英語の試験をまとめて紹介したいと思います。 まずは、日本一の方の本の紹介から・・・
「英語超効率勉強法」 (日本実業出版社) by 平井 通宏
平井氏は、日本で一番英語の資格を取得している方です。 その方が書いている本でもお勧めなのは上記の本でしょう。 英語の勉強方法について述べていることが的を得ています。 平井氏によると、英語の上級者になるとなかなか力がUPしないので、OUTPUTを意識した勉強に切り替える必要があるとのことです。 これについては私も同意見です。 日本における英語の勉強の敵とは、勉強方法ではなくて、実は 「英語を使う機会」 だと思います。 特に日常、日本語を使って生活しているならばなおさらこの点については、当てはまると思います。
さて、そんな平井氏の本を参考にしながら、私独自にお勧めの英語の試験を紹介したいと思います。 私が英語の試験として推奨するのは以下のものです。
① ETSの試験 SAT・GRE・TOEFL(IELTS)・TOEIC
② ケンブリッジ英検(CPE)
* 東大の入試問題
その他に挙げるとすれば、英検、通訳検定等
①のETSとは、アメリカの非営利団体でして、TOEFLやTOEICを始め、SATやGRE等の大学や大学院に入学するための試験を開発している機関です。
SATはアメリカの大学に入学するための試験でして、主にネィティブの人が受けるものです。 とにかくこの試験は本場アメリカ人のための国語の試験のようなものですので、世界標準の英語の試験と言っていいでしょう。 GREは大学院に入学するための試験ですので、SATよりも語彙レベルが格段に上がります。 とにかくこの2つの試験は、常にグローバルスタンダードとして考えていかなければならないと私は思っています。 何せ、ネィティブの人が解くレベルが分かるからです。
TOEFLですが、最近ではインターネットベースのテストであるTOEFL ibt
が一般化しました。 留学のための試験ですが、4技能をまんべんなく測る試験として、良い試験だと思います。 ただし、留学生のための試験という点では、SAT・GREのレベルよりも落ちると私は考えています。 あくまでも母国語を英語としない人向けの試験だからです。 内容は、大学生活や講義についてが中心です。
TOEFL ibt で注目すべきは、ライティングとスピーキングの形式の中に4技能の統合問題を導入したという点でしょう。 ただのライティングやスピーキングの問題ではなくて、読む→聞く→書かせる(話させる)という様に、段階を経て能力を試す問題です。 これからの試験のテーマは、4技能を統合した問題になってくるはずです。
( )書きで、IELTS を挙げておきました。 IELTSとは、ETSの試験ではありませんが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドの大学に留学する人向けの試験です。 TOEFLと似たところがあります。 最近では、人気が出てきています。
TOEICは、日本国内では英検よりも今やその地位を確立してしまいました。 英検のような合格制度とは違って、990点満点までの点数が直で出るので、こちらの方が受ける人は励みになります。 内容も一般人を対象としているので、ビジネス関連の話題になっています。 ただし、英語力UPとして励みにするのはいいのですが、TOEICはあくまでも、韓国や日本を中心にしか受験されていません。 これがどういった意味を持つのか?我々はしっかりと考えなければならないと思います。 つまり、TOEICができても、その英語力が通用するのか? という問題です。
それはさておき、私が最近注目しているのは、TOEIC SW と TOEIC LPI です。 これは、TOEICのスピーキングとライティングバージョンでして、私もサンプル問題をチェックしてみましたが、これからおそらくこれらのOUTPUT問題が盛んになってくるでしょう。 個人的には英語教育の発展としてよい流れだ
と思います。 一般の問題集や対策本等が少ないのが残念なのですが、これからどんどんOUTPUTに特化した英語本が出てくると思うので、皆さんもぜひ1
度は受験してみてください。 ちなみに、TOEICのサイトで、サンプル問題を見ることが出来ます。
②のケンブリッジ英検は、意外と知られていないのですが、日本の英検よりも、4技能をまんべんなく測ってくれるとても良い試験です。 特に最高レベルのCPEは非常に難しい問題で最高峰の試験でしょう。 試験時間がなんと6時間! ただ、ケンブリッジ英検はメジャーになっていないのが弱点です。 紀伊国屋やAmazon でも過去問を輸入して手に入れることができます。 ただし解説がないのが弱点でして、これを誰かが和訳してくれないかなぁ~と思っています。 しかし、ここまでのレベルが必要な人はそうはいないですし、この問題が解けるならば、ほとんどネィティブと同等の英語力であることは間違いありません。 例え、日本語に訳したものを解くとなっても難しいと思います。 (特にOUTPUTの問題は・・・) ですが、一度ぜひ過去問をゲットして、チャレンジしてみてください。 ケンブリッジのサイトでも一部公開されていて、ダウンロードすることができます。
①も②も海外の試験問題です。 やはり本場の英語の国の問題に勝てる訳がなく、どうしても、そういった試験こそ本当の4技能の力を測る問題に構成されていることは否めません。
*の東大の入試問題は、高校生までとは言わず、社会人の方にもお勧めの問題です。 なぜ、*にしたかと言うと、皆さんが日本語の解説が手に入る最高の英語の問題は、TOEFLとこの東大の入試問題、または英検だと私は考えているからです。 当然、解説がなければ英語を理解できるようにはなりませんよね・・・
いまさら大学入試の問題なんて・・・ とは言わずにぜひチャレンジしてみてください。 特に帰国子女の方にお勧めです。 なぜかと言うと、英語だけではなく 「思考力」 を聞いているからです。 前にも述べましたが、英語を使えるようにするだけでなく思考力を磨くことは、普段の生活において、とても役に立ちます。 まずは、この東大の問題を解けるようになって、脳のCPUのレベルをUPしましょう!
また、東大に限らず大学入試の問題は全てとは言えませんが、高校生にとって英語の基礎・基本を習得するまたとないチャンスです。 INPUT(特にリーディング)中心ですが、若い内にしっかりと読解する能力を養ってほしいと思います。 単語の知識と文法の習得は、これからの皆さんの英語人生のベースとなり、その努力は必ず後々に返ってきます。
ただし、大学入試を俯瞰して分かることですが、日本はやはり翻訳文化から抜け切れていないという点も考慮しなければなりません。 できれば、日本の高校生が、SATやTOEFL ibt の問題を研究し、ネィティブが大学入学レベルでクリアする問題に立ち向かえるようにすることが、これからの日本の英語教育の課題になってくると私は考えています。
その他ですが、英検は特に1級の問題ですが、2番~3番の読解問題の英文の話題がすばらしい!の一言に尽きます。 TIMEやNEWSWEEKで取り上げられるような、知的な話題が満載です。 問題を解くだけでなく、教養としてとてもためになる文章なので、ぜひチャレンジしてみてください。
また、高校生の方は、英検2級ぐらいまで、あるいはセンター試験を解けるようになることが一般的目標だと思います。 ですがこのレベルで挫折せずに、まだまだ英語の道は長いので、がんばって高校生の内に英検2級取得を目標にしてください。
また、通訳検定は、技術的にお勧めだと思います。 特に1級は同時通訳の技術が要求されるので(しかもめちゃ難しい!)、資格試験の中では国連英検特A級と並んで最高峰だと思います。 弱点はなかなかしっかりした過去問等の問題集が手に入りにくいことです。
最後に4技能別にベストな試験を挙げておきましょう。
リーディング
ETSやケンブリッジ英検、英検の読解問題は総合的で一般的な問題で、特にスキャニングやスキミングの能力を測る点でよい問題でしょう。 題材はTOEFLなら学術的なもの、ケンブリッジ英検や英検なら新聞やTIMEなどというように、試験によって変わります。 東大の読解問題は、思考力を深めるという意味ですばらしい問題です。 (特に1番の要約問題)
リスニング
ETSやケンブリッジ英検、英検は、基本的なリスニング問題としてお勧めです。 もう少し高度なリスニング問題になると、通訳検定の問題は、同時通訳や逐次通訳をしなければならないという点で、技術的にすばらしい問題だと思います。
しかし、これらの問題が解けるからと言って、洋画が字幕なしで見られるかというとそうではありません。 上述した、平井氏も本で述べているのですが、字幕なしでは完璧に見られないそうです。 これからの英語のリスニング問題は、映画のようにネィティブがナチュラルスピードで会話しているような問題を作っていくことが必要でしょう。 英検の1番のリスニング問題はそれを意識しているような感じがします。
ライティング
ETS(TOEFL)や、ケンブリッジ英検、また英検1級の4番の問題が代表的なライティング問題だと思います。 大学入試でさえも、日本語からの英訳問題から自由英作文への流れが強まっています。 東大では、一昔前から漫画のセリフを考えさせる問題も登場してきています。 この流れはこれからも強まる傾向でしょう。 テーマは論理的に自分の考えを述べることができる。 また、4技能を統合して、実践的にコミュニケーションができる。 これに尽きます。
ただ、大学入試に代表されるような、日本語からの英作文問題の勉強も忘れてはいけないと私は思っています。 英語の基礎・基本である文法問題だからです。 この点では、京大の英語の入試問題や、翻訳検定等が秀逸です。
スピーキング
ETS(TOEFL)や、ケンブリッジ英検、英検1級の2次試験問題が基本的なスピーキング問題としてお勧めです。 また、通訳検定はリスニングと同じように、技術的にすばらしい問題です。
色々と私見を述べてきましたが、どの問題にも一長一短があります。 大切なのは、今目標としている問題や試験がどんな英語力を試しているのか? それを解けるようになることで、自分はどんな英語力が身につくのか? その試験は、本当に自分の目標としている英語力の指針になるのか? そんなことも考えながら、勉強するようにしてみてはいかがでしょう?
試験に合格することよりも大切なことだと私は考えています。
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