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2008年7月

2008年7月30日 (水)

3-1 等位接続詞と比較(等位接続詞とは?)

問題 和訳しなさい

 ① I  asked  him  to  swim  and  go  there.
  ②  I  asked  him  to  swim  and  went  there.

解答

 ① 私は彼に泳いでそこに行ってと頼んだ。
 ② 私は彼に泳いでと頼み、私がそこに行った。

さて、英文法のカテゴリーも久しぶりでして、今までは5文型の理解から始まり、句と節の理解へと進んできました。 では、英文法の骨組みに当たる部分も最後の等位接続詞と比較の理解へ行きたいと思います。 まず確認ですが、接続詞が先頭にある文のことを従属節と呼び、全体で名詞か形容詞か副詞のどれかの働きをします。 

ところが、接続詞の中でも特別な働きをする接続詞があります。 それが等位接続詞です。 これには主に3つあって、and/or/but があります。 等位接続詞の働きですが呼んで字のごとく、等しい形をつなげることです。 ここで述べる形とは、名詞と名詞だったり、SVとSVだったり、同じ文法事項という意味でして、様々なものに及びます。

問題の解説に行きましょう。 ①の文は、そこに行ったのは彼です。 ところが、②の文はそこに行った人が彼ではなく私なのです。 なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?

①の文の文法構造を見てみましょう。

                                 swim
  I  asked  him  to  <   and   >   there.
                                  go   

②の文はどうでしょうか?

            asked  him  to  swim 
    I   <    and
              went   there.

①と②の文は等位接続詞 and によって分岐する場所が異なります。 ①は and の後ろが go という原形なので、to の後に並べます。 前の swim も原形だからです。 ところが、②の文の went は、asked といっしょに並べます。 swim は原形なので過去形である asked と並べることができないからです。 

これで分かったと思うのですが、①の文は泳いでそこに行くのは彼であり、②の文は泳いだのは彼なのですが、そこに行ったのは私になるのです。 (ask 人 to do~ は、SVOCの第5文型です。 OとCの間にはSV関係があったんでしたよね!)

等位接続詞によってつなぐものが全然異なるので、何と何をつないでいるのかを常に確認することがとても重要です。 ポイントは、

  

等位接続詞の後ろの形に注目し、前で同じ形を探す!

さぁ皆さん以上のことが理解できれば、等位接続詞は大丈夫です。 

最後にちょっとだけアドバイスしておきますが、等位接続詞は特に高校生の皆さんは必ず極めて頂きたい最優先事項です。 なぜかと言うと、等位接続詞を見抜けば解ける問題が入試には必ず出されるからです。 特に空所補充の問題ではそれが顕著です。 ですから、今回の等位接続詞をバカにしないで、ぜひマスターしてください。 そして、英語という言葉がとても論理的にできているということをいち早く気づいて欲しいと思います。

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2008年7月26日 (土)

最年少記録

ネットサーフィンをしていると色々な情報に出会うのですが、たまたま最年少記録という記事の中で、英検合格の最年少記録というものに出くわしました。 なんといってもびっくりなのは、5歳で、英検2級に受かったという記事です。 

5歳で、高校卒業レベルの英語力を保持しているという記録はこれから破られることはあるのでしょうか? それはともかく、幼児教育について色々と研究してみる価値はまだまだありそうですね。 受かった方の母親は特別英語教育にくわしいということでもないようです。 勉強の仕方は英会話学校のような機関で外国人と話すという形だったそうです。 それにしても、臨海期の教育として、外国人と話す機会を多くして勉強すればこのようなレベルの子もこれからどんどん現れてくるかもしれません。 

それにしてもすごいのは、英語力というよりも、鉛筆をしっかり握って書くという能力。 席についてじっとして集中する能力。 2次試験の面接で対人とコミュニケーションする能力。 当たり前と言えば当たり前ですが、わずか5歳でこれらの英語以外の能力をマスターしたということが、その子のこれからの長い人生の大きな宝物だと私は思うのです。 

小学校からの英語教育必修がこれから始まりますが、文部科学省は実は大きく世間の考え方から遅れていて、もしかしたら語学の最先端の研究分野は、今や幼児教育なのかもしれません。 ともかく、これからますます幼児教育における英語の教え方の研究がなされ、幼稚園での英語の必修も当たり前になるかもしれません。 英検3級は中学校までの取得を目標にしていますが、これからは小学校で取得が当たり前、というようにレベルアップしていたら、未来の英語教育は大成功ですね! 

私も子を持つ父親として、ぜひ幼児期~小学校の英語教育の研究が盛んに行われることを願っています。 

 

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2008年7月25日 (金)

世界の大学ランキング

イギリスのタイムズ誌が毎年秋に発表している世界大学ランキングをご存知でしょうか? これによると、日本でNO1と称されている東京大学は2007年度では、17位となっています。 平均ランクでは16位となっているので、相も変わらずと言ったところでしょう。

ただし、このランキングは色々なメディアで取り上げられている通り、いまいち信憑性に欠けるとのことです。 1位はここのところずっとアメリカのハーバード大学なのですが、このランキングというのは何を基準に何を測っているのか? 本当に疑問ですよね? 一応リンクを貼っておきます。 ウィキペディアですが・・・

  「The Times Higher Education Supplement

日本人はランキングに弱いと思います。 TVを見ていてもランキングランキング・・・・・・ おそらくこの原因はアイデンティティの欠如のみならず、日本人全体が自分に自信がない、もしくは、古くからの伝統と言っても良いのではないでしょうか? 西洋の文化の模倣に始まったわけですから、仕方がないと言えばそれまでなのですが・・・

もちろん高いレベルの教養を求めていくのは必要不可欠だと思います。 ただ、その途中で、自分が誰か分からなくなったり、存在する意義を忘れてしまったり・・・ それでは意味がないと私は思います。 大学受験の指導をしていても、生徒に多いのが自分が何をしたいのか?明確な目標が見つからない子が多いと思います。 その傾向はさらに年々強まっているのではないでしょうか? 

英語の勉強でも同じことが言えます。 私の仕事は英語を教えることですが、英語を通じていったいどんな人間性が磨かれるのか? それがとても重要なことです。 あくまでも言葉は手段なのですから・・・ 英語の勉強や大学に受かることを目標にするのはいいことですが、その壁を乗り越えた先の高い次元での人格の形成を最終目標にしてほしい。 そうすれば、ランキングに振り回されることなく、自分の存在意義を認めることができるでしょう。 

試験についての徒然話を前回しましたが、私のしてほしい英語の勉強は、「ネィティブに近づく」 ということです。 そして英語を通じて新しい世界が見えるようになって欲しい。 新しい世界とは、主体的に学ぶことができる自分の存在、幅広い教養、他者の立場に立てる豊かな人間性等々・・・ 「生きる力」 の全てが含まれています。 

そのためには4技能を基に資格試験では追いつけない点を、事細かく説明しました。 資格に受かっても、英語が使えないのでは意味がありません。 また、東大の問題を推奨しましたがその理由は、例えば英語が帰国子女のようにペラペラ話せても、思考力が備わっていなければ途中の人生で息切れしてしまうからです。 

英語の勉強を自分の人生の中でどう位置づけるのか? これを常に考えて、勉強して欲しいと思います。 ただ、英語を話せるとかっこいいからとか、そんな稚拙な理由の勉強ではそこまでの人間にしかなれないと私は考えています。 

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2008年7月23日 (水)

英語の試験 徒然話

英語の試験をまとめて紹介したいと思います。 まずは、日本一の方の本の紹介から・・・

  「英語超効率勉強法」 (日本実業出版社) by 平井 通宏

平井氏は、日本で一番英語の資格を取得している方です。 その方が書いている本でもお勧めなのは上記の本でしょう。 英語の勉強方法について述べていることが的を得ています。 平井氏によると、英語の上級者になるとなかなか力がUPしないので、OUTPUTを意識した勉強に切り替える必要があるとのことです。 これについては私も同意見です。 日本における英語の勉強の敵とは、勉強方法ではなくて、実は 「英語を使う機会」 だと思います。 特に日常、日本語を使って生活しているならばなおさらこの点については、当てはまると思います。 

さて、そんな平井氏の本を参考にしながら、私独自にお勧めの英語の試験を紹介したいと思います。 私が英語の試験として推奨するのは以下のものです。

 ① ETSの試験   SAT・GRE・TOEFL(IELTS)・TOEIC
 ② ケンブリッジ英検(CPE) 
 * 東大の入試問題 

  その他に挙げるとすれば、英検、通訳検定等

①のETSとは、アメリカの非営利団体でして、TOEFLやTOEICを始め、SATやGRE等の大学や大学院に入学するための試験を開発している機関です。 

SATはアメリカの大学に入学するための試験でして、主にネィティブの人が受けるものです。 とにかくこの試験は本場アメリカ人のための国語の試験のようなものですので、世界標準の英語の試験と言っていいでしょう。 GREは大学院に入学するための試験ですので、SATよりも語彙レベルが格段に上がります。 とにかくこの2つの試験は、常にグローバルスタンダードとして考えていかなければならないと私は思っています。 何せ、ネィティブの人が解くレベルが分かるからです

TOEFLですが、最近ではインターネットベースのテストであるTOEFL ibt が一般化しました。 留学のための試験ですが、4技能をまんべんなく測る試験として、良い試験だと思います。 ただし、留学生のための試験という点では、SAT・GREのレベルよりも落ちると私は考えています。 あくまでも母国語を英語としない人向けの試験だからです。 内容は、大学生活や講義についてが中心です。

TOEFL ibt で注目すべきは、ライティングとスピーキングの形式の中に4技能の統合問題を導入したという点でしょう。 ただのライティングやスピーキングの問題ではなくて、読む→聞く→書かせる(話させる)という様に、段階を経て能力を試す問題です。 これからの試験のテーマは、4技能を統合した問題になってくるはずです。 

(  )書きで、IELTS を挙げておきました。 IELTSとは、ETSの試験ではありませんが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドの大学に留学する人向けの試験です。 TOEFLと似たところがあります。 最近では、人気が出てきています。 

TOEICは、日本国内では英検よりも今やその地位を確立してしまいました。 英検のような合格制度とは違って、990点満点までの点数が直で出るので、こちらの方が受ける人は励みになります。 内容も一般人を対象としているので、ビジネス関連の話題になっています。 ただし、英語力UPとして励みにするのはいいのですが、TOEICはあくまでも、韓国や日本を中心にしか受験されていません。 これがどういった意味を持つのか?我々はしっかりと考えなければならないと思います。 つまり、TOEICができても、その英語力が通用するのか? という問題です。 

それはさておき、私が最近注目しているのは、TOEIC SW と TOEIC LPI です。 これは、TOEICのスピーキングとライティングバージョンでして、私もサンプル問題をチェックしてみましたが、これからおそらくこれらのOUTPUT問題が盛んになってくるでしょう。 個人的には英語教育の発展としてよい流れだ と思います。 一般の問題集や対策本等が少ないのが残念なのですが、これからどんどんOUTPUTに特化した英語本が出てくると思うので、皆さんもぜひ1 度は受験してみてください。 ちなみに、TOEICのサイトで、サンプル問題を見ることが出来ます。

②のケンブリッジ英検は、意外と知られていないのですが、日本の英検よりも、4技能をまんべんなく測ってくれるとても良い試験です。 特に最高レベルのCPEは非常に難しい問題で最高峰の試験でしょう。 試験時間がなんと6時間! ただ、ケンブリッジ英検はメジャーになっていないのが弱点です。 紀伊国屋やAmazon でも過去問を輸入して手に入れることができます。 ただし解説がないのが弱点でして、これを誰かが和訳してくれないかなぁ~と思っています。 しかし、ここまでのレベルが必要な人はそうはいないですし、この問題が解けるならば、ほとんどネィティブと同等の英語力であることは間違いありません。 例え、日本語に訳したものを解くとなっても難しいと思います。 (特にOUTPUTの問題は・・・) ですが、一度ぜひ過去問をゲットして、チャレンジしてみてください。 ケンブリッジのサイトでも一部公開されていて、ダウンロードすることができます。

①も②も海外の試験問題です。 やはり本場の英語の国の問題に勝てる訳がなく、どうしても、そういった試験こそ本当の4技能の力を測る問題に構成されていることは否めません。  

*の東大の入試問題は、高校生までとは言わず、社会人の方にもお勧めの問題です。 なぜ、*にしたかと言うと、皆さんが日本語の解説が手に入る最高の英語の問題は、TOEFLとこの東大の入試問題、または英検だと私は考えているからです。 当然、解説がなければ英語を理解できるようにはなりませんよね・・・

いまさら大学入試の問題なんて・・・ とは言わずにぜひチャレンジしてみてください。 特に帰国子女の方にお勧めです。 なぜかと言うと、英語だけではなく 「思考力」 を聞いているからです。 前にも述べましたが、英語を使えるようにするだけでなく思考力を磨くことは、普段の生活において、とても役に立ちます。 まずは、この東大の問題を解けるようになって、脳のCPUのレベルをUPしましょう! 

また、東大に限らず大学入試の問題は全てとは言えませんが、高校生にとって英語の基礎・基本を習得するまたとないチャンスです。 INPUT(特にリーディング)中心ですが、若い内にしっかりと読解する能力を養ってほしいと思います。 単語の知識と文法の習得は、これからの皆さんの英語人生のベースとなり、その努力は必ず後々に返ってきます。 

ただし、大学入試を俯瞰して分かることですが、日本はやはり翻訳文化から抜け切れていないという点も考慮しなければなりません。 できれば、日本の高校生が、SATやTOEFL ibt の問題を研究し、ネィティブが大学入学レベルでクリアする問題に立ち向かえるようにすることが、これからの日本の英語教育の課題になってくると私は考えています。 

その他ですが、英検は特に1級の問題ですが、2番~3番の読解問題の英文の話題がすばらしい!の一言に尽きます。 TIMEやNEWSWEEKで取り上げられるような、知的な話題が満載です。 問題を解くだけでなく、教養としてとてもためになる文章なので、ぜひチャレンジしてみてください。  

また、高校生の方は、英検2級ぐらいまで、あるいはセンター試験を解けるようになることが一般的目標だと思います。 ですがこのレベルで挫折せずに、まだまだ英語の道は長いので、がんばって高校生の内に英検2級取得を目標にしてください。  

また、通訳検定は、技術的にお勧めだと思います。 特に1級は同時通訳の技術が要求されるので(しかもめちゃ難しい!)、資格試験の中では国連英検特A級と並んで最高峰だと思います。 弱点はなかなかしっかりした過去問等の問題集が手に入りにくいことです。  

最後に4技能別にベストな試験を挙げておきましょう。

リーディング

ETSやケンブリッジ英検、英検の読解問題は総合的で一般的な問題で、特にスキャニングやスキミングの能力を測る点でよい問題でしょう。 題材はTOEFLなら学術的なもの、ケンブリッジ英検や英検なら新聞やTIMEなどというように、試験によって変わります。 東大の読解問題は、思考力を深めるという意味ですばらしい問題です。 (特に1番の要約問題)  

リスニング

ETSやケンブリッジ英検、英検は、基本的なリスニング問題としてお勧めです。 もう少し高度なリスニング問題になると、通訳検定の問題は、同時通訳や逐次通訳をしなければならないという点で、技術的にすばらしい問題だと思います。 

しかし、これらの問題が解けるからと言って、洋画が字幕なしで見られるかというとそうではありません。 上述した、平井氏も本で述べているのですが、字幕なしでは完璧に見られないそうです。 これからの英語のリスニング問題は、映画のようにネィティブがナチュラルスピードで会話しているような問題を作っていくことが必要でしょう。 英検の1番のリスニング問題はそれを意識しているような感じがします。

ライティング

ETS(TOEFL)や、ケンブリッジ英検、また英検1級の4番の問題が代表的なライティング問題だと思います。 大学入試でさえも、日本語からの英訳問題から自由英作文への流れが強まっています。 東大では、一昔前から漫画のセリフを考えさせる問題も登場してきています。 この流れはこれからも強まる傾向でしょう。 テーマは論理的に自分の考えを述べることができる。 また、4技能を統合して、実践的にコミュニケーションができる。 これに尽きます。  

ただ、大学入試に代表されるような、日本語からの英作文問題の勉強も忘れてはいけないと私は思っています。 英語の基礎・基本である文法問題だからです。 この点では、京大の英語の入試問題や、翻訳検定等が秀逸です。 

スピーキング

ETS(TOEFL)や、ケンブリッジ英検、英検1級の2次試験問題が基本的なスピーキング問題としてお勧めです。 また、通訳検定はリスニングと同じように、技術的にすばらしい問題です。 

色々と私見を述べてきましたが、どの問題にも一長一短があります。 大切なのは、今目標としている問題や試験がどんな英語力を試しているのか? それを解けるようになることで、自分はどんな英語力が身につくのか? その試験は、本当に自分の目標としている英語力の指針になるのか? そんなことも考えながら、勉強するようにしてみてはいかがでしょう? 

試験に合格することよりも大切なことだと私は考えています。 

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2008年7月21日 (月)

2-3 句・節の理解(接続詞の種類)

さて、節とは何かを理解したところで、接続詞(関係詞)を網羅しておきましょう。 大きく分けると次のようになります。

 ① that
  ② 5W1H(~ever を含む)
 ③ その他

① that は名詞・形容詞・副詞全てに働きます。 

  名詞節ならば  「SVすること」
  形容詞節ならば 「SVする(前の名詞)」
  副詞節ならば、5パターンあります。

   「SVするために」
   「SVして」     (直前に感情)
   「SVするなんて」 (直前に正しい間違っているの判断) 
   「そしてSVする」 ( ,so that の形)
   「SVするほど」  (so/such ~ that SV の形)

② 5W1H は

  名詞節ならば  全て 「疑問」 の意味になります。 
  形容詞節ならば、関係詞と言って、前の名詞を説明します。
  副詞節になるのは、when と where で、
  それぞれ 「SVする時」 「SVするところに」 となります。

  気をつけるべき5W1Hは、

  what は、名詞節の時 「何が(を)~」 と疑問の意味だけでなく、「SVすること」 という訳をしても良い。 副詞節の場合は、what is ~ というように挿入句に用いられることが多く、訳は 「さらに~なことに」 となる。 ちなみに、what に形容詞節はありません。

  how は、後ろにSVが来ると、「どのようにSVか」 で、後ろに形容詞か副詞が来た場合は、「どれほど形容詞・副詞SVか」 になる。 ちなみに、how は名詞節だけです。

  5W1Hに ever がつく場合、名詞節なら、「SVする疑問の意味全て」 となり、副詞節ならば、「たとえ疑問の意味SVでも」 となる。

③ その他で代表的な接続詞を説明しておきましょう。

  if は名詞節ならば、「SVかどうか」、副詞節ならば、「もしSVならば」

  whether は名詞節ならば、「SVかどうか」、副詞節ならば、「SVだろうとなかろうと」

  the way は名詞節ならば、「SVの仕方」、副詞節ならば、「SVのように」

  as は形容詞節ならば、前の名詞説明、副詞節ならば、「SVする時、SVするにつれて、SVなので、SVするように」 と様々な訳語が考えられます。

  as は、 X as SV の形で、「SVはXだが」 という訳になる時もあります。 ちなみに、X には、形容詞や副詞が用いられます。

  その他の接続詞(例えば because や though 等)は全て副詞節になります。

これらの接続詞(関係詞)は、表になっているものが売っているので、それを購入して、一網打尽にしてしまうのが良いでしょう。 お勧めは前に紹介した、「富田の基礎から学ぶビジュアル英文読解基本ルール編」 です。 終わりの方に付録としてこれらの接続詞がまとまっています。 

気をつけるのは、全てを覚えようとしないことです。 原理原則にのっとって、当たり前に考えることが重要です。 例えば、句・節にしても、名詞に働くものは、語尾に 「~こと」 とつければいいんでしたよね? また、形容詞に働くものは、「前の名詞を説明する」 と覚えておけば十分です。 副詞節にしても、あまり英文に使われないものもあります。 特別な形だと思ったら、その時に立ち止まって考えればいいでしょう。 

また、もう1つ大切なことは、who(whose,whom),which,what (~everも含みます)の後ろは必ず名詞が1個足りない不完全な文になります。 ただし前置詞+関係代名詞の後ろは完全な文になります。 

that は後ろが完全な文ならば接続詞になり、 
     後ろが不完全な文ならば、関係詞になります。

as は、後ろが完全な文ならば、「SVする時、SVするにつれて、SVなので」 になり、  後ろが不完全な文ならば、「SVするように」 となります。  

その他の全ての接続詞の後ろは完全な文になるということを覚えておくと、英語のしくみがよく分かってきます。 以上で、接続詞(関係詞)の一覧の説明は終わりです。 

さて、これで句・節の一通りの説明が終わりました。 5文型の説明からスタートし、句・節の理解へと深めてきましたが、基本は英文法=5文型です。 句・節を勉強していても、必ず全て5文型を勉強していると考えてください。 次回からは、英文法のカテゴリーは、等位接続詞と比較に入っていきます。 

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2-2 句・節の理解(節とは?)

問題 次の英文を和訳しなさい。

 ①  I  didn't  know  where  she  lived.
  ②  This  is  the  house  where  she  lived.
  ③ I  went  where  she  lived.

解答

 ① 私は彼女がどこに住んでいるか分からなかった。
 ② これは彼女が住んでいた家です。
 ③ 私は彼女が住んでいる所に行った。

句に続いて、節の理解に入ります。 節には大きく分けて2種類あります。 先頭に接続詞(関係詞)があるものを従属節、ないものを主節と呼びます。 主節は文の中心です。
従属節は、全体で名詞・形容詞・副詞のどれかに働きます。 ちなみに関係詞とは、接続詞の1種で、節の中身を形容詞に働かせる役割を持つ接続詞を特別にこう呼びます。 

主節 = 先頭に接続詞(関係詞)がない文
従属節 = 先頭に接続詞(関係詞)がある文


どんな接続詞(関係詞)があるかというと、以下のようになります。

節を作る接続詞(関係詞)の種類

 ① that 
 ② 5W1H          (when,where,who,whose,whom,what,which,why,how)
 ③ その他  if,whether,as,though,because 等

問題をもう1度見てみましょう。

 ①  I  didn't  know  where  she  lived.
  ②  This  is  the  house  where  she  lived.
  ③ I  went  where  she  lived.

この3つの文に共通する語句は、where she lived ですね。 では、この固まりが、名詞・形容詞・副詞のどれに働いているでしょうか?

①は次のような文の構造になります。

 

 I  didn’t  know  where she lived
 S       V           O

where she lived が know の目的語(O)になっています。 know は基本的には他動詞で目的語が必要だからです。 Oには必ず名詞が用いられるので、where she lived は名詞節となります。 5W1H の名詞節は必ず 「疑問」 の意味になるので、訳は 「どこに彼女が住んでいたか」 となるのです。

②はどうでしょうか?

 

This is the house (where she lived).
 S  V    C          M

where she lived がM(=修飾語)に働いています。 Mには形容詞と副詞がありますが、前の名詞を説明しているかどうかでどちらかを判断します。 この場合、前の名詞(the house) を説明しているので、形容詞節となります。 訳は、「彼女が住んでいた(前の名詞)」 となるのです。 

③にいってみましょう。

 

 I  went  <where she lived>.
 S  V          M

where she lived がMに働いています。 went は 自動詞で、目的語が必要ありません。 だから、O になることはありません。 また、前の名詞を説明していない(と言うかそもそも前の名詞がない)ので、副詞節となります。 where の副詞節の訳は 「~ところに」 となるので、where she lived の訳は 「彼女が住んでいたところに」 となるのです。   

各接続詞で始まる文が名詞・形容詞・副詞のどの働きをしているかが重要なキーポイントです。 それによって、訳が変わるからです。 また、句と同じように、節も全体を固まりで見るという視点がとても大切です。 早く慣れるようにがんばってください。 次回において、この接続詞(関係詞)を名詞・形容詞・副詞別にまとめてみましょう。 

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2-1 句・節の理解(句とは?)

問題 次の文を和訳しなさい。

 ① Walking in the park is good for the health.
 ② The man walking in the park is my uncle.
  ③ Walking in the park, I met him.

解答

 ① 公園を歩くことは、健康に良い。
 ② 公園を歩いている人は私のおじだ。
 ③ 公園を歩いている時、私は彼に会った。

前回までは、5文型について話してきたので、これからは英語の句・節という話を進めて行きたいと思います。 ここから英語が分からなくなるところなので、皆さんしっかりついてきてください。 まず、句とは簡単に定義すると、2語以上の単語のかたまりで、全体で名詞・形容詞・副詞のどれかになるものです。 具体的には、以下のものがあります。

句の種類 (do のことを準動詞と呼んでいます)   

  ① to do  ② doing  ③ done

 たったこれだけです。 ですが、この句の概念はとても分かりづらく、英語学習者の関門になっています。 なぜかと言うと、句・節をかたまりで見ることができないからです。 

問題の解説にいきましょう。 

 ① Walking in the park is good for the health.
 ② The man walking in the park is my uncle.
 ③ Walking in the park,I met him.

この3つの文に共通する単語の語句の固まりは、walking in the park ですよね? では、この固まりの働きは全て同じでしょうか? 全然違います。 

①の文の構造は次のようになります。     

  Walking in the park is good <for the health>.
          S       V   C

walking in the park が、全体で、S(=主語)に働いています。 Sには名詞が用いられるので、walking in the park は名詞句となります。 名詞は必ず終わりが 「~すること」 と訳せばいいので、walking in the park は、「公園を歩くこと」 という訳になります。

②はどうでしょう?   

  The man (walking in the park) is my uncle
     S           M         V    C

walking in the park が全体でMになっています。 M(=修飾語)は形容詞か副詞になるのですが、この場合は形容詞になります。 前の名詞(the man)を説明しているからです。 よって、walking in the park は形容詞句となります。 訳は 「公園を歩く(前の名詞)」 となります。 

③は次の通りです。

   <Walking in the park> ,   met  him
           M            S  V    O

walking in the park が全体でM(=修飾語)の働きをしているのですが、形容詞句にはなりません。 前に名詞がないからです。 よって自動的に副詞句になります。 訳は、「公園を歩いている時」 となります。 ちなみに、副詞句には、以下の5つのパターンがあり、訳してみて一番適しているものを選びましょう。 (時・理由・条件・譲歩・付帯状況と言い、分詞構文と呼ばれているものです) 初心者の方は、①の 「do する時」 と ②の 「do なので」 と 「with+名詞+doing/done (名詞が do の状態で)」 を覚えておけば大丈夫です。 

  ① do する時    (=when)
  ② do なので    (=because)
  ③ もし do ならば  (=if)
  ④ do だが      (=though)
  ⑤ そして do する (=and 主に主節の後に現れる)
     with+名詞+doing/done (名詞が do の状態で)

副詞句に働く時、先頭に接続詞が置かれる場合がありますが、上の5つのどの意味になるかを示しているのです。   

  When walking in the park,I met him.

この場合は、先頭の接続詞 when が、①の 「~する時」 になることを示しているのです。 

以上が句の説明なのですが、何度も言うように、walking in the park を固まりで見るという視点がとても大切です。 その固まりが、名詞なのか形容詞なのか副詞なのか、どの働きをしているのかが分かれば、後は訳が見えてきます。 これから英文を読む時に、句を形成する準動詞(to do と doing と done)に出会ったら全体の固まりで見て、それが名詞・形容詞・副詞のどの働きをしているのかをしっかり見極めるようにしてください。 見極めるコツは、文の動詞に注目することです。 5文型のどの形になるか? 必ず文全体で考えることがとても大切です。 

最後に、to do が、副詞句になった場合、以下の7つのパターンがあります。 初心者は、まず ①の 「do するために」 と ⑥の 「do するほど」 の3パターンだけ覚えておけばいいでしょう。 

  ① do するために 
    (in order to do や so as to do は必ず do するために)

  ② do して (直前に感情 happy,sad 等)
  ③ do するなんて (直前に正しい・間違っているの判断)
  ④ do すれば (do には see等の知覚の動詞が使われる)
  ⑤ そして do する (以下の4パターン)
     only to do (結局 do しただけ)
     never to do (決して do しない)
     live to do (生きて do する)
     grow up to do (成長して do する)
  ⑥ do するほど (以下の3パターン)
     too 形容詞 to do (とても形容詞で do できない)
     形容詞 enough to do (do するほど形容詞)
     so 形容詞 as to do (do するほど形容詞)
  ⑦ S <be> 形容詞 to do  (Sは do するには形容詞だ)

以上が、句のまとめです。 句・節は英語が分かるか分からなくなるかの、非常に重要なポイントなので、ぜひしっかり勉強して理解してください。

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2008年7月18日 (金)

レバレッジ

レバレッジという英単語があります。 「てこ」 という訳語を当てますが、この言葉は最近よく耳にするのではないでしょうか? 本田直之氏は次々とこのレバレッジという言葉を著作に使って本を出されています。 一応、リンクを貼っておきます。

 「レバレッジシンキング」 
 「レバレッジ勉強法」 
 「レバレッジ英語勉強法

まだまだレバレッジシリーズはたくさんありますが、代表的なものを紹介しておきました。 私は全てに一応目を通しましたが、本田氏はレバレッジという言葉を用いて、全ての行動に対する、「要領」 や 「コツ」 というものを説明しています。 これは英語の勉強に限らず、人間の全ての行動の 「上達」 に当てはまり、例えば、同じ時間でも効果的に仕事を行う人もいれば、だらだらと仕事をする人もいるので、このレバレッジ=コツを知っているのと知らないのでは大きな差になります。 

やる時は、「成功する仕組み」 を作り、「最大の効率化」 を計って行動を取りましょう。 それは、英語の勉強においても同じです。 例えば、勉強のコツを知っている人はこの効果には、すさまじいものがあります。 無駄な勉強は絶対しません。 常にアウトプットを意識してインプットしていたり、同じ英文を勉強したとしても、それを使えるようにまた、いつテストされてもいいように理解していくのです。 これはちょっとした考え方の違いなので、意識するのとしないのでは大きく違ってきてしまいます。

私が、「勉強方法のまとめ Ⅱ」 で述べた中でも、レバレッジを感じるポイントがいくつかあります。 1つ1つ分析すると・・・

リーディング・ライティング
サイトラ → 1つ1つの単語や文法の力はつきますが、レバレッジ的に述べるとまだまだでしょう。 しかし、瞬間的な能力が要求されるので、最初の内はとても重要な勉強です。

要約 → 文章の要点を見つけていくわけですから、サイトラよりはレバレッジがかかっています。 ただ、要約を書く場合は、勉強にはなりますが時間的な効率面はまだまだです。

リスニング・スピーキング
同時通訳 → サイトラと同じです。 ただ、音の理解が入るので、リーディングよりはレバレッジは効果的になります。 

逐次通訳 → 要約と同じです。 同じように、音の理解が入るので、要約よりはレバレッジは効果的になり、最もレバレッジがかかっていると思います。

このブログを読んでいる方が、ただテストを解くためだけならば、リスニングはメモを取り(できればメモを取らずできるだけ記憶する)、逐次通訳できるかどうか? リーディングはパラグラフごとでも、全体でもいいので要約できるかどうか? こんな所に気をつけながら、英語の基礎・基本である単語の理解と文法の習得を極めていけば、自ずと合格は見えてきます。 なかなか力が上がらない人は、無駄な勉強が多いので、ここのところを特に重点的に時間をかけるようにしてください。 ただし、英語のしくみが分かっていないレベルならば、基本的な英文法(=5文型)を理解する必要があることを付け加えておきます。 (高校生ぐらいまでならば、よっぽど英語を知っている人に教わらないと、英語のしくみは理解していないと私は思います)

では、更にレバレッジをかける方法はないものでしょうか? 今までは単に言いたいことを言えるようになるというレベルでの発想でしかないので、もっと高度なコミュニケーション能力を養うとしたならば、考えられるのは・・・ 「最終目標 教養あるBilingual への道」 で述べた勉強方法になっていきます。 ただ、レバレッジを意識すると・・・

INPUT(多読・多聴) → スキミング・スキャニングなどの技術を習得し、筆者の言いたいことをすばやく理解しようとするとより効果的。 また、目よりも耳の方が人間は理解しにくいことを意識する。 時間的効率を考えて、リスニングの多聴は、空いている時間(例えば、通勤途中等)を利用する。 そして、「知性について」 で述べたように、幅広く高度な教養・知性を身につけることが重要。

OUTPUT(ブログ執筆・ディベート) → アウトプットの機会をできるだけ、多くするように意識する。 また、「ブルームの思考の6段階」 を意識して、自分の思考を止めないことがとても重要。 常に自分の思考を評価し、改善していくこと。

こんな風になります。 私も今、このブログで 「究極の英語」 と題して自分の英語に対する様々な考え方を統合し、評価していく段階の途中なのです。 その中でこのレバレッジという考え方は必ず1つの要素として頭の片隅に考えておきたいと思っています。

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知性について

上達のコツを理解するために、人間の脳のしくみや英語の4技能の本質について話してきましたが、今日は知性そのものについて理解を深めてみましょう。 知性の理論としてはハーバード大学のハワード・ガードナー教授が唱えはじめた理論、マルチプル・インテリジェンス=MI理論が有名です。

① 言語的知性
② 論理・数学的知性
③ 音楽的知性
④ 空間的知性
⑤ 身体運動感覚的知性
⑥ 対人的知性
⑦ 内省的知性
⑧ 博物学的知性

以前、「パターンプラクティス vs 思考力の育成」 でどんぐり倶楽部のホームページを紹介し、幼児期には 「算数の良質な文章問題」 を解かせるのが教育に効果的であることを述べたと思います。 また、天才教育で著名な、ピーター・クライン氏も勉強している時に音楽を取り入れた方が効果的であると述べています。 これらの勉強方法がなぜ効果的なのか? と考えてみると、知性そのものが上記の8つの要素で作られていると考えることで、答えが見えてきます。 また、英語の学習方法にもより効果的なものが考えられそうです。

例えば、算数の良質な文章問題は、①と②、④が含まれています。 文章を読むことによって、①を鍛え、絵を描くことで④を鍛え、算数の答えを出すことで、②を鍛えています。 

また、ピーター・クライン氏の提唱する学習方法は、音楽を取り入れながらの実践的な教育が基本となっており、上記の様々な要素をふんだんに取り入れているといっていいでしょう。

この8つの知性を全て統合した英語教育方法はどんなものでしょうか? 難しいですね~ 思いもつきません。 少しずつやってみましょう。 例えば、コミュニケーションのスキットを使います。 これで、①と⑥が統合できます。 そのスキットには感情的なもの、自分が反省できるものを取り入れます。 これで⑦を加えます。 そしてBGMでもいいですし、題材が音楽的なものでもいいので、③を取り入れます。 プラスみんなで体を動かしながら、図や絵を描いて解けるものを含めることで、④や⑤を取りれます。 ⑧は題材的なもので取り入れるしか私は思いつきません。 

これらをまとめると、自然や動物愛護の精神を題材にし、且つ、人間的な感情や人をいたわる心を伸ばすコミュニケーションスキットを用意します。 そのスキットを音楽的に練習しながら、実際に体を動かし、論理的に絵や図を描きながら解ける問題を解くというようになります。 はっきり言ってそんな授業 「?????」 ですね。

でもちょっと、教案ができそうじゃないですか? 本当の生徒の 「生きる力」 を育てるために、ぜひ考えていきたいと思っています。 










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2008年7月16日 (水)

パワーポイントの功罪

対象をビジュアル化すると、耳で聞くだけよりもより鮮明に脳にインプットされるのは当たり前のことです。 我々教師としてもただ黒板で板書して説明するだけでなく、動きのあるものでビジュアル化した方が、より生徒も分かりやすく理解できるでしょう。 

パワーポイントは、今やプレゼンテーションには必ず使われているマイクロソフト社のソフトですが、これを何かうまく使って授業ができないか考えてみたいと思います。 会社にお勤めの方は、会議の席では日常茶飯事に使っているのではないでしょうか? あるいは、自分の会社の製品をプレゼンテーションするのには欠かせないソフトですね。 ですから、使い方ではなく、実際にどのように使えるのか? どう使ったら効果的なのかを考えてみたいと思います。 以下の様な使い方が考えられます。 (もちろんこれ以外にも用途は様々です)

① 単語の理解
② 英文の理解

①の単語の理解から説明しますと、よくあるフラッシュカードの形でパワーポイントを活用することができます。 パワーポイントにはアニメーションの効果がついているので、これを用いて、フラッシュ式に単語を画面に出します。 その画面を見て、生徒が発音したりする形が望ましいと思います。 英語から日本語だけでなく、日本語から英語、あるいは、1文字わざと抜かしておいて発音させるのも効果的でしょう。

②の英文の理解にはいろんな方法が考えられます。 オーソドックスな訳読では、ごく普通に英文をパワーポイントに表示して、タッチペンの機能を使ってSVを振っていくのが望ましいでしょう。 私の場合、生徒に授業をやらせて、その都度間違えたら修正してあげるというような使い方をしています。 現在完了形を教えるにしても、関係代名詞を教えるにしても、ビジュアル化することで、とても生徒は分かりやすくなると思います。

また、音声も入力することができます。 最近のソフトでは、英文の音が流れて、それに続いて発音している箇所が色違いになっていく様なビジュアル化がなされているものも登場してきています。 本当に技術の進歩はすごいですよね。 授業でも積極的にこれらを活用していきたいものです。

さて、色々と効果の高いパワーポイントですが、弱点についても触れておきましょう。

 

 思考力・想像力の欠如

これが一番の問題だと思います。 分かりやすいということは、物事を考えなくなる。 想像しなくなる。 これはとてもよくないことです。 学力が低下していると言われ、児童・生徒の 「本離れ」 が進んでいると聞きます。 本とは言わば筆者との対話です。 筆者の考えを自分の考えに照らし合わせて、常に比べる。 それが対話です。 対話するには、想像力や思考力が必要です。 「読書」 は最高の思考の訓練であって、それが漫画やTVに取って代わることは、言わば、「思考力の低下」 を意味していると言ってもいいでしょう。 TVで日本語字幕が出ないと理解できないとか、パワーポイントでなければ勉強できないというのは最悪です。 

以上のようなことを考えながら、一長一短を考えパワーポイントを用いていこうと思います。 

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2008年7月15日 (火)

英語での授業

我々教員は英語研修を受けるのですが、その成果というものはどうなのでしょうか? あるデータによると、授業中の英語の使用状況が高まったとの結果が得られています。

私は、これに関してはとても良いことだと思うのですが、データにはある重要な意味が抜けているといつも思っています。 確かに授業中に英語を英語教師が使用して、その頻度が高まったことは、我々の教師としての教える力のUPに他なりません。 研修の成果も出ています。 ただ、いつも気になることがあります。 それは・・・

  

  実際の生徒の成績や授業態度がどう変わったのか?

これが一番、重要なファクターであることは事実であり、この生徒中心の考え方から、我々は逃げてはだめだと思っています。 先生が授業中に英語を駆使して使うのはいいのですが、肝心の生徒が全く理解していないのでは意味がありません。 私も研究授業はたくさん見てきましたが、中には 「本当に先生の英語を理解できるの?」 「もし理解できるなら、何でもっといい大学に受からないの?」 というように思える授業が多々ありました。

もし、先生の授業中の英語力と、生徒の成績が密接に関係しているというならば、私は英語での授業に大賛成なのですが、そうでないならば、授業中に英語を使うことは全く意味がありません。 そこを議論せずに、ただやみくもに英語を駆使しても生徒がかわいそうです。

おそらくアンケートを取ってみても、「先生が英語を使わないで、日本語で分かりやすく教えて欲しい」 という生徒もいるはずです。 私もかつてはそうでした。 英語が苦手だったからです。 もちろん海外で英語を話したり、使ったりすることは楽しく感じましたが、その前の段階で、自分が英語が分かるようになったのは学校ではなくて、塾のおかげだと思っています。

「学校は塾とは違う」 と言う先生と大議論したこともあります。 私は、「何で学校で塾みたいな授業をしてはいけないのですか? いや、そもそも、学校と塾の教え方に私は違いはないと思っています。 英語はどこで教えたって英語です。 ただ、生徒のレベルによって変化させるだけです」 そう私は答えました。 

4技能を鍛えて、実践的コミュニケーション能力を育成するのに、学校も塾も違いはないと私は思っています。 英語は世界共通の言語であって、変わりはないからです。 誤解を招くために述べておきますが、私は英語で授業することを否定するわけではありませんし、塾の授業を肯定しているわけでもありません。 ただ、こういう風に英語の教え方を分けて考えているところが、「ナンセンス」 だと言っているのです。 

とにかく、その先生に教わって、英語が分かるようになり、好きになり、勉強するようになるならば、私はどんな授業でもいいと思っています。 どんな教師でも目標は1つです。 ただ、アプローチの仕方が色々あるだけで・・・ それが英語で授業をしようが、日本語で授業をしようが関係ないと私は思っています。

どんな生徒を教えたとしても、分かりやすく英語を好きにさせ、力を少しずつUPできるような、そんな授業を研究していきたいですよね!

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2008年7月14日 (月)

ENGLISH DRAMA

いきなり本の紹介から・・・

 「エブリディ・ジーニアス」 (フォレスト出版) by ピーター・クライン

天才教育で有名な、ピーター・クライン著のとても面白い本です。 この本の監修にはかの有名な、神田昌典氏が名を連ねています。 最後のあとがきの中で神田氏が、「英語を三日でしゃべれるようにする講座」 を経営者向けに開講するために、教育法に悩んでいたところ、クライン氏に教えを請うた話がとても印象的でした。

その問いに対して、クライン先生は何て答えたのでしょう。 もう題名で分かってしまうと思うのですが、それが 「感情を数で表現してみる方法」 だったのです。 これは、英語劇の一種ですが、少し異なります。 くわしくは本を読んでいただくとして、この英語劇というセッションは、英語の4技能の、特にスピーキング能力の向上に私は最も適していると思っています。 

クライン先生は、感情を巧みに利用して、争いごとを解決するコツを解いているのですが、それが、英語の学習にとてもマッチしています。 私も教えていて、会話表現や会話体の文章を、感情をこめてその場の状況が再現できるように教えると、とても効果的であることは実践済みです。 なんと言っても 「楽しい!」 からです。

インターネットでいろいろ調べてみると、この英語劇を利用して、とても効果的な英会話学習を取り入れているところがあります。 2つほど紹介しましょう。

 「MLS」 
 「フィニックス英語学院」

どちらも有名な英会話学校のような機関ですが、英語劇を創作したり、演じたりすることを通じて、生徒は会話力を高めていくように教えています。 英語劇は、特に私は幼児からの英語教育(つまりまだ臨海期に達していない児童)には最適なのではないかと思います。 また、感情をうまく会話に取り入れることで、EQ(感情をコントロールする力)の能力も高まります。

私も授業で取り入れてみたのですが、その効果はなかなかのものでした。 ただし、次のような条件が必要とも感じました。 

 ① 少人数制のクラスが望ましい
 ② 4技能を統合することが望ましい

①は、やはり20人ぐらいまでが限界でしょう。 2人でペアワークにしてもいいですし、グループで作って発表させるにしても、これくらいが限界です。 ②については、英語劇は4技能の内の読むと書くがなかなか取り入れることができません。 スクリプトを自分で英語にできればいいのですが、やはり劇の中で読み書きを取り入れるシナリオにした方がいいのではないかと思います。 

生徒にオリジナルのシナリオを作らせると、なかなかとても面白い作品ができますよ! できたら、最後に演じる時に、ビデオに撮影してみんなで鑑賞会なんかを開けばとても効果的な学習になります。 ちなみに、小学校の教科書には6年生でオリジナルの劇を作ろう!という Lesson が登場しますね。 ぜひ試してみてください!

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2008年7月13日 (日)

こうだったらいいのになぁ~

英語の教え方も、教師論に始まって、組織論に至り、徐々に英語的なものに移ってきました。 またより具体性のある、フィンランドメソッドについても紹介しました。 まだまだ概論部分ですが、このカテゴリーも具体的なタスクを研究して、述べていきたいと思います。

ところで、そういった授業中のタスクについて述べる前に考えておきたいことは、少しずつ述べてきた、英語を取り巻く環境的な部分です。 まず現在の英語教育(英語だけではありませんが・・・)は、30~40人学級で行われているのが普通だと思います。 もちろん学校によっては選択科目を設置したり、弾力的に少人数学級を編成しているところもあるでしょう。 

少人数制にするには当然教員の数を確保しなければならないのですから、予算の面からも当然圧力がかかります。 また、中央集権的な力が日本は特に強まっています。 これは、人材と教育制度が教育改革の核心部分であり、それをコントロールしなければならないと考えているからです。 しかし、これについては、よけいに組織が機能しなくなることは、フィンランドの例や、堀川高校の例で明らかです。 

そこで、私が考える日本の教育環境が 「こうだったらいいのになぁ~」 という願望について、述べてみたいと思っています。 と言っても一言で言うと次の通りです。

  完全民営化(笑)

ちなみに、私の尊敬する堺屋太一氏は、次の本でこの案についての詳細を述べています。 参考にしてみてください。 

  「救国12の提言」 (PHP研究所) by 堺屋 太一

堺屋氏は、学校を完全に民営化し、学校設立の自由や、通学区の廃止、教員免許制度の改正、バウチャー制の導入などを進めるべきだと説いています。 もちろん、今の日本ですぐには無理だと思いますが、せめて今できることで何かないかなぁ~というのを具体的に述べると、

  ① 教育課程・授業等の弾力化・通学区の廃止
  ② 評価制度の充実
  ③ 社会全体の気持ちを変えること

こんな感じになると思います。 ①は堀川高校のように、各学校が独自に教育課程を決めることができるのです。 そのため必修だけでなく、特色豊かな教育が行われることができるようになります。 又、授業時数や教員の確保は予算にもよりますが、ぜひ少人数制を敷いて、20人学級が実現できたらいいなぁ~と思います。 また、通学区を完全に廃止します。 学校の選択はあくまでも地域による制約を受けずに、自由に消費者である生徒が選べるのが望ましいでしょう。 

もちろんこれには組織における当然の論理も働いています。 例えば、予算や人手不足は組織では当たり前の問題です。 それは民営化されている会社でも同じです。 ですから、これは組織とは常に人手不足、金不足であると受け止めなければならない部分もあるでしょう。 

そこで大切なのは②の評価制度の充実です。 教員の不祥事問題が大きくクローズアップされていますが、大切なのは、そのような不祥事を招く組織の仕組みの点検です。 ただ、教員が悪い(もちろん悪いことは悪いのですが・・・)と決め付けるのではなく、問題の本質は、そのようなことを生みやすくする、組織の仕組みにあると私は考えています。 もちろんこれに関しては現場の教員からは 「教師にゆとりを」 をという意見が出てきますが、先ほど述べたように、人手不足や予算不足は組織における当然の問題であって、それだけでは、「愚痴」 に終わってしまいます。 

学校の仕組みの点検で今できることと言えば、評価制度を充実させることです。 そしてそれをオープンにし、開かれた学校を目指すことです。 管理職はもちろんのこと、全職員が自己評価だけでなく、教員同士からも、生徒や保護者からも、周囲の目からも常に点検してもらう。 そして、常に自己研修を行いレベルアップしていく。 これが一番大切だと思います。 不祥事問題も減ることでしょう。 生徒はそのオープンな情報を基に、学校を選んでいくことになります。

ただし、この案には弊害もあります。 学校の競争が激化し、格差が広がるという懸念です。 ちなみに、フィンランドのすごい所は、教育の質と平等を一度に成功させている点です。 これは社会保障のしくみが整っているという点も考慮しなければならないので、一概に日本がマネできるものでもありません。 ですが、徐々に徐々に良い方向を各学校が見つけていく、その努力だけは停滞させてはなりません。

③の、社会全体の気持ちを変えるとは、例えば具体的に述べると、「社会全体が教師に尊敬の念を抱かせる」 ことです。 学力世界一の国、フィンランドで私が一番すごいと思っているのは、「生徒のなりたい職業NO1が、教師である」 という点です。 社会全体が教師という仕事を信頼し、支えている証拠でしょう。 また、留年を恥だと思わず、勉強をしないで卒業することを恥だと思っている生徒たちが大勢いるという点です。 生徒が、本気に勉強を大切だと思っている証拠です。 

私が普段授業をしていて、一番難しいと思っているのは、生徒が英語を家で勉強したくなるような気持ちにさせることです。 授業中に 「分かった」 と思わせることはできても、家ではなかなか英語を勉強したいとは思ってくれません。 もちろん宿題のような強制的ではなく、自発的に英語を家で勉強するようになりましたと、保護者から感謝の言葉を言ってくれるような授業ができたら最高だと思います。 つまり、ただ志望校に合格しただけではなく、生徒が自立したという点で、その後の人生に大きく影響を与えた、という点がとても重要だと思うのです。 ただ、日本の教育環境が悪いと 「愚痴」 で終わりにするのではなくて、いい授業ができないかなぁ~と常に研究し続けなければならないと思います。

まとめると、これらはあくまでも理想ですが、理想だとあきらめるのではなくて、真剣にこれから考えていかなければならないテーマだと私は思っています。

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2008年7月12日 (土)

フィンランドメソッド

PISA(世界学力調査)で世界一に輝く国はどこだか皆さんご存知ですか? フィンランドです。 フィンランドは教育が大きく成功した国として世界中の注目を集めています。 その成功のすさまじさをまず探ってみましょう。

 ① 言語リテラシーの高い関心度
 ② 教育の平等と質を共に追求したこと
 ③ 教師教育の充実

主にこんなところでしょう。 まず、①の言語リテラシーの高さとは、フィンランドにはなんと、コンビによりも図書館が多いくらいで、国民が本を読む重要性を熟知しているということです。 また、高校卒業時点で母国語を含めて4つの言語を学ぶのです。 ちなみに英語は第3言語に位置づけられているのですが、それでもフィンランドでほど英語が通じる国はないと言われています。 

②は、非常に珍しいことなのですが、教育の質を追求すれば必然的に平等が保たれなくなるのですが、それを成し遂げたことです。 フィンランドは生徒間の学力格差が最も少ない国となっています。 地域間格差も最も少ないとのことです。 ちなみに、塾もありません。 学ぶ場所は 「学校」 だけなのです。

③は、教師になるためには、日本で言う大学院の修士課程を卒業しないとなれません。 又、日本の教師としては非常にうらやましい限りなのですが、高校生のなりたい職業NO1が、教師だそうです。 つまり教師に対する尊敬の念がものすごいのです。 生徒は、非常に勤勉で、留年を恥ずかしいとは思いません。 むしろ、勉強しないで卒業することが恥ずかしいと感じているのです。 

ある意味、理想社会に近いフィンランドなのですが、その教育改革を大成功させた1人の偉人がいます。 オッリペッカ・ヘイノネン 氏です。 下記の本でその教育改革を垣間見ることができるので、ぜひ読んでみてください。

  「学力世界一」 がもたらすもの (NHK出版) by オッリペッカ・ヘイノネン

若干29歳で教育相大臣に就任した氏は、大胆な教育改革を打ち立てました。 その頃は、フィンランドでは経済が不況で失業率が高く、財政支出を抑えなければならない時だったそうです。 そこで教育という資源に投資すべきだという考えで、国全体が動き出し成功したようです。 氏によると、教育改革の成功の原因のキーワードは、

  「信頼と自由」

ということです。 信頼とは保護者や地域社会からの信頼です。 フィンランドの学校には必ず自己評価を行うことが義務付けられています。 また教師は保護者会で学校のカリキュラムを説明し、厳しい評価を受けます。 また、教師は前述した通り、必ず修士を出ていなければなりません。 

自由とはカリキュラムを中央政府が統制するのではなく、学校の裁量に完全に委ねるということです。 そのため、指導要領を大幅に削減し、各学校の自由に任せたのです。

この2つ、言い換えると、教師の質を上げ、厳しく評価させる。 各学校に柔軟性を持たせ自由に教育させる。 という教育政策が見事にヒットしたのでした。 「堀川の奇跡に思う」 で述べた堀川高校とも似ている点がいくつかあります。 堀川高校も自由に探求科を設置したり、教員研修の充実を行ったことで成功しました。 どうやら、教育を成功させる何か法則みたいなものが見えてきたと言って良いでしょう。 

ちなみに、フィンランドで行われている教育方法は、フィンランドメソッドと呼ばれ、数社からその本が出ています。 私は以下の本を研究しました。 著者は、以前お伝えした、諸葛氏です。

  「フィンランドメソッド実践ドリル」 by 諸葛 正弥

簡単に、フィンランドメソッドを述べると以下の通りになります。 ちなみに順序は人間の思考する順序に合わせたものに変えています。 

     マインドマップの訓練

           ↓

    ロジカルシンキングの訓練

           ↓

   クリティカルシンキングの訓練

           ↓

    プレゼンテーションの訓練    

           ↓

   ディスカッション・ディベートの訓練

今の流行というか、究極の形で言葉を習う訓練が目白押しなのです。 マインドマップとはトニー・ブザンという方が考案した、発想力を高めたり、知識を階層的にして整理する訓練です。 ロジカルシンキングでは、教師は必ず生徒に 「なぜ? なぜ?」 と質問していきます。 また、物語のセリフを考えさせたり、創作を行わせたりします。 クリティカルシンキングは、ラテラルシンキング(水平思考)の一種ですが、要するに、「本当にそう? これでいいの? 他にないの?」 と批判的に考える訓練です。 出した解答が本当にそれでいいの?と生徒に考えさせるのです。 そして、プレゼンテーションをやらせ、言語習得の究極の形である、ディスカッション・ディベートへと発展していくのです。 

実際に授業で使ってみたのですが、確かに効果的だと感じました。 私の場合は 「自己紹介」 を取り上げました。 ただ、確かに効果的なのですが、日本の教育環境を考えますと、フィンランドのように20人ぐらいの少人数形体が望ましいと思います。 40人だと少し限界を感じました。 日本の学校も、場合によっては少人数制にできるところもあると思うので、ぜひ英語にフィンランドメソッドを取り入れてみてください。 生徒の力が高まると思います。 

フィンランドは、PISAでは読解力で連続2回も世界第1位を獲得しています。 ちなみに、日本は2003年では14位という悲しさです。 あくまでもこれは日本の 「国語」 の読解力ですが、国語の力が落ちているということは、英語の力もさらに落ちているはずです。 環境的な問題もありますが、もしこれを読まれている方が教師でしたら、ぜひ一度前述の本を読んでみて、フィンランドメソッドを取り入れてみることをお勧めします。

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堀川の奇跡に思う

堀川高校と言えば知らない人はいないぐらいに奇跡を起こした学校として有名ですが、私はこのニュースが飛び交った時、なぜそんなことが可能なんだろう? と秘密を探りたいといつも思っていました。 数年前に、荒瀬校長先生が本をお書きになったので、すぐに飛びついてむさぼるように読んでみました。 そして、いろいろなことがこの 「秘密」 の原因であると分かってきたのです。 次の本です。

  

  「奇跡と呼ばれた学校」 (朝日新書) by 荒瀬 克己

一応知らない人のために、堀川高校について述べておきますが、京都にある市立高校で、それまで国公立大学合格者数が数人だったのに、次の年に100人以上合格させた実績を誇る高校です。 当時は 「堀川の奇跡」 と呼ばれ、多くのマスコミで取り上げられました。 以来偏差値も70以上を保っている優秀な学校です。 

一応、本からの抜粋ですが、まとめると、堀川の奇跡の秘密は次のようになります。

教育理念
文部科学省の述べる 「生きる力」 がある人を養成する

学校のしくみ
専門学科である探求科の設置(教育課程を学校独自の設定)
入試 (通学区の排除、中学校への訪問)
環境整備 (情報システムの運用、校内LANの構築)
生徒指導 (校則の見直し)

学習
校内研修の充実(開かれた授業の実施)
本能館の設置(生徒が自由に研究できる場所)
生徒の海外研修の立案

行事
教育研究大会
SSH(高度な実験機器の導入、大学院生の講義)
京都賞受賞者の特別授業
文化祭を盛り上げる

以上の様なポイントになります。 ご覧の通り、思った以上に非常にシンプルなものばかりです。 荒瀬氏も述べているのですが、「当たり前か当たり前じゃないか」 で判断することがとても大切だということです。 また、何か問題があった時は関係者全員が集まり、責任の所在を確実にするという教職員間の連携も取れていたのでしょう。 

私は下線を引いた部分が最も大切だと思っています。 まず、この堀川高校の目玉である、探求科ですが、普通科と違って学校独自の設定科目を設けることができます。 また、通学区を排除して、多くの地域から生徒を呼び集めることができるのです。 

開かれた授業はどこの学校でも徐々に実践されてきていますが、悪い点や良い点を教員同士が真剣に話し合う機会はなかなかないと思います。 いつも周囲の目にさらされていて、プレッシャーを感じている状態とまでいきませんが、授業の切磋琢磨は非常に学校にとって重要なポイントだと思います。

教員同士がこのような連携が取れて、「生きる力」 を育成する1つの目標へと向かうことはなかなか公立学校では難しいと思います。 その原因としては、公務員のしくみなのですが、「共同体化」 が挙げられます。 なぜ共同体化するとダメなのかその理由は以下の通りです。

① 年功序列なので、人事が不適材不適所となる
② 情報の内部秘匿が起こる
③ 平等の考え方なので、集中が不可能

堀川高校はこのしくみをうまく打破しています。 ③に関しては、通学区を排除して自由に生徒を集められるようにし、探究科を設置して学校の独自性を生かして特定分野への集中を可能にしました。 生徒も自由に研究が出来、高校生なのに、まるで大学並みの授業が行えるようになっています。 ②に関しては授業や情報を公開して、成功したと言っても良いでしょう。 成功するしくみ作りに邁進したのです。 

ただ、①の年功序列や不適材不適所はどうしても変えられません。 そこで荒瀬氏は、「堀川は誰が教員になっても大丈夫な仕組みを作った」 と述べています。 すばらしい考え方だと思います。 どうしても変えられない弱点を補う言葉かもしれませんが、それを打ち砕いた荒瀬氏は組織のトップとしての 「言葉や雰囲気の指導」 に長けていたのでしょう。 本を読むとその人柄に敬服の思いを感じずにはいられません。 頭が下がる思いがします。 

さて、色々述べてきましたが、学校が良い方向に向かうには、教師だけでなく保護者の方や地域社会の誰もがこんなことを、頭の隅にでも置いておかねばならないことだと思うので、私としてはこれからも多くの成功例についてその原因を探っていきたいと思っています。 そしてできる限りですが、もっと改良してより良いものにしていきたいですよね!

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2008年7月11日 (金)

レベル別(年齢を考慮)の教え方

レベル別に英語をどうやって教えていったらいいのか考えていきたいと思います。 まず、当たり前のことですが、人間が物事を好きになっていくのは、始めに英語に出会った時、それを得意(あ!できそうだ!)だと感じるか、自分に向いていると感じるかどうかで決まります。 ですから、最初が本当に肝心で、これから小学校で英語教育が必修になると、当然小学校の先生がとても重要になって来ます。 

これからの英語教育で予想されるのは、レベルの差がとても激しくなるということです。 保護者の方は最低、高校、できたらいい大学までは出したいと考えている人がほとんどでしょうから、厳しい目で英語教育を見ていかなければなりません。 世の中の目も当然英語教師に対して厳しくなってきます。

前置きが長くなってしまいましたが、私の考えるレベル別の教え方は年齢を考慮すると次のようになります。 ちなみに、日本で普通に英語を学習する場合です。

① 12歳まで(小学校まで)

この時期は臨海期であり、言語習得に適している時期です。 文法や単語をひたすら理論的に理解するのではなく、とにかく、「ワクワクする瞬間」 がとても大切です。 とにかく英語に触れさせて、浸らせる。 英語という新しいものの刺激がその生徒にワクワクする瞬間を与えるかどうかが決め手だと思います。 何か分からないけど心惹かれるものがあると感じることが大切だということです。 まとめると、

  

  (1) 英語に触れさせる
  (2) ワクワクする瞬間を味あわせる

② 15歳まで(中学校まで)

この時期はだんだんと臨海期を過ぎて、脳が理論的になっていく時期です。 小学校でワクワクした瞬間を味わったならば、しめたものです。 その中で自分の得意なもの、例えば英語の歌を歌うのが好きというように感じることが大切だと思います。 初心者は全ての刺激が得意で楽しいとは思いません。 得意なものを見つけて好きになる。 それは何でもいいのですが、ものすごく大事なことです。 

また、徐々に理論的に教えることです。 前述しましたが英語の基礎・基本は単語の理解と文法の習得です。 5文型とまではいきませんが、文法的に教えることが大切になって来ます。 ただ、それで英語離れを作らずに、分かりやすく、実践的にすることがポイントです。 まとめると、

  

  (1) 得意なものを見つけさせる 
  (2) 分かりやすく、理論的(英文法)に教える

      その理論(英文法)が実践で役立つことを教える

③ 18歳まで(高校生まで)

この時期は、精密な学習が重要です。 中学校まで得た知識を高校でもっと開花させるには、5文型をしっかりと教えることがとても重要になって来ます。 中学校まで習ってきた理論が統合され、より1つの理論として組み合わさる。 英語の全ての体系が見える。 そういう高レベルな理論を教える必要があります。 脳みそもかなり理論的になっていますから、精密学習に適しているでしょう。 

また、模倣練習も大切です。 例えば英語を暗誦してみたり、まねの学習(例えばシャドウイング)を取り入れたりすることです。

ALTと実践的コミュニケーションをやらせる、つまり本物にじかに触れることも必要になって来ます。 効果大です。 まとめると、

  

  (1) 精密に理論(英文法)を教える
  (2) 模倣をさせる
  (3) 実践的に教える

④ 大学生から~社会人まで

しっかりと高校まで学習してきたのならば、ある程度の中級者レベル(英検で言えば2級ぐらい)には達しているでしょう。 これからは、上級者へのステップです。

まずは、教える側は、生徒が基礎・基本がしっかり分かっているかを確認することです。 そのためには、基礎的であり、精密であり、反復する学習を継続させましょう。 勉強方法のまとめを良く読んで参考にし、自分のスタイルを確立することを教えるのです。 

また、自分の苦手としてる点を発見させ、補う学習をやらせることです。 そのためには、その人に合った独自の訓練方法を見つけ出し、学習させることです。 もうほとんど英語を教えなくてもいい状態に生徒は成長しているはずですが、指導者としてはそれに対し、第3者の目でアドバイスを加えていくのです。 例えば、4技能においては、リスニングやスピーキングが苦手の人が多いと思います。 この点にこだわった自分のオリジナルの学習方法を開拓させる。 そして、その学習の効率面を見直したり、再度方法を開拓する。 そういうスパイラルをその人が描けるかどうかがとても重要です。

また、この頃になると上級者への道ですから、なかなかアドバイスを聞かなくなります。 自立し始めるからです。 そんな時でもその人が思い込みで気づいていない点が必ずあるはずですので、いつも謙虚な気持ちを忘れないようにと指導することが重要です。 また、スランプになることも多いと思います。 それをうまく立ち直らせてあげるのも指導者としての責務だと思います。 まとめると、

  

  (1) 基礎・精密・反復練習を継続させる
  (2) 弱点補強・特殊独自練習を見つけさせる

  (3) 謙虚な気持ちを持たせる

もちろんこのように教えることが理想ですが、あくまでも理想であって、学習における環境的なことを考慮すると難しい点もあるかもしれません。 でも教師としてはできる限り英語嫌いや、やる気のない生徒を作らないために、自信を持って教壇に立ちたいですよね!

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2008年7月 9日 (水)

小学校からの英語教育

小学校からの英語教育が本格的に開始されます。 2011年度からは小学5・6年で必修となります。 その内容を皆さんはご存知でしょうか。 私は一応教科書をチェックしてみたのですが、なかなか面白い教科書でした。 絵が多く、ゲーム形式を用いていたり・・・ 文部科学省の意図は、英語の抵抗をなくすことにあるのがよく分かります。 

実際に韓国では熱が入っていまして、結果も出しています。 私は一応賛成派なのですが、いろいろこれに関しては物言いをしたくなります。 まずはディベート的に賛成派と反対派の意見の理由をまとめてみましょう。

賛成派

英語に対する抵抗感がなくなる
コミュニケーション能力を身につけるには、早期が適している

反対派

日本語がおろそかになる。 まず母国語をしっかり教えるべき。

こんなところでしょう。 どちらも言わんとしていることはよく分かります。 前に述べたように、人間の言語習得の臨海期は12歳ぐらいまでです。 それまでに英語を教えるとしたら、慣れる、親しむような感じで、楽しく授業展開することが望ましいと、私は思います。 

反対派の理由に対してですが、私見を述べますが、日本語は乱れに乱れた方がいいと思っています。 理由はその方が言葉遣いに対する日本人の 「意識」 がしっかりしてくるからです。 これを言うと驚く方が多いと思うのですが、どんな場面でも状況に応じた言葉遣いができる人はやはり 「賢い」 はずです。 乱れた方がその人の人間性や教養が良く分かります。 ちなみに、私は人と接していて、その言葉遣いでその人の全てが分かってしまいます。 

反面教師的な理由になってしまいましたが、英語という言葉を早期に勉強することによって、様々なものの見方、考え方を知るのはとても大切です。 ただし、臨海期の問題があるので、そのための環境設備を整える必要はあります。 例えば教員の数を増やしたり、研修を充実させたり、評価を工夫したり・・・ 

自分の子供にもなるたけ早期に英語に触れさせようと思いますが、その時、抵抗感を感じさせるのではなく、「ちょっと触れてみたいな」 と感じさせることがとても重要だと思っています。 それが感じられる英語教育こそこれからの研究には必要不可欠でしょう。

他国のように、日本が英語教育で成功を収めるには、教員をとりまく環境問題は抜きにして、以上のことを真剣に考える必要があると思います。 そこに、できたら文法的な思考力を養成するスパイスを加えられたら最高ですね!


  

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パターンプラクティス vs 思考力の育成

パターンプラクティスとは、計算ドリルや漢字ドリルをうわっというほど解かせて、パターン認識を脳みそに刻み込むという勉強方法で、昔ながらの勉強方法です。 皆さんも小学生のころ漢字や計算をこれでもかというぐらい解かされたことがあると思います。 また、最近では、任天堂DSのヒット作品として、「脳トレ」 なるブームがありました。 百マス計算を開発した教授もいます。 2つともパターンプラクティスの一種です。 瞬時に同じパターンを速く解くことで、脳を活性化させるという点では有効手段でしょう。

私が最近注目している勉強方法は、思考力に重きを置いた勉強方法です。 代表的なサイトをご紹介したいと思います。

  「どんぐり倶楽部の公式ホームページ」 

これは、糸山 泰造という方が提唱している、考える力=思考力を養うことに重きを置いた主に小学生までの子供を対象にしています。 糸山氏は、パターンプラクティスなる高速学習は後からでも十分であり、幼い頃に大切なのは思考力(=視考力)だと述べています。 視考力とは、人間は問題を解く時にまずその問題で述べていることをビジュアル化しているという点から発生した、造語です。 

私自身、この意見には賛成です。 確かに、今思い返してみても、英語の成績がなかなか上がらなかった時は、暗記、すなわち知識の量が人間の頭の良さだと勘違いしていた時期でした。 私の場合、単語の暗記ばかり勉強していた時がその時に当たります。 また、勉強方法が効果的でなかった時期もありました。 1文をしっかり極めていけばいいのに、多読や多聴に走ってしまった時です。 

  人間の頭の良さとは、思考力です。 

今、大学入試の問題が簡単に感じられるのは、自分の単語力や知識が増えたことではなく(もちろんそれも理由として挙げられますが・・・)最も重要なのは、思考力がレベルアップしたからでしょう。 司法試験でさえも、六法全書を丸暗記しなければならないと勘違いしている人もいるようですが、六法全書は試験時に見てもいいのです。 

以前 「ブルームの思考の6段階」 について述べましたが、思考を止めないで常に物事を考え続けることがいかに大事なのかがよく分かると思います。 私が生徒を教えていていつも思うのは、じっくり考えている生徒ほど最後の伸びが恐ろしいということです。 特に高校生になるとその差は歴然としていて、志望校に対して残念ながらもう手遅れだと感じる子もいます。 ただし、一浪して、時間があれば話は別ですが・・・

もちろん、パターンプラクティスにも良い点もあり、必要不可欠な勉強方法だと思うのですが、私はこれからの英語の教え方は、この思考力を重視しなければならないと感じています。 これは英語のみならず、全ての教科において言えることでしょう。 

とにかく、最近ブームとなっている知力的な本も、日本人の思考力の欠如を反映している証に他ならないと、私は思っているので、英語教師、一児の父親として、この点は研究し続けなければなりません。

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2008年7月 8日 (火)

文法 vs 実践的コミュニケーション能力の育成

さて、このカテゴリーも始めは、教師そのものに対する教師論からスタートしましたが、肝心な教科指導に関する話に話題を移していこうと思います。

まず取り上げたいのが、文法 vs 実践的コミュニケーション能力の育成 です。 

なぜかと言うと、私は英語を教えていて、よく教授法で聞くのが 「文法は必要ない」 とか、「和訳は意味がない」 とか、「和訳させないで英語を教える方法」 とかが非常に多いと思うのです。 ちなみにここ数年の英語のベストセラー本の変遷を見ていても、この点が顕著です。 例えば次のものが有名です。

  「英語は絶対勉強するな」 (サンマーク文庫) 

ご存知の方も多いと思うのですが、最近英語でベストセラーとして取り上げられるものは、必ずこの手の模倣に近いものです。 筆者の言いたいことは非常に簡単です。 文法を軽視しろとまでは言っていませんが、要するに 「英語を赤ん坊が覚えるように、丸暗記せよ」 ということです。 

誤解を避けるために言っておきますが、この本の方法を取れば確かに英語ができるようにはなります。 しかし、大切なのは、「暗記したからと言って、自由に駆使できるとは限らない」 という点です。 この点をごまかしては私は英語を教えるものとして失格だと思っています。

理由は以下の点に集約されます。

  

言語を習得するための臨海期を無視している

臨海期とは、ある能力を会得するのに適した時期のことです。 ちなみに言語の場合は、生後6ヵ月から12歳までと言われています。 要するに、赤ん坊が言葉を覚える様に英語を学んだ方がいい時期は、この期間が望ましいのです。

赤ん坊が言葉を覚えるように、丸暗記する方法は、その本を手に取った読者がこの時期に当たる子供に英語を教えるのならばいいのですが、大人が英語を勉強する方法としては、適していません。 ましてや中学生や高校生に英語を教えるのに、丸暗記は百害あって一利なしだと、私は思うのです。 

中学生や高校生には、基本的な文法を教え、単語を理解させるという基本的な方法が私は最も適していると考えています。 (もちろんそれが実際の場面でどのように使われるのかという実践性は、教えていいと思います) 

臨海期を過ぎた子供を教えるのに、文法を軽視して、「なんとなく意味がとれればいいんだ」 とか、「和訳は英語を学ぶのに必要ない」 という簡単な結論で終わることが、今の英語教育において大問題だと私は考えています。

和訳は絶対に必要です。 なぜその和訳になるのか? そのためには文法をどう使ったらよいのか? を教えない限り、生徒が自由に英語を駆使できるようになるとは考えられません

これからも、この点については論争の的になるでしょう。 しかし、私は以下の2点を注意して、これからの英語教育は向かっていくべきだと思います。

① 文法の分かりやすい教え方を研究する
② 学習した文法を実践でどのように使うのか? それを分かりやすく伝えるための研究 

①は文法の持つ難しさを軽減するための研究です。 そして②は、生徒に文法学習の重要性をどう伝えるのかの研究です。 どちらも生徒が英語を自由に駆使できることを目的としています。 ただ、英語の教師が英語の本質を理解していないと、これらの研究はできません。 また、教師の自信や熱意というものはありえません。 

もともと生徒からの信頼は、その先生が 「英語を心ゆくまで知っているので、私についてくれば、絶対にできるようになる」 という自信から生まれるものだと、私は考えています。 それがその先生の持つ教科力です。 ただの丸暗記主義では、生徒は 「こんな授業ならば別に聞かなくてもいいや」 と思ってしまいます。 なぜなら、暗記ならばわざわざ授業を聞く必要もないからです。 特にレベルの高い生徒ほどその傾向は強いでしょう。 

文法 vs 実践的コミュニケーション能力の育成という構図自体が間違っていて、単語の理解と文法の習得という土台があって始めて、実践的コミュニケーション能力が育成されることを、英語教師として理解しておく必要が、私はあると思います。

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教師のコミュニケーション能力(非言語的要素)

前回は、教師のコミュニケーション能力の内、言語的要素を取り上げたので、今回は非言語的要素について考えたいと思います。 非言語的要素とは、言語以外のコミュニケーション能力のことです。 以下のようなものだと私は考えています。

 

 (1) 視線、表情、ジェスチャー
 (2) 雰囲気(安心感・信頼感・熱意)

(1)の視線とは、生徒の目から目へ視線を移動させること教室の対角線上に発問すること等が挙げられます。 また、表情は、口をはっきり動かしたり、ジェスチャーは身振りや手振りをつけたりと、ありとあらゆるための 「伝える」 手段を使うことです。 どれも大切です。 とにかく生徒を引き付けるには、小手先の技術や理屈ではないということを意識することです。

(2)の雰囲気は最も教師に必要な要素でしょう。 まず、安心感は教師自身のゆとりから生まれます。 常に心に余裕を持つことです。 (簡単ではありませんが・・・) その日教えることは当然全て頭の中に入っていないとだめです。 よく教育実習生が教案を見ながら授業をしますが、全く生徒には伝わりません。 また、教科書に書き込みをしている先生もいますが、話になりません。 教科書には何も書き込まず、必ず 「白紙」 で授業をしましょう! 特に教師に成り立ての方には強くお勧めします。 「英語はこの人の右に出るものはいない」 という雰囲気を醸し出すことがとても大切です。 ちなみに、私自身、本当にそう思っています。 (それが嫌味にならないように謙虚にしようと思っていますが・・・ とにかく、それぐらいの自信を持っていないと生徒はなめてきます)

信頼感は、「この先生しか得られない情報がある」 と思わせることだと思います。 また、「将来どの様に役立つかが分かる授業」 を目指すことです。 この授業は受けないともったいないと思えるかどうかが勝負だと言って良いでしょう。 そのための具体的な方法としては、「発見する喜び」 や 「できるようになった達成感」 を提供することだと思います。

例えば、発問して 「分からない」 と答えられた時、ヒントを提供する。 単に次の人を指名するというのではなく、生徒の自立を促すようにすることが重要なポイントです。 指示待ちや答えを教えられないと勉強しない生徒にならないように、生徒が発見する喜びを与え、達成感を持たせるのです。 

また、答えをあっさり言われた時にも工夫が必要です。 考える力をさらに養わせるために、「なぜ?」 という様に発問するのです。 ちなみに、世界学力調査で世界一になったフィンランドでは、教師が必ず 「なぜ?」 という様に質問攻めにするそうです。 

とにかく、指名には、生徒に自信をつけさせること、双方向のコミュニケーションを行うことが重要な要素です。 生徒が 「答えられた」 ことに重きがあるわけではありません。

信頼感で補足ですが、授業以外に、生徒の名前・性格・特徴を覚え、普段から挨拶を交わしていることも大切です。 ただ、注意点ですが、生徒と友達にならないことです。 あくまでも、一線を越えないように、「ため口」 は厳しく叱り絶対に許さない、「優しさと厳しさの区別」 をしっかりつけることが大変重要です。 特に若い先生や女性の先生は気をつけるべきポイントだと思います。

熱意は、究極の要素だと私は思っています。 言わずもがなです。 最後まで授業を試行錯誤する精神を忘れてはいけません。 

いろいろ説明してきましたが、教師のコミュニケーション能力は一朝一夕で身につくものではありません。 私ももちろん、このようなことを考えて授業を少しでも良くしようと思っていますが、半分もできていません。 私見ですが、一番大切なのは、教師自身が魅力ある人間になることだと私は思っています。 文部科学省の述べる 「生きる力」 を教師自身が鍛えること。 それが全てです。 人間力として教師力を捉えることこそ、自分の授業が良いものになっていくと私は思っています。


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教師のコミュニケーション能力(言語的要素)

教師力として2つの力を挙げましたが、1つ目の授業中のルールは述べたので、2つ目の教師のコミュニケーション能力について考えたいと思います。

ルールを作るのは簡単です。 むしろ守る方が難しいでしょう。 常に一定のルールを守ることがとても難しいのです。 ですが、2つ目のコミュニケーション能力はルールよりももっと難しいと思います。

さて、私が考える教師のコミュニケーション能力とはどんな力なのかと言うと、具体的には次のようなものです。

   

  言語的要素と非言語的要素

言語的要素とは、授業中の先生の言葉によるコミュニケーション能力です。 これには、次のことが大切です。

  

  (1) 声が大きくはっきりしているか
  (2) 指示が正確でメリハリがあり、テンポがいいか
  (3) 叱り方・褒め方→生徒を信頼する

(1)は言わずもがなでしょう。 基本中の基本です。 私は昔、ボーカルをやったことがあるので、その時の発声練習が今の教師としての武器になっています。 (そんなに良く通る声ではありませんが、声は大きい方だと思います) 

(2)は、1回で1種類の指示を出すことがポイントです。 その時その瞬間に生徒が何をしていればいいのか、明確に指示を出すことです。 もちろん、授業の始めに今日の授業の目的や目標を述べることは当然です。 

また、指示を出すテンポがいいかどうかが、私は最も大切だと思っています。 テンポを良くするには、同じ作業を長時間行わない。 能動的に授業に参加させる。 無駄な時間は作らない等のポイントがあります。  

(3)は難しいのですが、良く言われる、共感→自覚→提案のステップをとることです。 また、禁止の行為(私語をするな)を述べた時は、次の行動を示し、自覚→提案というように指示を出していくことなどがポイントになっていきます。

例えば、うるさく騒いでいる生徒に対して頭ごなしに叱るのではなく、「今何をする時間かな?」 と問いただすのです。 そして、授業中であることを自覚させ、次の行動を指示するのです。 

また、教室全体がうるさくて全く話を聞かない時の指導の仕方には、静視してじっと生徒を見る→次第に生徒が静かになる→うまく小話を切り出す 等の典型的な昔ながらの方法がベストです。 後は、私がよく使ったのは、目を閉じさせるという方法ですが、これも効果的でした。 

良く、叱る時は 「理性的」 に、褒める時は 「感情的」 にと言われます。 この言葉も参考になります。 

褒め方叱り方は難しいのですが、基本は認めることだと思います。 授業が上手で、信頼されている先生は褒めも叱りもしません。 本当です。 良く観察してみてください。 その土台になっているのは、「生徒を信頼して、必ずできるようになる」 と信じていることだと思います。 例えば授業妨害する生徒には頭ごなしに叱るのではなく、「その様な行動をとったことが残念だ」 というように伝え、がっかりすると思います。 そして、「改善できると信頼している」 旨を伝えていきます。 そのような生徒を信頼する教師の態度こそ全てだと私は思うのです。 

次回は教師のコミュニケーション能力の内の非言語的要素について述べたいと思います。

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2008年7月 7日 (月)

授業中のルール

さて、授業について、組織について語ってきましたが、具体的な授業におけるルール作りについて述べたいと思います。 私は以下のことを授業中にルールとして設定すべきだと思います。

1 禁止事項  私語、居眠り、トイレ、同じ注意
2 起立・礼をしっかりする
3 授業では必ず何かを学んで終わること

そしてもう1つ、クラスはチームであるということを教えていくことがとても大切だと私は思います。 みんなで協力するからこそものすごい力が生まれていくことをしっかりと教えていくのです。 また、忘れ物(宿題忘れも含む)は、叱ったりせずに、教師としては 「自分でなんとかする」 という心を教えるべきです。 だから何も言わないのが得策です。 「自分で考えてください」 という声かけが大切です。 ですが、どうしても宿題を出さない生徒には仕方が無く叱っていくしかありません。 

以上のような点に注意して授業を組み立てていくことがとても大切です。 また、ルールは一定していなければなりません。 今日は違うルール、明日はまた違うルールでは、生徒はどんどん乱れていきます。 この辺に注意して教師としては、授業に臨むべきですね。

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2008年7月 6日 (日)

組織

具体的な教師力の説明に入る前に、組織というものを簡単に考察してみたいと思います。 組織そのものに対する考え方は、授業というより、担任経営や学校運営等にかかわる面の方が強いかもしれません。 また、教師に関わらず、普通の社会人でも組織の中で生きているのですから、組織というものを意識しないわけにはいかないでしょう。

さて、私が組織というものを本格的に考えたのは、次の本を読んだからでしょう。 良書です。

  「組織の盛衰」 (PHP文庫) by 堺屋 太一

堺屋 太一氏は、私が今現在、日本で最も尊敬する方でして、知らない人はおそらくいないと思います。 私がここで今更説明の余地はないでしょう。 堺屋氏の本は大きく分けて①歴史小説 と ②未来予測小説 になるのですが、この両者の中間点にあるような形の本がこの 「組織の盛衰」 です。 この中で堺屋氏は組織におけるトップの役割を次のように説明しています。

 1 組織全体のコンセプトの明示
 2 基本方針の策定
 3 総合調整

1組織全体のコンセプトの明示とは、その組織の目的・理想・性格をはっきりさせることです。 2 基本方針の策定とは、それに至るまでの目標でしょう。 3の総合調整とは、人事・予算・評価など様々な要素が含まれています。 これを授業中の教師として当てはめてみるとどうなるでしょうか?

簡単に言えば、次のようになると思います。

 1 授業の目的をはっきりさせる。
 2 生徒の目標をはっきりさせる。
 3 生徒とコミュニケーションをとり、クラスの和を調整する。

堺屋氏は、組織のトップがこのような役割を、次の方法で行うべきだと述べています。

 

ことば・行動・雰囲気による指導

まぁ当たり前と言えば当たり前なのですが、私はこの内最も大切なものは、雰囲気だと思っています。 堺屋氏も漢の劉邦を例にとって、長期定着的な社会においての雰囲気の指導による重要性を挙げています。 もちろん、教師も同じでしょう。

教師の言動・表現・服装・関心度など全てから醸し出される雰囲気こそ、教える立場の人間が最も気遣う面なのです。 

まとめると、①今日の授業の目的は何か? この勉強の目標は何か? そのために、授業中生徒が今何をして、なぜそれを行い、どのように勉強するか? これをはっきりと生徒にことば・行動・雰囲気で伝えること。 そして、②分かりやすい授業をし、生徒とのコミュニケーションの中で生徒を自立させようとすること。 組織論から授業を考察すると、どうやらこのような結論になりそうですね。 

ちなみに、最も大切だと述べた 「雰囲気」 は教師自身の 「人生全て」 から醸し出されると私は思っています。 ぜひ、普段から教師自身が 「生きる力」 を磨き続けたいと私は思っています。

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教師力

昨日は友人の結婚式と披露宴でした。 新郎側の友人として出席させていただきました。 ところが、珍しいことに私の場合、中学校の友達が一番仲がいいのです。 また、新郎側は普通、新婦に気を使って、女性の友達は呼ばないのですが、私たちの友達は違います。 普通に同級生だったクラスの友達を呼んだりするのです。 

もちろん、これには理由があります。 その理由を一言で言えばその時のクラスがよくまとまっていたからでしょう。 まとまると言っても団結力があったとかそんな簡単な言葉では終わりません。 では、クラスや授業がまとまるとは、具体的には生徒のどういう行動に現れるのでしょう? 私は次のように考えています。 

① 能力の高い子が力を発揮し、低い子がそれをうらやましいと思う。

② 能力の高い子は低い子を救ってあげようとする

③ 教師に対して尊敬の念を抱き勉強が大切なものと考えている。

つまり、みんなができる限りの平等を感じる中で、競争が行われている状態です。 ある意味、理想社会に近かったのです。 この理想的な社会に近い経験というものが、教育にはとても大切だと私は考えています。 できるだけ早期に、子供に理想的な教育=社会というものを授業や学校活動を通じて経験させることができるかどうか? そこにこそ、教育政策的議論が交わされるべきであり、我々大人が一番考えなければならない論題だと、私は考えています。

クラスでもどんな組織でもいっしょですが、だめなパターンは上記の①~③の逆の場合です。 よくある例が、できない子ができる子を妬んで、まじめに取り組んでいる子をばかにする。 その反対に、できる子ができない子をばかにする。 また、指導者やリーダーシップを取る者が尊敬されていない。 共通の目標(生徒の場合は勉強)に対して、協力し合う体制がなく、よって目標を実行することに対して、価値や意味を見出せない。 などなどです。 そういう組織は崩壊していきます。 

同窓会に行くと、みんながわいわい騒いでいるのを見ながら、いつもそんなことを考えるのですが、ここから良い授業とはどんなものか? そしてそのために教師としてやるべきことは何か?も見えてくるのです。 私が考えている良い授業のために重要なこととは、一言で言えば、

  生徒に学習する環境を作ること

これに尽きると思うのです。 これこそイコール教師力と呼んでいいでしょう。 ここで、私が読んだ書物の中でこの教師力に言及している秀逸の本をご紹介します。

  「プロ教師力 アップ術55」 (明治図書) by 諸葛 正弥 

諸葛氏は、T's skill 教育技術研究所 代表であり、早稲田アカデミーのチーフインストラクターでもあります。 この方が本の中で述べている教師力の要点は2つです。

① 学習する環境作りのためのルール

② 教師のコミュニケーション能力

そして、結びに教師の熱意を取り上げています。 具体的な説明は順に後述していこうと思っています。 

皆さんも、自分の今まで属していたことのある組織を思い出してみてください。 学生時代のクラスでもいいですし、バイト仲間でも構いません。 ただ仲が良かった、気が合った友人はいたはずですが、組織全体としてはどうでしょうか? やはり、ある組織が理想的な条件としては、共通の目標に向かっていることや、その環境がすばらしい状態であること、優れた人がリーダーシップをとっていたことが挙げられると思うのです。 

私の場合、それが若い内に経験できて本当に幸福だったと思います。 ただ、その後社会に出て、うまくいっていない組織の中で苦労はしましたが・・・ でも、理想的な組織を知っているのと、知らないのとでは大きな違いが生じると思います。 

しかし、クラスの雰囲気が理想社会に近いと、教師として楽しいものですよね? 自分の教える生徒や子供達に、そういうすばらしい世界をできるだけ若い内に(若ければ若いほどいいですよね!)伝えたいと、私は教師として思っています。

 

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2008年7月 5日 (土)

全国高校生ディベート大会

第1回  「Japan should make English its second official language.」
第2回  「All elementary and secondary schools in Japan should have classes on Saturdays.」
第3回  「Japan should lower the age of adulthood to 18」

以上が、全国高校生ディベート大会の議題です。 これはGTEC for STUDENTS(株式会社ベネッセコーポレーション)が共催で2年前から始められた大会です。 私は見に行ったことはまだないのですが、今年は必ず見学に行こうと思っています。 ちなみに優勝チームには、世界高校生ディベート大会への切符が待っています。

なんだか聞いているだけでワクワクしますね。 こういうイベントは私は大好きです。 興味のある方は、次のホームページでその試合の様子を見ることができるのでご覧下さい。

   「第1回ディベート大会の様子

それにしても、高校生の元気はつらつとした若さを感じるのは本当にすばらしいことでして、英語の教師としては、甲子園の死闘を見ているような気分になります。 関心というより感動しました。 もっと自分の授業をがんばらないといけないなぁ~とやる気が出てきます。 

ディベートという英語の勉強方法は、「Speaking の勉強方法」 で述べたように、究極の勉強方法だと私は思っています。 なぜなら、参加者たちが議論を深めていく中で、論理的思考力や表現力を鍛えていくからです。 そのための手段として、ディベートがとても効果的だからです。 大切なのは勝ち負けではなく、議論をすることそのものと言っていいでしょう

一般的に①立論 ②アタック ③ディフェンス ④総括の4パートに分かれています。 なんといっても試合の醍醐味は、②から③の部分でしょう。 否定側からの攻撃をどう肯定側が受け止めてディフェンスするか? ここの部分は否定側が有利になるところ(ネガティブブロックと呼ばれています)なので、一番盛り上がるところです。 

また、私がディベートを最も究極の勉強方法に位置づけている理由の1つに、

  

肯定側になるか否定側になるかは分からない    

が挙げられます。 つまり、自分の意見ではなく、他者の立場に立って、その場で価値観を変えなければならない。 肯定側・否定側どちらの意見も携えて、試合に挑まなければならない点が非常に重要なのです。 なぜかと言うと、自分の考えが正しいと一方的に決めつけるのではなく、両者の立場に立って、お互いを尊重して勝負することができるからです。 これは人間関係に重要な、Win-Win の関係と似ています。 お互いが満足するような取引をしていく、そうでなければ No deal (取引しない) のが懸命である。 という考え方です。 

人はエゴに走ってしまって、全体的に良くなるためにはどうしたらいいだろう? という考えを忘れてしまいます。 私ももちろんそうです。 みんなが勝者になり、みんなが満足する意見の一致とはどうあるべきか? 冷静に常にそう考えられるよう、普段から心がけたいものですね。 

ちなみに、私は最近ある会議の議長を務めましたが、なかなか意見がまとまらず、長時間にも及びました。 なぜ、意見がまとまらなかったかと言うと、個人がエゴ(個人の欲望)を押し通し、好き勝手な意見を述べる状態だったからだと思います。 その中で、本当にみんなのためになる共通意見はどうあるべきか? を冷静に私は考え抜きました。 Win-Win の関係を知らなかったり、高校生のディベートを見ていなければ、問題は解決できなかったと思います。 

ディベートはそんな他者との信頼関係を築き、お互いを尊重する立場を実践的に味わうことができます。 いつか必ず私も授業で取り入れていこうと思っています。 自分の高校から、世界大会に連れて行きたいですね!

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2008年7月 4日 (金)

コーパス!

コーパスという言葉をご存知でしょうか? corpus というスペルです。 辞書を引くと、「語彙索引など。 言語研究のための資料。」 と載っています。 イメージは大辞典みたいな感じなのですが、このコーパスを用いて、よく使われる言葉を覚えよう! という研究をしている方がいらっしゃいます。 投野由紀夫氏です。 代表的な著作を紹介しましょう。

 「NHK 100語でスタート! 英会話~アメリカ編」 

  「NHK 100語でスタート!英会話コーパス練習長パーフェクト

                     2冊とも by 投野 由紀夫

とても素晴らしい本だと思います。 普通のネィティブがどんな表現を多く使っているのかがよく分かります。 例えば単純な have 動詞にしてみても、その使い方で後ろにどのような単語をよく用いるのかがパターン例として載っているのです。 

私は個人的に、中学生にぴったりの教材だと思いました。 また、英文法の中心的存在である、動詞に着目していることも大きなポイントです。 それも簡単な have や get などを中心に取り上げています。 

もちろん悪い点もあります。 やはり文型を理論的に学ぶわけではないので、抽象的思考が育ちません。 どんな英文でも読めるとか、自分で英文を作り出せる状態になるには無理があります。 一番大切な、英語で自分の意思で4技能を使いこなせることができないということです。 つまり、文法をしっかりと学ぶ必要があるということです。 これは私の言う英語の基礎・基本の内の、「英単語の理解」 だけしか取り上げていません

私は個人的には、このコーパスと、前に紹介した長崎 玄弥氏の連想法やスピードを重視するやり方をミックスした単語集が一番いいのではないかと思います。 have の使われ方を羅列するのではなくて、動詞はばらばらでいいから、連想的になるようにコーパスを作り直せばより覚えやすく、最短距離の単語集ができるのではないでしょうか? 知識が階層化され、脳に吸収されやすくなります。 これは研究してみる価値があると思います。 ものすごい労力が必要とされますが・・・

ちなみに、この方の講演を聞いたことがあるのですが、話しも面白く、とてもためになりました。 前置詞で一番使われているのは~ というように、コーパスを用いてとても参考になる話をされていました。 英語の教師としてとても興味深ったのを覚えています。 また、NHKの作品も素晴らしい出来で、企画力も感じられます。(投野氏が全て監修しているわけではないと思いますが)

それはともかく、このコーパスでよく使われる表現から覚えていくというやり方はとても実践的であり、私は賛成です。 投野氏は他にもたくさんの著作を出しているので、一通り見てみるとよいと思います。 

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2008年7月 3日 (木)

斎藤兆史氏

斎藤兆史(さいとうよしふみ)氏は、私の尊敬する英語の達人の1人です。 以下に代表的な著作を紹介します。

  「英語達人列伝」 (中公新書) 
  「英語達人塾極めるための独習法指南」 (中公新書) 

どちらもお勧めです。 英語学習者ならば一度は読んでいただきたいと思います。 英語達人列伝の方は、最初に登場する新渡戸稲造の英文を読んだだけで、おそらく目が丸くなると思います。 (和訳はあまりうまいとは言えませんが・・・) 一読で意味が分かるならば相当英語を極めていると言って良いでしょう。 試してみてください。

英語達人塾極めるための独習法指南の方は、私が述べている基礎・基本が重要であることをこれでもか!というくらいに教えてくれます。 そういう意味で、私はすばらしい英語の達人だと思います。 本物です。 

ちなみに、前に講演を聞いたことがあるのですが、やはり本と同じことを言っていました。 その時、上記の2冊を読んでいた私は、改めて氏の日本の英語教育を本当に心配しているんだなぁ~という心意気を感じた記憶があります。 

ただ、残念なことに、英語をそこまで本格的に極めるという方向ではなく、ちょっと話せればいいとか、~日間でマスターできるとかいう方向に英語教育が向かっているのは、教師として、悲しいと感じています。 いろんな技術が進歩して昔よりも確かに身近に英語を使えるように日本人が成長したのは確かだと思うのですが、簡単な日常会話というレベルではなくて、もっと達人のレベルを目指す人が多くでてきてもいいのでは?と私は思っています。

残念なことに達人には程遠い私ですが、そういう気持ちだけは持っておこうと思っています。 皆さんも、自分を奮い立たせるという意味で、上記の本を手に取って読んでみてください。 きっとまた、自分の英語に対する考え方が一歩成長することを約束します。 



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2008年7月 2日 (水)

速聴について

勉強方法のまとめ Ⅱ」 の補則的なものとして、シャドウイングするスピードを上げることを紹介しました。 いわゆる、「速聴」 というものです。 これは非常に効果的です。 これについてくわしく説明したいと思います。

まず速聴の効果ですが、速く聞けるということは脳のCPUがレベルアップしていることなので、勉強方法として適しています。 理由は、脳に負荷をかけるからです。 この効果について理解するには、実際のCD付き参考書として以下のものがお勧めでしょう。

 「ハイディ矢野の速聴・速効スピードリスニング」 
  (ダイヤモンド社) by ハイディ矢野

ハイディ氏は、速聴することによって脳に負荷をかけ、その効果をCDで実感させてくれます。 リスニング力だけでなく、発音力も上がりますので、一度お試しください。

また、実際の今皆さんが勉強しているCDのスピードを調節したい場合は以下の方法が考えられます。

① パソコンソフトでCDそのものの原音を調節する
② スピード調節機能付きのオーディオプレイヤーを使う

まず、①からですが、これは勉強しているCD等の原音そのものを調節してしまうというやり方です。 具体的には以下のものが必要です。

  (1) パソコン Windows media player
  (2) フリーソフト 「仮面舞踏会」 等

パソコンの知識が必要ですが、まずWindows に標準装備の media player を使います。 まず、使用する音源を wav ファイルか mp3 ファイルにします。 これは、media player の場合 「取り込み」 を使ってください。 次にそのファイルを再生させたら、メニューの中で 「表示」 から 「拡張設定」、「再生速度の設定」 をクリックします。 すると、再生速度が0.5倍から2倍に変化することができるメーターが出てきます。 これを使って速度調節したい速さにします。 

次ですが、この流れている音をフリーソフトの仮面舞踏会を用いて、録音するのです。 ただこのソフトは使い勝手は簡単なのですが、再生すると音が録音されていない症状がおきるので、注意してください。 私のパソコンは Windows XP ですが、しっかり録音できました。 ちなみにこのソフトはとても便利でパソコン上の音を録音して wav ファイルにしてくれます。 

もし、お使いのオーディオプレイヤーが mp3 対応ならば、「午後のこ~だ」 等のフリーソフトを使って、wav ファイルを mp3 にすることをお勧めします。 私の場合、以前紹介した、「Creative Media」 を使っているので、mp3 にしています。 1.2倍速でネィティブの普通の発音を聞いてみる、又はシャドウイングしてみるという使い方をしています。 また、私は教師ですので、自分の生徒のレベルに応じて、CDを遅くしたり、速くしたりして用いるという方法にも使っています。

②はもっと簡単に手軽に速聴訓練する方法です。 最近は多くの会社から語学学習用の速度可変式 MDプレイヤーが出ています。 こちらの方が速聴訓練には最適だと思います。 

以上が速聴についての説明です。 速聴したものを元の1倍の速さで聞きなおしてみてください。 自分のリスニング力のUPにびっくりすると思います。 訓練によっては、1倍の速度がものすごく遅く感じると思います。

余談ですが、私は2倍速でシャドウイングに挑戦したことがあります。 終わった後、正直、死にました。 英検1級のテストのCDを使ったのですが、ものすごい速さです。 ほとんど発音できません。 速すぎてシャドウイングすると勉強にならないのですが、リスニング力は格段にUPします。 元の1倍の速度をリスニングだけやってみると、止まって感じると言ったら言い過ぎですが、遅すぎてかったるく感じたのは確かです。 

私見ですが、速聴はあまり速いと挫折するので、1.2倍ぐらいから徐々に始めるのがいいと思います。 

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発音について

勉強方法のまとめ Ⅱ」 で、補則した技術的な問題として発音を向上させることを述べました。 また、「Speaking の勉強方法」 では、イントネーションをそっくりそのまままねることがとても大切であることにも触れました。 

以上を参照に、発音について、上達のコツを述べてみたいと思います。

まず、最初に私なりの私見を述べておきますが、もし皆さんが英語を赤ん坊の時から習ったりした経験がないならば、「完全にネィティブに発音を近づけるのは無理」 だということです。 正確には、その労力を、違う時間に向けた方がいいと私は思います。 

のっけから上達のコツを述べると言っておいて矛盾しているようですが、これには人間の内筋が大きく関係します。 内筋とは、外からは見えない筋肉のことです。 例えば書道の筆遣いや楽器の指遣いがこれに当たります。 もちろん英語の発音に関しても舌や口の形などの内筋が大きく関係しているのです。

この内筋は、一度くせがつくと、是正が簡単ではありません。 楽器の演奏フォームを例にとると、最初のフォームが我流だったり指導者が不注意だったりして最初のフォームが不適切だと、その後これを矯正するのは容易ではないのです。 内筋は意識的になかなか変えられるものではないからです。 ちなみに私はギターの指遣いでとても苦労しました。

皆さんは、日本語を母国語としている訳ですから、英語の発音のために内筋を修正するのはほぼ無理に近いものがあるのです。 ここのところをもっとくわしく知りたい方は、「上達の法則」 で前述した「スランプの法則」 by 岡本浩一著 をお読みください。 

さて、そのような前提の下に、それでもできるだけ発音を良くする方向を考えたいと思います。 これは 「Speaking の教材紹介」 で紹介した鵜田先生が紹介している方法でもあります。 以下のソフトを使います。

   

  「Sound it !」 株式会社 インターネット  

このソフトは、話し手の声を波形でビジュアル化してくれるソフトです。 つまり、声がどのようなイントネーションで発せられたものなのかが見てすぐに分かるようにできています。 
個々の発音よりも、イントネーションやリズムが大切であるので、自分の声を録音して、実際にビジュアル化してみて、ネィティブとどう違うのかを確かめることがとても勉強になると思います。 くわしくは鵜田先生のサイト 「30音でマスターする英会話」 をごらんください。 

また、最近では次のような発音の勉強のためのソフトも登場しました。

  

  「発音力」 株式会社 プロンテスト

これは、実際に発音した声をコンピュータが判断して、矯正してくれる言わば、発音の教師的なソフトです。 もちろんコンピュータでイントネーションをビジュアル化してくれます。 正しい口の形も表示してくれてどうすればいいのかも指摘してくれます。 大学の授業でも実際に使用され始めています。 私も使ってみましたが、なかなか良くできていると思います。 また、勉強が楽しくなりました。 画期的なソフトであり、これからますますこういったソフトは進歩していくでしょう。 いつかコンピュータが完全に内筋を矯正してくれるソフトの開発が待ち遠しい限りです。 

以上をまとめると、発音に関する上達のコツとしては、矯正が難しい(と言うか不可能に近い)内筋ですので、

 ① あまり神経質に発音を気にしない
 ② シャドウイングでの 「まね」 を基本とする 
 ③ 本格的に勉強するとしたら、内筋を意識的に
    変えるようにする。 
    例えば、ビジュアル化してチェックするなど・・・


この3点が重要だと思います。 むしろ、

   「発音は下手だけど、度胸でアメリカ人と会話できるさ!」 

ぐらいの心構えが必要だと私は思うのです。

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2008年7月 1日 (火)

勉強方法のまとめ Ⅱ

以前勉強方法をまとめてみましたが、今回はパートⅡとしまして、具体的に勉強する順番を述べてみたいと思います。 

まず目標の確認ですが、「英文を4技能を用いて、完全に使いこなせる」 こととします。

この目標に達するのにどの順番で勉強すればいいでしょうか? 私は以下のようにすることを提言します。 この英文とは、英語の基礎・基本として、単語の理解と文の構造が理解している英文だとします。 また、単語レベルの発音もできる状態です。 

 ① サイトトランスレーション (要約) (英語→日本語)
      ↓
 ② 逐次通訳 (同時通訳) (英語→日本語)
      ↓
 ③ シャドウイング(ボイスレコーダーで発音確認)を繰り返す

以下に私のやっている具体的な方法を述べます。 まず、音のある教材を用意します。 (ない場合は英文だけでも構いませんが、あった方が英語の勉強には望ましいです。 また、必ずスクリプト(訳)のある教材を選びましょう!) 

次に①サイトラを行います。 この時なるべく時間を制限して、速く行うことが脳に負荷をかけるので効果的です。 また、単語の理解や文法的に読めていない所を確認します。 要約は時間に余裕があったら行います。

訳せるようになったら、②逐次通訳をしてみます。 リスニングをしながら、メモを取り内容を要約してみるのです。 この時、実はできるだけメモを取らないで記憶してから逐次通訳するように心がけましょう。 必要なところ(話し手の言いたいポイント)だけメモを取るのです。 これは特に重要な点です。 同時通訳は時間に余裕があったらで構いません。

最後に③シャドウイングをしながら、ボイスレコーダーで自分の声を録音します。 ボイスレコーダーを再生してみて、うまくいかない発音や聞き取れていない所をスクリプトで確認するのです。 後は、シャドウイングを繰り返して、耳や口に慣れるまでその英文を自分のものにしていくのです。 発音やイントネーションをそっくりまねて、自然と英文を暗記しているという状態になるのがベストです。 シャドウイングする英文のスピードを上げて、脳にさらに負荷をかけていきましょう。  

また、英語から日本語ではなく、日本語から英語へのOUTPUTを意識した勉強も効果的です。 ですが、もし受験勉強や、資格試験などのINPUT能力を測るテストの勉強ならばここまでやる必要はありません。 また、OUTPUTの勉強は自由に自分の言いたいことをまとめていった方が効果的な面もあります。 無理する必要はないでしょう。 

シャドウイングによって頭にストックされた英文を使って、今度は、実際にOUTPUTするようにしていきましょう。 使う機会を増やし、習慣化するのが一番です。 ブログを英語で書いたり、スピーチやディベートをして少しずつOUTPUT能力を高めていくのです。 人に覚えた英文を教える機会を作れれば最高ですね!

後は、教養的な面ですが、例えば 「DVD」 の場合、覚えた表現がどんな場面で使われているか? を確認することや、文化的側面を理解するといった勉強になります。 

以上が私が考えている、最短で英文を理解し、使えるようにしていく効果的な方法です。 

 

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音読の神様

「音読の神様」 というのは私が勝手に名づけたのですが、音読しまくることによって英語を極めた方をご紹介したいと思います。

  国弘 正雄氏 です。 代表的な著作も紹介したいと思います。

  「国弘流英語の話しかた」 (たちばな出版) by 国弘 正雄

国弘氏は、只管朗読と言って、英語は音読することによって身につくものだと説いています。 同時通訳の神様であり、その英語力は達人の域でしょう。 以前、講演を聞いたことがあるのですが、その迫力はすさまじかった記憶があります。 

ただ、残念なことに、私は英語を無我夢中で話し、結局気がついたら暗記していたという勉強方法も好きなのですが、ちょっと 「古い」 かな? と思ってしまいます。 勘違いしてほしくないのは、この勉強方法を否定しているわけではありません。 音読しまくる前に、文法的に英語の構造を深く知り、「なぜその訳になるのか?」 を論理的に理解しない限り、大きな進歩は望めない、もしくは、おそろしい程の多読や多聴をしなければならないと言いたいのです。

英語のしくみを理解していれば、多読や多聴をしたとしても効果的です。 国弘氏が英語を極めたのは、後者のおそろしい程の多読や多聴であって、英語のしくみを理解すればもっと早く身につけることができると、私は思います。 

それにしても、この本はとても面白いと思います。 英語に携わっている方なら、読んで損はないでしょう。 達人の英語に対する心構えを、ぜひ皆さんも味わって自分の勉強に役立てて欲しいと思います。

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最終目標 教養あるBilingual への道

勉強方法もたくさん紹介してきました。 大体出揃ったと思います。 目標を立てることから始まって、4技能について効果的な勉強の仕方を紹介してきました。

4技能について」 で述べたことですが、翻訳・通訳ができる状態を目指すことがまず、目標だと思います。 まずは、今勉強している英文に全力で取り組んでみてください。 いっぱいやることではなくて、理解することが語学の勉強にはとても大切です。

さて、ここからは、その上の段階だと思います。 最終目標になってくるのですが、Naitive と同等の英語力を身につけることです。 と言っても、Naitive にもいろんなレベルがあります。日本人とそれは同じです。 日本人でも教養のある方、コミュニケーション能力のある方、様々です。 相手を理解し、励ます言葉が言える人。 妬んだりいつも愚痴を言ったり、言い訳ばかりの人。 英語の勉強に励むと同時に、どんな人間になりたいのか? それがとても大切だと私は思います。 私自身は 「教養のある Bilingual への道」 を目指すべきだと思っています。 

さて、教養は抜きにして、ごく普通の一般的なネィティブと比べて、おそらく皆さんが普通に英語を勉強していて突き破れない壁は以下の点だと思います。 

 ① リスニング力
 ② スピーキング力

まず、①のリスニング力ですが、おそらく英語を十分勉強してきている人でもDVDを字幕なしで完璧に見ることができる人は少ないと私は思います。 また、たとえ日常会話でもネィティブが早口でまくし立てられたら、お手上げでしょう。 ところが日本語ならば特別な方言を除いて、聞き取れないことは、ほとんどないのではないでしょうか? この点をまず考慮してリスニングに励むことがまず必要です。

そして、②のスピーキング力ですが、まだまだ言いたいことを日本語と同じように言えるレベルではないはずです。 言えたとしても、状況に応じた語句の適切な使いまわし、気の利いた表現等はおよそネィティブとは段違いだと思います。 そして論理的に自分の考え方を述べることに至っては、遠い道のりでしょう。 

以上のことを考えますと私は英語の最後の勉強方法は、

 ① DVD、CNNニュース、オーディオブックの多聴

 ② 教養のある書物(Time等)の多読
 ③ 英語でブログ等を論理的に書くこと
 ④ 発音、スピーチ、ディスカッション、ディベート

だと思うのです。 これは今現在の自分の日本語の力と比べてみてください。 もしかしたら、②、③、④は日本語でも実践している人が少ないかもしれません。 日本語でもディベートをしたことが無い人がほとんどでしょう。 

最初に述べた、教養のある Bilingual への道は、以上のようなことを考えながら、少しずつ勉強していくものであり、一生終わらない目標だと思います。 

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