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2008年10月

2008年10月28日 (火)

フィンランドメソッド(コミュニケーション能力)

以前にフィンランドメソッドについて紹介しましたが、その最後の核となるコミュニケーション能力の育成のために、ディベートを推奨しています。 そのルールは以下の通りです。

話す時のルール
話す時は、だらだらしない。 怒ったり泣いたりしない。議論が台無しになることは言わない。

聞く時のルール
聞く時は、人の目を見て、他のことをしない。 最後まで聞く。
わからないことがあったら、すぐに質問する。 

その他
議論が終わったら議論の内容の話はしない。 

本当は10項目にこれが分かれているのですが、まとめるとこのようになります。 本当に基本的なことなのですが、これを見てハッとしたのは、いったい日本の学生でこれが守れる生徒はどれくらい存在するのでしょうか? 

特に、聞く時のルールですが、成績が振るわない生徒ほど話を聞けない生徒が多いと思うのです。 話し上手は聞き上手とも言われますが、するどい人は必ず話をよく聞いています。 そういう根本的なことですが、私は英語の授業に限らず、生徒に教えていかなければならないことだと思います。 

おそらくこのルールをしっかりと小学生の内から叩き込めば、学力低下と言った問題も生じないのでは、あるいはむしろ学力が向上する気がするのです。 

英語の基礎・基本は単語の暗記と文法の理解と私は考えていますが、どうやらそれ以前に、コミュニケーションの基礎・基本といったものを今一度、生徒に問い直し、考えさせ、実行させる必要性があるのではないかと、深く考えさせられました。

それにしても基本にして極意ですよね! さすが学力世界一のフィンランドです。 きっとこういったことを小さい頃から(小学生)しっかりと教え込んでいくからこそ、力のある生徒が育つのではないかと思います。

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2008年10月23日 (木)

人気記事ランキング

この「究極の英語」のブログを客観的に見るとどうでしょうか? 人気記事ランキングというものを掲示するようにしてみました。 そうすると面白いことが分かってきます。 キーワードは次の2つです。

 ① 英語の本質(英文法)
 ② 新しい考え方や方法(コンピュータ等)

上位の中には、なんと以外にも、「英文法」 に関する記事が多いのです。 英語の本質である、5文型についてや、句と節の理解(接続詞の種類)、もちろん私に英語の本質を教授してくれた富田先生に関する記事です。 

次に多いのが、いわゆる 「新しいもの」 でしょうか? 読み上げソフトや速聴など、またパワーポイントなどまだまだ英語の学習者や教師が比較的取り入れていないコンピュータを用いた記事に人気が集まるような気がします。 また、ブルームの思考の6段階の記事も人気があります。 

まさに、まとめると、「不易と流行」 (不易の意味は時代が経っても失ってはならないものであり、流行は時代と共に変えていかなければならないもの) 

この両者は、どちらも考えていかなければならないことだと思います。 自分のブログを客観的に見ると、

 ① 英語の本質である英文法の習得に苦労している人が多い
 ② 新しい考え方や方法を探して模索している人が多い

この2点が考えられます。 当然と言えば当然なのですが、自分が英語を学習するにせよ、人に教えるにせよ、こういった人気記事ランキングから、「どういった社会貢献ができるか?」 を考えることはとても有意義なことでしょう。 私としては以前このカテゴリーで述べたように、もう少し英語の4技能を高度な次元で考えたいと思いますし、英語での授業を基に、英語で考える習慣としてブログを提供し、社会貢献していきたいと思っています。 

もちろん、大の新し物好きなので、ホットな又はライフハックな話題ははずせません。 また、もっと基本的な幼児期や小学生への興味・関心を持たせる英語の授業や、中学校からの基本的な文法説明なんてのもニーズがあると思います。 

それにしても、多くの方が 「本当にごく普通の基本的なことやその画期的応用」 を求めていることが、手に取るように分かりますね!!!

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2008年10月22日 (水)

精神力

今日、NHKで録画しておいたビデオ「プロフェッショナル」を見たのですが、総集編でして、100回目ということで、茂木さんが脳について語っていました。 番組のキーワードとなったのは、次の3つの言葉です。

 ① アイディア
 ② プレッシャー
 ③ モチベーション

英語を勉強しているだけでなく、普通に生きていれば必ず高くそびえ立つ壁といったものにぶち当たります。 それがこの3つのキーワードに集約されているような気がしました。

私は、人間の力とは、体力(健康)と能力(理解力、思考力、行動力)、そしてそれを裏付ける精神力だと思っています。 その精神力とはこれら3つのキーワードをうまく操れる、あるいは何か自分の壁を越えていける力だと確信しています。 

ちなみに、多くの人が最も悩むのは③のモチベーションではないでしょうか? 特に勉強の場合は将来への投資的な要素が強いので、やる気を維持するのに本当に苦労します。 番組では解決法を2つ提示しています。

 ① あこがれの人を持つ
 ② 小さな「成功体験」を大切にする

この2つは実は何気に難しいものです。 言い換えれば、勉強を習慣にし、常に目標を持ち続けることを意味するからです。 勉強が勉強でなくなる日、英語が英語でなくなる日、つまりネィティブと同等の英語力になるまで、努力し続けなければなりませんが、それが努力でなくなり、習慣化された時が目標達成の時なのです。 

番組では、①アイディアに対しては、寝る、自分の居場所を見つける、②プレッシャーに対しては、笑う、自分のルーティーンを見つける等の良きアドバイスが語られています。 

そんなことを言っても、やっぱり習慣にすることはとても難しいことですよね? 並みの人ではなかなかできません。 でも、それを常にどこか頭の片隅においておくことで、いつの日か徐々に徐々に力が上がり、ものすごい力になっているのだと思います。

精神力とは、まさに英語云々よりも、「上達のコツ」 の基本且つ極意ですね!

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2008年10月21日 (火)

ケンブリッジ英検(CPE) 攻略を考えよう

私が最もすばらしいと考えている英語の試験である、ケンブリッジ英検(CPE)ですが、その攻略の仕方を考えたいと思います。 

Reading (90分)

 Part 1 英文3 (空所補充6問ずつ)-1つの英文につき5分(計15分)
 Part 2 英文4 (内容一致2問ずつ)-1つの英文につき7~8分(計30分)
 Part 3 英文1 (段落整序7問)   -20分
 Part 4 英文1 (内容一致7問)   -20分

Writing (120分)

 Part 1とPart 2 -60分ずつ(計120分)

Use Of English (90分)

 Part 1 (空所補充15問)-10分
 Part 2 (空所補充10問)-10分
 Part 3 (空所補充6問) -5分
 Part 4 (空所補充8問) -10分
 Part 5 英文2 (意見問題2問と3問) -15分と30分(計45分)

Listening と Speaking は時間が決まっています。

まずは、時間配分からですが、解いてみるとこれと少し前後するかもしれません。 まず、今までの日本の試験に慣れていると、OUTPUTの量が多いことにびっくりすると思います。 INPUTにおいては、Reading と Listeningのみですが、OUTPUTはWriting が300~350語を2文で2時間、Use Of English にもWritingと等しい意見を問う問題があります。 また、Speaking もスピーチだけではなく、Discussion させたり、本当の意味での実践的コミュニケーション能力を育成する形になっています。 まさに、英語運用能力の極みの試験です。

勉強の仕方ですが、過去問を手に入れることが先決です。 Cambridge のサイトや紀伊国屋やAmazon でも手に入ります。 (ただし少し時間がかかりますが・・・) 20年分ぐらい用意することが可能です。 ただ、残念なことに、CDや解答が手に入ることは入るのですが、解説や和訳がありません。 ですから、分からないところはネィティブに聞いて分かりやすく説明してもらったり、自分で全訳していかなければならないのです。 

私は日本の英語教育全体の力のUPを願っている教師として、こういった試験問題の解説を、いち早く大学の教授や専門家が早急に発刊することが重要だと思っています。 学習者は、なにせ解説がなければ勉強ができません。 分からないところを分かるようにすることが勉強なのですから・・・ 

そういった意味で、単に英語英語で授業や、実践的コミュニケーションといった言葉で片付けずに、今一度、日本が歩んできた西洋の翻訳の文化といったものを見直す必要があると感じています。 

また、版権や著作権についても、もっともっと規制緩和が必要です。 最近になって少し法律が緩和されました(2006年)が、まだまだ勉強したい人にとっては手厳しい法律だと私は思います。 

何やら、攻略とは違う話になってしまいましたが、TOEICや英検で立ち止まらずに、その先を見据えて勉強することがとても重要だと思います。 もちろんCPEに合格したからといってまだまだその先の世界があるわけですから・・・

勉強している人はがんばってください。 私もまだ受かっていませんが、ぜひ過去問を全訳して分析し、さらなる自分の英語力の飛躍を目指したいと思います。 ちなみに、原書なるものだけで英語が勉強できるレベルは、かなりレベルが高いので、まずはこのブログの英文法のカテゴリーをよく読んで、「英文法」 を極めましょう! 辞書さえあれば、英語を自分だけで勉強できる様になることが、重要なポイントです。 

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YLEについて

以前、このカテゴリーでケンブリッジ英検の最高レベルCPEについてご紹介しましたが、この英検の児童英検バージョンが存在します。 それが、YLE(Young Learners English)です。 

試験のレベルは3段階に分かれていまして、下から、Starters,Movers,Flyers となっています。 恐るべし! ESOL! 児童英検にも力を入れていたのですね! 

CEFRという国際英語力を測る世界準拠があり、これに属しているのがケンブリッジ英検でして、以前の説明でもそのレベルの高さ、英語運用能力を測るすばらしさについて語らせていただきました。 今回の児童バージョンでも、その一番下のStarters から、4技能を測る問題になっています。 もちろんスピーキングもありますよ~ 3分から5分となっていますが・・・

日本が世界のレベルに追いつくには、こういった試験問題を研究していくことは必然のことだと思います。 その例として、私は次の2つを挙げたいと思います。

 ① ETS
 ② ESOL

まさに、①がアメリカで、②がイギリスということなのですが、ETSは一般的な英検の問題は作っていません。 ですから、これからますますグローバル化が進むに従って、②のESOLの国際準拠といった試験が脚光を浴びてくるでしょう。 もちろん日本でもYLEは簡単に受けられるようになってきています。 

①のETSの技術力は世界一だと思います。 ライティングの評価に始めてコンピュータを導入したのもETSではないでしょうか? まさに、マイクロソフトみたいな試験業者です。

こうして2つの問題を比べてみると、何か試験自体にも、両国の文化的背景みたいなものを感じ取ってしまうのは私だけでしょうか? 

アメリカのいいところ、イギリスのいいところ、それぞれを加味して、これから日本がとるべき道は、まさに日本のお家芸である、「ええとこどり」 をすることです。 そのためには、両試験団体の代表的問題である、TOEFL と ケンブリッジ英検CPE。 この2つの問題をこれからじっと見守っていきたいと思っています。

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2008年10月19日 (日)

最強の英語上達法

今回は本の紹介なのですが、私の大好きな岡本浩一さんの書かれた本です。

 「最強の英語上達法」 (PHP新書) by 岡本浩一

岡本浩一さんは社会心理学者で、なんと言っても私が最も影響を受けた本の一つである、「上達の法則」 を書かれた方です。 この題は、私がそのままこのブログのカテゴリーの名前に引用させていただきました。 東大卒であり、現在は教授であり、その経歴には感服するあまりです。 

私がこの本でとても鋭い指摘だと思っている点を挙げたいと思います。 それは、

 「英語で新しい知識を勉強する」 ということです。

英語の勉強は、最初は単語や文法などの知識を習得し、それを4技能で用いて使いこなすことで、深まっていくことは自明の理です。 ただし、ある上達から最上級者への道には、この英語で新しい知識を勉強するという考え方が最も重要です。 なぜなら、英語の勉強の敵は、実は、「日本語(母国語)」だからです。 

以下、この本からの引用ですが、
例えば、「木のイメージ」 → 「木」 という日本語 → 「tree」 という英語が浮かんでくる ではダメなのです。 正しくは、「木のイメージ」 → 「木」 という日本語 というプロセスと、「木のイメージ」 → 「tree」 という英語 のプロセスが独立して成立していることが理想なのです。  

簡単に言うと、バイリンガルとは、頭に2つの言語体系が構築されている状態であるということです。 そのための最も良い方法が、今まで知らなかった新しい知識を英語で学んでみるということなのです。 例えばスキューバを知らなかったら、それを英語で学んでみる。 経済学の勉強を英語の原書で学んでみる。 

こういうプロセスを経て、日本語も英語も知識を構築するための媒介に過ぎないことに気づき、相対的に言語を見ることができるのです。 それは頭の中に大きな言語体系を作ることになり、英語力が飛躍的にUPすることはもちろんのことなのです。

今をときめく勝間和代さんも、英語の原書から日本語の翻訳書よりも先に、知識を手に入れていると聞きます。 アメリカ(英語)を中心に世界が回っているので、この利点は大きいでしょう。 

ですから、英々辞典を使い始めるのも最上級者への道を歩みだしたと言って良いでしょう。 とにかく全てを英語で考える。 そして日本語でも分かる知識に出会った時に、頭の中に両言語を比較できるバイリンガルへの道を歩んでいる自分に気づき始めるのです。 もちろん、そこまで英語が必要な人はあまりいませんが、教養のある人間になるためにはとても重要なことだと私は思います。 

ちなみに、バイリンガルの英文を読んでいると、大切なのはバイカルチュラルだよ! という指摘が多いことに気づきます。 バイリンガルの人はその次の段階、つまり、頭の中に英語と日本語の両文化の体系を構築することに壁を感じているからです。 

英語の理解から、英語を使う文化の理解へと発展していく。 そしてその勉強は、グローバルな視野で物事を捉えることができる 「教養」 へと結びついていると思います。 

岡本氏はこういう最上級者への道を、本当にくわしく且つ論理的に解説される方でして、改めて私は勉強になったと思います。 皆さんも一読あれ!

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2008年10月17日 (金)

これからの流れを予測してみよう②

未来予測第2弾です。 前回は、時代の大局的な流れを感じ取って教育全般から学校そのものについて、予測してみました。 さて、では英語教育についてはどうでしょうか? 前回の予測をおさらいしてみましょう。

① 各学校が生徒を獲得しようと創意工夫を生かし、幅広い価値観を持った独自性が生まれてくる。 

② その中で、民営化に近い競争が行なわれ、メディア(特にインターネット)を通して、その波は一気に加速化する。 成功と失敗がはっきりし、2極化する。 

③ 日本全体として、教育の機会を与える平等、トップとボトムの差をなるたけ縮めるような努力が叫ばれる。 つまり、競争性と均一性の両者が互いに引き合い続ける状態になる。 

どれも最もなものであるし、時代の流れからの予測ですので、非常に理にかなっているはずだと思います。 では、これらの学校教育の流れを受けて、英語教育を予測すると・・・

① 英語の授業が多様化する。 教師自体の個性や価値観の独自性により、生徒にとっては、幅広い授業が受講できる。 教材研究・授業研究が盛んになる。  

これは、良い点だと思います。 一応4技能の実践的コミュニケーション能力を養うことを統一目標にしていますが、そのための授業の多様化・研究が盛んになることは好ましいことです。 例えば例を挙げると、ディベートの授業・コンピュータを用いた授業・海外の生徒とディベート対決なんて企画も行なわれるでしょう。 とてもいいことだと思います。 

ただ、英語はその文法構造や論理性は不変であるがため、あまりにも飛躍的に生徒に能力を要求すると、やっぱり基本に忠実なのが一番だという結論に至ることもあるでしょう。 文法を軽視して、オーラルコミュニケーションを行っても、まったく話せるようにならないという状態のことです。 まったくそれでは意味がありません。 今の授業時間数や1クラスの人数では、4技能を身につけるのが無理ならば、せめて大学受験のレベルをクリアさせることだけでも行なうべきです。 (もっともそれすらもできていないのですから・・・)

そこで、日本の教育自体の弱点である、生徒の気持ちを勉強へ向ける英語の授業を研究すべきだと思います。 私の今行なっている、携帯電話によるブログ、メール配信の授業もその1つです。 将来は、You tube 等を用いて、各学校が英語の授業をネットで公開する、それを評価し合う。 なんてことも行なわれるでしょう。 

本質的には、「生徒が英語が好きになるかどうか?」 「興味・関心が湧く英語の授業とは?」 「自ら主体的に勉強し始める英語の授業とは?」 そういった研究がMUSTです。 

② その中で、学校の開放、授業の公開が盛んになり、教員評価が厳しくなる。 良い教師・不適格教員がはっきり分かれ、2極化する。

この流れは当然ですね。 実力が浮き彫りになるということです。 教員の実力とはズバリ指導力と人間性、熱意です。 英語力そのものを身につけると共に、授業力を研究する。 この2つの能力はいつまでも努力していかなければなりません。

③ 英語教育の不易(時代が変わっても変えてはいけないもの)の部分、つまり単語や文法の理解、ノートをしっかり取らせる、書かせることの大切さを見直す動きが高まる。

生徒や保護者の視点から見れば、当然良い学校に行きたいに決まっています。 ですが、あまりにも2極化してしまう、格差が生じるのは良いことではありません。 そこで、英語教育の普遍的な要素への回帰も見直されるはずです。 どんな英語教員が教えても、同じ英語教育になるという授業のしくみ。 マクドナルドのようなフランチャイズ的な要素を英語の授業で確立するような流れが出てくるでしょう。 もちろん、これには教員独自の個性がなくなることもあるので、必要最小限な動きになるかもしれませんが・・・ 

当たり前ですが、自分が一番いいと思う授業をしなければ授業は成功しません。 授業技術うんぬんよりも、教師の自信がとても大切です。 自由と信頼が存在しない限り、教育に進歩はありえません。 小さい政府と同様、各学校に委ねる小さい学校、小さい英語教育でなければ、成功しないでしょう。 そういったことを考慮した、文部科学省や教育委員会、各学校の管理職の采配が望まれます。 

こんなところでしょうか? 何かと厳しくなっていく時代ですが、やはり常に勉強し続けなければならないことに変わりはありませんね!

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2008年10月16日 (木)

これからの流れを予測してみよう①

ブログもいろいろな話題について書いてきました。 最初は基本的な英語のしくみを簡単に理解して欲しいという素朴な望み、社会に貢献したいという素直な欲望。 できない生徒が、なんとか英語を好きになって、たかが英語で人生を棒に振るという状態を解消させてあげたい。 そんな願いの表れの全てがこれまでの文章です。 また、自分の今までの失敗から、どうしたら無理なく無駄なく力をUPできるか? 効率面も重視して語ってきました。

私はいつか、「堺屋太一」氏を尊敬しているという文章を書きましたが、堺屋氏は自分が書いている小説が2パターンあると語っています。 1つ目は、「歴史小説」で2つ目は、「未来予測小説」 です。 どちらも膨大な資料を基に、独自の世界観を展開させており、その考え方には頭が下がる思いがしますが、氏の形態を言葉は悪いですが、パクらせていただくと・・・ 教育に関する未来予測というものをしたいと考えています。 

まず、日本社会の波というものをおさらいすると、主に次のような点に集約できます。

  ① 高齢化 
  ② 民営化
  ③ 情報化

文明(=人の営み)の源泉を辿ると、堺屋氏は、①人口②資源③技術の3つがその要素であると述べています。 それとタイアップしているような感がするのですが、①は言わずもがなのことで、これからの日本の超高齢化の波は避けられないことでしょう。 ②は郵政事業や道路公団に代表されることですが、様々な点でこの波も加速化されると思います。 もちろんそのスピードの速さは政治次第かもしれませんが・・・ ③の情報化の波の方がスピードは確実に速いかもしれません。  

では、これら3点から、学校に及ぼす影響を考えてみると、どうでしょうか? どんな教育を想像することができますか? 

①の高齢化は言い換えれば少子化となります。 つまり子供の数が減っていくのは自明の理なのです。 生徒数が減ることから、各学校がPRに力を入れる。 生徒を獲得しようとますます教育の質の向上が求められます。 特に私立では顕著でしょう。 ②の民営化はどうでしょうか。 これも各学校が教育の質の向上に力を入れることになります。 教育においての競争社会的色彩がますます色濃くなるでしょう。 しかし、その一方で平等的教育機会の価値を与えることが叫ばれる。 この2極は常にフィンランドのように同時に達成するのが難しい難題ですので、論議が交わされるはずです。 ③の情報化においては、伝達力のスピードの速さが加速化し、グローバル的教育が展開されるはずです。 それは日本が1つになるだけでなく、世界的に1つになっていく感がするのではないでしょうか? もちろん各国間に根付いた文化の違いは残るでしょうが・・・

まとめると、日本は激動の時代の中で、教育をどうしたもんかと物議が繰り返されることは当然であるが、その大きな流れは、

① 各学校が生徒を獲得しようと創意工夫を生かし、幅広い価値観を持った独自性が生まれてくる。 
② その中で、民営化に近い競争が行なわれ、メディア(特にインターネット)を通して、その波は一気に加速化する。 成功と失敗がはっきりし、2極化する。 
③ 日本全体として、教育の機会を与える平等、トップとボトムの差をなるたけ縮めるような努力が叫ばれる。 つまり、競争性と均一性の両者が互いに引き合い続ける状態になる。 

こんなところでしょう。 もちろん教員自体も同じように影響を受けます。 何かこんなことを考えていると、政治にしても経済にしても英語の教育論にしても、全て物事は2項対立を続け、その中で弁証法的解決、Win-Win 的な解決を見つけ続けるものだと感じてしまいますね。 そう言えば、英語の4技能も統合的な研究が要求されています。 次回はもう少し細かく対象を絞って未来のことを予測していきたいと思います。

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2008年10月14日 (火)

研究調査

英語の授業の研究調査員に今年は選ばれました。 県で3名が選ばれ、英語の授業について研究するというものです。

実はその授業のまとめというのが近づいてきていまして、今までの授業のビデオをまとめたり、文章にしたりと何かと大変です。 

この 「究極の英語」 のサイトでも述べてきたように、私は英語の授業である前に、「授業」 を行なうべきだと思いますし、教師である前に 「人間」 としての教育を行ないたいという気持ちに変わりはありません。 そこのところを踏まえて、また、日本における英語教育の世界的レベルから見た悲しさ、PISA(世界学力調査)における低水準のレベル(特に読解力)。 いろんなことを考えて研究テーマを設定してみました。 次の3つです。

① ブログによる携帯を使った英単語力をつける授業の実践
② English Drama (英語劇) 作成
③ フィンランドメソッドによるコミュニケーション能力の育成

どれも画期的且つ、色々な意味が込められています。 まず、①ですが、このサイト以外で、自分の高校だけのサイトを実はオリジナルで作っています。 私の勤めている高校は、家庭での勉強時間がゼロに等しく、また一番嫌いな科目が 「英語」 という非常に指導するのに厳しい学校です。 

なんとか、家庭での勉強時間を確保してほしい。 少しでも家で勉強して欲しいという研究をしてみたいと思っていました。 ブログを作って、更新通知を設定させることで、宿題とまではいきませんが、勉強を家で思い出させることが大切だと考えて、①の研究をしています。 まだまだ成果は出ていませんが、授業態度が段々良くなり、見てくれている生徒は前よりも真剣に授業を聞くようになっています。 また、生徒とのコミュニケーションも前より取れるようになりました。 これからアンケートを取ってさらに研究したいと思います。

②は以前紹介した、エブリディジーニアスを読んでです。 「英語をなるたけ早く話せるように、使えるようにするための授業」 を真剣に考えました。 英語劇を作成して、演じることが最も望ましいという結論に今至っています。 ただ、10人以内のクラスでないとこれは無理でしょう。 色々な制限が必要です。 また、自分たちの考えたスクリプトを英作文にするのは、非常に難しいです。 これもレベルに応じて教授方法を変えていかなければなりません。

③は、PISAやTOEFLの点数の読解力や英語力の低さを考慮して研究してみました。 国語の先生の研究発表は、今やフィンランドメソッドが花ですよね。 それを英語の授業で取り入れられないか? そう思って実践してみました。 基本的な自己紹介を扱ったのですが、正直これは効果的だと感じています。 ただ、マインドマップ的に発想力を(フィンランドではカルタと呼んでいます)重視するのですが、これで躓いた生徒のアシストがなかなか難しいと思います。 ここでは、INPUTを大量にした方が効果的なのではないかという疑問点も浮かんできました。 

どれもまだまだ稚拙な研究ですが、1つ良かったことは、「教師は研究し続けなければならない」 と感じたことです。 (まぁ当たり前だろ! と突っ込まれてしまいますが・・・) 自分自身のマンネリをなんとかして止めなければなりません。 いつも同じでなく、いろんな変化をつけて様々な角度から攻めることがとても重要です。 それで失敗したとしてもそれは失敗ではなくて、むしろ失敗は成功に等しいと、私は思います。

ちなみに、英語の4技能の「統合」 という点が大きなテーマとなっています。 コミュニケーション能力の育成が基本ですが、それを4技能の統合という形にしようということです。 これは普通の単純な教材研究より一段レベルUPし、非常に勉強になったと思います。

そういった意味でこのブログを書き続けていきたいと私は考えています。

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2008年10月11日 (土)

シャドウイング考察

以前、このカテゴリーではディクテーションを考察してみたので、次の段階としてシャドウイングを考察してみたいと思います。 

まず、シャドウイングについてですが、次のやり方をお勧めします。

① できるだけノイズキャンセルのヘッドホンを用いて、よく聞ける状態にする。 また、扱う素材は、必ずスクリプトがついているものを用いる。

② レベルDownの仕方は、1)スクリプトを見る 2)再生スピードを遅くする 3)ディクテーションをしてみる

③ レベルUPの仕方は、1)リテンションの間を空ける 2)再生スピードを早くする 3)同時通訳してみる

まず、①からですが、お勧めはカナル型のイヤホンです。 また、BOSE等数社からノイズを完全にカットできる、すばらしいヘッドホンが出ています。 これらのヘッドホンは使ってみるとまさに絶品でして、本当に文明の利器を感じます。 もちろん予算を考慮して、無理に買う必要もありません。 

②なのですが、ついていけない場合、すぐにスクリプトで確認しましょう。 もちろんシャドウイングする素材は、スクリプトがついているものがMUSTです。 そして、メディアプレイヤー等を使って再生スピードを遅くすることも必要です。 また、ディクテーションをしてみましょう。 ディクテーションできないものをシャドウイングすることはできません。 

③がポイントです。 同じシャドウイングでもすぐにシャドウイングするのではなくて、少し間をおいてからシャドウイングし始めるのです。 この間を空ければ空けるほど、当然レベルは高くなるし、学習効果も高くなります。 ②で述べたように、再生スピードを早くしたり、同時通訳をしてみることもレベルUPになります。 同時通訳できるということは、リスニングができている状態+アルファの力があることですから、究極の勉強と言えるでしょう。 

以上のことを考慮して、比較的すきま時間にシャドウイングするのが、一番効果的だと思います。 しかし、このシャドウイングという勉強法は、INPUT+OUTPUTという本当によく練られた、とてもすばらしい方法なので、リスニングの力を上げるにはもってこいですね! もし、自分の英語の勉強法に取り入れていない方は、必ず行なってみてください。 きっと飛躍的に、英語の力が上がるはずです。

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2008年10月 5日 (日)

村上式シンプル英語勉強法

著者は、何と言っても、Googleアメリカの副社長兼日本社長。 その村上氏の本ですが、とても分かりやすく、且つ大人物に特徴的な、すごいことをさらっと書く書体が私は気に入りました。 ”買い” の本だと私は思います。 

 「村上式シンプル英語勉強法」 (ダイヤモンド社) by 村上 憲郎

特に英会話のポイントになる言い回しを覚える所は、「こんなに簡単でいいんだ!」 というほど、ものすごく分かりやすく説明されています。 私もこれを応用して、

 ① 挨拶
 ② 質問(5W1H等)と応答
 ③ 意見の質問と応答
 ④ 依頼

こんな感じに分類してみました。 後は、自己紹介を中心に、家族・仕事・趣味等にトピックを増やしていくスタイルで、初歩的な英会話は十分だと思います。 

もしこれ以上の発展としては、TOEFLのOUTPUTの問題を解いてみたりと、色々と発展する形はありますが・・・

村上さんが述べていることは、とても簡単に言っていますが、実は非常に難しいことだと思います。 特に、上記の①~④のテンプレートを理解したとしても、その奥にある動詞の使い方やシチュエーション別の話し方などがネックです。 まぁそこまで極めなくても日常会話レベルならば十分話せるようになりますが・・・

しかし、英語を毛嫌いしたり、苦手意識を持っていては始まりませんので、こういうシンプルな考え方はとてもためになり、且つ勇気を与えるのではないでしょうか? 

皆さんも一度手にとってみて、参考にしてみてください。

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