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2008年11月

2008年11月24日 (月)

英単語の教え方のまとめ1

私なりに単語の教え方のまとめをしたいと思います。

 ① 英英辞典やゴロ合わせを使う
 ② 語根を用いる
 ③ イメージや絵や音を用いる
 ④ 連想させる
 ⑤ 例文やスキット使う、コーパスを考慮する
 ⑥ クィックレスポンスを教える

以上なのですが、1つずつ説明していきたいと思います。 まず、人間の知識が増えるためには、分かりやすい説明が必要不可欠です。 ところが、この分かりやすいという言葉はやっかいなもので、どうしたら分かりやすくなるのか?という点については深く語られていません。 そこで、私は分かりやすくするためには、以下の要素が必要だと思っています。 

 1.簡略的  2.論理的  3.多面的  4.階層的 

脳の記憶の仕方にならったものですが、知識はこれらの要素を考慮すると、脳に記憶されやすくなるのです。 

1の簡略的とは文字通り単純にすることです。 admit を例にとってみましょう。 admit の意味が分からない生徒に対して、まず効果的なのはゴロ合わせを使ったり、辞書の意味を教えることです。 「アドミット、みっともないと認める」 なんてゴロ合わせを使って無理やりですが、暗記させる。 また、辞書を引かせてもっと分かりやすい言葉にする。 このような方法が考えられます。 もちろん辞書は実践性を考慮して、英英辞典が望ましいでしょう。 

2の論理的とは、筋道が通っているということです。 これには語根を教えるという方法があります。 例えば、re で始まる英単語は全て、「再び」 という意味が含まれています。 漢字でも、木を覚えてから林を覚え、森を覚えていくように、同じことを英語で行うのです。 単語の成り立ちや意味を教えることで、生徒に 「なるほど!」 と思わせる教え方です。 

3の多面的とは、視覚や聴覚などをふんだんに使うことです。 5感を総動員する方が知識が頭に残りやすいからです。 その点、絵や音、単語の持つイメージを描くことは効果的です。 ただ、ペーパーでの単語テストをするのではなく、リスニングでの単語テストにしてみる。 ただ黒板に板書で教えるのではなく、パワーポイントで説明したり、今流行りのPicture Dictionary で絵を描きながら教えると、手を変え品を変える教え方です。

4の階層的とは、脳はコンピュータと同じで、ファイルからフォルダにまとまっていく作業を行うことができます。 ツリーのように、知識は階層的になるのです。 当たり前ですが、階層的に知識が整理されていくと、脳はうまく機能しやすくなります。 よく、医学用語だけの英単語をまとめてみたり、「話す」 だけの英単語をまとめてみると、とても効果的なように、連想力やフィンランドメソッドのカルタ等を使うのです。 最近流行りの、マインドマップもこれに属します。 知識と知識のつながりは、より記憶を強くするのです。

以上が教え方の要点なのですが、これだけではなく、以下の要素も重要です。

 5.実践的  6.脳に負荷をかける

実際に英単語を使ってみることで記憶に残りやすくなりますし、また、時間を制限して、脳に負荷をかけることも重要です。 その点、例文やコミュニケーションスキットを用いたり、よく使われている表現を知るコーパスの力もためになります。 また、脳に負荷をかけるためには、単語の暗記法としてはクィックレスポンスが有名でしょう。 

以上が覚えやすさを考慮した、単語の教え方なのですが、実際に授業ではどのようにしたら最も効果的でしょうか? 次回に、世の中にあふれている 「英単語集」 なるものを例に出しながら、くわしく解説していきたいと思います。 究極の単語の教え方を導き出したいと考えています。 

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2008年11月21日 (金)

読売教育賞

読売教育賞という賞があります。 これは読売新聞が主催となって、小中高の先生方の研究論文を集め毎年1回、表彰するものです。 各分門がそろっていて、もちろん英語部門もあります。 私は、これに最近応募し始めたのですが、とりあえず今年はダメでした。 英語の構造や、説明の仕方などを体系的に論じたのですが、審査委員のコメントによると、「これからの英語教育を予想しているのはいいのだが、それを実際に学校現場で行ってみての論文にしてください」 とのことでした。

つまり、単なる批評や、講釈みたいなものになっているということです。 私はくやしくて、過去の受賞論文を取り寄せてみました。 その中で、気になった論文について紹介したいと思います。 取り寄せた論文は3つなのですが・・・

なんといっても目に留まったのは、SelHigh(スーパーイングリッシュラングエッジハイスクール)の研究論文です。 これは全国の大会で発表したものでして、滋賀県の米原高校(当時)の英語教諭の先生の論文でした。 まとめると次のようになります。

 ① 英語に対する意識改革(積極性や基礎訓練の大切さを教える)
 ② 発音記号を教え、徹底した発音指導
 ③ 単語の教え方は英英辞典+コミュニケーションスキットで教える
 ④ 文法は精選してコミュニケーションに通じる文法を教える
 ⑤ Reading はスラッシュリーディングとサイトラを徹底する
 ⑥ Writing はエッセーライティングを課す
 ⑦ 教師はAll English で授業、他の教師に公開を原則とする
 ⑧ Debate を授業の目標に位置づける、生徒が自由に英語を話すことを目標
 ⑨ イベントの構築(英語合宿、レシテーションコンテスト、スピーチコンテスト、大学講師の招聘等々)

他にもたくさんあるのですが、とてもこれらを無から育て上げたということが私には信じられませんでした。 それもたった4年間でです。 英語教師全員が、生徒と一緒にTOEICを受けるというやる気も 「すさまじい」 ものでした。 

私の授業研究や努力なんて、本当になんて悲しいものなのだろうと、全国一に輝く先生方の努力にひれ伏したような気がしました。 全国発表の授業がこれまたすごいのなんのって! 本当にこれが高校生? という首をかしげたくなるようなすばらしい授業風景なのです。 米原高校の先生方が歩いた道は、本当に全国の高校の先生の模範になるすばらしい努力の成果なのですが、自分が思ったのは、「これならできる!」 というやる気と、ますます自分の教師としての心構えがUPしたのは間違いありません。 

読売新聞にTELをすれば、論文集を送ってくれますので、ぜひ見てみてはどうでしょうか? 私は他の賞を取った先生方の論文も参考に、ますます自分の授業に磨きをかけようと思っています。 ちなみに参考までに、読売教育賞のリンクを貼っておきますね。

 「読売教育賞」 












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2008年11月20日 (木)

メールとプロフィール

最近、アクセス解析すると徐々にブログのアクセス数が伸びています。 コメントの中にも熱いコメントをいただくこともありました。 うれしいのが、「とても勉強になりました」 とか、私がチェックしているサイトを運営している方にメールを出すと、「実はこのブログ知っていました」 などなどの返信をいただいたことです。 

やっぱり、見ている人は見ているものですね。 

そこで、プロフィールコーナーを設けて、メールアドレスでメールを送れるようにしてみました。 なかなかコメントとして入力するのは・・・ と感じている方がいましたら、メールアドレスの方にメールをいただきたいと思います。 

アドレスは、プロフィール(ブログの一番上の方にあります)から入っていただければすぐに分かります。 

これからもどうぞよろしくお願いします。 

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2008年11月18日 (火)

西谷先生は一生懸命ですよね

前回の安河内先生に続いて、似たようなタイトルなのですが、代々木ゼミナールの英語の重鎮の先生と言えば、西谷先生です。 もちろん私は富田先生を大尊敬していますし、今でもその気持ちは変わらないのですが、西谷先生の持つカリスマ性や熱意は、英語の教諭として、生涯学び続けなければならないものだと思っています。 

いくつかすばらしい著作があるのですが、もう今では新品では売られていません。 私が 「2-3 句・節の理解(接続詞の種類)」 で述べたように、英語を極めるためにつまづく場所の一つが句・節をかたまりとして、5文型で考える点なのですが、それをものの見事に上手に解説したのが、西谷先生の 「語彙リスト」 と称されるものです。 

これは、to do や、doing の用法が、名詞・形容詞・副詞として一網打尽に説明されているものです。 また、よく間違いやすい語法や試験に頻出する語法も網羅されています。 富田先生のまとめ方と同じですが、それをさらにくわしく例文つきで分かりやすくしたものです。

私はこの語彙リストをじっくり眺めて、5文型をしっかり解説してもらうことで、英語が分かるようになったのです。 今では、「西谷昇二の英文解釈」 の付録としてついています。 また、代ゼミの西谷先生の授業を受講すれば必ず手に入るでしょう。 西谷先生はそのテキストの分厚さで有名なのですが・・・ この語彙リストは本当によくまとまっていて、西谷先生の英語に対する、「熱意」 がひしひしと伝わってきます。 もちろん授業もすばらしいものでした。

伝わってくるメッセージは 「受験に受からせたい!」 それだけではありません。 英語の勉強を通じて、「人間性を磨こう!」 「強く生きろ!」 そんな思いにあふれています。 

私はこの西谷先生のカリスマ性の100分の1、いや、1000分の1もないのではないかと思う英語教師ですが、いつもほんの少しでも追いつきたいと思っています。 安河内先生と同様、日本の英語教育を支えている方だと思って間違いないのではないでしょうか? 

英語の先生ならば、その熱意は敬服に値するものがありますので、いつか機会があれば著作を読んだり、授業を見学するなりしてみてはいかがでしょうか? 

いや~しかし、すばらしい先生はどんなに時代が経っても、一流の先生ですよね! 西谷先生これからも受験生に熱い授業を送り続けてください! 

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2008年11月17日 (月)

安河内先生は一生懸命ですよね

本の書評になりますが、予備校出身の先生でパワフル且つ一生懸命さが感じられる方に、安河内先生がいらっしゃいます。 その著作はかなりの数に上りますので、一応代表的なものをピックアップすると・・・

 「できる人の勉強法」 (中経出版) by 安河内 哲也
 「できる人の英語勉強法」 

ここらへんでしょうか? 他にもたくさんの著作があります。 東進ゼミナールの重鎮でもあり、授業はとても一生懸命で、パワフルさがとても感じられます。 私は大学に受かってから氏のことを知ったのですが、おそらく英語に苦手意識があった時、こういう先生にやさしく、くわしく教えてもらったら、きっともっと早く英語を好きになっていたにちがいありません。 また、大学入試だけでなく、TOEIC等の勉強にも精通しています。

上記の2作は、英語の勉強の初心者や、まだどうやって勉強していったら分からない方にうってつけの作品ではないでしょうか? 何より若々しさが感じられ、読んでいて気持ちよくなります。 教師として私は、氏のような元気の良さ、パワフルなリーダーシップ、そういったカリスマ的なものがとても魅力的でうらやましく感じられます。 

一応、安河内先生の著作として、Amazon のリンクを貼っておきます。 私自身は、氏から英語で学ぶことはあまりないのですが、たまに読み返して、その 「元気」 を分けてもらっています。 そういった意味で、英語の先生にもお勧めの本です。

 「安河内先生の著作のリンク」 

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研究調査②

以前、研究調査を行っているとの記事を書きましたが、いろいろとダメ出しをされまして、修正したものを発表したいと思います。 

 ① ブログによる携帯を使った英単語力をつける授業の実践
 ② English Drama (英語劇) 作成
 ③ フィンランドメソッドによるコミュニケーション能力の育成

この3点について今年は研究してきたのですが、まず①は、色々と規制的なものが多いとのことでした。 ただ実践してみて分かったことですが、生徒との関係は非常に良好になります。 コメントは受け付けない形にしたのですが、読んでくれている人は読んでくれるので、とてもためになった生徒もいるとのことでした。

②は少し改善点が必要とのことでした。 この英語劇は2人1組となって演じるものですが、クラス全員で演じられる形で行うとのアドバイスをいただきました。 とは言っても、6人しかいない選択のクラスなのですが・・・ ネットで簡単に今ではスクリプトが手に入るので、「桃太郎」 あたりがいいかな? と思っています。

③は物議を醸しました。 「日本では無理なのでは?」 とか、「まだまだ実践できるレベルではない」 等の手厳しい意見をいただきました。 授業をしてみてわかることですが、最初のカルタで、発想力を養うことがとてもとても日本の生徒は欧米に比べると厳しい感じがしました。 その点、フィンランドは本を読む文化が国全体に根付いています。 これは豊富なINPUT能力が既に小さい頃から強制されていることを意味します。 

これらの点を考慮して、修正したのが次の研究調査です。

 ① 単語力をUPするためのワークシート作り
 ② English Drama (英語劇) 作成
 ③ インタヴュー活動 

①は、ごく普通にワークシートを用いて、コミュニケーション活動として、単語力を養うものです。 ②は、前述のようにクラス全体での英語劇作成。 ③は学校内を探検して、先生方にインタヴューをしていくという形です。 

色々と勉強になりましたが、最後の追い込みです。 がんばっていい研究(授業)をしたいと思います。 

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2008年11月10日 (月)

英語の略称マメ知識

問題 次は何の英単語の略称でしょうか?

① メールを返信するときの 「Re.」 
② 手紙の最後の 「P.S.」

解答

① regarding  「~に関して」 という前置詞の略
② post script  「追伸」 

どうでしょうか? 特に、Re. を返信だと思って、return だと勘違いしている人が多いと思います。 このような英語の略称はいろいろあるので、代表的なものは知っておいた方がいいでしょう。 他にも CCやBCCについても調べてみるといいでしょう。

私はあまり、SEO対策とか、アクセス解析とかするのがよく分からなくて食わず嫌いみたいなところがあるのですが、「にほんブログ村」 に登録してみました。 

でも正直言って、「あまりよく分かりません」 

ちなみに、SEOは、

 Search Engine Optimization  「サーチエンジン最適化」 という意味です。

にほんブログ村 英語ブログへ

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2008年11月 9日 (日)

中間描出話法

中間描出話法という話法があります。 おそらく知らない方がほとんどでしょう。 英語の先生でもです。 話法という文法をなぜ高校生の時、「学習しなきゃなんないの?」 と本当に疑問に思ったものでしたが、この中間描出話法は、知らないと小説などがしっかりと読めません。 解説したいと思います。 

まず中間描出話法の定義ですが、

 地の文(疑問文が多い)の形でセリフを表す話法のことです。 

その発見方法ですが、視点の切り替えが行う点を見つけることです。 具体的には、筆者の視点から登場人物の視点へと変わるところを見つけることです。

One day his telephone bell rang.  A woman's voice greeted him.
Had she interrupted him? 

どうでしょうか? 上の文で中間描出話法になる文がお分かりでしょうか? 最後の太字の疑問文は、登場人物(この場合は女性)のセリフなのです。 

ある日、彼の電話のベルが鳴って、女性の声がした。 

「お邪魔だったかしら?」 

訳すとこんな感じでしょう。 最後の文は登場人物の視点で発せられた言葉なので、中間描出話法であり、女性のセリフを示しているのです。 いかがでしょうか?

このような話法は、小説で多く用いられ、知らないと 「???」 となってしまいます。 まさか、筆者が 「彼女は彼を邪魔したのか?」 と自問自答するわけはありませんよね? 

こうした話法は、東京大学や一橋大学の入試問題で出題されています。 過去問を解いてみて、その英文の題材が小説で、なんか視点がおかしいな? と感じたらこの中間描出話法を疑ってみることが大事です。 おそらくカギカッコをつけてセリフと解釈して和訳しないと減点になるでしょう。 

みなさん、気をつけて学習してみてください。    

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2008年11月 8日 (土)

日本通訳協会閉鎖

昼のニュースを見ていたら、日本通訳協会閉鎖という衝撃的な出来事が目に入った。 受験料はどうなるんだろう??? これからの通訳検定は??? など様々なことが頭をよぎった。 今年行われる検定試験も中止になるのだそうだ。 

以前、「英語の試験 徒然話」 で私は英語の試験として推奨するものの中に、この通訳検定の試験の技術的な側面を高く評価していることを述べた。 過去問を数年解いてみた感想であるが、ペーパー試験の方は、英検1級の読解よりもスピードが要求される。 技術的な側面とは、逐次や同時通訳の試験なので、メモをとったり、ただ英語をINPUTするだけでなく、それをうまくOUTPUTできるかどうか? という4技能の統合的な要素が要求されるからである。 

もちろん、最も推奨する試験である、ケンブリッジ英検CPEやETSの試験(TOEFL等)と比べれば、少し能力的に片寄りがあることは否めないが、私自身通訳や翻訳の勉強は、自分の英語の勉強として、とても役に立ったので、本当に残念である。 特に通訳検定の1級の試験は合格するのに最も難しい英語の試験と言われていただけに悲しいと思う。 

Translation (トランスレーション)やInterpretation(インタープリテーション) を否定し、英語から日本語に直したり、日本語から英語に直すという作業を否定することを提唱する英語教育者もたくさんいる。 つまり、英語で最初から考え、話すという英語教育も間違ったものではないと思う。 

私自身は、以前 「最強の英語上達法」 で岡本浩一さんが述べていた言葉、

「木のイメージ」 → 「木」 という日本語 → 「tree」 プロセスはダメで、「木のイメージ」 → 「木」 という日本語 というプロセスと、「木のイメージ」 → 「tree」 という英語 のプロセスが独立して成立していることが理想なのです。 

という意見に賛成だ。 言語は考え方そのものなので、頭の中に2つの考え方が独立している状態が望ましい。 しかしそれは最後に行き着く場所であって、和訳や英訳の基本的な勉強を抜きにして、いきなりその英語の考え方ができるのか? というのがいつも疑問に思う点である。 自分の教えている生徒に試すと、最初から英語で考えさせると、ものすごく簡単な英語ならば 「最初から英語で発話」 できるのだが・・・ 

教師として、そのレベルの英語でいいのだろうか? そうなると、OUTPUTの力のレベルUPのためには、まず理解できる言語である日本語のINPUTが必要であって、もし岡本さんの言うように、英語でのINPUTできる新しい分野が脳の中に構築されるレベルならば、その知識は最初から英語で理解したわけだから、もう完全に 「ネィティブ」 ということになる。 

だが、ここがミソで、最初から英語で理解できる知識を得られるということは、その英語が理解できるだけの単語力や文法力をその人が持っていなければならない。 そうなると、やはりどんな知識でも、母国語というワンクッションが入らないと理解できないのかなぁ~ と考えてしまう。 

あるいは、最初のイメージが英語で覚えるという状態で完全に脳に言語を構築していかなければならない。 Picture dictionary なるものも最近売れ行きがいいそうですが、こういった辞書もこれからの英語教育にどんどん活用していくべきでしょう。 

通訳検定の試験からいろんなことを考えてしまいましたが、みなさんはどのように考えているでしょうか?

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2008年11月 6日 (木)

英語の達人

もう今では新刊では発売されていませんが、私が若い頃に影響を受けた本を紹介したいと思います。 

 「英語の達人」 (DHC) by 杉田 敏

この本はかの有名な杉田先生による英語の達人と言われる人々へのインタビュー記事という形で構成されています。 なんと古本で¥1で購入できます。 

取り立たされる人々はどの方もすばらしい人ばかりでして、英語の達人というよりは、人生の達人という感がしました。 とにかくそれぐらい猛者が集まっています。 杉田先生自身も最後に登場しています。 NHKラジオでご存じの方が多いと思いますがその素顔は、本で読む限り、卓越された熟年者のイメージがしました。 そして何よりも英語教育を愛して止まない方だと思います。 

教師自身の英語力を上げることはもちろんですが、人間として魅力ある人間になることのすばらしさを私はとても感じました。 

杉田先生自身が、達人にインタビューして、英語の力をつけるための共通点のようなものを最後に語っているのですが、本当に基本にして極意のようなことです。 しかしそれを続けられる精神力を持ち続けることに意義があるのでしょう。 

“買い” の本です。 ぜひ皆さん読破してみてください。

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2008年11月 2日 (日)

英語のバイエル

以前講義を拝聴した大西教授の本を紹介します。

 「これで話せる!英語のバイエル」 (日本放送出版協会) by 大西秦斗

大西教授は講義でも述べていたのですが、英語をある100文ならそれだけでマスターできるような文章を考えているそうです。 昔、受験勉強時代に、英語の構文700選というバイブルのような駿台文庫の本がありました。 ちなみにあの伊藤和夫先生の本です。 

それに似たような形で、この本は書かれているのですが・・・
レベルUPしている点を少し補足説明させていただきます。

① 英語の5文型を第5文型を抜かして、簡単な表現にしている
② 時制などの文法の補足的な部分を簡単に説明している
③ 英文が200だけと、とてもすっきりと少なくしている

こんなところでしょう。 TVで大西教授を見ていても分かるのですが、この方のすばらしいところは、機械的で人離れしそうな英語の公式の部分、つまり5文型を、「感情論」 に例えて、分かりやすく、しかも面白そうに解説している点でしょう。 

英語の教師からすると、「なんだただ5文型の説明や文法の説明しているだけじゃないか」 と思いますが、見ている聴衆はとてもインパクトのある説明でとても楽しく学習することができます。 

①の点が一番強調するべき点ですが、例えば第2文型は、「説明の表現」 というようにとても簡単な言葉に置き換えています。 また、第5文型はとても理解が難しいのでとりたてて説明はしていません。 私もレベルに合わせて第5文型は、

 make AB  (AにBさせる)
 keep AB  (AをBに保つ)

こんな感じで、イディオムのように教えたほうが効果的です。 「英語のバイエル」 は、結局は 「暗記例文」 の類なので、ある程度英文を暗記していくという方法であり、まず最初の突破口みたいな勉強の仕方なのですが、それはそれで必要なことではないかと私は考えています。 英語が苦手な人には最初の切り口としてこういう教授法も必要でしょう。 ぜひ手にとって皆さんも一読してみてください。


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