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2008年8月

2008年8月31日 (日)

継続力と精神力

まずは、私の好きな羽生さんの著作の紹介から・・・

 「決断力」 (角川書店) by 羽生 善治

羽生さんは将棋界で一世風靡し、今もなお活躍し続けている方ですが、本の中でこんなことを述べています。 

 「才能とは継続できる情熱である」 

NHKプロフェッショナルにも出演し、その中での羽生さんの普段の素顔を垣間見ることができましたが、この中でも羽生さんは継続できるすばらしさに気づき、自分の将棋人生を改めて考え直す境地に至ることになります。 20代で頂点に立った人が気づいた才能のありかとは、「継続」 にあったのです。 羽生さんは年を召されたプロ棋士が、真剣に将棋を指している姿を見て気づいたと語っています。 くわしくは、本を読むか、DVDを見てみてください。

英語の勉強に限らず、全てにおいて、「継続は力なり」 ですよね。 そして、それを支える 「精神力」 が全てなのだと私は思います。 

① 英語の勉強ではなく、英語に触れる習慣を持っていますか?
② 目標を持っていますか? (具体的に?)

こんなところを自分に問いただしてみるといいかもしれません。 また、その習慣を作る枠組み作りに目を向けると、英語力は飛躍的にUPするのではないでしょうか? 例えば・・・

(1) 通勤の車の中で、リスニングのためのヘッドホンを耳に差し込む
(2) 夜寝る前に、単語を確認してから寝る
(3) トイレの中に単語帳を張っておいて、確認するようにする

こんなささいな習慣を作ることが、おそろしいレベルへと成長させるのだと私は思います。 ぜひ実行してみてください。

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2008年8月30日 (土)

鳥飼玖美子教授

鳥飼教授は、同時通訳者として私が尊敬している方の1人です。 まず、著作をいくつか紹介します。 

 「TOEFL・TOEICと日本人の英語力」 (講談社)
 「危うし!小学校英語」 (文藝春秋)
 「歴史を変えた誤訳」 (新潮文庫)

英語の勉強をしている人ならば必ず鳥飼教授の名前は聞いたことがある、または何かの本で読んだことがあるのではないでしょうか? 私が教授を尊敬している理由の1つは、「日本の英語教育を本気になって考えている」 という点が挙げられます。 その人が日本人の英語力を本当に考えているかどうか?は、発言を聞けば分かります。 

例えば、次のような言葉は、まったく英語教育を考えていないか、自分が英語が分からなかったひがみからの発言でしょう。

 「日本人は学校で文法ばかり勉強しているから英語が話せるようにならない」 とか、「受験英語は意味がない」 等の類です。 これらの発言はただの批判に終始していて、おそらくただの妬みだったり、負け惜しみといった発言に近いものがあります。 

鳥飼教授はそこのところはもちろんのこと、これからの英語教育の懸念を真剣に語ってくれます。 ただ、残念なことに、「じゃあどういう英語教育がいいの?」 という問いに対しては、少し意見が固まっていないような気がします。 

危うし!小学校英語が一番新しい著作だと思いますが、これからも日本の英語教育について、批判的な目で鋭い指摘をしてくれるでしょう。 独断と偏見かもしれませんが、私が英語力や考え方がすごい!(真剣に子供たちのことを考えている) と思う人の共通点を挙げておきます。 

① 文法を軽視していない。  

よって、「受験英語」 とか、「学校の英語は文法ばかりで意味がない」 というセリフは絶対に言わない。 当然、「大学入試」 を批判したりもしない。 4技能の力の前の段階として、英語の基礎・基本の力(単語と文法)というものを重視している。 

また、これと似たようなことで、「塾」 と 「学校」 を区別せずに、英語は英語だと考えている。 よって、「塾は試験に受かるテクニックを教えるところ」 とか、「文法と実践的コミュニケーションの対立」 といったように勉強を区別したりせず、教育そのものを 「全体的視野」 で考えている

② 統計のデータの裏に潜むからくりに注目している。 

よって、TOEFLの点数が日本は低いというデータがあっても、それがなぜなのか? また、どういう英語力をTOEFLは試しているのか? といったこともしっかりと研究している。 だから、テストによってどういった英語力を測るのか?という点に鋭い洞察が感じられる。

③ 教育に情熱が感じられる。

本気になって次の世代の子供のことを考えている。 教育をあきらめていない。 

まぁこんなところでしょうか。 どれも深い考察をしてきたからこそ発せられる言葉だと私は思います。 参考にしてみてください。 的を得ていると思います。

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2008年8月29日 (金)

lifehacker(ライフハッカー)

あまり究極の英語とは関係ない話題かもしれませんが、最近気になっている言葉を紹介したいと思います。 一応英単語ですので・・・ その言葉とは、ズバリ

 「lifehacker」 (ライフハッカー)

聞いたことある方はまだ少ないと思いますが、一応造語だと思います。 ライフハッカーとは、生活を生き生きさせるような主にIT分野における上手な、「仕事術」 みたいなものです。 最近、ライフハッカーの日本版のサイトも開設されたのでそのリンクも貼っておきたいと思います。 また、シンプルライフハックというサイトもお勧めです。

 「ライフハッカー(日本版)」  
 「シンプルライフハック

どちらのサイトも面白い記事がたくさん紹介されていますので、とても勉強になります。 時間管理術だったり、To Do リストだったりと、話題に事欠かないですね。 もともとは外国のサイトだったのですが、本当に勉強になります。 流行語大賞をとるかもしれません。 しかしどんな使い方が考えられるでしょうか? もし流行語になるとしたら・・・ まず、流行語になるには、短縮形でなければなりません。 KY(空気読めない)のように。 となると、「ハック」? かな? 例えば・・・

仕事でうまくいかない、非合理的な方法をとった社員に対して、上司が、

 「ハックな方法じゃないね~」 

な~んて使い方が考えられるかなって思います。 また、

仕事が遅かったり、要領の悪い上司に対して部下が、

 「あの部長、ハックじゃないから」 とか・・・

コンピュータの使えない、年輩の方に対して、

 「ハックの知識まったくゼロ」 

というような使い方をしているかもしれません。 もしかして英語圏の国ではもう日常的に使われているかもしれませんね。 もしかしてこの情報もかなり時代遅れだったりしたらすみません。 私自身が 「ハック」 してないことになります。 興味のある方は、他にも色々調べてみると面白いですよ~

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2008年8月28日 (木)

5歳から始めるハーバード留学準備

森田さんの本は以前、東大よりハーバードに行こう!?を紹介しましたが、今回の本もなかなかお勧めなので一読してみてはいかがでしょうか?

 「5歳から始めるハーバード留学準備」 (アルク) by 森田 正康

この本は、森田さんがS&Sインターナショナルキンダーガーテンの中村さんに出会い、その情熱的な教育に感化されると共に、将来の子供たち(特に5歳で英検2級に受かるような子)のことを考えて執筆されたものです。 東大より~と同じように、私はすぐに読んでしまいました。 

感想を率直に述べると、自分の教育に対する情熱がまだまだだなぁ~と反省する気持ちと、本当に将来の子供を真剣に考えるということは難しいことだなぁ~という2つの気持ちが強くなった気がします。 ただ、森田さんにしても、中村さんにしても、こういう方々が試行錯誤しながら時には成功し、時には失敗し、どんな時代においても 「教育」 議論が交わされ、人類は歩んできたんだなぁ~ と素直に歴史を感じました。 (そんなおおげさなものではありませんし、歴史論じゃないんですが・・・) 

中村さんとの対談での印象的な部分を抜粋させていただきます。

① 小学校での英語のカリキュラム作りが大切、いかにして英語を学ぶ楽しさを子供たちに知ってもらうか?

② 子供たちの好奇心の芽を摘まないこと

とても深い言葉だと感じました。 読者に対して最後に一言と森田さんが中村さんに問いかけると、「子供の教育をあきらめないでください」 とのこれまた深い一言。 

そうですよね。 我々大人はどこかで、教育に対してあきらめが出てきてしまうのではないかと思うのです。 でもその瞬間にもう教育は終わりです。 身にしみる思いがしました。

最後の方で、森田さんは幼児教育論を展開していますが、どれをとってもものすごい考察力だと思います。 また、決して天狗になったりせずに、世の中をじっと観察して物を言っている、つまり客観的に英語教育を捉えているという点で、すばらしい文章だと思いました。 なんと言っても、「将来の日本を真剣に考えている」 という思いが、森田さんの言葉からあふれてくることが読んでよかったと思います。 

ただただ、これからこういった類の本がたくさん出てくることを、英語の教師として望むばかりです・・・ 

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2008年8月26日 (火)

東大よりハーバードに行こう!?

もうアマゾンでは新品では売られていないようですが、最近立ち読みした本の中で面白かった本です。 タイトルは、「東大よりハーバードに行こう!?」。  著者の森田さんは海外の大学での勉強経験が豊富な方で、この本はまさに、ハーバードに限らず日本人が世界へと進出する足がかりとなるものを目指して書かれた本です。 

  「東大よりハーバードに行こう!?」 (アルク) by 森田 正康

一気に読んでしまいました。 内容なのですが、とてもよくまとめられてあって、勉強の励みになると思います。 また、日本の大学とアメリカの大学が要求しているものが違う点などにも言及してあり、とても参考になりました。 

森田さんの英語の勉強の仕方でとても参考になる点があったので記述しておきます。 要約すると、4技能を統合して勉強するということです。 つまり、リスニングだけではなく、そのスクリプトを見て、また聞いて、今度は書いて、声に出して勉強していく。 そういう勉強の仕方を提唱しています。 

私も勉強の仕方として、森田さんの取った方法はとても効率的ですばらしいと思っています。 人間の脳にどれだけ刺激や負荷をかけられるかが勝負ですので、私も時間を計って問題を解くとか、速聴をするとかいろいろな方法を 「上達のコツ」 のカテゴリーで紹介しましたが、4技能の統合というのもまさにこれに当たると思うのです。 

極端な話、何かの試験に受かりたいとか、点数を上げたいと思ったら、過去問をできるだけ解きまくって、間違えたところだけ何度も見直していくというシンプルな方法に落ち着くのではないのかな? と思います。 そして、その問題の解答の出し方を誰かに教えられるレベルにまで極める。 これの繰り返しではないでしょうか? そう考えると、皆さんが今勉強しているテキストなり英語のリスニングの教材なり、英語で日記を書いている人でも、全てに当てはまる勉強方法になるかと思います。 

ですから、今英語の勉強で・・・

① リーディング・リスニングをしている人は、誰かに日本語訳を教えられますか?
② ライティング・スピーキングをしている人は、言いたいことを誰かに英語で伝えられますか?

そんな風に単純に考えて勉強するのもいいかなと思います。 

少し話がそれましたが、森田さんのグローバルな視点で、これからの将来の人々へと伝える気持ちはとても大切なものだと思います。 オリンピックがあったからでしょうか? これからは、まさに英語教育も英語も、常に世界との比較、世界との差といった視点がさらに深まると思いますので、インターネットや書物で常に勉強し続けなければなりませんね。

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2008年8月24日 (日)

WSDC

WSDC(World Schools Debating Championships) 世界高等学校ディベート大会について色々調べてみると、面白いことが分かります。 以前、「全国高校生ディベート大会」 で物申させていただきましたが、ここでのチャンピオンが実際に世界レベルに行くとどうなるのか? 少し興味を持ったので調べてみました。 

まず、予選なのですが、日本は34カ国の中で、32位という残念な結果に終わりました。 2007年の韓国での大会の結果です。 やはり、予想通り世界の壁は厚いですね。 と言っても、公用語が英語でない国としては仕方がないとの見方もあります。 上位国には、公用語が英語の国がほとんどですから・・・ 

その中でも私が注目したのは、ズバリ! 「パキスタン」 と 「韓国」 です。 パキスタンと韓国はご存知の通り公用語が英語ではありません。 この大会には第二言語が英語の国のための表彰もあります。 見事その表彰を受けたのは、「パキスタン」 でした。 さすがに上位国にはかないませんが、これらの国は英語教育が成功している結果と見て取れるので、私はパキスタンや韓国の英語教育がどう行なわれているかを研究する必要性があると思います。 

ちなみに、韓国と日本で英語を教えた経験がある、ネィティブが書いた記事によると、

韓国は・・・

① 英語を受験勉強の一貫として学んでいる気持ちが強い
② 1クラスの生徒数が少ない 10~15人
③ 授業は全て英語だが、アシスタントではなく1人で全て授業を行なう
④ 韓国語の先生の授業は、母国語を用いて、英語だけの授業で分からなかったところの補助や文法の授業を行なう

このような意見でした。 日本と比較してみましょう。 ①についてですが、日本は実際に生徒が英語を使おうとして学んでいる意識が強いと思います。 その点受験大国のイメージが強い韓国ですが、意識の面では強制力があるので、真剣なのかもしれません。 よく警察までが受験生の遅刻を助けてあげる姿が報道されてますよね・・・ 

②は環境的な問題ですが、やはり韓国に軍配が上がります。 実践的コミュニケーションの授業を行なうには、これぐらいの人数に縮小しないと無理との意見が多いのではないでしょうか?

③と④は授業方法ですが、日本はネィティブがアシスタント(ALT)として英語を教えるのに対して、韓国では1人で授業をするのです。 全てその授業はネィティブが行なうということです。 アシスタントだと、結局生徒が日本語の先生の日本語訳を待ってしまうので、「意味がない」 とのことでした。 

これは的を得ていると私は思います。 母国語の先生の役割はあくまでも、「英語の理解を深める」 ことであって、「英語を運用する」 ことではないのです。 運用力は、ネィティブに任せて、母国語の先生は分からないところを理解させる仲介役として振舞うという形が望ましいということでしょう。 

いかがでしょうか? パキスタンも調べてみると面白いと思います。 これらの意見やWSDCでの結果を踏まえると、日本が世界に追いつく英語教育のレベルになるために、進むべき道が見えてくると私は思うのです。 そういう意味で色々と考えさせられることが多い記事ですよね! ちなみにWSDCのリンクを貼っておきますのでご覧下さい。

 「WSDC(World Schools Debating Championships)

オリンピックでの野球の試合も韓国との差を感じました。 何と言っても 「真剣さ」 が違います。 英語教育も負けてはなりませんね!

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2008年8月23日 (土)

ITの力

英語とIT 今や、この2つの力は必ず必要な能力だと言われていますが、今日はITの力について考えてみましょう。 なぜかと言うと、ITの活用能力は、英語力UPに関係することが多いからです。 まさに上達のコツに私は入ると考えています。

このブログでも少しずつ紹介してきましたが、英語力に貢献するIT力とは、まとめると以下のようになります。

 ① リスニングとスピーキング力
 ② リーディングとライティング力

①と②の違いはもうお分かりですね? いつものようなINPUTとOUTPUTの区分とは違って、人間の5感で言えば、①は耳と口が関係していて、②は目と手が関係する能力となります。 

日本の英語教育を考える上で、私は②の方に重点が行っていて、①の耳と口が関係する力がおろそかになっていたことが、重要な点だと思います。 ①の力を補うためのIT力は色々考えられますが、例を出してみると・・・

 (1) CDやDVD等の音源について
 (2) Webカメラやスカイプ等の通信技術について
 (3) ドラゴンスピーチや発音ソフト、その他のソフトについて

以上の様なIT力が考えられます。 (1)は以前紹介した、CDやDVDなどの音源を加工したりして、速聴能力を高めたり、インターネット上のラジオでニュースを聞いたりと、音源として色々と使いこなすことができます。 IT力がない人は、CDのスピードも変化できませんし、好きな音源だけ携帯するといったこともできません。 当然、音源の幅も広がりません。 

(2)の極めつけは、Eラーニングでしょう。 将来の大学は、学校に行かないで、家で授業を視聴して、レポートをメールで提出して単位が認定されるような形に進んでいくと思われます。 メールを英語で書く能力は、②の力に当たりますが・・・

(3)は最近注目されてきた、あるいはこれからますます発展するITだと思います。 例えばドラゴンスピーチなるソフトは、英語の音声認識ができるところまで進歩しています。 ICレコーダを用いて、ためておいた音声データをすぐにワープロで打ち出すこともできます。 手入力よりも格段に速いということですので、将来はキーボードがなくなる時代が来るかもしれません。 また、発音ソフトも人間の口の形を指示するところまでになっています。 次世代はカメラによって口や舌の形を認識し発音を矯正するところまでいくでしょう。 ワープロに打ち込んだ英文を読み上げてくれるソフトの充実もこれからますます望まれます。 その他、任天堂DSに代表されるように、色々なソフトが充実してきています。 これは、②のライティング力も補っていてその発展はとどまることをしりません。 

さて、色々と紹介してきましたが、IT力があるのとないのでは、格段に英語力に差が出てくると私は思います。 そういった意味で、英語とITは相互に力がUPするものだと思いますので、皆さんも英語の力を上げたかったら、ITの力も上げるんだという気持ちでがんばってください。

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2008年8月20日 (水)

IELTSについて

IELTSは主にイギリス・オーストラリア・ニュージーランドなどの大学へ留学する時に必要となるTOEFLに似た試験です。 あまりメジャーではありませんが、ここのところ実は受験者数は急増しています。 これからますます注目されていく試験だと思います。 ではその内容を分析してみましょう。

IELTS の問題構成

Listening Section (30分+解答時間10分) 40問

 Section 1・2 日常会話
 Section 3・4 講義・セミナーなど

Reading Section (60分) 40問

 3つのパッセージ

Writing Section (60分) 2問

 Task1 資料の情報を整理し記述する問題 (150語以上)
 Task2 自分の意見を述べる問題 (250語以上)

Speaking Section (15分、試験管と1対1) 

  Part1 自己紹介等 
  Part2 1~2分のスピーチ
  Part3 ディスカッション(Part2の内容について)

以上の様な形式になっています。 TOEFLよりは時間が短いですが、特徴的なのは、マークシートだけでなく、記述式もあり、特にReading Section では多種多様な出題形式が取られていて、語数も長い英文を読ませる等、4技能を幅広く試す試験となっています。 最近の傾向ですが、図などの資料を読み取る力を試すなど、出題形式を考えても、とてもバランスがとれている問題でしょう。 難易度ですがTOEFLが徐々に4技能の統合問題等を導入し始めているので、それに比べればOUTPUT等は、まだまだ比較的対処しやすいと言えます。 

これからますますTOEFLと共に発展していくことが予想されるIELTSですので、目が離せません。 しっかり問題を参考に、研究していかなければならないでしょう。

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ETS(GRE)について

GREは主にアメリカの大学院入学のために必要なETSの問題ですが、SATと同じく注目すべき試験だと思います。 ただし、その内容なのですが、少し偏りが見られます。 まず、単語のレベルがとても高いこと。 ただの単語テストじゃないかと思うくらいに、ボキャブラリー重視になっています。 では詳しく見てみましょう。

GRE の問題構成

 Verbal Section 30問 (30分)

 Analytical Writing 2問 (45分と30分)

 Math Section 28問 (45分)

以上の様になっています。 まず、Verbal Section ですが、最初に述べたように、5択の単語の知識問題です。 同意語や反対語、単語の穴埋め問題の3つの形式があります。 語彙がとてもレベルが高く、日本人が対応する場合は、この単語の暗記が大変だと思います。 また、最後の方ですが、いわゆる普通の長文読解問題も出題されます。 

覚えておくべきことは、GREはコンピュータが最初の数問で受験者のレベルを振り分けて問題を選んでいきます。 ですから、最初の数問がとても大切でして、力を一番入れなければならないと言えます。 

Analytical Writing は2つに分かれます。 1つ目は、Issue task で、自分の意見を述べるWriting 問題と考えればいいでしょう。 あるトピック(2つの内1つを選ぶ)を選んでエッセイを書くというよくある形式です。 2つ目は、Argument taskで、ある論文を読み筆者の論理的主張を分析するといったWriting 問題です。   

Math Section は、SATよりも当然レベルアップしていますが、ここでは特別SATと同様、考えないことにします。 日本人が受ける分には特別対策は必要ないでしょう。

さて、全体を俯瞰してみましたが、面白いことにSATよりも単語のレベルやWritingのレベルは高いのですが、勉強の仕方はしやすくなっています。 単語の暗記にテストが偏重しているからです。 ただし、英語の力を上げるといった意味で私が注目している問題は、何と言っても、Argument task のWriting 問題でしょう。 

筆者はある1つのことについて、読者を説得しようとします。 そのためには論理という武器を使うのですが、論理的にするには、帰納法や演繹法を用います。 そして、そのためにはデータ等の統計、専門家の意見などを用いて、因果関係を証明したり、類推したりします。 しかし、その論理性の中には、あいまいな部分や論理の飛躍が考えられるので、その点をどうしたらよいかを書かせる、レベルの高いWriting 問題です。 こういったWriting 問題は、ぜひ研究しておきたい問題だと私は考えています。 ちなみに次のようなポイントが論理の矛盾点や弱点として考えられます。

 ① 帰納法や演繹法で証明できると仮定している

 ② 因果関係が論理的に弱い

  (1) 具体例そのものの信憑性

  (2) 他の考えられる例や条件が同じであると仮定している

 ③ 他の考えられる原因や結果を無視している     

①は一部のデータが全体論として当てはまると仮定していたり、その逆のパターンです。 ②ですが、論理が弱くなるポイントは(1)においては、データや統計そのものの信憑性の欠如が挙げられます。 例えばデータの調査方法、母体数の少なさ、素人の言及等が挙げられます。 (2)では、2つの物事を比べる時に、他の条件が同じだと仮定している場合です。 また、比較の方法もつっこむ要因として挙げられます。 ③では、予期されぬ問題が引き起こされる可能性を無視していたり、すぐに解決できると仮定していたり、原因が1つしかないと仮定している場合等が当てはまります。 時間の概念を考慮していない点もこれに当てはまるでしょう。 これらの論理性が弱くなる要因をまとめておくと、Writing問題だけでなくDebateにも生かされます。

GREもSATと同じように、どれくらいの力を大学院を目指す学生に課すのか? 非常に興味深い試験だと思います。 英語力を上げるというだけでなく、Argument taskのWriting問題に見られるような、思考力を上げるという意味でも常に注目していきたい問題だと言えます。

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2008年8月19日 (火)

ETS(SAT)について

SATは、ETSの中でも、私が最も注目している試験です。 ネィティブの人が受ける大学入試のセンター試験にあたるもので、アメリカの大学に入学する場合は受けなければなりません。 また、ノンネィティブの人でもアイビーリーグやセブンシスターズを始め、その他多くの大学で課しています。 TOEFLだけではないということです。  

日本が世界の英語力を基準にして考える時、どうしても国内の英語の試験のレベルや、質の低さが障害として考えられます。 大学入試の試験、英検の問題、TOEICやTOEFLの試験、どれをとってみても、SATの試験に比べたらまだまだです。 ネィティブのための試験なので当たり前なのですが、大学院入学のための試験のGREと共に、SATの問題のレベルを研究して、それに日本の英語の試験が追いついていくことがとても大切なのではないかと私は考えています。 もちろんネィティブ対象なので、4技能の内のReading と Writing だけになりますが・・・ 

さて、前置きが長くなりましたが、SATの試験のしくみを見てみましょう。 ちなみにSATにはSAT Reasoning Test と SAT Subjects Tests がありますが、後者は様々な科目のテストですので、ここではSAT Reasoning Test を考えてみたいと思います。

SAT Reasoning Test 問題の構成

 ① Critical Reading Section

   (1) Sentence Completions 19題
   (2) Passage-Based Reading 48題

 ② Writing Section

   (1) Improving Sentences 25題
   (2) Identifying Sentences 18題
   (3) Improving Paragraphs 6題
   (4) Essay Writing 350~400語 (25分)

 ③ Math Section

   (1) Multiple-Choices 44題
   (2) Grid-ins 10題

大きく3つのセクションに分かれます。 

①のCritical Reading Section の中の、(1) Sentence Completions は、単語の理解の問題です。 英英辞典の説明がそのまま出題されたような形です。 単語のレベルはTOEFLより高いと言って良いでしょう。 (2)のPassage-Based Reading は長文問題と言っていいでしょう。 語彙問題、内容一致、そして推論問題と大きく3つに出題内容は分かれます。   

②のWriting Section ですが、(1)~(3)が文法問題と言って良いWriting問題です。 具体的には、(1)が英文を適切にするにはどうすべきか?(2)が誤文訂正問題、(3)がいくつかの段落で構成されている英文を適切にするにはどうすべきか?という問題です。 そして、(4)が自分の意見を述べる問題です。 

③のMathは、比較的簡単な問題です。 日本の数学の方がはるかにレベルが上です。 ですから、①と②を研究して考えていくべきでしょう。

特に注目すべき問題を挙げたいと思います。

 1) Double Passages 
 2) Improving Sentences や Improving Paragrahs

1)は、Passage-based Reading中の問題ですが、2つの英文を比較して答える問題です。 また、問題形式ですが、推論問題が出され英文中に答えがない問題が出されることも特徴的です。 2)は、文章の構成の正しさを問う問題ですので、まさにネィティブ用の英語問題と言って良いでしょう。 これらのネィティブレベルの一歩進んだ読解問題を試してみることは、とても勉強になります。 

ちなみに、問題は、全体で3時間45分かかります。 また、一気にセクションごとにテストするのではなく、ダミー問題も含めて第1回~第10回に分かれています。 それぞれおおよそ25分ごとだと考えればいいでしょう。 減点法を採用しているので、当てずっぽうに解答すると逆に点数が引かれるというのも受ける際の、大きなポイントです。

ネィティブの大学生はどれくらいの母国語の問題を解けるように教育されているのか? この視点はとても大切です。 これからの日本での英語のReading問題の発展として、SATのテストは必ず考えていかねばならない問題でしょう。  

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2008年8月18日 (月)

タスクについて

英語の教え方として、授業中(英語Ⅰを中心に)に用いるタスクをまとめていきたいと思います。 英語で教師が発問することを前提として、まずどんなタスクがあるか考えてみましょう。 また、英語の力を上げる効果的なタスクを扱っていくことにします。 当然、4技能や理解度を考慮してみましょう。

 (1) Reading   

    ①精読  ②サイトラ  ③サマライズ  *スキャニング・スキミング

 (2) Listening   

    ①シャドウイング  ②リプロダクション・ディクテーション

    ③インタープリテーション(メモテーキング) *速聴

Input の確認には、和訳・要約を中心に、内容一致や指示語を答えさせる、空所補充があります。 

 (3) Writing

         ①コンポジション・サイトラ

    ②エッセイライティング

 (4) Speaking

         ①スピーチ  ②プレゼンテーション  ③ディベート

(1)から(4)へと、INPUTからOUTPUTへの流れが、理解を深めるのに最も適していると思います。 ですが、ここで問題点がいくつか考えられます。 

  1) 生徒のレベルと目標
  2) 環境的なシステム (単位数、授業時間、生徒数→進度)
  3) 教師間の連携 (訳をどうするか? テスト問題をどうするか?)

1)はまず第一に考慮しなければならない点でしょう。 特にレベルが低ければ低いほど基礎・基本を重視しなければなりません。 ①の精読を例にあげると、レベルが低ければ単語の確認や基礎文法に重きを置かなければならなくなってきます。 レベルが高ければ同じ単語のチェックでも、英英辞典を使用したりと様々なやり方が考えられます。 ②のサイトラでは、レベルが低ければスラッシュの入れ方から教えたりしなければなりません。 高くなるにつれて、ペアワークの中でシャドウイングと組み合わせたサイトラということも可能になるという具合です。 

2)は進度をどうするかです。 テストまでにここまで終わさなくてはならないという場合、効果的にタスクの中で選択して行なっていかなければなりません。 

3)は複数の教師が同じ授業をしている場合、とても大切な要因になってきます。 訳については、和訳先渡し授業を行なう場合は、(3)のOUTPUTに力をかけ、活動を重視するべきか? それも1)の生徒のレベルと目標にも関わってくる問題です。 

以上のようなことを考慮しながら、タスクの中から効果的なものを選び、手を変え品を変え実行していく。 そして分かりやすく説明できるかどうか? ここに教師の力量が問われる

さて、色々とタスクをまとめてきましたが、次回からこのカテゴリーでは、私自身が身につけた 「英語での授業」 というテーマでタスクに関する説明の仕方をまとめていきたいと思います。 

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2008年8月17日 (日)

問題の解き方(Writing)

INPUT能力を試す問題としては、Reading 問題とListening問題がありますが、今まで文法問題も含めて、Reading問題について解説してきました。 趣向を変えて、OUTPUT能力を測る問題、すなわち、Writing問題について考えていきたいと思います。 

Listening問題についてですが、もともとListeningの能力とは、Reading能力に英語の音の理解がワンクッション入っただけです。 ですから、英語の音を理解する勉強(例えば、シャドウイング等)を付け足すだけで、基本的にはReadingと同じです。 

また、Speaking問題ですが、これも能力はWriting能力に即効性を加えたものであると言えるので、Writingの勉強をしっかりやって、Speakingの勉強に移行していくのが望ましいでしょう。

さて、本題に入りましょう。 Writingの問題は以下のように分類できます。

 ① 文法問題(整序問題、英訳問題)
 ② 意見を述べる問題

大きく分けて2つしかありません。 最近の傾向ですが、②の自分の意見を述べる問題が多くなっています。 例えば大学入試や英検、その他の試験でも①→②の流れが強まっています。 大学入試では「自由英作文」と称される問題、英検1級では4番の問題。 ETS系の問題でも必ず論文で自分の考えを述べる文章が出されます。 GREでは、アーギュメントがどれほど効果的かどうかについてまで、論述させます。 

本来、Writing と言えば、②の問題を指すのが正しい考えだと私は思います。 従来の英作文と称される問題は①の文法問題の延長だからです。 最近のTOEFLでの新傾向問題として4技能の統合問題がありますが、これはどちらかというとINPUTしたものを要約できるかどうかの力を問う問題です。 そういった意味で、INPUTの力の方が強いので、これも①の文法問題の延長だと考えられます。 それでは順番に解き方を解説していきましょう。

①のWriting の文法問題として、整序問題の解き方を考えてみましょう。 

 (1) V(動詞)やイディオム→名詞→他の品詞の順に考える
 (2) 文法的に英文の全体構成を考える
     (V-1=接続詞・関係詞の数の公式)

以上2つです。 整序問題とは、ランダムにちりばめられた語句を、正しい英文に並び替える問題のことです。 センター試験を始めとして、私大や英検に出題されています。 解き方ですが、特にV(動詞)から中心に考えるということがものすごく重要です。 正解率が低い人は、文の最初から考えてしまっていませんか? 直しましょう。 Vを中心に考え、名詞の役割を全て決定するという順番を必ず守ってください。 (2)の英文の全体構成では、有名な公式を用いることが必要になってきます。 

さて、英訳問題にいきましょう。 皆さんがWriting問題と言えば、この英作文と称される問題がまず頭に浮かぶのではないでしょうか? 基本的に英訳問題は文法問題と言えるのは、「英作文は英借文」 と言われるように、知っている表現を文法的に当てはめていくに過ぎないからです。 ただ、次のようなことを解法として考えておくべきでしょう。

 (1) 英作文は英借文
 (2) 日本語→別の日本語(単純,簡潔)→英語

(2)の与えられた日本語を別の日本語に変えるというワンクッションがとても大切です。 特に難関大学になりますと、この日本語がどういうことを言っているのか?という解釈が必要になってきます。 そういった意味で、英訳問題は日本語力も要求されます。 また、絵を見て描写する問題や、漫画の中にセリフを入れる問題、応答する問題等も形は違いますが同じ考え方と言って良いでしょう。 以上が、文法問題として捉えたWriting問題の解き方です。

では、②の意見を述べる問題についての解法を考えてみましょう。 

  

  自分の意見 → 理由・説明 → (反論) → 結論

一番オーソドックスなテンプレートなのですが、自分の意見を agree か disagree で述べておいて、それに対する理由を、Firstly、Secondly と説明していく。 そして反論を挟めたら入れておいて、最後に In conclusion という形に持っていくという形式です。 この形で大変なのは、理由・説明を考えるいわゆる body に当たる部分なのですが、社会問題に対する自分の意見を少しずつストックしていく、見識を深めるといった日ごろからの努力が必要になってきます。 後は、語彙や表現能力(例や比喩)を増やし、論理的に自分の考えを首尾一貫して論じる練習ありのみですね。

Writing 問題の解法が理解いただけたでしょうか? 以上がOUTPUT問題に対するまとめです。 こういったことを考慮しておいて、後は問題に数多くあたっていくしかありません。 そして、ネィティブに添削をしてもらいながら、ネタを増やしていくというスパイラルの繰り返しです。 もちろん私もその道の途中です。 皆さんがんばりましょう!

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2008年8月16日 (土)

チャレンジ・キッズ

以前 Spelling Bee の話をしましたが、この全米のスペリング大会がドキュメントになった映画があります。 それが、「チャレンジ・キッズ」 です。 1時間30分に渡る映画ですが、何と言ってもこの映画のすばらしさは、観た人しか分からないでしょう。 以下にネタばれありですが、語らせてください。 

主人公は8人のごく普通の子供たちですが、この8人の勉強量が本当に半端じゃありません。 24時間勉強しているのではないかと思うほど、すさまじいのです。 ある子は1日に7000~8000語を学習すると言っていました。 驚異的ですね! また、子供たちをバックアップする親御さんたちの教育熱もものすごい力を感じます。 親バカを通り越して、異常なくらいの親の愛というか、恐れまで感じてしまいます。 

大会のルールは簡単で、2日間に渡り、単語の発音を聞いてそのスペルを言うというものです。 「発音をもう1度言ってください」 とか、「語源を教えてください」、「私の発音で合っていますか?」 と言った質問をすることができます。 合っていたら何も鳴らないのですが、間違っていたらチャイムが鳴り、その瞬間に失格という、とてもむごいルールです。 ですから、もしかしたら順番によっては、知っている単語が出題されたかもしれないので、運も左右されます。 

しかし、そうはいっても出題される単語のレベルと言ったらものすごいものがあります。 私が知っている単語の試験で最も難しいのは、GREの試験ですが、そんな単語ではなくて本当に重箱の隅をつつくような英単語が次から次へと出題されます。 はっきり言って日本語訳も分からないような英単語なのですから、それはそれは、とんでもなく難しい単語なのでしょう。 

最終決戦はマンツーマンでの勝負になるのですが、テレビ中継も行われ、1925年から続く伝統ある大会なだけに、全米が注目するのです。 

皆さんがまだ観ていないならば、この映画を通して久しぶりに 「若いっていいなぁ~」 と思うのも良し。 また、「よし! 勉強がんばろう!」 と思うのも良し。 いずれにせよ、とても刺激になる映画です。 優勝者が誰になるのか? 予想しながら見るのも面白いですよ~ さて、栄えある優勝は誰の手にもたらされるのでしょうか???

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2008年8月15日 (金)

文法問題(接続詞・関係詞の省略)

問題 和訳しなさい

  Was it a cat I saw?

解答

  それは私が見た猫でしたか?

どうでしょうか? しっかり和訳することができましたか? ところで、今回紹介する文法問題は和訳の問題を使ってしまいましたが、とても大切な文法事項です。 それは、接続詞・関係詞の省略についてです。 これについては、よく目的格の関係代名詞の時に省略できると覚えている人が多いのですが、そういう勉強の仕方ではなくて、省略の発見の仕方を学習しましょう。 次のようにして発見します。

関係代名詞の省略の発見の仕方

  名詞   (関係代名詞)  名詞    動詞    (目的語の名詞がない)
   ↑       ↑      ↑      ↑         ↑
 先行詞    省略可    S(主語)  V(動詞) Oが必要なはずなのにない

上のような形になっている時に、名詞と名詞の間に関係代名詞が省略されています。 つまり後ろのVのOがないというのが大きな目印です。 問題を見てみましょう。

 a cat (関係代名詞)  I     saw                  
  ↑     ↑      ↑     ↑          ↑
 先行詞  省略    名詞(S) 動詞(V) Oが必要なはずなのにない

どうでしょうか? 全く同じ形をしていますね。 つまり a cat と、I という名詞の間に、関係代名詞が省略されているのです。 よって、「私が見た」 という部分で前の名詞の 「猫」 を説明することになります。 I saw の部分を(  )でくくると分かりやすいと思います。 

 Was it a cat (I saw)?

結果的には目的格の関係代名詞が省略されることになるのですが、大切なのは省略を発見する方法なので、必ずここに関係代名詞が省略されているということを見極められるようにしてください。 

ちなみに、この文は以前、「回文」 のところで紹介した文章です。 前から読んでも後ろから読んでも同じという面白い文章です。 気がつきましたか? 

以上が関係代名詞の発見の仕方ですが、この他にも接続詞のthat や 仮定法でのifの倒置の場合、the 比較級~、the 比較級~も省略が可能です。 V-1=接続詞・関係詞の数 という公式が当てはまらない場合は、必ずこのような接続詞・関係詞の省略を考慮して見つけられるようにしましょう。 そして慣れてきたら、無意識に頭の中で省略を補って読めるようになることが理想です。 

さて、様々な文法問題(選択)を取り上げてきましたが、代表的なものは解説しました。 後はその他もろもろと、語法問題になります。 文法問題をもう少しくわしく解きたい方には、お勧めの問題集を挙げておきます。 ただし、文法問題はきりがないので、あまりはまらずに、以下のものを仕上げておけば十分でしょう。

  「富田の入試英文法」 (代々木ゼミナール) by 富田一彦

  「TOEIC TEST文法別問題集」 (講談社) by 石井辰哉

どちらも良書です。 大学受験の方は富田先生、TOEIC対策には石井先生のものが秀逸だと思います。 何度も言いますが、文法問題はきりがありません。 ある程度のレベルを超えたらば、解かなくなると思います。 ですから、なるべく上記2冊ぐらいのレベルは速く超えて、次の世界への一歩を踏み出しましょう! 

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文法問題(接続詞・関係詞の選択)

問題 (   )に入る適切な語句を選びなさい。

 ①  This  is  the  park  (       ) I  visit.     1.which     2.where
  ②  This  is  the  park  (       ) I  go.       1.which     2.where
  ③  I  know  (       ) he  said.                 1.that      2.what
  ④ I  know  (       ) he  said  so.            1.that      2.what
  ⑤  This  is  the  house  (       ) I  lived.     1. in which     2. which

解答

 ① 1  ② 2  ③ 2  ④ 1  ⑤ 1

文法問題の中でも必ず出題される、接続詞・関係詞の選択問題の解き方を伝授したいと思います。 よくありがちなのが、先行詞が場所ならば where というように意味で考えてしまう人が多いのですが、実は違います。 以下のようなプロセスを経てください。

接続詞・関係詞の選択問題の解き方

 (1) 後ろが完全な文か不完全な文か?
 (2) 節の種類 (名詞節か形容詞節か副詞節か)
 (3) 意味 

(1)の後ろが不完全な文とは、名詞が1個足りない文のことです。 必ず不完全な文になるのは、who(whose,whom)/which/what (~everも含む) です。 また、that は不完全な文の場合、関係代名詞となり、完全な文の場合、接続詞になります。 前置詞+関係代名詞の後ろは、完全な文になるので注意が必要です。 この前置詞は後ろの動詞とイディオムを作ることがあります。 (2)や(3)を考えることもありますが、基本は(1)から考えていきます。 さて、以上のことを考えて、問題の解説にいきましょう。

①  This  is  the  park  (       ) I  visit.     1.which     2.where
②  This  is  the  park  (       ) I  go.       1.which     2.where

①の文の(   )の後ろは不完全な文です。 visit は他動詞なのですが、O(目的語)がないからです。 ②の文の後ろは完全な文です。 go は自動詞なので、Oを必要としません。 よって、①はwhich、②はwhere となります。 間違っても先行詞の park が場所だからという意味は考えないでください。 関係ありません。

③  I  know  (       ) he  said.                 1.that      2.what
④ I  know  (       ) he  said  so.            1.that      2.what

③の文の(   )の後ろは不完全な文です。 say は他動詞だからです。 選択肢を見ると、どちらも不完全な文となることができるので、節の種類で考えていきます。 もし、that を(   )に入れたとすると、後ろが不完全な文の時の that は関係代名詞となってしまいます。 ところが、前に先行詞はありません。 説明する名詞が前にないのでは文としておかしくなってしまいます。 よって、答えは what となります。

④の文の(   )の後ろは完全な文です。 よって what は後ろが必ず不完全な文になるので入れることはできません。 答えは that になります。

⑤  This  is  the  house  (       ) I  lived.     1. in which     2. which

⑤の文の(   )の後ろは完全な文です。 live は自動詞だからです。 よって、後ろが必ず不完全な文になる which を入れることはできません。 in which の前置詞+関係代名詞は後ろが完全な文になるので、in which が正解となります。 ちなみに、live in ~という表現は、イディオムのような表現ですよね。 このように、前置詞を動詞の後ろに移動させると文の構造がよく分かってきます。

いかがでしたか? 参考書などを見ても、完全な文と不完全な文をしっかりと解説してある本は少ないので、今まで適当に意味で答えていた方は、今回の解答の出し方をよく読んで考え方を改めてほしいと思います。 

また、この問題は文の構造の理解を試す重要な問題ですので、繰り返し出題されます。 センター試験、TOEIC、英検など、どれをとってみても同じです。 ぜひ極めてください。 句・節の働きや理解を深めることは、読解力を一段とレベルアップさせてくれます。 反対に言えば、句・節が理解できていなければ、英語が分かっているとは言えません。 がんばってください。 

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ETS(TOEIC SW)について

前回に続いて、ETSのTOEIC SWの試験を詳細に説明したいと思います。 OUTPUTの試験となるスピーキングとライティングを採用したものです。 SWとは Speaking と Writing の頭文字をとったものです。 

TOEIC SW Writing 問題の構成 (8問)

 Question 1~5  写真描写問題 (8分)

    写真を見て、与えられた2つの語句を用いて写真の内容を1文で書く

 Question 6~7  E-mail 作成問題 (各10分)

    E-mail を読み、指示に従って返信のメールを書く

 Question 8  意見を記述する問題 (30分)

    あるテーマについて意見を説明する問題 (300語以上は書く)


TOEIC SW Speaking 問題の構成 (11問)

 Question 1~2  音読問題 (各45秒)

    英文を音読する

 Question 3 写真描写問題 (30秒で準備、45秒で解答)

    写真を見て、内容を説明する

 Question 4~6 応答問題 (4と5は15秒、6は30秒)

    身近な話題についての質問に答える

 Question 7~9 応用的な応答問題 (7と8は15秒、9は30秒)

    資料を見て、それについての質問に答える

 Question 10 解決策を提案する問題 (30秒で準備、60秒で解答)

    メッセージを聞き、解決策や提案を示す

 Question 11 意見を述べる問題 (15秒で準備、60秒で解答)

    提示されたテーマについて意見を述べる

いかがでしょうか? TOEICはどちらかと言うと、一般的な社会人を対象としていますので、会社で実際に行うような能力を測る試験だと言えます。 また、難易度に関しては一般的な英会話プラスアルファという感じでしょうか? TOEFLよりはずっと易しく感じられると思います。 

ポイントは、TOEFLについてのブログの中でも述べましたが、4技能を統合させるような問題形式が、わずかですが見受けられます。 例えば、ライティングではただ自分の意見を書かせるのではなく、写真やE-mailを読み取って、文章を作成する。 スピーキングでは、同様に写真を見たり、リスニングした内容に対してのパラフレーズを答えさせるといった具合です。 (それでもTOEFLよりは、統合するレベルは低いです)

まだまだ始まったばかりの試験ですし、日本においては依然として、TOEICのインプット能力のみを社員に課している所が多いのが現状でしょうから、これからこの試験を企業がどれだけ採用するかどうかに、この試験の行方がかかっていると思います。 もちろん発展の仕方によっては、さらにTOEFLのように洗練されたものになっていくでしょう。 

言わずと知れた、TOEICの試験は、読むと聞くという4技能の中でもINPUT能力のみを測る試験です。 730点以上を海外派遣社員に課す会社が多いと聞きますが、日本が世界での標準レベルに速く追いつくためには、こうしたTOEIC SWのように、アウトプット能力を測る試験をいち早く取り入れるべきだと私は思います。 もちろんそれは、センター試験を始めとした、大学入試に関してもです。

それにしても、大量のアウトプットの試験を、ETSはどうやって採点しているのでしょうか? 採点基準は公表されていますが、やはり実際の点のつけ方に関しては、英語教師としてはとても気になります。 ETSが独自に採点の仕方を教員向けに研修かなんか開いてくれればいいのですが・・・ 企業秘密でやっぱり無理でしょうね。

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ETS(TOEFL ibt) について

以前、「英語の試験 徒然話」 で紹介したETSなのですが、問題に関しての新しい傾向として、4技能の統合問題を述べました。 これは、TOEFL ibt の中の、ライティングとスピーキング問題で導入されたものです。 少し詳しく紹介しましょう。 

TOEFL Writing 問題の構成 (2問)

 TASK1  3分で250~300語程度の英文を読む
                 ↓
        2分ぐらいのレクチャーを聞く
                 ↓
        20分以内で50語~225語で英文をタイピングする

 TASK2  トピックについて、30分で300語以上の英文をタイピングする

TOEFL Speaking 問題の構成 (6問)

 Question1・2  質問文を読む→15秒で解答準備→45秒間スピーキング

       話題は1が、個人の経験や趣味について
           2が、学術的なもので、2つの選択肢から1つ選ぶ

 Question3・4  45秒で課題文を読む
                ↓
            60~80秒ぐらいの対話や講義を聞く
                ↓
            30秒で解答準備
                ↓
            60秒間スピーキング

       話題は、3が大学生活に関連した対話で、4が学術的講義

 Question5・6  60~120秒ぐらいの対話や講義を聞く
                ↓
            20秒で解答準備
                ↓
            60秒間スピーキング

       話題は、5が大学生活に関連した対話で、6が学術的講義

いかがでしょうか? 4技能の統合問題とは、従来のリスニングならリスニングだけといったように1つの技能だけを試すのではなくて、リーディング→リスニング→ライティングといったように、2つ以上の技能を統合させて試験する問題のことです。 

上記で説明したように、ライティングではTASK1において、「読む→聞く→書く」 という統合問題が使われています。 スピーキングではQuestion3~6において、「読む→聞く→話す」、「聞く→話す」 という統合問題を使っています。 

これらの統合問題は、自分の考えを述べるのではなくて、どちらかと言うと 「要約する能力と、それを論理的にOUTPUTする能力」 を試しています。 パラフレージングの能力と言ってもいいでしょう。 TOEFLの場合、大学に留学する時に受ける試験ですので、大学の講義や生活についていけるかどうかを問う形にするのは、当然と言えば当然なのですが、なかなか手の込んだ試験となっています。 

数年前にセンター試験にやっとリスニング問題が導入されたばかりの日本ですが、世界レベルの試験は、どうやらその100歩先、いや1000歩先を行っているような気がしてなりません。 前にも述べましたが、スピーキングの試験では、受験国中で日本はビリに近いのも頷けますよね? この形で試験されたら、おそらく日本の高校生は今の英語教育では、ほとんど 「Give Up」 状態でしょう。 

英語の教師としては、日本の大学や英検の問題だけではなくて、こういった世界レベルの試験に目を向けて常に生徒に指導していきたいと思います。 いや~しかし、実際に解いてみたのですが、自分が受けた時代のTOEFLとは格段に進歩しているので、常に勉強し続けなければいけませんね! さすがETS! 参りました。

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2008年8月14日 (木)

文法問題(to do vs doing)

問題 (   )に適切な語句を選びなさい。

 ①  I  hope  (       ) to  Canada  next  year.
       1.about  going     2.for  going     3.going     4.to go

  ②  We  enjoyed  (       ) to  him  at  first.
       1.to  hear     2.to  listen     3.hearing     4.listening

  ③  I  remembered  (       ) home  on  a  truck  last  Sunday.
       1.ride     2.riding     3.to  have ridden     4.to ride

解答

 ① 4   ② 4   ③ 2

動詞の中でも後ろに to do をとるのか doing をとるのかという問題を考えたいと思います。 昔から出題される典型的な文法問題です。 まず以下のことを整理しましょう。

  to do → これから do する  (未来を表す)
  doing → すでに do している (過去を表す)

つまり、準動詞の形によって、考え方が違うのです。 to do は未来思考でして、これからすることを示し、doing は過去思考ですでにしたことを示します。 

当然、to do を後ろにとる動詞は、「望む」 とか 「約束する」 とか未来に対する希望・願望を表す動詞が多いのに対し、doing をとる動詞は、「終える」 とか 「やめる」 というような動詞が多いのが特徴です。 まとめてみましょう。

後ろに to do をとる動詞

 want/hope/decide/promise/refuse/fail

後ろに doing をとる動詞

 enjoy/finish/mind/deny/give up/put off

どちらもとり、意味が相違する動詞

 remember to do (これからdoすることを)覚えている
 remember doing (すでにdoしたことを)覚えている

 forget to do (これからdoすることを)忘れる
 forget doing (すでにdoしたことを)忘れる

問題の解説にいきましょう。  

①  I  hope  (       ) to  Canada  next  year.
     1.about  going     2.for  going     3.going     4.to go

①の文の動詞である hope は後ろに to do をとる動詞です。 よって、答えは4になります。 訳は、「私は来年カナダに行きたいと望んでいる」

②  We  enjoyed  (       ) to  him  at  first.
     1.to  hear     2.to  listen     3.hearing     4.listening

②の文の動詞である enjoy は後ろに doing をとる動詞です。 よって答えは3か4になるのですが、(  )の後ろには to があるので、自動詞である listening が正解です。 この問題は単元を2つ聞いていますね。 センター試験を始めとして、単元を複数聞く問題にも徐々に慣れていきましょう。 訳は、「私たちはまず彼のことを聞いて楽しんだ」

③  I  remembered  (       ) home  on  a  truck  last  Sunday.
     1.ride     2.riding     3.to  have ridden     4.to ride

③の文の動詞である remember は後ろに to do/doing どちらもとる動詞です。 よって選択肢から1とは除外されます。 後は訳してみて決めることになります。 文末の last Sunday に注目してください。 過去のことを述べていますね。 つまり、「家までトラックに乗ったこと」 を覚えていたのですから、過去思考である doing の形が(  )に使われることになります。 よって、正解は2になります。 訳は、「私は先週の日曜日、家までトラックに乗っていったことを覚えていた」

いかがでしょうか? 単純に覚えていればできる問題だと思いますが、未来思考と過去思考を必ず理解してください。 そうすれば、さらに暗記が楽になると思います。 以上が to do vs doing の問題の考え方です。 もちろんこれ以外にも覚えるべき動詞はありますが、問題集などで出会ったら、少しずつ理解していけばいいでしょう。 がんばってください。

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文法問題(準動詞の主語)

問題 和訳しなさい

 ①  It  is  difficult  to  study  English.
  ②  It  is  difficult  for  me  to  study  English.
  ③  Do  you  mind  smoking  here?
  ④  Do  you  mind  my  smoking  here?
  ⑤ The  man  speaking  English  is  my  father.
  ⑥  The  language  spoken  in  America  is  English.
  ⑦  Seeing  the  island, I  felt  happy.
  ⑧  Seen  from  the  plane, the  island  looked  beautiful.

解答

 ① 英語を勉強することは難しい。
 ② 英語を勉強することは私にとって難しい。
 ③ ここでタバコを吸わないんですか?
 ④ ここでタバコを吸ってもいいですか?
 ⑤ 英語を話している男の人は私の父です。
 ⑥ アメリカで話されている言語は英語です。
 ⑦ 島を見たとき、私はうれしかった。
 ⑧ 飛行機から見ると、島は美しく見えた。

さて、文法問題の中でも頻出する準動詞の主語の問題です。 理解を深めるために、選択問題ではなくて、純粋に和訳の問題を解説したいと思います。 
まず、準動詞(to do/doing/done)には、主語を書く場合と書かない場合があり、そのルールを覚えましょう!

準動詞の主語を書かない場合→準動詞の主語はその文の主語

                              または一般の人

準動詞の主語を書く場合  

 (1) to do の主語は、 for ~ to do の形
           又は、   of ~ to do の形  

 (2) doing が名詞句(動名詞)の場合、所有格か目的格+doing の形
 (3) doing/done が形容詞句(分詞)の場合、説明される名詞が主語
 (4) doing/done が副詞句(分詞構文)の場合、主格+doing/doneの形

以上のようになります。 当たり前のことですが、準動詞にも主語はあるのです。 皆さんが気にしていないだけかもしれませんが、書かない場合は当然、文の主語や一般の人が主語となります。 ところが、文の主語や一般の人を主語にしない場合は、準動詞の主語を書かなければなりません。 その書き方は、準動詞の種類によって異なってきます。 問題の解説にいきましょう。

①  It  is  difficult  to  study  English.
②  It  is  difficult  for  me  to  study  English.

①の文の to study の主語は書かれていません。 となると、一般の人を主語にするのが適切なので、解答のようになります。 「一般の人が勉強する」 という意味になるのです。 ちなみに、It は仮主語と言って、to 以下の文全てを指しています。
②はどうでしょう? to study の前に for me という主語が明示されています。 ですから、「私が勉強する」 という意味になるのです。 

この問題の応用的なものが、次の文です。

 It  is  kind  of  you  to  do  such  a  thing.

同じく、to do の主語は、of you なので、「あなたがする」 という意味になるのですが、なぜ、for ではなくて of かと言うと、kind という形容詞が人を主語にできる性質を持っているからです。 つまり、You are kind. というふうに言える場合、of ~という形で主語を表します。

③  Do  you  mind  smoking  here?
④  Do  you  mind  my  smoking  here?

③と④の smoking はどちらも doing がO(目的語)で使われています。 つまり、名詞句を形成しています。 

③から見ていきましょう。 ③の文の smoking の主語は書かれていません。 となると、文の主語と一致するので、タバコを吸う人は you となります。 つまり、「あなたがタバコを吸う」 のです。 ところが④の文には、my smoking というように、主語が明示されています。 ですから、「私がタバコを吸う」 となるのです。 ちなみに、mind という動詞の意味は、「嫌がる」 という意味です。

⑤ The  man  speaking  English  is  my  father.
⑥  The  language  spoken  in  America  is  English.

⑤と⑥の speaking English/spoken in America はどちらも doing/done が前の名詞を説明しています。 つまり、形容詞句を形成しているのです。 

この場合、説明される名詞が主語となるので、⑤は、speaking の主語は The man となり、「その男の人が話す」、⑥は、spoken の主語は The language となるので、「言語が話されている」 となるのです。 

なぜ、⑤が doing の形で、⑥が done の形か分かりますか? ⑤は訳すと、「その男の人が話す」 という能動の関係、⑥は訳すと、「言語が話されている」 という受身の関係があるからです。 つまり、説明される名詞との間のSV関係が能動か受身かによって、doing を使うか done を使うかが決まってきます。 ちなみに、第5文型の時にやったOとCのSV関係の問題もこれと考え方は全く一緒です。 

TOEIC を始めとして、準動詞の主語の問題で一番頻出する問題がこの doing か done かの選択問題です。 よく理解してください。

⑦  Seeing  the  island, I  felt  happy.
⑧  Seen  from  the  plane, the  island  looked  beautiful. 

⑦と⑧の Seeing the island/Seen from the plane はどちらも副詞句を形成しています。 ところがどちらも準動詞の主語が明示されていません。 この場合は、文の主語と一致するので、⑦は 「私が見る」 という意味になり、⑧は 「島が見られる」 という意味になります。 

なぜ、⑦が doing の形で、⑧が done の形になるのかはもうお分かりですね? 先ほどの⑤と⑥の問題と考え方は一緒です。 主語と準動詞が能動の関係の時、doing を使い、受身の関係の時、done を使うのです。  

さて、準動詞の主語の理解が深まったでしょうか? ちなみに文法書や参考書では、「意味上の主語」 として取り上げられていると思いますが、要するに to do/doing/done の主語のことです。 とにかく準動詞の主語の問題はとても大切な文法事項なので、皆さんよく復習して英文を読む時も意識するようにしてください。

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2008年8月13日 (水)

文法問題(自動詞と他動詞)

問題 (   )に適切な語句を選びなさい。

  ①  We  (       ) the matter.
          1.referred     2.talked     3.discussed     4.mentioned  about

    ②  Will  you  (       ) me?
          1.marry     2.marry  with     3.marry  to     4.marry  about

    ③  I  (       ) in  bed  all  night.
          1.lay     2.laid     3.lain     4.lied

解答

  ① 3  ② 1  ③ 1

文法問題の中でも自動詞と他動詞についての問題は昔からよく出題される問題です。 動詞の活用という基本中の基本を、出題する側は問いたいのでしょう。 こういう問題は少なくなっていったとしても、おそらく廃れないと思いますので、しっかり極めておきましょう。

まず、確認なのですが、O(目的語)をとらない動詞を自動詞と呼び、とる動詞を他動詞と呼びます。 つまり、第1、2文型の動詞が自動詞で、第3、4、5文型の動詞が他動詞です。

これを踏まえた上で、よく出題される動詞を覚えてしまいましょう。 以下のものが頻出です。

自動詞   lie/rise/graduate from/object to/refer to

他動詞   lay/raise/discuss/marry/mention

また、変化形で紛らわしいのは、

   自動詞  lie-lay-lain (横になる)  lie-lied-lied (嘘をつく)
   他動詞  lay-laid-laid (横にする)

   自動詞  rise-rose-risen (上がる)
   他動詞  raise-raised-raised (上げる、育てる)

これらの動詞は紛らわしい上に、自動詞と他動詞の区別を聞くことができるので、文法問題に使われることが多いのです。 問題の解説にいきましょう。

① We  (       ) the matter.
     1.referred     2.talked     3.discussed     4.mentioned  about

(   )の右には matter という名詞があるので、これをO(目的語)にします。 となると、(   )には他動詞が必要だと分かります。 選択肢の中で他動詞は3ということになります。 訳は、「私たちはその問題について話し合った」

②  Will  you  (       ) me?
    1.marry     2.marry  with     3.marry  to     4.marry  about

(   )の右には、me という名詞があるので、これをO(目的語)にします。 やはり、(   )には他動詞が入ることになるので、答えは前置詞のついていない、1が答えとなります。 訳は、「僕と結婚してくれませんか?」 プロポーズの言葉ですね!

③  I  (       ) in  bed  all  night.
    1.lay     2.laid     3.lain     4.lied

(   )の右には、in という前置詞があるので、(   )に入る動詞は自動詞になります。 選択肢の中で自動詞になるのは、1と4しかありません。 しかし4を入れた場合、「嘘をつく」 という意味になってしまいこれでは訳すと変ですね。 よって、正解は1ということになります。 訳は、「私は、一晩中ベッドに横になっていた」 

いかがでしたか? 自動詞と他動詞についての問題が解けるようになったでしょうか? TOEIC等でも依然として出題されるので、慣れるようにしてください。 また、上級者になると、意外な動詞の使い方で間違ったりします。 上で出した問題は典型的な問題ですので、よく復習して極めてください。

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国家の威信

世の中はオリンピック一色という感じですが、連日連夜感動の連続ですね。 今回のオリンピックで思ったことをずらずらと・・・

まず感じたのは、どの種目も、お偉い方が決めるルールというものがとても影響するという感じがしました。 ○○連盟とか○○協会といった偉い人が集まるところで決まると思うのですが、それがそのスポーツだけでなく、選手やまたは見ている人、全てに影響を与える。 場合によってはルール改正によって金メダルをもらう人が変わってしまう。 もちろんその中でも本当に強い人は勝つのですが・・・

職業柄、私がオリンピックで感じたのは、こういったルールを決めるというのは、その人の人生だけでなく、国家そのものに影響を与えているということです。 今回の場合は、特に柔道でその点を強く感じました。 なぜ職業柄と言ったかというと、まさに 「教育」 というものは、その国家全てを変える力があるという意味でです。

翻って、日本の英語教育はどうでしょうか? TOEFLの結果の資料を見たのですが、OUTPUTの領域に関しては、本当にお粗末そのものです。 参加国の中でも、ビリに近いという結果。 国によっては面白い結果が出ていて、OUTPUTの方が高い点数を取っている国もあるのです。 これは、その国が、識字率は高くないけれども、英語を話したりするのに臆することがないことを意味しています。 日本の場合は予想通りといったところでしょう。 今の形の教育環境が続く限り、そう簡単に英語教育が変わるとは思いません。

生徒の勉強する意識改革、教育環境の問題、4技能の中でもOUTPUTを意識する授業、4技能を統合した授業、試験制度改革、フィンランドメソッドの成功に見られるような語学教育改革・・・

考えられるだけでも改革していく点は色々ありすぎて、本当に日本は大変ですよね~ 
それでも、教師としては、「できるようになる苦労そのものに面白さがある」 ことを生徒にどれだけ教えられるかが鍵だと思っています。 オリンピックを見ている人も、本当に見たいのは試合の勝敗ではなくて、人が一生懸命に努力している姿そのものではないでしょうか? 

試験を中心に、教育は国家の威信をかけた大事業です。 日本だけでなく世界にもちろん目を向けてよく観察していかなければなりませんね! なにせ英語教育のオリンピックが今、仮にあったとしたならば、日本は大敗(退廃?)なのですから・・・



 

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文法問題(5文型)

問題 空所に入る適切な語句を選びなさい。

  ①  I  got  him  (       ).
         1. help  me   2. to  help  me 

    ② I  made  myself  (       ) in  English.
         1. to  understand   2. understand   3. understanding   4. understood

    ③ Please  let  (       ).
         1. me  to  hear   2. me  hear   3. me  hearing   

解答

  ① 2   ② 4   ③ 2

文法問題の選択問題で特に大切なところをクローズアップして紹介していきましょう。 想定する問題は、センター試験・英検・TOEIC 等、全てに共通する問題です。 まず、始めは5文型のCの形の問題です。 文法問題の中でも頻出度NO1と言っていいほどの、大切な問題です。 まず第5文型の理解をおさらいしておくのですが、第5文型の最大のポイントは、

① SVOC の形で、OとCの間に SV関係 がある 
② C の形には、to do/do/doing/done 等、が使われる
③ make/keep/leave/find/have/see/hear/feel を見たら5文型を疑いCを探そう!

ここらへんでしょう。 何と言っても①のSV関係があるというのがとても重要です。 では、このCの形が選択問題に出るのですが、どうやって勉強すれば最短距離で極められるのでしょうか? 私は以下の方法を提唱します。

  ① Cの形が、to do になる動詞の代表的なものを覚える
  ② 「OがCする」 の時、Cには do か doing 
     「OがCされる」 の時、Cには done 

まず、①のCの形が to do になる動詞の代表的なものですが、次の動詞を覚えておきましょう。

 want/expect/would like/get/allow
 enable/advise/ask/tell/force 

もちろん他にもあるのですが、私が今まで数多くの5文型の問題を解いたところ、上記の動詞がベスト10といったとこでしょう。 何度も繰り返し出題されています。 後は②のように、訳してみて考えるという方法をとるのがベターです。 

問題の解説にいきましょう。

①  I    got   him   (       ).      1. help  me   2. to  help  me
     S    V     O        C

Cの形を聞く、典型的な5文型の問題です。 Cに入る形は、get の動詞の性質によって決まります。 get はCの形に、to do/doing/done を使うことができるので、答えは、2の to help me になります。 訳は、「私は、彼に自分のことを手伝わせた」 となります。 

② I  made  myself  (       ) in  English.
  S    V        O        C

     1. to  understand   2. understand   3. understanding   4. understood

同じようにCの形は、make によるのですが、OとCのSV関係の訳を確かめると、「私が英語で理解してもらう」 という 「OがCされる」 という訳になります。 よって、4が正解です。 訳は、「私は、英語で自分のことを理解してもらえた」 

③ Please  let  me   hear.
        V     O      C      

答えを先に入れてしまいましたが、やはり第5文型の問題です。 let という動詞は、Cの形は、do(原形)に決まっているので、これは特別に暗記しておいてください。 hear が原形である、2が答えになります。 訳は、「私に聞かせてください」

いかがでしたか? 第5文型のCの形の問題は、とにかくしつこく文法問題に登場します。 TOEIC等では、あまり知られていない動詞も登場しますが、それでも解法は一緒です。 今回の問題をよく復習して、似たような問題が出てきたら自分の解答の出し方、思考を必ず確認してください。 落ち着いて、OとCとの間のSV関係に注目して、答えを出しましょう

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クィックレスポンス

最近ですが、何の英語の勉強にはまっているかというと、、ズバリ 「英単語」。 
ある程度の単語力は持っていると思うのですが、久しぶりに持っている英単語集を開いてみると、忘れてる忘れてる。 ものすごい忘却曲線ですね。 こんな基本単語も忘れていたんだなぁ~ と痛感しまくりです。 そこで久しぶりに単語の暗記をしっかりやることにしました。 

ちなみに私が使っている単語集は自分のオリジナルのものでして、GREを受けてみようと思った時に勉強したものです。 英検1級から、少し上のレベルという感じがします。 といっても1級のパート1の単語もだいぶ忘れているので、基本に戻ってしっかり覚えることにしたいと思います。 

そこで私が考えている英単語の覚え方の一番効率的なやり方を述べたいと思います。 私見ですが参考にしてください。

  ① 単語集を用意して、エクセルに分からない単語と日本語訳を入力
  ② 覚えやすいように、グループ分けをする
  ③ プリントアウトして、持ち歩く。 また、部屋の見えるところに貼る。
  ④ クィックレスポンスを用いて、どんどん覚えていく。

①から述べたいと思います。 まず、覚えたい単語集を用意します。 レベルは自分に合ったものがいいと思います。 例えばTOEICを受ける方は、TOEIC用の単語集で自分が本屋で立ち読みして、気に入ったものという感じで・・・

ポイントなのですが、1日10個というように、ノルマを決めてはいけません。 買った単語集は最低1ヶ月で終えるようにしましょう。 どんなに索引が多い単語集でも5000がいいとこです。 どんどん分からない単語をエクセルに打ち込んでいきます。 間違ってはいけないのは、覚えるのではなくて、ただエクセルに打ち込むだけです。 

次に②なのですが、人間は階層的に脳に記憶するという技を使います。 つまり、似たような意味はグループごとに覚えた方が脳に記憶が保持されやすいのです。 連想記憶術のようなものです。 例えば動詞で、「なだめる」 という意味の動詞はめちゃめちゃあるのですが、これを一網打尽にするようにエクセルでグループ分けをするのです。 少し根気が要りますが、とても大切な作業なので、地道にやってください。

③では、できたエクセルのシートをプリントアウトして、持ち歩けるようにします。 ちなみに私の場合、A4版のシートに、150個近くの英単語と日本語訳が入るくらいの大きさにしています。 (やってみると分かると思いますが、かなり活字は小さくなります) また、部屋の中で常に見える場所に貼っておきます。 お勧めなのですが、洗面所やトイレが最も効果的です。 

実際に④の覚える段階なのですが、クィックレスポンスを使います。 これは通訳の学校では当たり前に教えている単語の覚え方なのですが、1個の英単語を1秒で日本語訳が出てくるようにするのです。 もちろん英語から日本語で構いません。 まずは、その単語を脳の長期記憶に入れることが大切だからです。 1秒という負荷をかけるとなぜか自然に頭の中に保持される率が高くなります。 最初はきつく感じるかもしれませんが、慣れてくると、単語を覚える時はこうやるのが当たり前という思考回路が形成され、その後、覚えやすくなるはずです。

エクセルは英単語を並び替えたり、自由に削除したりすることもできます。 こうして、自分オリジナルの単語集を作っていくのです。 その人だけの宝物になるはずです。

以上が効果的な覚え方なのですが、ポイントは単語だけを覚えようと、がむしゃらに勉強時間を割くということをしないという点です。 あぁ! この英単語どこかで見たなぁ~ ぐらいでいいのです。 単語集は覚えるというよりも、むしろ確認に使った方が私はいいと思います。 大切なのは、頭のどっかにひっかかっている英単語が、英文の中で実際に使われているのを見た時なのです。 その時、一番効率的に、しっかりと人間は英単語を記憶するはずです。 特に、OUTPUT(話す、書く)ができた時に完璧にその英単語を記憶し、なおかつ、使えている状態になったと言えます。  

とは言っても、英語の勉強からかなり離れている方は、基礎単語も忘れていると思いますので、私のように、久しぶりに単語集をひっぱり出してたまには、単語にこだわった方がいいかと思います。 とにかくこの方法ならば、基礎単語はもちろん、TOEICに出てくるぐらいの英単語ならば2~3ヶ月ぐらいで覚えられると思いますので、休みの日などを利用して、一気に勉強してしまいましょう。    

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2008年8月10日 (日)

携帯で授業はどんな感じ?

授業中に携帯電話を活用する教授や大学が増えていると聞きます。 ネットで調べてみても、結構な数のPDFファイルが転がっているので、これからますます加速すると思います。 ひところ昔、携帯で宿題を出して成績が飛躍的にUPしたという学校の特集をTVでやっていました。 なるほどなぁ~ という感じでした。 生徒は何か新しい画期的なものや、普段使っているものに興味を示すのでしょう。 

携帯を授業で使うとしたらどんな使い方が一番効果的でしょうか? 私は以下のような使い方が効果的で望ましいと思います。

  ① リスニングの指導
  ② 宿題や板書ノート

①からの説明ですが、教科書の本文の音の素材として、手軽にダウンロードさせることができると思います。 そして、何と言ってもリスニングの中でもシャドウイングの指導に使えると思うのです。 ただ、これは版権の問題もあるので、一概にお勧めすることはできないのですが・・・ LL教室があればいいのですが、そうでない場合なかなかリスニングの指導はどうしてもCDだけだとなかなか難しいものがあります。 そんな時、各自生徒がリスニングの素材として、シャドウイングに使えたり、家での復習に使えるようにすることはとても大切なことだと思います。

②の宿題や板書ノートは、その日のポイントになる所や、大事なところをブログとしてアップしておけば、後で生徒が勉強に使えるという点でとても効果的な使い方だと思います。 また、クイズ形式などにすれば、手軽なE-ラーニングもどきになります。 私もこのブログの英文法のところをポイントとして、使っていこうと思っています。 分からなかったところを生徒が家で復習→次の勉強へと良きスパイラルを描く。 こういった好循環を生ませることが携帯では可能でしょう。 

まだまだ考えられる使い方はありそうですが、それよりも注意する点があります。 ネットは危険な情報や犯罪であふれているからです。 新しい技術には必ず問題がつきものだから、仕方がありません。 大人としては、生徒がこういったことに巻き込まれないように注意を促すことが責務でしょう。 以上のようなことを考えてぜひ効果的に授業で携帯を使っていきたいと私は思っています。

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2008年8月 7日 (木)

幼児教育について

0歳の子供(まだ1ヵ月半)がいるからなのですが、子供にどうやって英語を教えていいものか迷うことがあります。 つい最近英検の最年少記録についてブログを書きましたが、英語教師としてはやっぱり子供にしっかりと英語を学んで欲しいなぁ~と思ってしまいます。 そんな中で最近読んで感動した本を紹介します。

  「知力も伸びる英語脳の育て方」 (朝日出版社) by 中村 かず子

中村さんはS&S Education を設立し、幼児を対象とした英語教育を実践している方です。 一言で言ってこの本 「買い」 です。 1500円では安すぎます。 中村さんが母親を対象にして、子供にどうやって英語を学ばせていったらいいのかがくわしく解説してあります。 ポイントは、

  ① 単語カードを駆使する
  ② 音や体験学習を重視する
  ③ 生活に密接な題材を用いる
     (算数なら買い物、社会なら地図、その他 料理や日記など)

臨海期以前の幼児に見合った理論的な教え方でして、中村さんのその気迫や情熱が文章からあふれてきます。 特に、最後のS&S Education を設立するまでの奮闘記には、読んでいて少し涙がでてくるぐらい感動しました(本当です)。 同じ英語を教える立場の人間として、久しぶりに 「本気(マジ)」 に英語教育を考えている人に出会ったなぁ~ という気持ちで胸がいっぱいになった気がします。 

また、ただ絵本を読み聞かせるだけでなく、カードを用いることで幼児に実践的に活動させる、OUTPUTさせることが大切であるという語学学習の一番重要な点を指摘していることが素晴らしいと思いました。 英検を目標として取り上げていて、ただ勉強させるだけでなく、しっかりとした到達点を示しています。 文章を読んでいて、十分伝わってくるのですが、おそらく相当な苦労や挫折を経験していないとここまでの力作は作れないでしょう。 頭が下がる思いでした。 

いやしかし、ここまで単語カードを作れるお母さんならば、子供はそりゃ英語ができるようになるはずですよね。 教育に必要なのは何と言っても 「熱意」 だと中村さんは訴えたいのかもしれません。 私自身も取り入れてみようと思った方法、参考になったものがたくさんあるので、もっと効果的にこの本に書かれていることを使っていきたいと思います。

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2008年8月 6日 (水)

このブログの楽しみ方 祝100回

さて、「究極の英語」 のブログも書き続けてなんとめでたく100記事を超えました!!! パチパチパチパチ!!!!!!
その名の通り究極になっているかどうかはまだまだなのですが、自分なりに英語を極める方法として最短距離を紹介したい、また最新の情報をお届けしたい、そして、古いものでも良いもの、良い考え方を紹介したいと思う気持ちからのスタートでした。 

今回はカテゴリーの紹介と、これからのこのブログの抱負について語ってみたいと思います。

0.このブログについて - このカテゴリーは文字通りこのブログについての紹介です。 自己紹介だったり、与太話なのであまり大切ではありませんがまぁ興味があったら見てください。

1.英語概論 - 英語というものがどういう言語で、どういうしくみなのかを大雑把に解説しています。 こういう話はつまらなく感じる方が多いのですが、実はとても大切な内容ですので、ぜひ頭の片隅に入れておいてほしい話題です。

2.勉強方法 - 英語の勉強の仕方の自論です。 テーマは 「最短距離で英語を極める」 です。 4技能についての解説から、勉強の仕方全般について広く紹介しています。 自分の勉強方法で今ひとつ確信が持てない方はぜひ覗いてみてください。 きっと新しい発見があると思います。

3.上達のコツ - 2.勉強方法をもっとくわしく、勉強のコツという点で解説したものです。 要領良く学習する方法について、また、レベルアップするためのヒントを紹介しています。 

4.英文法 - 英語の構造、いわゆる英文法を最短距離で学べるように解説したカテゴリーです。 私自身は、このカテゴリーを一番読んで欲しいと思っています。 どんなに英語を極めている人でもなかなかここまで凝縮してポイントを述べている参考書は少ないので、ぜひ参考にしてください。 今まで英文法を毛嫌いしたり、必要ないと言っている方には特にお勧めです。

5.教材紹介 - 実際にどんな教材を用いれば英語の勉強が効果的なのかを紹介しています。 目標は 「ネィティブに近づく」 ことですので、それを考えて紹介してあります。

6.英語の教え方 - 教師として私自身が気をつけていることや、授業力を上げるための試行錯誤の紹介です。 個人的な奮闘記でもあります。

7.coffee break - ちょっと休憩。 英語にまつわる面白い話や、気に留めておきたいことの徒然話です。

こんな感じになっています。 どこをうろついても、オーソドックスなものから、最先端のものまで豊富に取り揃えてありますので、ぜひ徘徊してみてください。 

なお、今後の予定ですが、カテゴリーを少し増やす予定です。 今のところ考えているのは、私自身の英語力をネィティブに近づく励みとするために、4技能別に高度な次元でブログを書いていきたいと思っています。 また、6.英語の教え方のカテゴリーですが、英語での授業についてもっと深く考察していきたいと思います。

まだまだ進化する 「究極の英語」 をぜひご堪能ください・・・

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問題の解き方(文法問題)

さて、問題の解き方も読解問題とはうって変わって、文法問題に入りたいと思います。 はじめにですが、文法問題は昔に比べてその影を潜めています。 理由は読解問題主体で十分英語力を測ることができること、実践的コミュニケーション能力を培うことへの傾倒と考えてよいでしょう。 (勘違いしてはいけないのは、文法問題を解いてもコミュニケーション能力を養うことにはならないと思ってしまうことです。 気をつけてください。 文法の理解は絶対に必要ですよ!) 

また、全体的な量だけでなく、質も転換しています。 純粋な単語の知識や語法を問う問題が頭角を現し、文法っぽい文法問題は少なくなってきています。 センター試験を始めとする大学入試、英検、TOEICどれをとってもです。 そんなことを考えながら、まず文法問題を分類してみましょう。 大きく分けて次の2つになります。

 ① 選択問題
 ② 誤文訂正問題

①の選択問題は4択がほとんどだと思いますが、典型的な文法問題形式です。 文法問題と言えばこの形がほとんどといっていいでしょう。 純粋な文法事項を問う問題と、単語や語法の知識を問う問題に分かれます。 新形式のTOEICでは、英文中の単語を穴埋めさせる選択問題へと変わってきました。 

②の誤文訂正問題とは、英文中の下線部が引かれた語句の内、どれが間違っているのかを問う問題です。 私立大学の入試問題でよく出されます。 ですが、段々と影が薄くなってきました。 私の好きな東大の入試問題では引き続き出されています。 選択問題よりも、英語の文法単元を複数聞くことができる点で、レベルが高いからでしょう。

文法問題と言えば、大方①の選択問題と考えていいと思います。 では、この選択問題の解き方を説明したいと思います。 とは言え、至って簡単でして・・・

   問われている文法単元・語法を確定する

これに尽きます。 文法単元とは、例えば頻出するものとしては、5文型の理解を聞いているのか? 自動詞と他動詞の違いを聞いているのか? to do になるか doing になるかを聞いているのか? 関係代名詞について聞いているのか? 

このように、どんな文法単元を聞いているのかを見破ることがとても大切です。 少し長くなった英文の中での選択問題 (例えば新形式のTOEICのPARTⅥ) では、英文の理解も含まれます。

文法単元を確定すると言いましたが、難しい問題の中には複数の単元をまぜたものが使われます。 例えばセンター試験の文法問題がその代表格でしょう。 5文型の理解を聞きながら、同時に自動詞と他動詞の違いまで試すといったように、あの手この手で差がつくように受験生を試してきます。 皆さんはとにかく1つずつの文法問題の理解を深め、徐々に複数の単元が聞かれている問題へとチャレンジしていくのが望ましいと思います。

ちなみに、単語や語法の問題はもっと簡単でして、単純にその単語を理解しているか、語法を理解しているかを聞いているだけです。 ですから、単純に知識問題と言って良いでしょう。

②の誤文訂正問題は、選択問題よりも複数の文法単元や語法を聞くことができます。 ですが、解き方は選択問題と同じで、単元を確定するという手順をとります。 ただ、英文の中での構成や、全体的視野を考えなければならないので、選択問題よりは難しくなります。 

文法問題の解法が分かったでしょうか? では、対策としては、頻出する文法単元のオーソドックスな問題を解くことから始めるのがベストです。 次回からは私自身が 「これぞ英文法問題最頻出!」 と考えている文法問題の典型的なものを挙げていきましょう。

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2008年8月 5日 (火)

問題の解き方(Reading)

英文法の説明も本質的な部分は終わりましたので、試験を想定した実際の問題の解き方の説明について述べたいと思います。 まずは、Reading 編です。 いわゆる読解問題というものですが、まず問題形式を分類したいと思います。 読解問題と呼ばれるものは、つきつめると大きく分けて2つしかありません

 ① 和訳問題 (指示語、内容一致問題を含む)
 ② 要約問題 (空所補充問題を含む)

①の和訳問題というものは、いわゆる昔ながらの国立の大学入試の下線部和訳に代表される基本問題です。 大人数が受けるテスト(例えば英検やセンター試験)においては、採点が大変であるという理由もあるので使われないことが多いのですが、英語の問題として基本となるものです。 これの発展した形として、英文中の指示語(例えば that 等)が何を指しているかを答えさせたりするものもあります。 

また、内容一致問題は、センター試験や英検、TOEIC等では典型的な問題でして、おそらく英語の問題としては、最も頻繁に使われる問題ではないでしょうか? 私立の大学も受験者数を考慮して、この形式を使うことが多いでしょう。 なぜこれが和訳問題の発展した形かと言うと、結局問題の選択肢と対応する箇所は、本文の必ず1箇所にしか対応していないからです。 ですから、長くても数行を和訳して答えているのです。 よく初心者に全体を読み終わらないと答えられないと考えている人がいるのですが、それは違います。 必ず1箇所を和訳して答えを出しているはずです。 

②の要約問題(例えば○○字でまとめる)は①の和訳問題の発展した形です。 題名を考えさせるもの、筆者の主張を答えさせるもの等の形式もありますが、 全て英文の要約問題を基本にしています。 要約問題は英語の読解問題の究極の形と言って良いでしょう。 そのため東大を始めとして、難関大学には必ず出題 される問題です。 また、通訳においても、長い逐次通訳が一番難しいと言われているのも要約するからでもあります。

空所補充問題は、いわゆるカッコ穴埋めの形式の問題でして、単純に1語の単語を埋めさせるものや、段落ごとにまとまった英文を入れさせるものもあります。 段落を並び替えさせて英文を完成させるものもあります。 なぜこの形式が要約問題を発展させた形なのかというと、数行に渡る英文を要約する問題と言って良いからです。 

さて、2つに分類しましたが、順番に解き方を解説していきましょう。 

①の和訳問題の解き方はオーソドックスです。 

 (1) 単語の理解(適切な訳語が使われているか)
 (2) 文法の理解(英文の構造を理解しているか)

以上2つです。 Reading 問題の解法はこの2つの力が基本となります。 

また、和訳問題の発展した形の、内容一致問題の解き方は、

 (1) 問題文を先に読み、数字や固有名詞、具体例をチェックする
 (2) 本文をスキャニングして問題との一致する箇所を探し解答する

以上2つです。 問題文を先に読むときに何が聞かれているかを先に見当をつけておくのがポイントです。 また、TOEIC等の大量に英文を解く試験では、スキャニングの技術ができるかどうかにかかってきます。 ここらへんの技術が必要な点が、単純な和訳問題よりも少し難しいかもしれません。 

②の要約問題の解き方は、

 (1) 具体例、比喩、枕等を捨てる
 (2) 筆者の主張を論理的にまとめ解答する

以上2つです。 要約の場合は高度になりますが、具体例や比喩を除いて筆者の主張が論理的にまとめられているかがポイントです。 英語の文章に限らず、覚えておくべきことですが、筆者の主張は形を変えて繰り返されます。 そのため、同形反復が多用されます。 単語を違う単語で言い換えたり、似たような表現を使ったりするのです。 このことを覚えておくと、筆者の主張を探す手がかりとなります。 

ちなみに論理とは簡単に言ってしまえば、順接か逆接か因果の3つしかありません。 そのため、ディスコースマーカーとよく言われていますが、 and/therefore/but/however/though/because 等の論理を示す単語はとても重要な単語となってきます。 

また、要約問題の発展した形の空所補充問題は、要するに前後の英文の論理の流れがうまく読み取れているかどうかを試す問題です。 解き方は、

 (1) 空所に入る品詞、論理の流れ(順接・逆接・因果)を読み取る
 (2) 空所の前後の論理がつながるかどうかを確認し解答する  

以上2つがポイントになってきます。 要約のところで述べたディスコースマーカーに当たる論理を示す単語が選択肢によく見かける理由がお分かりでしょうか? 出題する側は論理的な部分の理解を試したいからです。 

要約問題が和訳問題の発展した形である以上、全ての英語のReading 問題の基本は、和訳問題であると言えます。 そして、和訳とは、単語の理解と文法の理解が全てですから、英語の基礎・基本が全てということになります。 まとめると・・・

Reading 問題=英語の基礎・基本(単語の理解、文法の習得)の力を試している  

ということになります。 今回はReading 問題について解き方を述べましたが、問題形式について整理ができたでしょうか? 最後に1つ良書を紹介したいと思います。 私の尊敬する富田先生の書かれた読解問題の解き方別に書かれた参考書でお勧めです。

  「英文読解論理と解法」 (代々木ゼミナール)

富田先生は私よりももっと細かく問題形式を分類していますが、とても分かりやすい解説ですので、ぜひ1度手にとって解いてみてください。 社会人の方でもお勧めです。

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2008年8月 4日 (月)

4-4 法

問題 和訳しなさい

 ①  If  I  were  a  bird, I  would  fly  to  you.
  ②  If  I  had  been  a  bird, I  would  have  flown  to you.

解答 

 ① もし私が鳥ならば、あなたのところに飛んでいくのに
 ② もし私が鳥だったならば、あなたのところに飛んでいったのに

英語の法についてまとめていきたいと思います。 まず、英語には仮定法といって、現実にはありえないことを述べる用法があります。 (現実にありえることを述べる用法は直説法と言います) 仮定法はどうやって表すかと言うと、助動詞の過去形を使います。 つまり、助動詞の過去形を見たら仮定法を必ず疑って、条件(現実にはありえない箇所)を探してください。 条件は大抵は、If 節などで書かれています。 またこの時の時制ですが、条件節は表したい時制よりも、1個バックさせることになります。 つまり現在ならば過去形、過去のことを言う場合は過去完了形を使うのです。 仮定法の英文を理解するまでの流れを図示してみましょう。

            助動詞の過去形(仮定法を疑う)
                  ↓
       条件を探す( If 節等、現実にはありえないこと)
                  ↓
            時制を確認して、訳出

問題の解説に移りますが、①の文は would があるので、仮定法を疑い条件を探すと、If 節があることに気づきます。 「私が鳥であること」 は現実にはありえないことなので、これを条件にします。 また、過去形で書かれているので、時制は現在のことを示しています。 ②の場合も同様なのですが、条件節が過去完了形で書かれているので、表している時制は過去のことになります。 

例外的に、条件節が過去完了形だとしても、現在のことを表す場合もあります。 その時は、now などの現在を表す単語が主節に書かれているので、見極められると思います。

これらのことを理解していれば、仮定法の文を理解することはできます。 最後に例外で、条件節に助動詞の過去が使われない仮定法を挙げておきましょう。

  I  wish  SV   「SVならいいのに」
    as  if  SV     「まるでSVかのように」
  条件節が、If  S  should ~の時の結論部分

さて、これで英文法についての肉付けの部分の説明は終わりです。 よく復習してみてください。 次回からのこのカテゴリーでは、実際の問題の解き方や、もう少し細かい点について説明していきたいと思います。 

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4-3 助動詞

英文法における肉付けの部分も、時制を終えて、助動詞の説明に入りたいと思います。 助動詞とは文字通り、動詞を助けるという役割でして、意味は次の2つに分かれます。

  ① 可能性
  ② それ以外の意味

例えば can ですが、①の可能性の意味は、「ありえる」 という意味になり、②のそれ以外の意味では、「できる」 という可能や、「~してもよい」 という許可を表します。 

may は①ならば、「~かもしれない」 ②ならば、「~してもよい」 という許可の意味。 

must は①ならば、「~に違いない」 ②ならば、「~しなければならない」 というように、義務の意味となります。 

また、will は基本的に未来を表す、「~だろう」 と意志を表す、「~するつもりだ」 という意味があります。 shall は意志は意志でも、その場の権力者の意志を示します。 should は、「~のはずだ」 という可能性と、「~すべきだ」の義務の意味が主に使われます。

助動詞の勉強の仕方は、暗記すればそれで済むのですが、注意するポイントをいくつかご紹介したいと思います。

 (1) 助動詞の意味を過去にする場合、

       助動詞 + have + 過去分詞   の形にする

 (2) 慣用的な表現として覚えるものは覚えましょう!

(1)についてですが、次の文を訳してみましょう。 できますか?

  ① He  must  have  been  rich.
    ②  He  cannot  have  been  rich..

①は、「彼は金持ちだったに違いない」 で、②は、「彼は金持ちだったはずがない」 という意味になります。 どちらも過去のことを表すのですが、助動詞を過去にしていないことがポイントです。  

(2)の助動詞を用いた慣用的に覚えるものでは以下のものが有名です。

would や used to には、過去の習慣を示して、「昔は~したものだった」 という意味がある。

may well は、「~するのももっともだ」、may as well は、「~したほうがいい」 という意味になる。

be to の形で助動詞を表すことができます。 意味は、「予定、意志、可能、運命、義務」という5つの意味があります。

should は提案・要求・主張・命令・決定の動詞の内容を表す that 節中で用いられる。

さて、色々説明してきましたが、これくらいで十分だと思います。 特に頻出するところをまとめたので、よく覚えてください。 繰り返しになりますが、助動詞の勉強の仕方は暗記するだけです。 次回は、いよいよ英語の肉付け部分の最後になりますが、法について説明したいと思います。

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2008年8月 3日 (日)

4-2 時制(時と条件を表す副詞節)

問題 和訳しなさい

 ① If  it  rains  tomorrow, I  will  not  go  there.
 ② I  don't  know  if  it  will  rain  tomorrow.

解答

 ① もし明日雨が降れば、私はそこに行かないでしょう。
 ② 私は明日雨が降るかどうか分からない。

問題の解説に移りましょう。 この問題は白状しますが、実は時制の問題ではありません。 句・節を判別する問題です。 つまり、if 節が名詞節なのか? それとも副詞節なのかを見極める問題なのです。 ですから、本当は時制のところで取り上げる項目ではないのですが、昔から時制の問題として最頻出なのです。 理由はもう分かりますね? 英語の核心部分である、節を見極める問題だからです。

①の文章は、if 節が副詞節ですね。 従属節で、前に名詞がないからです。

   <If  it  rains  tomorrow> ,  I  will  not  go  there.
       M(副詞節)

ところが、②の文章は、if 節が名詞節です。 動詞 know のO(目的語)になるからです。

    I  don't  know  [if  it  will  rain  tomorrow.]
                  O(名詞節)

(1)の原則である、時と条件を表す副詞節の中では、未来形は現在形にするというルールがあるので、①の文は、rains というように、現在形にしなければなりません。 

時と条件を表すという意味ですが、時は大体 when、条件は大方、if が用いられると思っていればいいでしょう。 もちろんその他の接続詞が使われることもあります。 

今回の問題は、句・節の理解と共に、時制の中で特に重要なルールとして挙げられるので、しっかり理解してください。 

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4-1 時制(時制の決定要素)

英文法の理解について、ここからがらっと変わります。 今までの英語の骨組みの部分から、肉付けの部分になってきます。 英語を読む、しっかりと理解するという意味においては、ここからの部分は正直、あまり分からなくても致命傷にはなりません。 しかし、細かいところに気を配ることはとても大切です ので、ポイントになるところをしっかり学習して欲しいと思います。

英語の時制について抑えておくポイントは以下の2つです。

(1) 英語の時制を決める要素には、

 ①基本時制 ②動詞が状態動詞か動作動詞か ③変化形 という3つがある。 

 完了形の理解を始めとして、特別な用法は覚えること。

(2) 時と条件を表す副詞節の中では、未来形は現在形にする

まずは、(1)の時制の決定要素について解説したいと思います。 英語の時制は次の3つの要素によって成り立っています。

  ① 基本時制(現在形か過去形か未来形か)
  ② 動詞が状態動詞か動作動詞か
  ③ 変化形が、基本形か進行形か完了形か完了進行形か

まず、①からですが、基本時制とはその文が、現在か過去か未来を表しているということです。 おおよそ基本時制を表すには、時を示す表現(例えば yesterday 等)が使われているので、分かりやすいと思います。

②は動詞の種類なのですが、状態を表す動詞と動作を表す動詞があるということです。 このことが、英語の時制の決定に影響を与えることになります。

③は、あまり知られていないのですが、英語の時制の変化形には実は4パターンあるのです。 その中で、基になっている基本形というものが存在します。 つまり変化していない形です。 我々が時制で現在形という場合は、現在基本形のことを指しています。 

①と③が組み合わさって、「現在○○形」 「過去○○形」 ・・・ という呼び方をするのです。

もうお分かりだと思うのですが、3つ基本時制があり、4つの変化形があるので、英語には時制は、3×4=12 パターンあることになります。 (厳密に言えば、未来形というものは英語には存在しないのですが、ここでは敢えて基本時制に存在することにします)

この中で、気をつけるべき点だけまとめておきたいと思います。

(1) 現在基本形(動作動詞)は次の意味を表す

 1) 一般論 「~するものだ」
 2) 習慣  「~してばかりいる」
 3) 未来 (往来発着の動詞と共に)
 4) 命令文

(2) 進行形(動作動詞)は 「動作の途中」を示す。 状態動詞は進行形にはできない。

(3) 完了形(動作動詞)は 「動作の完了」 
    完了形(状態動詞)は 「状態の継続」
    完了進行形(動作動詞)は 「動作の継続」 をそれぞれ示す。

他にも覚えるべきポイントがありますが、大体これくらいを頭に入れておけば十分です。 テスト等でも頻出の場所はこの中に凝縮されていますので、よく覚えておいてください。 特に重要なのが、「完了形」 の理解です。 日本語にない時制の概念だからこそ、よく理解するようにしてください。 動作動詞の場合、動作が 「すでに終わっていること」 を示し、状態動詞の場合、状態が 「まだ継続している」 ことを示します。 

以上が英語の時制についてです。 

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2008年8月 2日 (土)

Spelling Bee

いきなりですが、次のスペルの意味が分かりますか?

  ① appoggiatura
  ② autochthonous
  ③ pococurante

英語が相当自信がある人でもおそらく分からないと思います。 これは、アメリカで行われている9歳から15歳までを対象とした、スペリングコンテスト(Spelling Bee)での決勝戦の問題です。 ①が2005年、②が2004年、③が2003年の問題です。 優勝賞金は300万円! 言わば日本で言う漢字コンテストみたいなものでしょうか? しかしおそろしく難しいですよね。 全く分かりません。 

歴代の決勝の問題を調べてみるととても面白い単語が出てきます。 「チワワ」 だったり 「神風」 だったり、半世紀前には今では当たり前の単語になってしまった、「セラピー」や「コンドミニアム」 なんかも登場しています。 なんか時代を感じさせますよね。 ここに出てくる単語が未来においては当たり前に使われていることも十分ありえるのです。 

以下に一応リンクを貼っておきますので、興味のある方は覗いてみてください。 

  「Spelling Bee」 

こういった知識系のクイズは読んでいてとても面白いのですが、年を重ねるごとに、だんだん興味が薄れていく気がします。 反面、思考力だったり、考える力を試す問題しか興味が行かなくなります。 それに対して少し虚しさを感じるのですが、「若さ」 って本当にすばらしいですよね! 皆さんも若い内に、できる限りいろんな経験をして知識を増やすと共に、考える力=思考力を養って欲しいと思います。

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3-3 等位接続詞と比較(比較慣用表現)

さて、比較の慣用表現をまとめておきましょう。 私自身あまり慣用的という言葉は好きではないのですが、理屈抜きで覚えることはやはり必要です。 比較に関する慣用的な表現は、次の3つに分けて勉強するのが望ましいでしょう。

  ① 同等比較
  ② 比較級
  ③ 最上級

当たり前のことですが、比較には上記の3パターンがあるので、これに準じて覚えていくのです。 

①の同等比較は、as~as を使うものでして、次のような慣用表現があります。

  as ~ as possible (できるだけ~で)
  数字 times as ~ as - (-の~倍~で)

同等比較の基本は比較するもの同士が 「同じ」 であることを言いたいのですが、possible は、「可能な」 という意味なので、「可能なくらい同じに=できる限り」 という意味が出てきます。 また、as の前に、数字と times をつけると、「~倍」 という表現になります。 ちなみに2倍の時は、twice をつけて表現します。 これは皆さんご存知でしょう。

②の比較級における慣用表現は、

  比較級 and 比較級 (ますます比較級で)
  than が to になるもの (prefer A to B 等)
  the + 比較級
  no + 比較級 → than が同じという意味になる

等があります。 この中で特に気をつけるのは、no+比較級でしょう。 than (~よりも)という不等号を示す記号が、no が着くと、「同じ」 という等号の意味になるのです。 

当たり前のことですが、no という単語は強い否定を示しているので、比較しないということは、同じであることを意味することになるのです。 次の文が訳せますか?

  This  house  is  no  bigger  than  yours.

これは、比較級の bigger  の前に no  が着いているので、than  が 「同じ」 という意味になります。 よって、「この家の大きさとあなたの家の大きさは同じだ」 という基本概念がまずあります。 そして、「この家はあなたの家と同じくらい大きくない」 という意味になるのです。   

③の最上級における慣用表現は、

  one of the 最上級 名詞(複数形) (名詞の中で最も~な中の1つ)
  the 序数 最上級 (~番目に最も~な)
  the のない最上級 (他のものと比べない場合に用いる)

以上が最上級の慣用表現です。 あれっ? この比較級なんだか特別かな? って感じたら、これらの慣用的に用いられるものの中に必ず当てはまるはずですので、しっかり覚えてください。 慣用的と言いましたが、全て文法的に当たり前のものばかりです。 ですから、ただ覚えるだけでなく、なぜその意味になるのかという理由を理解することを忘れないでください。

最後になりましたが、同等比較や比較級で、最上級に相当する表現を表すことができます。 これもよく見られるお決まりの表現なので、慣れてほしいと思います。 以下に例文を挙げておきましょう。

  No  other  mountain  in  Japan  is  as  high  as  Mt.Fuji.
    No  other  mountain  in  Japan  is  higher  than  Mt.Fuji.

どちらも、「富士山よりも高い山は日本にはない」=「富士山は日本一高い山だ」 という意味になります。 

以上で、等位接続詞と比較に関しては大丈夫です。 今まで、5文型の理解から始まって、句・節の理解、そして等位接続詞と比較の理解へと駒を進めてきたわけですが、私が考えている英語の骨組みの部分は全て終了です。 次からは、英文法のカテゴリーは、英語の肉付けの部分、つまり、「時制や助動詞や法」 といったものに移っていきたいと思います。 とにかくこの勉強の流れが、「最短で英語を理解する道」 であることは間違いないので、しっかりと今までの英文法のカテゴリーを復習してください。 そして、誰かに完全に説明できるまで極めて欲しいと思います。

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2008年8月 1日 (金)

3-2 等位接続詞と比較(比較とは?)

問題 和訳しなさい

 ① I  know  him  better  than  she.
 ②  I  know  him  better  than  her.

解答

 ① 私の方が彼女よりも彼をよく知っている。
   (彼に対しての知識は彼女より上だ)

 

 ② 私は彼女より彼をよく知っている。
   (彼と彼女を比べたら彼の知識の方が上だ)

等位接続詞に続いて、比較の理解に入っていきましょう。 英語の比較を勉強する上で大切なことは以下の3つです。

  (1) 比較するものは、文法上・意味上同じもの同士
  (2) 比較級・最上級とは形容詞・副詞を変化させたもの
  (3) 慣用的なものは覚えよう!

なぜこれら3点が比較の核心なのか、問題を解きながら考えてみましょう。 まず、①の文ですが、次の2つの文を比較しています。

  I  know  him  >  She  knows  him

つまり、「私が彼を知っていること」 と 「彼女が彼を知っていること」 を比較しているのです。 ですから、彼女が彼を知っている、その知識よりも、私の方が彼のことを良く知っている。 という意味になるのです。 ところが②はどうでしょう。 次の2つの文を比較しています。 

    I  know  him  >  I  know  her

こんどは、私は彼女よりも彼のことを知っている。 つまり、彼と彼女を比べたら、彼の方をよく私は知っています。 という意味になるのです。 では、なぜこのような2つの文において違いが生じるのかというと、(1)の原則である、「比較するものは、文法上・意味上同じもの同士」 というルールがあるからです。

①と②の問題文では、文末の she と her が違いますね? ①の文の she は 主格なので、同じ主格 である I と比べます。 ところが、②の文の her は目的格なので、同じ目的格である him と比べるのです。 だから解説のようになるというか らくりです。 比較するものはこのように文法上同じものでなければなりません。 

意味上同じものというのは、当たり前のことですが、何か2つのものを比較するからには、両者は似たものでなければ比較できません。 例えば、「みかんとりんご」 は比べることができます。 どちらも同じ果物だからです。 では、「みかんとサッカー」 はどうでしょうか? みかんとサッカーを比べることはありえません。 みかんとサッカーは全く別のものだからです。 このように、あまりにも違うもの同士だと、比較しようがないのです。 

(1)の原則、「比較するものは、文法上・意味上同じもの同士」 という意味が理解できたでしょうか?

比較を理解する上で、次に理解すべきことは(2)比較級と最上級(as~as の同等比較も含めて)は形容詞・副詞を変化させたものであるということです。 形容詞・副詞を変化させたものですから、当然文法的に形容詞・副詞が使われる位置に比較級・最上級は使われることになるのです。 このことを覚えていると、特に英作文で間違った英文を書かなくなるので、とても重要なことです。 

さて、比較の核心を今回は説明しました。 次回はこのことを踏まえて、(3)慣用的な表現の説明をしたいと思います。  

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