音力」 株式会社 プロンテスト

これは、実際に発音した声をコンピュータが判断して、矯正してくれる言わば、発音の教師的なソフトです。 もちろんコンピュータでイントネーションをビジュアル化してくれます。 正しい口の形も表示してくれてどうすればいいのかも指摘してくれます。 大学の授業でも実際に使用され始めています。 私も使ってみましたが、なかなか良くできていると思います。 また、勉強が楽しくなりました。 画期的なソフトであり、これからますますこういったソフトは進歩していくでしょう。 いつかコンピュータが完全に内筋を矯正してくれるソフトの開発が待ち遠しい限りです。 

以上をまとめると、発音に関する上達のコツとしては、矯正が難しい(と言うか不可能に近い)内筋ですので、

 ① あまり神経質に発音を気にしない
 ② シャドウイングでの 「まね」 を基本とする 
 ③ 本格的に勉強するとしたら、内筋を意識的に
    変えるようにする。 
    例えば、ビジュアル化してチェックするなど・・・


この3点が重要だと思います。 むしろ、

   「発音は下手だけど、度胸でアメリカ人と会話できるさ!」 

ぐらいの心構えが必要だと私は思うのです。

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2008年7月 1日 (火)

勉強方法のまとめ Ⅱ

以前勉強方法をまとめてみましたが、今回はパートⅡとしまして、具体的に勉強する順番を述べてみたいと思います。 

まず目標の確認ですが、「英文を4技能を用いて、完全に使いこなせる」 こととします。

この目標に達するのにどの順番で勉強すればいいでしょうか? 私は以下のようにすることを提言します。 この英文とは、英語の基礎・基本として、単語の理解と文の構造が理解している英文だとします。 また、単語レベルの発音もできる状態です。 

 ① サイトトランスレーション (要約) (英語→日本語)
      ↓
 ② 逐次通訳 (同時通訳) (英語→日本語)
      ↓
 ③ シャドウイング(ボイスレコーダーで発音確認)を繰り返す

以下に私のやっている具体的な方法を述べます。 まず、音のある教材を用意します。 (ない場合は英文だけでも構いませんが、あった方が英語の勉強には望ましいです。 また、必ずスクリプト(訳)のある教材を選びましょう!) 

次に①サイトラを行います。 この時なるべく時間を制限して、速く行うことが脳に負荷をかけるので効果的です。 また、単語の理解や文法的に読めていない所を確認します。 要約は時間に余裕があったら行います。

訳せるようになったら、②逐次通訳をしてみます。 リスニングをしながら、メモを取り内容を要約してみるのです。 この時、実はできるだけメモを取らないで記憶してから逐次通訳するように心がけましょう。 必要なところ(話し手の言いたいポイント)だけメモを取るのです。 これは特に重要な点です。 同時通訳は時間に余裕があったらで構いません。

最後に③シャドウイングをしながら、ボイスレコーダーで自分の声を録音します。 ボイスレコーダーを再生してみて、うまくいかない発音や聞き取れていない所をスクリプトで確認するのです。 後は、シャドウイングを繰り返して、耳や口に慣れるまでその英文を自分のものにしていくのです。 発音やイントネーションをそっくりまねて、自然と英文を暗記しているという状態になるのがベストです。 シャドウイングする英文のスピードを上げて、脳にさらに負荷をかけていきましょう。  

また、英語から日本語ではなく、日本語から英語へのOUTPUTを意識した勉強も効果的です。 ですが、もし受験勉強や、資格試験などのINPUT能力を測るテストの勉強ならばここまでやる必要はありません。 また、OUTPUTの勉強は自由に自分の言いたいことをまとめていった方が効果的な面もあります。 無理する必要はないでしょう。 

シャドウイングによって頭にストックされた英文を使って、今度は、実際にOUTPUTするようにしていきましょう。 使う機会を増やし、習慣化するのが一番です。 ブログを英語で書いたり、スピーチやディベートをして少しずつOUTPUT能力を高めていくのです。 人に覚えた英文を教える機会を作れれば最高ですね!

後は、教養的な面ですが、例えば 「DVD」 の場合、覚えた表現がどんな場面で使われているか? を確認することや、文化的側面を理解するといった勉強になります。 

以上が私が考えている、最短で英文を理解し、使えるようにしていく効果的な方法です。 

 

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2008年6月24日 (火)

ブルームの思考の6段階

勝間和代さんを一言で言えば今や、「時の人」 でしょう。 何度かメールをしているのですが、全然返信が来ません。(涙・・・) まぁ相手にしてくれるわけがないので当然と言えば当然ですが・・・ さて、最近のベストセラーから引用して、英語の上達のコツをもっとくわしく考えてみたいと思います。 

まず、皆さん以下の本はもう読みましたか?  

 「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」 by 勝間和代 

私は発売日に即効で買って、その日に読んでしまいました。 おそらく日本中のビジネスマンが、ほとんど私と行動をともにしたと思います。 なんてったって、もうすでに20万部いく予定なのですから・・・ ハリーポッターを抜いてしまうかも? いずれ読んでいない人の方が少なくなるのでは・・・と思っているのは、私だけではないはずですね。  

本の内容についてはひとまず置いておいて、ところで、皆さん 「ブルームの思考の6段階モデル」 というのはご存知ですか? これは教育学者のベンジャミン・ブルーム博士が提唱した思考の段階を6つに分けたものです。 それは以下の通りになります。

   ① 知識 ② 理解 ③ 応用 ④ 分析 ⑤ 統合 ⑥ 評価

ここで重要なのはこれが①→⑥へと階層構造になっているということです。 すなわち、①の知識がなければ②の理解や③の応用はない。 応用があって分析や統合ができるということです。 そして思考は最終的には⑥評価にいきつくのです。 

先ほどの本の話に戻しましょう。 この本の中で、英語というか教育に関するある重要な文章が載っています。 以下に引用させていただきます。 

 「ゆとり教育の問題は、①の知識のレベルを十分にこなさないまま、②以上のレベルを生徒に求めすぎてしまい、しかも全体の授業量を減らしたので、結果として思考力がうまく育たなかったことにある

ビンゴ! ですね。 私が教師として普段から感じていたのはこれだったのか! と思いました。 前述の富田先生の本は10年前から知っていたので、授業では5文型を中心に 「なぜその訳が出てくるのか?」 を教えてきました。 それでうまくいったし、自分の英語を教える力に対する自信は揺るぎないものでしたが、人間の考える思考のプロセスについては今一歩だった気がします。 それが、この本でなぞが解けました。 

ちなみに、富田先生は10年以上も前から英語教育について特に 「実践的コミュニケーションへの傾倒からくる弊害」 を予想しています。 参考にしたければ以下の本の序文を読んでみてください。 その文に込められた迫力と、誠意に感服するあまりです。 ちなみに上下巻出ています。

  「富田の英文読解100の原則」 (大和書房) by 富田 一彦

私がブルームの思考の6段階から皆さんに分かって欲しいことは、「思考には段階があり、いきなり英語を自由に話せるようにはならない。 しっかりとした単語の知識や文法の習得なしで、体験活動をしたりALTとコミュニケーションをしたとしても一時の活動だけで終わってしまう。 また、社会人の方も日常会話レベルなら、少し表現を暗記すればすぐにできるようになりますが、本当に自信を持った英語力にはならない」 ということです。

もちろん、ちょっと How are you? や You're welcome. が口ずさめれば、それでいいというレベルならば止めはしませんが、私は教師ですので2度と同じ失敗は繰り返すべきではないと考えています。 だからといって体験活動を完全否定するのではありません。 英語に対して楽しいと感じる、きっかけを作るという意味でも重要な勉強方法だと思います。 そして、その勉強方法に見合う環境作り (例えば生徒数を1クラス20人にするとか・・・) が早急に必要だと感じています。 

ちなみに、前述した 「勉強方法のまとめ」 は、ブルームの思考の6段階に当てはめてみると、⑤統合 に当たります。 皆さんには、このブログで実践していただいて、次の段階の思考 ⑥評価 へと進めてください。 そして、自分なりにもっといいものに変えていただきたいなぁ~ と思っています。 

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勉強方法のまとめ

このブログの中で、4技能の勉強方法やお勧めの教材が出揃いましたので、そろそろ上達のコツとして、英語の勉強方法のまとめに入りましょう。 

効率的な勉強方法のポイント

① できないものをできるようにするのが勉強であることを意識する
② 強制的に脳に負荷をかける
③ Input の時に Output を意識するかどうかがとても大切

以上のようになります。 以下に具体的方法を挙げたいと思います。

①と②の具体例としては、

全ての英語の勉強に制限時間を設ける(速さを追求する)」 

ことです。 時間制限をすると、できない点がすぐに分かります。 サイトトランスレーション(以下サイトラ)や同時通訳ならば、すぐに訳せない場合、そこ が皆さんのできないところです。 単純な単語の暗記の場合でも、すぐに訳が出てこない場合はその単語がまだ理解していない単語ということになります。 単 語集で単語の勉強をしている人は、1語1秒ぐらいで訳を言えるようにしましょう。

また、スピードを重視すると、脳に強制的に負荷をかけることになります。 例えば、過去問を解いたり、テストを受けることはとても効果的な勉強になりますが、それは時間制限 をすることで強制的に脳を働かせているからです。 また、習ったことを Output するのがテストですから、それ自体が、十分脳に負荷がかかっていると言えます。 

最も最高の勉強方法は 「人に教える」 ことだと言う人もいます。 その理由はもう皆さんお分かりでしょう。 ちなみにこれは科学的にも証明されており、 人間が何かを身につけるには、一番の勉強方法であると言えます。 よく私は生徒に授業をやらせたり、ロールプレイを用いることがありますが、それはここに 端を発しています。

③の具体例としては、

 (1) Reading の時

   1) サイトラをする  
      *英語→日本語、日本語→英語

   2) 要約してみる
             *英語→日本語、英語→英語、日本語→英語、要約→要約

   (2)  Listening の時

   1) 同時通訳をする 

   2) 逐次通訳をする

(1)と(2)を見て何か気付いたことはありませんか? そうです。 この2つの共通点は、Reading にしても Listening にしても、要は

        

      スピードを重視した、翻訳・通訳の練習

となります。 ただ情報が目から入るのか耳から入るのかが違うだけで、結局同じことをやっています。 そういった意味で、サイトラと同時通訳は同じ勉強方法ですし、要約と逐次通訳もほぼ同じ勉強方法だと言えます。   

以上の点を踏まえて、皆さん自分の勉強方法に役立ててみてください。 そして、ただ写すだけとか、黙読しているだけとかではなく、スピードを重視した、翻訳・通訳の練習になるように自分を鍛えて欲しいと思います。 ちなみに 「負荷をかける」 というのは、私が友達の弁護士から教わったある本がきっかけです。 とても良い本ですので、以下に紹介します。 一読してみてください。

  「史上最強の大学受験合格法」 (講談社) by 柴田孝之


柴田先生は、司法試験を目指す方なら知らない人はいないくらいスーパー講師です。 この方から 「負荷をかける」 という言葉を教わりました。 前述の 「上達の法則」 とともに、勉強方法に効果的なものを探しているならばぜひ読んでみてください。 

 

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2008年6月22日 (日)

Output 考察

上達のコツとして Output の考察をまとめてみましょう。

まず、Writing の力も Speaking の力も原則的には似たようなものです。 Speaking の勉強方法 でシャドウイングを私が勧めるのは、人間は最初はマネから入るしか方法がないからです。 Writing では、文法を鍛えることを推奨したのは、それが英語の基礎・基本だからです。

結局 Output 能力というのは、英語の基礎・基本である、①単語の知識と②文法の習得の2つの力をベースに、シャドウイングをしてマネしていくことで初めて上達する能力なのです。 そして、自分の力で英文を書けるようになる、話せるようになるという勉強の好循環のスパイラルを描けるかどうか? それに全てがかかっています。 そして状況に応じた言葉遣いができるようになって始めて、英語が母国語化していくのです。

ただ、Writing と Speaking にも違いはあります。 Writing は正確性が要求されます。 ごまかせません。 Speaking は間違っていても通じてしまいますが、その代わりスピードが要求されます。 勉強の順番は、どちらも同時に行っていくのがいいでしょう。 Output の勉強をして初めて英語を極める出発点に立ったと言えます。

では、Output 能力を鍛える上達のコツとは何でしょうか? 私は以下の点が、そのキーワードだと思います。

① Output を意識した Input
② Output の量と質を高める、負荷をかける

この2つ以外考えられません。 まず、①の Output を意識した Input とは、「始めに Input 在りき」 ということです。 文章のうまい人は必ずそれ相当の読書をしています。 ですから、皆さんにまず言いたいのは、普段からたくさんの英語を読み、聞くという習慣をつけてください。 

ただしその時に注意なのですが、Output を意識するのです。 シャドウイングの練習がなぜ効果的かというと、Output しているからです。 (声に出していますよね?) サイトトランスレーションがなぜ効果的かというと、やっぱり声に出しているからです。 またディクテーションは手を使って、英文を書いていますよね? このように、英語を読んだり聞いたりする時に、書いたり話したりすることを常に意識しながら勉強するのです。

できれば、4技能を全て統合した勉強方法が最適でしょう。 映画のリスニングをしながら、それをディクテーションしてみる。 そして、それを声に出して字幕を読んで確かめる。 そしてその英語の日本語訳をサイトトランスレーションしてみる。 といったように、4技能を全て統合した形の勉強方法が究極の英語の勉強なのです。

②は当たり前のことですが、結構これに悩んでいる方が多いと、私は思います。 基本的に日本人が英語が苦手な理由は Output の時間が少なすぎることが挙げられると思います。 つまり、「英語を使う機会が少なすぎる。」 Output する力は Input する力の3倍くらい大変だと私は思っています。 特に上級者になってくると Output する力を上げることが勉強の要になってきますので、意識して英語を使うようにしてください。 

また、ただ使う機会を増やすだけでなく、その質を高める努力を怠ってはいけません。 そのためには、Input の質そのものを高めたり、いい表現をメモしたり、添削指導を受けたり・・・ 

また、時間制限をして負荷をかけることもとても重要です。 テストを制限時間を計って解くという勉強がなぜ効果的か?と言うと、負荷をかけているからです。 その点、シャドウイングにしてもサイトトランスレーションにしても脳みそにかなりの負荷をかけています。 また、私は教師ですが、「教える」 ことが一番勉強になったと思っています。 「教える」 という行動それ自体が、頭に負荷がかかっているからです。 

皆さんの脳はものすごい力を持っています。 必ず負荷をかけて勉強するようにしてください。 そしてまとめると、 

普段から Input・Output する時の
自分の行動に注意することが大切!!!

になってきます。 

Speaking の勉強方法でも述べましたが、1人でも Output の勉強は可能です。 時間がないとか外国人の友達がいないからとか言い訳を作らずに、質と量が相関的に高まるようにぜひ皆さんがんばって欲しいと思います。  

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Input 考察

Reading  と Listening をまとめて、Input  と呼んでいますが、上達のコツとしてこの Input についてまとめたいと思います。

まず、Reading の力ですが、これは 「英語の基礎・基本」 でも述べたように、①単語の理解と②英文法(=5文型)の力がその主な構成要素です。 そしてさらに、文章全体を要約し、筆者の主張を見抜く能力へと発展していきます。 

Listening はどうでしょう? これは Reading の最初に音の理解が挿入されただけと考えればいいでしょう。 つまり、「アイラブユー」 と ある人がしゃべったら、それが英語の 「I love you.」 と聞こえる能力が含まれるだけであって、後は Reading で述べた①単語の理解 と ②英文法の力を駆使して理解することになります。 音の理解がワンクッション入るだけで、基本的には Reading と変わりありません。 

では、この Input するコツとして、どんな方法が考えられるでしょうか? 効率的なInputはどうやったらいいのでしょうか? 私は以下の方法を紹介したいと思います。

① 知識を分かりやすくする

   分かりやすくするためには、知識を

  1) 簡略・単純化  
  2) 多面的 
  3) 論理的
  にする方法があります。

② 知識を階層化する

以上2つが効果的な Input 方法です。 ① は知識は分かりやすければ分かりやすいほど脳みそに入りやすいという当たり前のコツを使うのです。 ところが、分かりやすくする方法としてはあまり皆さん意識的に分かっていないと思うのでここでその方法を述べたいと思います。 

1)簡略・単純化というのは、文字通り、知識を短くしたり簡単にするということです。 例えば、前置詞という言葉がどうしても頭に入ってこない場合どうしたらいいかというと、簡単な言葉で置き換えてみましょう。 例えば、「小さい単語」 というように考えてみてはどうでしょうか? in や on や of や at 等の前置詞はどれも小さい単語ですよね。 前置詞という言葉は難しい言葉なので、なるたけ脳にやさしい言葉に簡略する、単純にすると頭に Input しやすくなります。

2)の多面的にするというのは、知識を様々な形に変えたり、幅広く人間の5感に訴えるようにする方法です。 例えば、コンピュータのパワーポイントや、DVDを用いた英語の授業がそれに当たります。 任天堂DSや携帯電話を用いた授業を行っている先生もいると思うのですが、全て知識をあの手この手で多面的にしているのです。 当たり前ですが、ただCDを聞くのと、DVDを見て実際に話しているシーンを勉強するのでは、理解するのに雲泥の差が生じます。 このようになるたけ5感に訴えるように Input する、また、ただ同じ説明を聞くのではなく、いろんな角度から説明してもらった方が知識が分かりやすくなるのにこしたことはありません。 

3)の論理的にするというのは、「これこれこうだからこうだ」 というように、誰もが納得のいく形にする、客観的にするということです。 なぜそうなるのか?を常に考え続けていけば、必ず知識は分かりやすくなるはずです。 前述の 「前置詞」 という言葉が頭に入ってこない場合、これを訓読みにしてみましょう。 「前に置かれる言葉」 となります。 ではなぜ前に置かれると書くのかと言うと、「名詞」 の前に必ず置かれる言葉だからです。 こう考えると、なぜ 「ぜんちし」 と呼ばれているのかが理解できます。 (余談ですが、日本語が難しくて意味が分からなければ、訓読みにしてみましょう! 論理的に分かりやすくなるはずです) また、この論理性は特に英語を和訳する時、当然5文型という公式を用いるわけですから、必然的に要求されます。 

ちなみに論理的にするためには、必ず具体例や比喩を用いないと分かりやすい説明にはなりません。 皆さんも話上手な人に出会ったら、良く観察してみてください。 その人は必ずたとえ話や例をふんだんに用いているはずです。 そしてそこにユーモアをまじえて聴衆を笑わせながら話している人が、一般に話し上手と言われる人でしょう。 そういう論理的な説明に触れると、人は分かりやすいと感じ Input しやすくなるのです。

これらは、意外と知られていないのですが、知識を分かりやすくするためには以上の方法を用いている、あるいは組み合わせているにすぎません。

さて、②の階層化するとはどういうことでしょう? これは人間の脳の構造を踏まえたもので、実は脳には知識が階層的に記憶されているのです。 簡単に言うとコンピュータのしくみと同じです。 コンピュータには、フォルダが階層的に並んでいて、しかもそのフォルダを開けると次のフォルダが階層的に出現しますよね? 人間の脳もこれと同じです。 

皆さんが英語を学んでいく時、助動詞だの時制の一致だの、不定詞だのいろいろな情報を細かく最初は学んでいきます。 しかしその情報が頭の中にただ無数にばらばらに存在するのではなく、整理して統合し、まとめていかなければ上達しません。 これが知識を階層化するということです。 

 何度も言うように、英文法=5文型 という形が最終形です。 

この域に達するまで知識を階層化していくことが、英文法の学習の Input のコツだということです。 英文法について述べましたが、英単語の暗記にもこの方法が使われています。 例えばよくカテゴリー別に分けられた英単語集を見たことがありませんか? 動詞の中でも 「思う」 だけまとめてあったり、「言う」 だけをまとめてあったり・・・ また、語根を用いる方法もこれに当たります。 例えば -ceive で終わる単語は全て何かを 「受け取る」 という意味になります。 それらは全て知識をまとめ上げて、階層化することで、分かりやすくしているのです。 

以上が Input のコツのまとめです。 もし単語の暗記に苦しんでいたり、今いちここが分からないんだけどなぁ~ と皆さんが思ったら以上の方法で、できるだけ脳に負担をかけずに Input して欲しいと思います

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2008年6月21日 (土)

コミュニケーション能力とは?

「実践的コミュニケーション能力の育成」 という言葉が叫ばれて、何年が経つのでしょうか? ここ10年間で英語教育というものは大きく変遷してきました。 ALTとのチームティーチングは今や当たり前。 日本人の英語力UPのために、小学校からの英語も必修化されつつあります。 いずれ、幼稚園でも必修になると思います。

ところで私の好きな本質論なのですが、

   「コミュニケーション能力って何?」

これを再確認したいと思います。 communication と 英語の辞書を引くと、たくさん出てきますが、ここで使うこの言葉の定義は、「伝達、意思疎通」 という意味です。 では、伝達・意思疎通をするには人間は次の4つの行動を行わなければなりません。 英語の4技能と呼ばれているものです。

Reading (リーディング)、Listening (リスニング) = Input (インプット)  
Writing (ライティング)、Speaking (スピーキング)= Output (アウトプット)

簡単に述べると、情報を受け入れる時は読んだり聞いたりしており、反対に伝える時には情報を書いたり話したりしているのです。 この4技能にどれだけ長けているかどうかを測る尺度が 「コミュニケーション能力」 と言ってもいいでしょう。 また、実践的とは実生活で用いることができるということです。 言い換えれば、英語を母国語のように駆使できるようになることを最終目標として考えるということです。 文部科学省は本当にすばらしい目標を掲げましたよね! これ以上の目標はないと思います。 

さて、皆さんに覚えていて欲しいことは、この

  4技能のバランス(総合力)=コミュニケーション能力 

だということです。 読めるけど、話すことはできないというのではだめですし、かといって日常会話は話せるけど、高度な文章になると読めない・書けないでは進歩がありません。 常にコミュニケーション能力(=4技能)を総合的にUPすることを考えて英語を勉強することが、上達のコツにつながりますので、念頭に置いておいてください。


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2008年6月16日 (月)

上達の法則

私が英語だけでなく、その他様々な力のUPを、一気に加速させてくれた一冊の本を紹介します。 良書です。 本物です。 それが 「上達の法則」 (PHP新書) by 岡本浩一 です。

皆さんが今、何かを勉強しているならば(それが運動だろうが学問だろうがどんなことでも結構です)、ぜひ一読することをお薦めします。 人間が物事を理解していくしくみ、上手になっていくしくみをこれほど分かりやすく且つ論理的に証明している本は見当たりません

この何かを上達するコツみたいな力を、英語を通じて若いうちに(本当に若いうちに)、手に入れて欲しいと思って、私は常々授業をしています。 もちろん英語以外の科目でもかまいません。 数学でも国語でも体育でもいいのです。 ネタは難しいにこしたことはありません。 

何かを究める方法が分かるかどうかが勝負 だと思って普段の勉強に取り組んで欲しいと思います。 そうすれば、皆さんの力が飛躍的にUPすることは間違いありません。 そして新しい未知のものに出会った時、あなたは 「やればできる!」 という自信に満ちた人間になっているはずです。 そこに勉強する意味があるのですが・・・

学生の方には少し難しいかもしれませんが、ぜひこの本の意味が早く分かるように、普段の勉強で苦しんでほしいと思います。 きっとあなたの 「生きる力」 になるはずです。

ちなみに、私はこの本を読んで雲の切れ間から光が差したような気分になりました。(ちょっと大げさですが・・・) 仕事だろうが育児だろうが、何かを上手になりたいと思ったらこうやればいいという自分なりの確信が持てるようになりました。 だから、上達のコツを知らない人に比べれば、何かを理解したり身につけたりするスピードが速いと思っています。 

岡本浩一さんの本は、その他にも 「スランプ克服の法則」 や 「無責任の構造」、「権威主義の正体」 等、どれも良書だと思います。 この方も本文で述べているのですが、英語を究めることから道を見出しています。 ぜひ一読あれ。

  

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2008年6月12日 (木)

脳の研究

このカテゴリーでは、勉強方法とはちょっと視点を変えて、「上達のコツ」 というものを話させていただきます。 

まず始めに人間の脳みそについての研究です。 何かを勉強していくことは言わば、人間の脳を鍛えていくことなのですから、体の構造をしっかり理解していることが望ましいと思います。 それが上達のコツにつながるはずです。 人間の脳みそはとても複雑なしくみでできていると思うのですが、原理原則はとても単純です。 例えるならばコンピュータと同じでしょう。 コンピュータの主な部品は、ハードディスクとメモリとCPUの3つです。 これがどんな働きをしているかご存知でしょうか?

 ハードディスク・・・情報を蓄えておくところ
 メモリ・・・情報をハードディスクから引き出して1時的に蓄えておくところ
 CPU・・・処理速度のこと

まぁ簡単に言えばざっとこんな感じでしょう。 これを人間に例えると

 

 ハードディスク・・・知識を蓄えておくところ
 メモリ・・・知識をハードディスクから取り出して1時的に蓄えておくところ

 CPU・・・頭の回転速度

こんな感じになります。 つまり、人間の脳は勉強した知識をハードディスクに蓄えていき、いざ使う時にメモリ上に取り出して(思い出して)、CPUの速度によってその知識を使っているのです。 

しかし!!!!! 唯一コンピュータと異なる点があります。 それは人間のハードディスクには短期記憶(すぐに忘れてしまうもの)と長期記憶(一生忘れないもの)があるのです。

だから、英単語を覚えたとしてもまだ短期記憶にある内はすぐに忘れてしまいます。 長期記憶にその知識が入らないと自分のものになったとは言えません。 では、この長期記憶に入るにはどうすればいいかと言うと、一応今のところ分かっているのは、「繰り返し勉強する」 ことです。 

勉強を習慣化する。 繰り返し覚えるまで勉強する。 よく言われているセリフですが、どうやら人間の脳の構造からしても、この言葉は当てはまるようです。

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